車選びの際、エクステリアや燃費性能はチェックするけれども、内装にはあまりこだわらない、という声も聞きます。しかし、居心地の良さを左右するインテリアデザインや収納の使い勝手などはとても重要で、用途に合わせて選んでいないと、後々使いにくさを感じる可能性もあります。
ここでは、ダイハツ「ミライース」の内装についてご紹介します。
この記事のPOINT
- 前後乗員間距離は910mmを実現し、狭くなりがちな後席にもゆとりがある
- 上位グレードには2トーンカラーのインパネを採用
- ミライースの後席は分割可倒式ではなく、後席を片側だけ倒すシートアレンジはできない
ミライースの室内空間の特徴
2017年の5月にフルモデルチェンジを行った2代目ミライースは、軽自動車のスタンダードともいえるモデル。ダイハツの軽自動車のラインナップで一番ベーシックな位置付けの車で、低燃費、低価格を実現しています。
ミライースはスタンダードな軽セダンで、近年人気を集めている全高を上げたタイプのハイトワゴン、またはスーパーハイトワゴンのような室内の広さはありません。
そういったモデルと比較するとコンパクトなサイズ感ではありますが、スモールカーづくりに長けたダイハツのパッケージング技術を活かし、前後乗員間距離は910mmを実現。狭くなりがちな後席のひざ前にもゆとりがあるので、大人の方も楽に座れます。
ミライースの内装
ここからは、ミライースの内装を見ていきましょう。
シートカラー
シートカラーは全グレード共通で、ブラックを基調としたデザインで引き締まったイメージです。フロントシートはブラックとオフホワイトのコンビカラーになっています。
なお、リアシートは上位グレードの「X”SA III”」「G“SA III」”にのみヘッドレストが標準装備です。リアシートのヘッドレストはほかのグレードにもオプションで追加は可能です。快適性はもちろんですが、安全性のことを考えるとリアシートにもヘッドレストは欲しいところです。
ミライースのインパネ周り
インパネも、基本はブラックを基調としたデザインとなっています。メーターのイルミネーションにはアンバーが組み合わされます。
上位グレードの、「X”SA III”」「G“SA III”」では、インパネもシートと同じくブラックとオフホワイトの2トーンカラーとなりおしゃれな雰囲気に。メーターのイルミネーションはブルーになり先進的なニュアンスも加わります。
さらに、ドアハンドルやシフトレバーボタン、ステアリングホイールなどにメッキ加飾が施され、上級グレードらしい上質感も加わります。
ミライースのポケッテリア
飲み物やスマートフォンなどを保管するポケッテリアの充実度や使い勝手も、居住性を左右します。ミライースにはどのようなポケッテリアが備わっているのかを見ていきましょう。
助手席インパネロングアッパートレイ
助手席前からメーター付近にまで延びている横長のトレーは、奥行きはあまりありませんが、メガネやペン、スマートフォンなどちょっとした小物を置くのにとても便利です。
グローブボックス
車検証などの大切な書類を保管するのに最適なグローブボックスも備わっています。
掘込み式インパネドリンクホルダー
運転席と助手席には、それぞれエアコン吹き出し口の前にドリンクホルダーが用意されています。
センターフロアトレイ
センターフロアトレイは、ティッシュボックスが収まるサイズになっています。ティッシュボックスは、意外と車の中で置き場所に困るものでもあるので、きちんと収納場所が用意されているのはうれしいポイントです。
また、このセンターフロアトレイの下にもスマートフォンやタブレットなどの薄いものであれば収納できる空間が用意されています。チケット類などの収納場所としてもいいでしょう。
フロントドアポケット
運転席、助手席ともにドア下部にポケットが用意されています。雑誌や地図類、観光ガイドなどを収納しておくと取り出しやすくて便利です。また、ミドルポケットも用意されているので、ガムやリップクリーム、ハンドクリームなどの小物や小銭を収納するのにもよさそうです。
ショッピングフック(インパネ)
グローブボックスのすぐ右側には、紙袋やビニール袋をぶら下げることができるショッピングフックが装備されています。買い物袋やゴミ袋を引っ掛けたいというときにもとても便利です。
ドアポケット&ボトルホルダー
左右のリアドアの下部には、ドリンクホルダーが用意されています。ドリンクホルダーと一体化するような形で小物収納スペースもあります。
どの席にもドリンクホルダーが用意されるなど、座席周りの収納は必要なものはそろっているといえるでしょう。特にフロントシートは小物の置き場所に困るということはなさそうです。
なお、オプションで助手席シートアンダートレイを追加することも可能です。
ミライースの荷室・シートアレンジ
ミライースのラゲッジルームはそれほど広いというわけではありませんが、小型から中型のキャリーバックや旅行バッグなどは問題なく収納することができます。後席を倒して荷室を拡大すると、大型のキャリーバックやクーラーボックスなども収納できるでしょう。ただし、後席は分割可倒式ではないので、後席を半分だけ倒すなどのアレンジはできません。
また、今では軽自動車であってもシートアレンジ次第で自転車が積み込めるモデルも少なくありませんが、ミライースは大人用の自転車の積載は若干無理があるかもしれません。
インテリアデザインや収納は忘れずにチェックしよう
ミライースはコンパクトで、コスパの良さが魅力の軽自動車です。室内の広さを求めるタイプのモデルではありませんが、乗員が快適に過ごせるようにパッケージングやポケッテリアも工夫されています。
車のインテリアデザインや収納の使い勝手などは、カーライフの満足度を左右するポイントでもあるので、車選びの際には燃費性能や走行性能、エクステリアなどと一緒に内装も確認しておきましょう。
よくある質問
Q1:ミライースの室内空間は広い?
A:ミライースはスタンダードなスタイルの軽自動車で、近年人気を集めているハイトワゴンタイプのような室内の広さはありませんが、ダイハツならではのパッケージング技術を活かし、前後乗員間距離は910mmを実現し、狭くなりがちな後席にもゆとりを持たせています。
Q2:ミライースの内装はグレードによって違う?
A:シートは全車共通で、フロントはブラックとホワイトのコンビカラーのシートを採用しています。インパネはブラックが基本ですが、上位グレードでホワイトとブラックの2トーンカラーのインパネを採用しています。上位グレードにはさらに室内の随所にメッキ加飾があしらわれ、上質感を演出しています。
Q3:ミライースはシートアレンジができる?
A:ミライースの後席は一体可倒式なので、後席の片側だけを倒すシートアレンジはできません。後席をすべて倒して荷室を拡大することは可能です。
※この記事は2023年5月時点の情報で制作しています