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元祖ハイブリッドカー、プリウスの燃費性能を徹底チェック!(2015年~2022年モデル)

プリウスの燃費はどのくらい?実燃費を徹底調査!
プリウスの燃費はどのくらい?実燃費を徹底調査!

出典:トヨタ「プリウス」ギャラリー

車の低燃費競争は熾烈なものがあり、今では各自動車メーカーがそれぞれの独自技術を駆使して低燃費を実現しています。ガソリン車よりも燃費性能・環境性能に優れているとされるハイブリッドカーも一般的になりましたが、同じハイブリッドカーでも車種によって燃費性能には差があるので、車選びの際にはその車の燃費性能をしっかりと確認することが大切です。

ここでは、トヨタのハイブリッド専用車「プリウス」の燃費についてご紹介します。

この記事のPOINT

  • 駆動方式別WLTCモードカタログ燃費・実燃費はこちら
    駆動方式カタログ燃費(km/L)実燃費(km/L)
    2WD27.2~32.124.6
    4WD25.4~28.321.6
  • ホンダ「インサイト」やマツダ「MAZDA3 ファストバック」を上回る燃費性能を持つ
  • 次世代のプラットフォームの採用により優れた安定性と乗り心地を実現

プリウスの燃費の特徴

1997年に世界初の量産ハイブリッド専用車として登場し、元祖ハイブリッド車として世界的にその名が知られているプリウス。現行型の4代目モデルは2015年12月に登場しました。

プリウスに期待されていることといえば低燃費です。トヨタはハイブリッド車の代名詞ともいえるプリウスに吸気ポートやピストン形状の改良、点火の高エネルギー化、冷却水通路の改良によるエンジン内部温度の最適化、フリクション低減などによって最大熱効率40%を実現したエンジンを搭載。

さらにモーターやトランスアスクル、パワーコントロールユニット、駆動用バッテリーなどハイブリッドシステム全体の軽量小型化を実現し、燃費を向上させています。

加えてフロントバンパー下部に取り付けたシャッターを走行状態やエンジン水温に応じて開閉させる「グリルシャッター」の採用、ボディのフォルム、アルミホイールの形状にも工夫を凝らして空力性能を高めるなど、さまざまな低燃費に貢献する技術が搭載されているのが特徴といえるでしょう。

プリウスのカタログ燃費

プリウスのパワートレインは1.8L直列4気筒エンジン+モーターのハイブリッドシステム1種類で、トランスミッションはCVT、駆動方式は2WDと4WDが用意されています。

プリウスのWLTCモードカタログ燃費は以下のとおりです。

グレード駆動方式カタログ燃費(km/L)
E2WD32.1
S2WD30.8
4WD28.3
S“ツーリングセレクション”2WD27.2
4WD25.4
A2WD30.8
4WD28.3
A“ツーリングセレクション”2WD27.2
4WD25.4
Aプレミアム2WD30.8
4WD28.3
Aプレミアム“ツーリングセレクション”2WD27.2
4WD25.4
S“Safety Plus II”2WD30.8
4WD28.3
A“ツーリングセレクション・Black Edition”2WD27.2
4WD25.4
S“ツーリングセレクション・Black Edition”2WD27.2
4WD25.4

 

プリウスの実燃費

プリウスに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、プリウスの実燃費(2022年5月27日時点)は以下のとおりです。

駆動方式実燃費(km/L)
2WD24.6
4WD21.6

 

WLTCモード燃費は、信号や渋滞などの影響を受ける市街地モード、信号や渋滞などの影響を受けにくい郊外モード、高速道路での走行を想定した高速道路モードの3つのモードでの計測値を平均的使用時間配分で構成したもので、日本だけでなく国際的に使用されている燃費の計測方法です。カタログスペックとしては日本で従来使用されてきたJC08モード燃費よりも低くなる傾向があります。

WLTCモード燃費は実際の車の使用環境により近い方法で計測されていますが、実燃費とまったく差がないというわけではなく、運転の仕方や走行環境にもよりますが1~1.5割程度の差があるのが一般的といわれています。その点を考慮すると、プリウスのカタログ燃費と実燃費の差はほぼ平均~グレードによっては平均値よりも差があるといえそうです。

プリウスとライバル車のカタログ燃費を比較

長年プリウスと燃費を競ってきた筆頭ライバルとしては、ホンダのハイブリッド専用車種「インサイト」が挙げられます。しかしインサイトは2018年12月に登場した3代目モデルから4ドアセダンとなり、クラスも変わってしまったため車格的に厳密にはプリウスのライバル車とはいえなくなりましたが、ここではプリウスと並んで国産ハイブリッド車を代表する存在としてあえて比較してみましょう。

加えて、マツダ「MAZDA3 ファストバック」とも比べてみます。

ホンダ「インサイト」

ホンダ「インサイト」出典:ホンダ「インサイト」デザイン・カラー

ホンダのハイブリッド専用車種「インサイト」は燃費性能の高さに加え、ホンダ自慢の安全運転支援システム「ホンダセンシング」を全車に標準装備し、高い安全性を持つのが魅力のモデルです。駆動方式は2WDのみを用意しています。

インサイトのWLTCモードカタログ燃費は以下のとおりです。

グレード駆動方式カタログ燃費(km/L)
LX2WD28.4
EX2WD25.6
EX・PRIME STYLE2WD25.6
EX・BLACK STYLE2WD24.4

 

プリウスとの比較では、プリウスの燃費が全体的にインサイトを上回っていることがわかります。

マツダ「MAZDA3 ファストバック」

マツダ「MAZDA3 ファストバック」出典:マツダ「MAZDA3 ファストバック」エクステリア

洗練されたエレガントさとスポーティーさを融合させた個性的なスタイルが印象的なマツダ「MAZDA3 ファストバック」。2020年の「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」を受賞したことでも注目を集めました。

MAZDA3 ファストバックのWLTCモードカタログ燃費は以下のとおりです。なお、MAZDA3ファストバックは4種類のエンジンを採用しており、グレード数が多いためエンジンごとに燃費をご紹介します。

エンジン駆動方式トランスミッションカタログ燃費(km/L)
SKYACTIV-G1.5(ガソリン)2WD6AT16.6
6MT17.8
4WD6AT15.8
SKYACTIV-G2.0(ガソリン)2WD6AT15.6
6MT16.7
4WD6AT15.2
SKYACTIV-D1.8(ディーゼル)2WD6AT21.5
4WD6AT20.0
SKYACTIV-X 2.0(ガソリン+マイルドハイブリッド)2WD6AT17.4
6MT18.5
4WD6AT16.7
6MT17.7

 

プリウスとMAZDA3 ファストバックとの比較では、いずれのパワートレインにおいてもプリウスの燃費性能がMAZDA3 ファストバックよりも優れているといえるでしょう。

プリウスの走行性能・乗り心地

プリウスの走行性能・乗り心地出典:トヨタ「プリウス」ギャラリー

トヨタの車づくりの理念「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」の採用第1号車である現行型のプリウスは、次世代プラットフォームの採用により低重心ボディを実現したことで安定性や乗り心地を向上させています。

モータージャーナリスト・萩原文博さんの試乗記でプリウスの走行性能・乗り心地を詳しくチェック!

圧倒的な燃費性能を誇るプリウス

現在は低燃費をうたうモデルはたくさん登場していますが、プリウスはその中でも一際優れた燃費性能を持つモデルといえるでしょう。燃料費を気にすることなく思う存分カーライフを楽しみたい方にはぴったりなのではないでしょうか。

よくある質問

Q1:プリウスのカタログ燃費はどのくらい?

A:プリウスはハイブリッド専用車で、パワートレインは1.8L直列4気筒エンジン+モーターのハイブリッドシステム1種類のみです。プリウスのWLTCモードカタログ燃費は2WD車が27.2~32.1km/L、4WD車が25.4~28.3km/Lです。

Q2:プリウスの燃費をライバル車と比較すると?

A:プリウスのライバル車としてはホンダのハイブリッド専用車である「インサイト」や、マツダ「MAZDA3 ファストバック」などがあります。この2車種とプリウスのカタログ燃費を比較すると、プリウスが最も低燃費を実現しています。

Q3:プリウスの走行性能は?

A:現行のプリウスはトヨタの車づくりの理念「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」の採用第1号車であり、次世代プラットフォームの採用により低重心ボディを実現したことによって操縦安定性や乗り心地を向上しています。

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※この記事は2022年5月時点の情報で制作しています

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