車選びの際に何を重視するかは人によって異なります。燃費性能に定評のあるハイブリッド専用車のトヨタ「プリウス」を選ぶ方は燃費を重視する方が多いのではないでしょうか。しかし、燃費性能を重視する場合であっても、満足のいくカーライフを送るためには居住性の良さや使い勝手も決して無視できません。
そのため内装もチェックしておくことをおすすめします。
ここでは、トヨタ「プリウス」の内装や収納についてご紹介します。
この記事のPOINT
- 天井の形状に工夫を凝らし、後部座席のゆとりある頭上空間を実現
- インテリアは総じてシンプルで機能的な印象
- ハイブリッドバッテリーの小型化や配置の工夫により大容量の荷室を確保
プリウスの室内空間の特徴
現行型のプリウスでは「表示系遠方・操作系手元配置」の理念を基本として、インパネを低く薄く設計することで開放的な雰囲気を演出するとともに乗る人を包み込むような安心感を与える空間を表現しています。
出典:トヨタ「プリウス」特長
また、狭くなりがちな後部座席の居住性に配慮し、天井の形状に工夫を凝らすことでゆとりのある後部座席の頭上空間を確保しました。
プリウスのグレードごとの内装
ここからは、プリウスのグレードごとの内装を見ていきましょう。
シンプルなエントリーグレード「E」
機能性が際立つシンプルさ
プリウスは全体的な傾向として派手さや無駄のない実用的な室内空間が持ち味といえるモデルですが、その中でもエントリーグレードの「E」はシンプルさの際立つ 内装になっています。加飾類はほとんど使用されず、機能性を重視したインテリアといえるでしょう。
シート素材はファブリックで、グレーのステッチがあしらわれています。インテリアカラーはブラックのみ。ブラック1色でまとめられた室内はシャープさと落ち着き、社用車としても受け入れられやすいストイックさをも感じさせます。
シートの素材感が向上する「S」
この「S」グレードでは、シート素材が動きのあるエンボス柄がプラスされたファブリックとなり、「E」よりも質感が向上しているのが特徴です。シートステッチはグレーで、「E」と変わりありません。
ステアリングホイールが合皮巻きに
ステアリングホイールも「E」がウレタン巻きであるのに対し「S」では合成皮革巻きになり、標準グレードとしての質の良さを演出しています。
サイドレジスターに加飾が追加される「A」
上級グレードである「A」では、シート素材に上級ファブリックを採用し、実用性の中にも上質さを感じさせるインテリアに仕上げています。
サイドレジスターにアクセントカラーを追加
加えてサイドレジスターには高輝度シルバーベゼルとアクセントカラーがあしらわれ、「S」や「E」とは差をつけているのも特徴です。
本革シートが標準装備になる「Aプレミアム」
本革シートで上質さを追求
最上級グレードの「Aプレミアム」では、本革シートが標準装備となります。プリウスの機能的な内装の雰囲気はそのままに、最上級グレードにふさわしい上質さを追求したグレードといえるでしょう。
必要以上の華美さや贅沢さを感じさせることなく、さりげなく質のいいものを求める方のニーズにぴったりなのではないでしょうか。このグレードではステアリングホイールにも本革があしらわれており、隅々まで行き届いた本物の質感の高さが魅力のグレードとなっています。
ミッドブルーのアクセントカラーが印象的な「ツーリングセレクション」
17インチの専用アルミホイールや専用バンパーを装備するスポーツグレード「ツーリングセレクション」は、エントリーグレードである「E」以外に設定されています。
シートステッチやサイドレジスターのアクセントカラーに専用色のミッドブルーがあしらわれ、スポーティーさと先進性を感じさせる仕上がりとなっています。
「S”ツーリングセレクション“」と「A”ツーリングセレクション“」では、ファブリックではなくワンランク上の質感の合成皮革シートが装備される点も特筆すべきポイントといえるでしょう。なお、「Aプレミアム”ツーリングセレクション“」は本革シートとなっています。
安全性を高めた特別仕様車「S“Safety Plus II”」
安全な車線変更をサポートする「ブラインドスポットモニター」や車両後方からの接近車両を検知する「リヤクロストラフィックアラート」などの安全技術を特別装備として搭載する「S」をベースとした特別仕様車「S“Safety Plus II”」のインテリアデザインは、ベースモデルの「S」に準じた内容となっています。
スタイリッシュな特別仕様車「Black Edition」
エクステリアに効果的にブラックをあしらった特別仕様車「Black Edition」。内装にはダークメッキ加飾やダークアルマイト調塗装など金属的な輝きをプラスし、スタイリッシュな室内空間を作り上げています。
プリウスの座席周りの収納
運転席や助手席はもちろん、後部座席にどのような収納があるかによってドライブの快適性は左右されます。ここではプリウスの座席周りの収納について見ていきましょう。
フロントコンソールトレイ(カップホルダー2個付き)&大型コンソールボックス(「E」を除くグレードに標準装備)
「E」を除くグレードには、カップホルダーが2個付いたコンソールトレイと大容量の大型コンソールボックスが備わっています。
「E」ではカップホルダー2個付きのコンソールボックスとなっています。
「A」以上の上級グレードにオプション設定のある「おくだけ充電」を選択した場合、フロントコンソールトレイに設置されます。
カードホルダー
運転席の右側にはカードホルダーが用意されています。駐車券などを保管しておくのに便利でしょう。
オーバーヘッドコンソール
運転席から手の届く位置にあるオーバーヘッドコンソールは、運転中に必要になるメガネやサングラスなどの保管場所として最適です。
助手席グローブボックス(照明付き)
助手席前の定番収納、グローブボックスは照明付きなので夜間など暗い車内でも収納物が探しやすいのはうれしいポイントといえるでしょう。
ドアポケット&ボトルホルダー(フロントドア)
左右のフロントドアには手帳などが入るサイズのポケットとペットボトルホルダーが装備されています。
ボトルホルダー(リアドア)
リアドアにはポケットはなく、ボトルホルダーのみとなっています。
リアセンターアームレスト(「E」を除くグレードに標準装備)
後部座席のアームレストには、カップホルダー2個が備わっています。後部座席にもこうしたスぺ―スがあるのは評価できるポイントです。
シートバックポケット&助手席ファスナー付きポケット(「E」を除くグレードに標準装備)
フロントシートのシートバックには雑誌やタブレットが収納できるポケットがあります。助手席のポケットにはファスナーも備わります。
プリウスは近年の軽自動車のようにこまごまとした収納が充実しているというわけではありませんが、必要最低限の収納は備えているといえるでしょう。
プリウスの荷室・座席アレンジ
出典:トヨタ「プリウス」特長
プリウスの荷室は2WD車で502Lという大容量を誇ります。ハイブリッド車ではバッテリーがかさばることから荷室が狭くなりがちですが、プリウスではハイブリッドバッテリーを小型化してリアシート下に収納することで荷室の容量を確保しました。
ゴルフバッグが4個収納可能
出典:トヨタ「プリウス」特長
また、シートバックを前倒しすると9.5インチのゴルフバッグが4個収納できるワイドスペースが出現します。後席には6:4分割可倒式のシートを採用しているので、乗車人数や荷物の量・大きさに合わせてシートをアレンジすることも可能です。
シンプルで機能性を重視したプリウスの内装
プリウスの内装は総じてシンプルで機能的な印象ですが、グレードによってシート素材が変わるなど細かな質感の差があります。車を使用していく上で最もふれることになる内装はしっかりと違いを比較して、自身の好みや目指すカーライフに適したものを選ぶようにしてください。
よくある質問
Q1:プリウスの室内区間の特徴は?
A:プリウスは、インパネを低く薄く設計することで開放的な雰囲気を演出するとともに乗る人を包み込むような安心感を与える空間を表現しています。また、後席の天井の形状を工夫することでヘッドクリアランスに余裕を持たせ、後席の乗員の居住性を向上しているのも特徴です。
Q2:プリウスの内装はどのような感じ?
A:内装色はブラックをベースにしており、全体的な傾向として機能性を優先したシンプルな内装となっています。シートの素材はグレードによって変わりますが、上級グレードの「Aプレミアム」では本革のシートが標準装備です。
Q3:プリウスの荷室は荷物がたくさん積める?
A:プリウスの2WD車の荷室は、502Lという大容量を確保しています。また、後席のシートバックを前倒しすると9.5インチのゴルフバッグであれば4個積載可能なスペースが出現します。なお、プリウスでは全グレードに6:4分割可倒式のリアシートを採用しているので、荷物の大きさや量に合わせてフレキシブルなシートアレンジが可能です。
※この記事は2022年月5時点の情報で制作しています