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「スズキクロスビー」愛すべき見た目と本格的な悪路走破性を併せ持ったコンパクトクロスオーバー

「スズキクロスビー」愛すべき見た目と本格的な悪路走破性を併せ持ったコンパクトクロスオーバー
「スズキクロスビー」愛すべき見た目と本格的な悪路走破性を併せ持ったコンパクトクロスオーバー

スズキクロスビーは軽自動車で人気のクロスオーバー、スズキハスラーと共通したデザインを持つコンパクトSUVです。ただし中身はハスラーとはまったくの別物。今回の徹底レビューは、そんなクロスビーを掘り下げます。

コンパクトハイトワゴンとSUVのクロスオーバー

コンパクトハイトワゴンとSUVのクロスオーバー

軽自動車で新車販売台数上位を占めているのがスーパーハイトワゴンと呼ばれるモデル。ホンダN-BOXやスズキスペーシア、ダイハツタント、日産ルークスなどが該当します。これらのモデルの魅力は子供なら車内で立ったまま着替えができるほど広い室内空間とミニバン譲りの多彩なシートアレンジ。そして乗降性に優れたリアスライドドアを採用していることです。

軽自動車でこのスーパーハイトワゴンがヒットしたことにより、コンパクトカーでもスズキソリオがパイオニアとなり、トヨタルーミー、ダイハツトールといったハイトワゴンが続々と登場しました。

今回紹介するスズキクロスビーはコンパクトハイトワゴンにSUVの特徴を取り入れたクロスオーバーモデルです。利便性の高さとアクティブなイメージの外観デザイン、そして高い走行性能を兼ね備えています。

愛すべき外観と本格的な悪路走破性を両立

愛すべき外観と本格的な悪路走破性を両立

2017年12月に発表されたスズキクロスビーは、広い室内が魅力のハイトワゴンとアクティブなイメージの外観、そして高い悪路走破性が特徴のSUVをクロスオーバーさせた新ジャンルのコンパクトクロスオーバーワゴンです。

ボディサイズは全長3,760mm×全幅1,670mm×全高1,705mmという5ナンバーサイズの取り回しの良さが特徴。しかも、室内長を2,175mm確保し大人5人が乗ってもゆったりとした空間が魅力です。

愛すべき外観と本格的な悪路走破性を両立2

クロスビーの外観デザインは「一緒に毎日の楽しさを広げていきたくなる“愛すべき相棒”」がコンセプト。スズキのSUVのアイコンである丸型のヘッドライトや、直線基調のボディの角を丸めた独自の存在感を持つシルエットが特徴です。タイヤハウスなどに施された黒いクラッディングはタフなSUVらしさを表現しています。

クロスビーは見た目だけでなく最低地上高は180mm、アプローチアングルやデパーチャーアングルもきっちり確保することで、本格的な悪路走破性を実現しています。

タフな使用に耐えるインテリアはもてなしも十分

タフな使用に耐えるインテリアはもてなしも十分

インテリアは、冒険心を刺激するデザインを採用。インストルメントパネルのデザインは横基調で広さを表現。力強い2本のパイプフレームをモチーフにし、外から見える両端部分にサイドキャップを採用するなど遊び心を演出しています。エアコンルーバーやシフトパネルなどの加飾部品には、シルバー塗装とメッキを組みあわせ、小型車らしい上質感を表現しています。

タフな使用に耐えるインテリアはもてなしも十分2

タフな使用に耐えるインテリアはもてなしも十分3

タフな使用に耐えるインテリアはもてなしも十分4

タフな使用に耐えるインテリアはもてなしも十分5

また、後席の背面とラゲッジフロアは汚れをふき取りやすい素材を採用するなど、アウトドアなどのアクティブなシーンでタフに使用できるように、機能的な装備を満載しています。さらに運転席だけでなく、助手席にもシートヒーターを採用し、リアにもヒーターダクトを備えているなど、走行性能だけでなく、高いホスピタリティもコンパクトなボディに凝縮しています。

マイルドハイブリッドに珍しい6ATの組み合わせ

マイルドハイブリッドに珍しい6ATの組み合わせ

搭載されているエンジンは最高出力99ps、最大トルク150Nmを発生する1L直列3気筒直噴ターボを搭載。ISGと呼ばれるモーター機能付き発電機とリチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを採用し、1.5L自然吸気エンジン並みのパワーを発揮します。また、燃費性能はWLTCモードで17.0~18.2km/Lを実現しています。

トランスミッションは駆動方式にかかわらずこのクラスには珍しい6速ATが組み合わされ、駆動方式はFFとセンターパネルのスイッチによってスポーツやスノーといったモード切り替え可能な4WDを採用しています。

2020年の改良で安全装備を強化

2020年の改良で安全装備を強化

安全装備は単眼カメラとレーザーレーダーを組み合わせたデュアルセンサーブレーキサポートを中心に、超音波で後方の障害物を検知する後退時ブレーキサポートや真上からクルマを見たような3D画像をモニターに映し出し、発進時や駐車時の周囲確認をサポートしてくれる全方位モニター用カメラパッケージに3Dビューを採用しています。

2020年の改良で安全装備を強化2

2020年10月にクロスビーは一部改良を実施。この一部改良では、運転支援システムに車線維持支援機能を採用したほか、全車速追従機能付きのアダプティブクルーズコントロール、夜間の歩行者も検知するデュアルカメラブレーキサポートを採用しています。また、パーソナルテーブル(後席左右)やシート座面の撥水加工、防汚タイプラゲッジフロア、ステアリングオーディオスイッチなど、使い勝手のいい装備を採用した新グレードのハイブリッド MVを新たに設定しました。

クロスビーは現在、ハイブリッドMX、ハイブリッドMV、ハイブリッドMZの3グレードが用意され、全グレードで2WDと4WDを設定。車両本体価格は180万5,100円~220万7,700円となっています。ボディカラーによっては2トーン、3トーンがオプションで選べます。

揺れの少ない安定感のある走り

揺れの少ない安定感のある走り

クロスビーはボディ剛性と軽量化を両立した、プラットフォーム「ハーテクト」を採用。全高が1,705mmもあるハイトワゴンとは思えないほど、揺れの少ないしっかりとした乗り心地が特徴です。これは、サスペンションを不安定にならないようにセッティングしている効果と言えるでしょう。

リアはスライドドアではなく、通常のスイングドアを採用していることも、安定感のある走りに貢献しています。通常のスイングドアを採用しているのは、クロスビーが高い悪路走破性を備えたモデルだからというのも理由のひとつです。

実力派の4WDモデルがおすすめ

実力派の4WDモデルがおすすめ

駆動方式は全グレードで2WDと4WDが選べますが、個人的には4WDがオススメです。採用しているビスカスカップリング式4WDは通常走行時では前輪側よりに駆動力を配分し、滑りやすい雪道などでは前後輪に最適な駆動力を配分するシステム。乾いた路面でも濡れた路面でも常に高い走行安定性を発揮してくれます。

さらに、パワフルでスポーティーな走りを実現する「スポーツモード」、雪道やアイスバーンでのスムーズな発進をサポートする「スノーモード」を新たに採用。ぬかるみや滑りやすい路面で発進をサポートする「グリップコントロール」、急な下り坂で車速を約7km/hで維持する「ヒルディセントコントロール」なども4WD車は標準装備しています。かわいい見た目と裏腹にSUVとしての性能はしっかりと確保しているのがクロスビーの4WDモデルなのです。

※記事の内容は2022年3月時点の情報で制作しています。

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