日常的に買い物や送迎に使用する軽自動車や、家族みんなでドライブを楽しめるミニバンなどを選ぶ際、生活に密着している車でもあり使用頻度が高いため、燃費性能も念入りにチェックするかもしれません。しかし、サーキット走行も可能な走行性能を突き詰めたモデルや趣味性の高いオープンカーなどは、その車の特性上あまり燃費は気にしない、という声も耳にします。
カーライフを楽しむためにはその車にどの程度のコストがかかるかを把握しておくことも重要です。そのため、どのような車であっても燃料費を左右する燃費性能は車選びの際に確認しておきたいポイントだといえるでしょう。ここでは、マツダ「ロードスターRF」の燃費性能についてご紹介します。
この記事のPOINT
- ロードスターRFのWLTCモードカタログ燃費・実燃費はこちら
トランスミッション カタログ燃費(km/L) 実燃費(km/L) 6MT 15.8 15.1 6AT 15.2 14.1 - カタログ燃費と実燃費の差はごくわずか
- ソフトトップの「ロードスター」とカタログ燃費を比較すると、ロードスターがより低燃費である
ロードスターRFの特徴
ロードスターは「世界で最も多く生産された2人乗り小型オープンスポーツカー」としてギネスブック認定を受けているモデルで、現行型の4代目モデルは2015年5月に販売が開始されました。ロードスターRFは2016年11月に追加されたリトラクタブル式ハードトップモデルで、計算し尽くされた美しいファストバックスタイルが特徴の2シーターオープンスポーツカーです。
ロードスターRFには最高出力184ps、最大トルク205Nmを発揮するロードスターRF専用設計の「SKYACTIV-G 2.0」と呼ばれる2.0L直列4気筒直噴エンジンが搭載されています。燃料を直接シリンダー内に噴射して熱効率を向上させる直噴技術や可変バルブタイミング機能などを採用し、余裕のある走りと伸びやかな加速、優れたアクセルレスポンスを実現するとともに、燃費性能やエンジンサウンドにも配慮がされており、上質な「人馬一体の走り」が実感できるモデルです。
ロードスターRFのカタログ燃費
ロードスターRFに採用されているエンジンンは2.0L直列4気筒直噴エンジン「SKYACTIV-G 2.0」1種類ですが、トランスミッションは6MTと6ATが用意されています。駆動方式は2WD(FR)のみです。
ロードスターRFのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。グレードによる燃費の差はありません。
トランスミッション | カタログ燃費(km/L) |
---|---|
6MT | 15.8 |
6AT | 15.2 |
ロードスターRFの実燃費
ロードスターRFに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、ロードスターRFの実燃費(2023年6月26日時点)は以下のとおりです。
トランスミッション | 実燃費(km/L) |
---|---|
6MT | 15.1 |
6AT | 14.1 |
実燃費は走行環境や気温などに影響されるため、カタログ燃費よりも悪化するケースがほとんどですが、ロードスターRFはカタログ燃費と実燃費の差はごくわずかです。
ロードスターRFとライバル車のカタログ燃費を比較
ロードスターRFのような国産の2シーターオープンカーは国内ではほとんどライバルがいない状態です。そのため、ここではロードスターRFのベースモデルであり、ソフトトップを採用しているマツダ「ロードスター」、ロードスターRFと同じFRスポーツカーであるスバル「BRZ」と比較してみましょう。
マツダ「ロードスター」
2015年5月に登場したマツダ「ロードスター」はソフトトップの2シータースポーツカーで、剛性を確保しながらも先代モデルよりも100kg以上の軽量化を実現し、優れた走行性能を手に入れたライトウェイトスポーツカーです。
ロードスターのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
トランスミッション | カタログ燃費(km/L) |
---|---|
6MT | 16.8 |
6AT | 17.2 |
ソフトトップのロードスターはハードトップモデルであるロードスターRFよりも車両重量が軽く、排気量も小さいため、ロードスターRFよりも低燃費を実現しています。
スバル「BRZ」
スバル初のFRスポーツカーである「BRZ」はトヨタとの共同開発によって生まれたモデルで、スバル独自の水平対向エンジンにトヨタの直噴技術を導入したエンジンを採用し、スポーティーな走りを実現しています。
BRZのWLTCカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | トランスミッション | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
R | 6MT | 12.0 |
6AT | 11.8 | |
S | 6MT | 11.9 |
6AT | 11.7 | |
Cup Car Basic(競技用モデル) | 6MT | --- |
ロードスターRFとBRZの比較では、ロードスターRFに軍配が上がる結果となりました。
ロードスターの走行性能・乗り心地
出典:マツダ「ロードスター RF」ROADSTER RFの特長
ロードスターRFは、ソフトトップモデルのロードスターよりも排気量が大きく、ロードスターRF専用チューニングが施された「SKYACTIV-G 2.0」を採用、発進から高速走行まで余裕のパフォーマンスを発揮します。さらにルーフ内側の吸音タイプのヘッドライナーやリアホイールハウスに遮音材を追加するなど、随所に吸音・遮音技術を取り入れ、クローズ時にはクローズドボディ並みの静粛性を確保しました。
また、2021年12月の商品改良ではコーナリング時の安定した旋回姿勢を実現し、マツダが追求する「人馬一体の走り」をより高いレベルで追求するための新技術「キネマティック・ポスチャー・コントロール」が全車に搭載されました。
独特の魅力を持つロードスターRF
趣味性の高いオープンカーはセカンドカーとして所有する方も多いかと思いますが、実用性をそれほど重視しない車であってもコスト管理のために燃費性能を確認しておくと安心してカーライフが楽しめるのではないでしょうか。
マツダのこだわりが詰まったロードスターRFは、独特の魅力を放っています。走行性能を求める方はもちろん、車に洗練された美しさを求める方にも魅力的な1台といえるでしょう。
よくある質問
Q1:ロードスターRFのカタログ燃費はどのくらい?
A:ロードスターRFは、専用設計された「SKYACTIV-G 2.0」と呼ばれるエンジンを搭載したFRモデルで、トランスミッションは6MTと6ATが用意されています。WLTCモードカタログ燃費は6MT車が15.8km/L、6AT車が15.2km/Lで、グレードによる燃費の差はありません。
Q2:ロードスターRFのカタログ燃費と実燃費を比較すると?
A:ロードスターRFの実燃費は、6MT車が15.1km/L、6AT車が14.1km/Lです。若干カタログ燃費より悪化していますが、その差はごくわずかといえるでしょう。
※この記事は2023年6月時点の情報で制作しています