車の内装は車種によって個性が大きく異なります。カラーや使用されているシート素材の質感、加飾などのインテリアデザインが自身の感性に合っているかどうかは車選びの重要なポイントとなります。
実際に車を使用していく上で、内装は最もふれることになる部分なので、細かいところまで確認しておきましょう。ここではスズキ「ハスラー」の内装についてご紹介します。
この記事のPOINT
- 新プラットフォームの採用によって後席の足元空間や前席の左右乗員間距離を拡大
- ボディカラーによって内装のアクセントカラーは異なる
- 防汚タイプのラゲッジアンダーボックスは取り外し可能
ハスラーの室内空間の特徴
現行型のハスラーでは、新世代のプラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」の採用によって先代モデルよりもホイールベースを35mm延長することで後席の足元空間を拡大するとともに、前席の左右乗員間距離を広く取り、快適で広い室内空間を確保しています。
ハスラーの内装
ここからは、ハスラーの内装について見ていきましょう。ハスラーでは「HYBRID G」「HYBRID Gターボ」「HYBRID X」「HYBRID Xターボ」の4種類のグレードと1種類の特別仕様車が展開されていますが、特別仕様車を除いたグレード間では、インテリアデザインの差はあまりありません。
ハスラーの内装コンセプト
現行型のハスラーのインテリアデザインは「タフで機能的」、加えて「遊び心」を刺激することをコンセプトとしています。インパネには印象的な3連のインパネカラーガーニッシュを採用し、ギア感満載。上下のバーでガーニッシュを挟むことにより、SUVらしい力強い骨格を感じさせるデザインが特徴です。
シートにもインパネカラーガーニッシュと同色のアクセントカラーをあしらい、わくわくするような躍動感と遊び心を感じさせます。
シート素材にはファブリックを採用。インテリアのベースカラーはブラックで、天井やピラーにはホワイトが使用されており、落ち着きと開放感を両立させています。
ボディカラーによって異なる3色のアクセントカラー
アクセントカラーはボディカラーに応じてバーミリオンオレンジ、デニムブルー、グレーイッシュホワイトの3色の設定があり、バーミリオンオレンジはアクティブさを、デニムブルーはクールなスタイリッシュさを、グレーイッシュホワイトは落ち着いたシンプルさとそれぞれ異なる印象を醸し出します。
グレード間の差は、上級グレードである「HYBRID X」「HYBRID Xターボ」のステアリングホイールやシフトノブが本革巻きになり、ピアノブラック加飾やシルバー加飾が随所に追加されるほか、ドアトリムにカラーガーニッシュがあしらわれている程度です。
特別仕様車「J STYLE II」
特別仕様車「J STYLE II」では、アクセントカラーに専用のチタニウムグレーをあしらい、よりクールで洗練された雰囲気の室内空間を演出しています。
シートはブラウン&ダークブルーのカラーリングで、一部にレザー調素材があしらわれます。
ハスラーの座席周りの収納
ドライブの際に必要になる小物や、スマートフォンなどの収納場所があるかないかでドライブの快適さは大きく変わります。ここではハスラーの座席周りにはどのような収納があるのかを確認していきましょう。
インパネアッパーボックス
ハスラーのインパネアッパーボックスは、グレードによって形状が異なります。
「HYBRID G」「HYBRID Gターボ」ではオープンタイプのものが装備されます。収納物が落下しないようにロゴ付きのストッパーが付属しているので安心して使用できるでしょう。
上級グレードの「HYBRID X」「HYBRID Xターボ」、特別仕様車「J STYLE II」では、リッド付きのインパネアッパーボックスになります。リッド部分はボックスを開けた状態にするとテーブルとしても使用できる優れものです。
インパネドリンクホルダー
運転席のドリンクホルダーは固定式で、ペットボトルやカップドリンクをしっかりと固定してくれます。
助手席のドリンクホルダーは引き出し式。使用しない際は収納できるので邪魔になりません。
インパネアンダートレー(運転席)
ステアリングホイールの奥にはトレーが用意されています。ドライバーが運転中に使用するものを置いておくのにいいでしょう。
インパネトレー(助手席)
助手席前、インパネアッパーボックスの下にはオープントレーがあります。スマートフォンやメガネなど、よく使用するものを収納するのに便利です。
インパネセンターポケット(2WD車のみ)
2WD車のシフトノブの左側には小さなポケットがあります。ミントタブレットやガムなどの保管にいいでしょう。4WD車の場合はこの場所にスノーモードスイッチ、グリップコントロールスイッチ、ヒルディセントコントロールスイッチが装備されます。
グローブボックス
助手席前の定番収納、グローブボックスは十分な大きさです。車検証などの書類に加えて薄型のティッシュボックスが収納できます。
ショッピングフック(インパネ)
助手席側のインパネには、2kgまでの重さに耐えられるショッピングフックが用意されています。
シートアンダーボックス(助手席)
助手席の下には、汚れものなどの収納に便利なボックスがあります。清掃道具やドライビングシューズなどの保管場所としても活躍するのではないでしょうか。
フロントドアポケット
両側のフロントドアには手帳などが保管できるポケットがあります。
リアドアポケット(ペットボトルホルダー付き)
両側のリアドアにスマートフォンが保管できるサイズのポケットとペットボトルホルダーが装備されています。後席にもスマートフォンやドリンクの置き場所が確保されているのはうれしいポイントでしょう。
助手席シートバックポケット
助手席のシートバックには地図やタブレットが収納できるシートバックポケットがあります。
運転席2段シートバックポケット(「HYBRID X」「HYBRID Xターボ」「J STYLE II」に標準装備)
上級グレードの「HYBRID X」「HYBRID Xターボ」、特別仕様車「J STYLE II」には、運転席のシートバックに2段のシートバックポケットが用意されます。雑誌などはもちろん、ペットボトルやタオルなどを入れるなど工夫次第でさまざまに活用できそうです。
パーソナルテーブル(「HYBRID X」「HYBRID Xターボ」「J STYLE II」に標準装備)
「HYBRID X」「HYBRID Xターボ」「J STYLE II」には、助手席のシートバックにドリンクホルダー2個、ショッピングフック3個が付属した折りたたみ式のパーソナルテーブルが装備されています。
休憩時の食事の際などに役立つでしょう。特に小さな子供がいる場合は重宝しそうです。
ハスラーの荷室&座席アレンジ
ハスラーではリアシートの背面と荷室に、お手入れがしやすい防汚タイプの素材を使用しています。そのため、アウトドアなどで汚れた荷物も気にすることなくどんどん積み込めるのが魅力。アクティブにアウトドアを楽しむ軽クロスオーバーSUVとして評価できるポイントといえるでしょう。
また、6ヵ所にユーティリティーナットを設置しているので、フックやバーなどのアクセサリーを使用してより使い勝手を高めることも可能です。
ラゲッジアンダーボックスももちろん防汚タイプです。簡単に取り外しできるので丸洗いでき、お手入れもラクラク。ラゲッジボードを外して使用すれば、B型ベビーカーを立てたまま収納できます。
また、リアシートは荷室側からも簡単にワンアクションでスライドできるので、荷室の拡大も簡単。なおリアシートには分割可倒式なので、荷物の量や大きさに合わせて自由に座席アレンジが可能です。
遊び心のあるインテリアのハスラーでドライブを楽しもう!
ハスラーはわくわくするような遊び心と、SUVらしいギア感を兼ね備えた内装デザインが魅力です。エクステリアの個性を内装にも反映し、トータルコーディネートされたモデルであるといえるでしょう。
居心地の良さを決める車の内装は、細かい部分までチェックして自分の感性や目指すカーライフに適した1台を選ぶことをおすすめします。
よくある質問
Q1:ハスラーの室内空間の特徴は?
A:2020年1月に登場した現行型のハスラーでは、新世代のプラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用しました。これによって先代モデルよりもホイールベースを35mm拡大し、後席の足元空間を確保するとともに、前席の左右乗員間距離も拡大し、ゆとりのある広い室内空間を実現しています。
Q2:ハスラーのグレードごとの内装の違いは?
A:ハスラーには「HYBRID G」「HYBRID Gターボ」「HYBRID X」「HYBRID Xターボ」に加え、特別仕様車「J STYLE II」がありますが、特別仕様車を除くグレード間での内装の差はあまりありません。「タフで機能的」、加えて「遊び心」を刺激することをコンセプトにしたハスラーの内装はブラックを基調としたインテリアで、インパネやシートに印象的なアクセントカラーをあしらったものとなっています。
Q3:ハスラーの荷室はどんな感じ?
A:ハスラーではリアシートの背面と荷室、ラゲッジアンダーボックスに水濡れや汚れに強くお手入れのしやすい防汚タイプの素材を使用し、アウトドアなどで汚れた荷物も気にせずに積み込めるように工夫されています。ラゲッジアンダーボックスは丸洗いも可能。さらにリアシートは分割可倒式のため、荷物の量や大きさに合わせて荷室が拡大できるようになっています。
※この記事は2022年6月時点の情報で制作しています