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【試乗】日産「エクストレイル・改良新型」VCターボとe-4ORCEの素晴らしさは色褪せず〜新旧比較写真付き(萩原文博レポート)

日産エクストレイル・改良新型_2601
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20258月に4代目日産「エクストレイル」(3843400円〜5,962,000円)が初めてのマイナーチェンジを受けました。商品性の向上と新グレードの追加が行われたマイナーチェンジのポイントに加えて、現行型「エクストレイル」の車両解説、そして改良型の試乗インプレッションを自動車評論家の萩原文博さんがお届けします。

第二世代「e-POWER」と四輪制御技術「e-4ORCE」で生まれ変わった4代目

日産エクストレイル・4代目登場時_2601

2022年登場時の4代目エクストレイル

日産エクストレイル・改良新型_2601

2025年8月マイナーチェンジ後の4代目エクストレイル。グリルやバンパー下部の変更に加えてシグネチャーランプのデイタイムランニング化による印象の変化が大きい

国産車のミドルサイズSUVを代表する日産エクストレイル、その4代目となる現行モデルは20227月に登場しました。初代モデルからの DNA である「タフギア」を継承しつつ、新たに「上質さ」を加え、進化した第二世代「e-POWER」と「VC ターボ」、そして電動駆動四輪制御技術「e-4ORCE」を搭載したことで、まったく新しい SUV へと生まれ変わりました。

日産エクストレイル・4代目登場時_2601

2022年登場時の4代目エクストレイル

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2025年8月マイナーチェンジ後の4代目エクストレイル。サイドはアルミホイールのデザイン変更が目をひく

日常生活からこだわりのアウトドア体験まで、幅広いシーンで楽しむことができるモデルを目指して開発された現行型エクストレイルは、伝統と革新を融合させた「タフギア×上質」の本格 SUV です。クルマの骨格にあたるプラットフォームを刷新、高剛性なボディと徹底した遮音構造によって電動車である「e-POWER」の高い実力を味わうことができます。

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2022年登場時の4代目エクストレイル

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2025年8月マイナーチェンジ後の4代目エクストレイル。光モノが減ってスポーティな印象に

また、アクセルペダルだけで車速を自在にコントロールできる「e-Pedal Step」は、e-POWER 車で初めてブレーキ協調制御を採用しました。加減速を繰り返す市街地走行に加え、状況に応じて自動的に油圧ブレーキを作動させることで、長い下り坂など、幅広いシーンで快適な運転を行うことが可能です。

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VCターボ」で走りと静粛性を両立

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2022年登場時の4代目エクストレイル

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2025年8月マイナーチェンジ後の4代目エクストレイル。スペックの変更はないが静粛性は増している印象だ

現行型エクストレイルに搭載されているパワートレインは、高出力モーターを搭載した第二世代「e-POWER」です。最高出力144ps、最大トルク330Nmを発生する発電用1.5Lエンジンには日産が世界で初めて量産化に成功した可変圧縮比エンジン「VC ターボ」を採用し、力強く、なめらかな走りを実現するとともに、常用域から加速時までエンジン回転数を抑え、圧倒的な静粛性を実現しています。

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2022年登場時の4代目エクストレイル

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2025年8月マイナーチェンジ後の4代目エクストレイル。電動制御によるe-4ORCEの多彩な走りは変わらぬ魅力

駆動方式は2WDFF)に加えて、e-4ORCEと呼ぶ電動駆動四輪制御技術を投入。前後2基の高出力モーター、左右のブレーキを統合制御することで、四輪の駆動力を最適化し、雪道や山道の走破性に力を発揮するとともに、市街地走行などの日常使いなど、あらゆるシーンや路面状況においてワクワクした走り、そして乗る人すべてに快適な乗り心地を提供します。燃費性能はWLTCモードで18.019.4km/Lを実現しています。

ナビリンク機能付き「プロパイロット」など最新の運転支援システム

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2022年登場時の4代目エクストレイル

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2025年8月マイナーチェンジ後の4代目エクストレイル。オプション装備のナッパレザー仕様はタン色からブラウン色に変更

運転支援システムは、 360°全ての方向の安全を確保する「360°セーフティーアシスト(全方位運転支援システム)」を採用。新たに追加した「SOS コール」や、対向車や先行車の有無に応じてハイビームの照射位置をコントロールする「アダプティブLED ヘッドライトシステム」をはじめとする、多彩な安全技術が、さまざまなシーンで安心なドライブをサポートしてくれます。

日産エクストレイル・4代目登場時_2601

2022年登場時の4代目エクストレイル

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2025年8月マイナーチェンジ後の4代目エクストレイル。「プロパイロット」に変更のアナウンスはないが「インテリジェントアラウンドビューモニター」の採用で安全性能はさらに向上

高速道路の単一車線での運転支援技術「プロパイロット」には、「ナビリンク機能」を追加。ナビゲーションと連動し、地図データをもとに、制限速度に応じて設定速度の切り替えや、カーブに応じた減速支援など、ドライバーの操作頻度を軽減してくれます。加えて、駐車時にステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジ、パーキングブレーキのすべてを自動で制御する「プロパイロット パーキング」が、縦列・並列駐車、車庫入れをサポートしてくれます。

なお、今回の4代目モデルにもXグレードに5人乗り2列シート仕様に加えて、7人乗り3列シート仕様も用意されています。

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マイナーチェンジで内外装デザインは上質さを増した

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2025年8月マイナーチェンジ後の4代目エクストレイル。大きく印象は変わらないが、細かな意匠の変更の積み重ねによって洗練を増している

日産エクストレイル・4代目登場時_2601

2022年登場時の4代目エクストレイル

今回の20258月のマイナーチェンジでは内外装の変更に加えて、インフォテインメントシステムを刷新。さらにエクストレイルのDNAである「タフギア」感を強めた新グレード「ROCK CREEK」、スポーツ志向の「NISMO」などを追加するなどのアップデートが行われました。

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2025年8月マイナーチェンジ後の4代目エクストレイル。全体的にブラック部分が増えた分、シルバーの差し色が効果的だ

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2022年登場時の4代目エクストレイル

マイナーチェンジ後の外観では、洗練された印象の横桟調の精密なパターンを施したフロントグリルデザインを採用したことがアピールポイント。さらにフロントのシグネチャーランプをデイタイムランニングランプとして、昼間でも特徴的な上下2分割のヘッドランプの存在感を高め、前後のターンシグナルをLEDに変更することで先進感と上質さを際立たせたとしています。

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2025年8月マイナーチェンジ後の4代目エクストレイル。幾何学的な切削パターンは新鮮だ

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2022年登場時の4代目エクストレイル

また、フロントバンパーの下部をグロスブラックに変更するとともに、サテン調シルバーのアクセントが入り、こちらも上質感の演出に一役買っています。19インチのアルミホイールも刷新され、幾何学的でモダンな切削パターンの入ったデザインはひときわ存在感を放ちます。

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2025年8月マイナーチェンジ後の4代目エクストレイル。タン色からブラウン色に変更となったオプション装備のナッパレザー仕様

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2022年登場時の4代目エクストレイル

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内装で目につくのは、インストルメントパネル上部のカラーが黒色に変更されたことと、シートに織物ならではの上質さと繊細さ、ダイナミックさを併せ持つとするジャパニーズモダンなクロスが採用された点。また、オプション装備のナッパレザー仕様は従来のタン色からより落ち着いた印象を与えるブラウン色となり、より洗練された大人の雰囲気へと方向転換しています。

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インフォテインメントシステムを刷新しGoogle搭載

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2025年8月マイナーチェンジ後の4代目エクストレイル。日産車国内初となるGoogle搭載の「NissanConnect インフォテインメントシステム」を採用

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2022年登場時の4代目エクストレイル

エクストレイルは今回のマイナーチェンジで日産車国内初となるGoogle搭載の「NissanConnect インフォテインメントシステム」を採用しました。Googleマップでのルート案内をはじめ、音声での目的地検索や車両の操作ができるGoogleアシスタント、さらに様々なアプリをダウンロードできるGoogle playストアがインストールされています。

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2025年8月マイナーチェンジ後の4代目エクストレイル。さまざまなアプリを使える

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ユーザーがGoogleアカウントを設定することにより、スマートフォンとの情報をよりシームレスに活用できるようになるだけで無く、ワイヤレスでApple CarplayAndroid Auto、そして車内Wi-Fiといったサービスも利用可能です。またNissanConnect アプリを使用すれば、スマホから車内のエアコンを作動させる機能や、降車時のドアロック忘れをスマートフォンに通知しリモートでロックできる機能を追加するなど快適性と利便性を向上させています。

「インテリジェントアラウンドビューモニター」の採用も注目点

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2025年8月マイナーチェンジ後の4代目エクストレイルに採用された「3Dビュー」機能(写真:日産)

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2025年8月マイナーチェンジ後の4代目エクストレイルに採用された「インビジブルフードビュー」機能(写真:日産)

運転支援機能では日産の国内販売モデルとして、「3Dビュー」機能と「インビジブルフードビュー」機能を搭載した「インテリジェントアラウンドビューモニター」を初採用しました。「3Dビュー」機能では、クルマの周囲 360 °を立体的に見ることが可能となり、ドライバーの死角をなくし車両発進時の巻き込み防止などの安全確認をサポートします。また「インビジブルフードビュー」機能は、フードで隠れた目視できない路面の映像が表示され、特に駐車場などの狭い道での曲がり角などにおいて、正確かつ安全にクルマを操作できるようサポートしドライバーの不安を低減してくれます。

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AUTECH」に加えて「NISMO」も登場

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2025年8月マイナーチェンジ後の4代目エクストレイルに追加された新グレード。左からNISMO、ROCK CREEK、標準車、AUTECH(写真:日産)

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2025年8月マイナーチェンジ後の4代目エクストレイルに追加された「AUTECH」のスポーティグレード「AUTECH SPORTS SPEC」(写真:日産)

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2025年8月マイナーチェンジ後の4代目エクストレイルに追加された「ROCK CREEK」(写真:日産)

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2025年8月マイナーチェンジ後の4代目エクストレイルに追加された「NISMO」(写真:日産)

新グレードについては「AUTECH」にパフォーマンスダンパーを採用したスポーツスペックを追加。また、専用の内外装パーツや防水シートを装備し「タフギア」感を強化した「ROCK CREEK」と、「情熱体験をもたらすグランドツーリングSUV」をコンセプトに開発された「エクストレイル NISMO」を設定しています。

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2025年8月マイナーチェンジ後の4代目エクストレイルに設定された「SOTOASOBI パッケージ」装着車。お値段は装着費込み24万円前後。なんと3代目用のものも用意されている(写真:日産)

またよりアウトドアイメージにカスタマイズするアクセサリーパッケージ「SOTOASOBI パッケージ」も発売されています。こちらは旧型の3代目エクストレイル用のものも用意されています。改良後のエクストレイルの車両本体価格は3843400円~5962000円となっています。

オプションも含めると約600万円なり

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今回試乗したのはエクストレイル G e-4ORCEで、車両本体価格は4946700円。ただし、試乗車はオプション装備として33000円のアダプティブLEDヘッドライトシステムをはじめ、27500円のリアLEDフォグランプ、154000円のナッパレザーシート、315000円のBOSEプレミアムサウンドシステム+ルーフレール+パノラミックガラスサンルーフ、49500円の特別塗装色のカーディナルレッドのメーカーオプション、そしてディーラーオプションの日産オリジナルドライブレコーダー93562円、ウィンドウ撥水12カ月13640円、フロアカーペット37400円を装着した総額5668802円という豪華仕様でした。税金を含んだ乗り出し価格は約600万円となります。

内外装の変更点は多くはないが、ブラウンカラーのレザーシートは新鮮

日産エクストレイル・改良新型_2601

ブラウンカラーとなり落ち着いた雰囲気を獲得したオプションのナッパレザーシート(写真:日産)

マイナーチェンジ後のエクストレイルは、外観では標準装備となるアルミホイールのデザイン変更が最も大きく、フロントグリルやバンパーは比較すれば変更されたとわかる程度です。

インテリアもデザインの変更よりもインフォテインメントが変わったことが注目です。Googleマップとなり、これまでの地図表示とはガラッと変わりました。今回は短時間の試乗でしたので、使い勝手が向上したかどうかはわからなかったというのが正直なところ。

ただし、+154000円のナッパレザーシートは上質さを演出するには最適なアイテムだと感じました。ブラウンカラーとなったことで600万円の値札に相応しい落ち着いた雰囲気を演出しています。

相変わらず魅力的なVCターボとe-4ORCE

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VCターボを採用した1.5Lエンジンのe-POWERシステムは、相変わらずのスムーズな加速と高い静粛性が魅力です。マイナーチェンジで大きなスペック変更はありませんでしたが、静粛性の高さには磨きが掛かったように感じます。

e-4ORCEと呼ぶ日産ご自慢の最新電動4WDによるコーナリング時にクルマの傾きを抑えたフラットな乗り味は相変わらず魅力的。さらに4輪の駆動力配分を最適化するため、高いコーナリング性能も発揮します。

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標準19インチのタイヤチョイスには少々疑問が

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AUTECHにはミシュランプライマシー、NISMOにはミシュランパイロットスポーツが装着される(写真:日産)

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今回試乗したエクストレイル G e-4ORCEにはハンコックの235/55R19というタイヤが装着されていました。これまでエクストレイルは様々なグレードに乗ってきましたが、20インチのミシュランタイヤを装着したAUTECHはロングドライブをしても非常に疲れにくく、高速安定性も高いのでベストマッチだったと思っています。

今回標準の19インチタイヤは、ドライバーにインフォメーションを伝えてくれるという点では問題ないのですが、路面とタイヤが接地している部分が柔らかいせいか、ステアリングを切った時の安定感は若干物足りなく感じました。18インチのオールシーズンタイヤを装着したエクストリーマーX(現在は絶版)に近い乗り味です。

まだまだエクストレイルの魅力は褪せていない

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写真:日産

すでに第三世代e-POWERの登場も予告されていますが、第二世代の中でもVCターボエンジンを搭載したエクストレイルであれば、依然として「買い」でしょう。個人的にはVCターボe-POWERe-4ORCE を活かしきるタイヤを選んで欲しいと思いつつ……

(特記以外の写真:萩原文博)

※記事の内容は2026年1月時点の情報で制作しています。

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