車の内装は居住性の良さや快適さにつながる部分のため、どんな車種であっても車選びの際には確認しておきたいポイントといえます。特に2シーターオープンスポーツカーであるマツダ「ロードスターRF」のようなモデルはスタイリッシュさが重視されることに加え、ルーフオープン時は注目を集めるため、インテリアデザインにもこだわりたいところではないでしょうか。
ここでは、ロードスターRFの内装についてご紹介します。
この記事のPOINT
- ロードスターRFはソフトトップモデルと変わらない居住性を持つ
- 大人の品格が漂うスタイリッシュで上質なインテリア
- 独立型のトランクを備えている
ロードスターRFの室内空間の特徴
2016年12月に登場したロードスターRFは、ソフトトップモデルの「ロードスター」よりもヘッドクリアランスが15mm縮小されましたが、効率の良いパッケージングによって居住性はほとんどソフトトップモデルと変わりありません。
また、ロードスターRFでは、簡単なスイッチ操作のみでルーフの開閉ができるパワーリトラクタブルハードトップを採用しています。マツダらしくオープンとクローズが入れ替わる際の挙動の美しさにもこだわっており、街なかで開閉させると注目を集めること間違いなしの流れるような美しい動作が魅力です。
ルーフの開閉アクションは世界最速レベル(2018年4月、マツダ調べ)の速さを実現しているのも特筆すべきポイントでしょう。また、ルーフの開閉状況は3連メーターの4.6インチTFTカラー液晶にアニメーション表示されることに加え、作動完了までの時間やテキストでの説明などにより、ドライバーはルーフを目視しなくても状況が把握できるように配慮されています。
ロードスターRFのグレードごとの内装
ここからは、ロードスターRFのグレードごとの内装について詳しく見ていきましょう。
最もシンプルな「S」
ロードスターRFの中で最も価格の安い「S」は、シンプルなブラック内装となっています。スポーツカーらしいシャープさやクールさが際立つのが魅力といえるでしょう。
シート素材には、お手入れがしやすく、カジュアルな印象を与えるクロスが使用されています。
本革シートが標準装備になる「VS」
「S」よりもワンランク上の「VS」では、ブラック内装にレザーシートが組み合わされるグレードです。
インテリアカラーは「S」と同じブラックですが、シート素材がレザーにグレードアップしているため、室内全体の雰囲気に上質さをもたらしています。ブラックならではのスポーティーで精悍な表情の中にも品の良さがあり、ロードスターRFのエクステリアによくマッチする内装といえるでしょう。
ブラックとの対比があざやかな「VS White Selection」
2020年12月の一部改良時に追加された「VS White Selection」は、しなやかな手触りの良さが魅力のナッパレザーを使用し、明るくエレガントな印象をもたらすピュアホワイトのシートを採用しました。
ラグジュアリーな雰囲気が際立ち、ルーフオープン時には一際人目を引きそうです。
色気のある「VS Terracotta Selection」
「VS Terracotta Selection」は、シート素材に深みのあるテラコッタのナッパレザーを使用しているのが特徴です。
洗練された上質さと熟成された大人の色気を感じさせる、マツダならではの絶妙な色出しです。
スポーティーさが魅力の「RS」
専用チューニングが施されたビルシュタイン社製ダンパーなどを採用し、走行性能を高めたスポーティーモデルである「RS」では、スポーツカーではおなじみのRECARO社製のシートが装備されます。「RS」ならではの走りを安心して楽しめるよう、高い剛性とホールド性を持ち、骨盤の動きを抑えてくれるのが特徴です。
海外の高級スポーツカーなどにも採用されている人工スエード調素材のアルカンターラ®とナッパレザーを組み合わせ、スポーティーさとラグジュアリーさを両立させています。
ロードスターRFのポケッテリア
ロードスターRFはライトウェイトスポーツカーであり、無駄をそぎ落としたコンパクトな設計となっています。そのため一般的な車に用意されているようなこまごまとしたポケッテリアは用意されておらず、最低限のもののみになっているのが特徴です。
出典:マツダ「ロードスター RF」ROADSTER RFの特長
リッド付きのセンターコンソールボックスや、キー付きのリアコンソールボックス、運転席シートバックの後ろにリアストレージボックスがあります。
出典:マツダ「ロードスター RF」ROADSTER RFの特長
また、カップホルダーは脱着式です。
ロードスターRFのトランクルーム
出典:マツダ「ロードスター RF」ROADSTER RFの特長
ロードスターRFは、初代ロードスターからのこだわりである独立型のトランクを装備しています。ソフトトップモデルと同等の127Lのトランク容量を確保しているため、航空機に持ち込み可能なサイズのキャリーバッグであれば2個積載可能です。
また、小物などをすっきりとまとめて収納できる3Lのマルチボックスもあります。
大人の魅力あふれるロードスターRFの内装
ロードスターRFはマツダならではの上質でスタイリッシュなインテリアを有するモデルです。グレードによってシート素材やカラーを変えているため、内装の個性がグレードごとに大きく異なります。
自分の感性に合った内装のロードスターを選んで、スタイリッシュなオープンカーでのカーライフを満喫してください。
よくある質問
Q1:ロードスターRFの室内空間の特徴は?
A:現行型のロードスターRFでは、ソフトトップモデルのロードスターよりも15mmヘッドクリアランスが縮小されていますが、高効率のパッケージングによってソフトトップモデルと同等の居住性を確保しています。
Q2:ロードスターRFのグレードごとの内装の違いは?
A:ロードスターRFではシートの素材やカラーをグレードによって変えています。「S」はブラックのクロスシート、「VS」ではカラーはブラックで「S」と同じですが素材がレザーにグレードアップします。「VS White Selection」ではピュアホワイト、「VS Terracotta Selection」ではテラコッタのナッパレザー、「RS」ではアルカンターラ®とナッパレザーを組み合わせたブラックのRECARO社製シートが採用されています。
Q3:ロードスターRFは十分に荷物が積める?
A:現行型のロードスターRFでは初代からの伝統にのっとり、独立型のトランクを採用しています。トランクは機内持ち込みができるサイズのキャリーバッグであれば2個積載が可能な127Lの容量があります。
※この記事は2023年6月時点の情報で制作しています