軽自動車はボディサイズや排気量に制限があることから、普通車よりも低燃費の傾向があるといえますが、それでも車種ごとによって燃費性能には差があります。
そのため、車選びの際にはカタログ燃費や実燃費を確認することが大切です。ここではスズキ「ハスラー」の燃費についてご紹介します。
この記事のPOINT
- 駆動方式別ハスラーのWLTCモードカタログ燃費・実燃費はこちら
駆動方式 カタログ燃費(km/L) 実燃費(km/L) 2WD 22.6~25.0 20.4~20.7 4WD 20.8~23.4 17.6~20.1 - 全車にマイルドハイブリッドシステムを搭載
- ハスラーはライバル車の三菱「eKクロス」やダイハツ「タフト」よりも低燃費を実現している
スズキ「ハスラー」の燃費の特徴
2020年1月に登場した現行型のハスラーは、1気筒につき2つのインジェクターを使用し、燃料を微粒子化して燃料効率を高めて走り・燃費の向上を両立させる「デュアルインジェクションシステム」を採用した新開発の直列3気筒NAエンジンと、パワフルな走りと低燃費を両立させた直列3気筒ターボエンジンを採用しています。
また、現行型から全車にマイルドハイブリッドシステムが搭載されており、時代に合った燃費性能、環境性能を有したモデルといえるでしょう。
ハスラーのカタログ燃費
ハスラーのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
HYBRID G | 2WD | 25.0 |
4WD | 23.4 | |
HYBRID Gターボ | 2WD | 22.6 |
4WD | 20.8 | |
HYBRID X | 2WD | 25.0 |
4WD | 23.4 | |
HYBRID Xターボ | 2WD | 22.6 |
4WD | 20.8 |
ハスラーの実燃費
ハスラーに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、ハスラーの実燃費(2022年6月7日時点)は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 実燃費(km/L) |
---|---|---|
HYBRID X/HYBRID G | 2WD | 20.7 |
4WD | 20.1 | |
HYBRID Xターボ/HYBRID Gターボ | 2WD | 20.4 |
4WD | 17.6 |
WLTCモードは実際の車の使用環境により近い方法で計測されていますが、実燃費とまったく差がないというわけではなく、運転の仕方や走行環境にもよりますがカタログ燃費よりもある程度悪化するのが一般的です。
ハスラーにおいてはすべてのグレードで実燃費がカタログ燃費よりも悪化していますが、特にNAエンジン2WD車において顕著な差が見られます。
ハスラーとライバル車のカタログ燃費を比較!
ここでは、三菱「eKクロス」や、ダイハツ「タフト」などのSUVテイストを持つ軽自動車とハスラーのカタログ燃費を比較してみましょう。
三菱「eKクロス」
出典:三菱「ekクロス」外観
三菱ならではのSUVテイストが自慢の「eKクロス」は、高速道路でアクセル、ブレーキ、ステアリング操作を支援してドライバーの運転負荷を大幅に低減する最新の運転支援機能「マイパイロット」をはじめとする先進技術を多数搭載したモデルです。
eKクロスのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
M | 2WD | 21.2 |
4WD | 18.8 | |
G | 2WD | 21.0 |
4WD | 18.8 | |
T | 2WD | 19.2 |
4WD | 16.8 |
いずれの駆動方式においても、ハスラーの燃費がeKクロスよりも低燃費であることがわかります。
ダイハツ「タフト」
ダイハツ「タフト」は、街乗りからアウトドアまで幅広いシーンで活躍してくれる軽SUV。全車に標準装備されるガラスルーフ「スカイフィールトップ」によって開放感のある室内空間を実現しています。
タフトのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
X/G | 2WD | 20.5 |
4WD | 19.7 | |
Xターボ/Gターボ | 2WD | 20.2 |
4WD | 19.6 |
タフトとハスラーの比較においても、ハスラーがより燃費性能に優れていることがうかがえます。
ハスラーの走行性能、乗り心地
ハスラーには走行性能を高めたり、乗り心地を良くしたりするためのさまざまな技術が採用されています。
剛性が高められたボディと専用チューニングが施されたサスペンションが操縦安定性と快適な乗り心地を実現
ハスラーでは軽量高剛性の新世代プラットフォーム「ハーテクト」を採用したことに加え、ボディのスポット溶接部に「構造用接着剤」を採用して接合を強化し、優れた操縦安定性を実現しました。
さらに専用チューニングが施されたサスペンションを組み合わせ、揺れの少ない快適な乗り心地を確保しています。
新技術を採用し、静かな車内空間を実現
現行型のハスラーにはこもり音や雨音を低減する「高減衰マスチックシーラー」を軽自動車で初採用(※2019年12月、スズキ調べ)しました。さらに防音材や遮音材を最適に配置し、高いレベルでの静粛性を実現しています。
マイルドハイブリッドシステムを標準装備し、十分な燃費性能を持つハスラー
車の燃費性能は家計に直接影響を与えます。そのため、燃費は車を選ぶ際には重視したいポイントといえるでしょう。
車選びの際にはカタログスペックだけではなく実燃費も確認して、納得のいく燃費性能の車を選ぶことが大切です。マイルドハイブリッドシステムを全車に搭載した現行型のハスラーは、毎日使用する軽自動車として十分な燃費性能を持つモデルといえるでしょう。
よくある質問
Q1:ハスラーのカタログ燃費はどのくらい?
A:ハスラーのWLTCモードカタログ燃費は、2WD車が22.6~25.0km/L、4WD車が20.8~23.4km/Lです。
Q2:ハスラーの燃費をライバル車と比較すると?
A:ハスラーのライバル車としては、三菱「eKクロス」やダイハツ「タフト」などが挙げられます。この2車種とハスラーのカタログ燃費と比較すると、ハスラーはeKクロス、タフトの両モデルよりも低燃費を実現しています。
Q3:ハスラーの走行性能は?
A:ハスラーでは軽量高剛性の新プラットフォーム「ハーテクト」の採用や構造用接着剤の使用によりボディ剛性を向上させ、操縦安定性を向上させています。また、専用チューニングが施されたサスペンション
を採用し、快適な乗り心地も実現しました。
※この記事は2022年6月時点の情報で制作しています