カタログを見ながらグレードごとに異なる仕様を把握するのはなかなか手間がかかるし面倒、という声は少なくありません。しかし、グレード選びはその後のカーライフの満足度を左右する重要な車選びのポイントです。価格だけで判断して適当にグレードを選んでしまうと、必要な装備がなくもの足りない、使い勝手が悪いと感じることになりかねません。
そのため車のグレードを選ぶ際には、グレードごとの特徴を把握することが大切です。ここでは日産「デイズ」のグレードをわかりやすくご紹介します。
この記事のPOINT
- デイズには多彩なグレードの選択肢がある
- カスタマイズカー「ボレロ」や特別仕様車「ファイントーン」の設定もある
- デイズのおすすめグレードは「ハイウェイスターX プロパイロットエディション」
デイズのグレード構成
デイズには、軽自動車らしい親しみやすいデザインのノーマルタイプと、よりスポーティーな装いの「ハイウェイスター」の2タイプの設定があります。
ノーマルタイプに設定されたグレードは「S」「X」の2種類で、ハイウェイスターは「ハイウェイスターX」「ハイウェイスターX プロパイロットエディション」「ハイウェイスターGターボ」「ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション」の4種類の設定があります。
これらに加え、カスタマイズカーの「ボレロ」、特別仕様車の「ファイントーン」の設定もあるため、デイズはかなり豊富な選択肢が用意されているといえるでしょう。
なお、デイズの内装や安全性能については別記事で詳しくご紹介します。
デイズのグレードごとの特徴
ここからは、デイズのグレードごとの装備内容の違いを比較していきましょう。
〈グレード別比較表〉
グレード | S/X | ハイウェイスターX ハイウェイスターX プロパイロットエディション | ハイウェイスターGターボ ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション |
---|---|---|---|
エンジン | NAエンジン | NAエンジン+モーター (スマートシンプルハイブリッド) | ターボエンジン+モーター (スマートシンプルハイブリッド) |
駆動方式 | 2WD・4WD | ||
燃費 (km/L、WLTCモード) | 23.2(2WD) 21.0(4WD) | 23.3(2WD) 21.1(4WD) | 21.5(2WD) 19.4(4WD) |
全長(mm) | 3,395 | ||
全幅(mm) | 1,475 | ||
全高(mm) | 1,650(2WD) 1,670(4WD) |
||
最小回転半径(m) | 4.5(NAエンジン) 4.8(ターボエンジン) |
※カスタマイズカー「ボレロ」、特別仕様車「ファイントーン」の諸元はそれぞれのベースグレードと同様
必要最低限の装備内容にしてお手軽な価格を実現した「S」
〈グレード「S」の車両本体価格〉
グレード | S | |
---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD |
価格 | 133万2,100円 | 146万6,300円 |
エントリーグレードの「S」は、装備内容を必要最低限なもののみにして価格を抑えたグレードです。キーシステムはスマートキータイプの「インテリジェントキー」ではなく、リモートコントロールエントリーシステムで、エンジンはスイッチ式ではありません。エアコンもマニュアル式です。
また、この「S」グレードのみ足回りはアルミホイールではなく14インチのフルホイールカバーとなっています。このあたりがエントリーグレードであることを感じさせる部分といえるでしょう。インテリアにおいても加飾はほとんど使用されず、収納も上級グレードと比較するといくつか省かれているものがあります。
新型車であれば欲しい装備がプラスされる「X」
〈グレード「X」の車両本体価格〉
グレード | X | |
---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD |
価格 | 138万4,900円 | 151万9,100円 |
この「X」から、「インテリジェントキー」や「プッシュエンジンスターター」、タッチパネル式のオートエアコンなど近年の新型車であれば欲しい装備が搭載されます。
フロントドアガラスには99%紫外線をカットするスーパーUVカット機能とIRカット機能が付いた断熱グリーンガラスを採用。女性には特にうれしい機能でしょう。
足回りは14インチのアルミホイールとなり、ルックスにおいても「S」とは差をつけています。ボディカラーの選択肢も広がり、「S」ではモノトーン3色の設定だったのに対し、「X」では2トーンカラー3色を含む計9色から選択が可能です。
スマートシンプルハイブリッドシステムを搭載する「ハイウェイスターX」
〈グレード「ハイウェイスターX」の車両本体価格〉
グレード | ハイウェイスターX | |
---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD |
価格 | 159万2,800円 | 172万7,000円 |
この「ハイウェイスターX」からスマートシンプルハイブリッドシステムが搭載され、燃費性能・環境性能が向上します。加えてクロームタイプのフロントグリルやエアロバンパー、サイドシルプロテクター、ルーフスポイラーなどのハイウェイスター専用外装が標準装備になり、「S」「X」とは一線を画す迫力のあるエクステリアデザインになるのがハイウェイスターシリーズの特徴です。
アルミホイールは14インチでサイズは「X」と変わりませんが、ハイウェイスター専用デザインのものが装備されます。
またLEDヘッドランプやLEDポジションランプ、フォグランプが標準装備になり、夜間の視認性や被視認性もアップしています。
最新の運転支援技術が備わる「ハイウェイスターX プロパイロットエディション」
〈グレード「ハイウェイスターX プロパイロットエディション」の車両本体価格〉
グレード | ハイウェイスターX プロパイロットエディション | |
---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD |
価格 | 169万1,800円 | 182万6,000円 |
「ハイウェイスターX」の装備内容に加えて、最新の運転支援技術である「プロパイロット」が標準装備になるのがこの「ハイウェイスターX プロパイロットエディション」です。「プロパイロット」は高速道路において、アクセル・ブレーキ・ステアリング操作をシステムが制御することでドライバーの運転疲労を大幅に減らして安全運転に貢献する機能です。
このほかにも上空から車両を見下ろすような画像を表示して安全な駐車をサポートする「インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付き)」や電動パーキングブレーキ、停止中にブレーキペダルから足を離しても停止状態を維持する「オートブレーキホールド」、GPSアンテナとTVアンテナがセットになった「日産オリジナルナビ取り付けパッケージ」、6スピーカーなどが装備され、充実した装備内容となっています。
ターボエンジンが搭載される「ハイウェイスターGターボ」/「ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション」
〈グレード「ハイウェイスターGターボ」「ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション」の車両本体価格〉
グレード | ハイウェイスターGターボ | ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション | ||
---|---|---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | 4WD |
価格 | 167万4,200円 | 180万8,400円 | 177万3,200円 | 190万7,400円 |
「ハイウェイスターGターボ」「ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション」は、最高出力64psを発揮するターボエンジンが搭載されるグレードです。それ以外の装備内容はそれぞれ「ハイウェイスターX」「ハイウェイスターX プロパイロットエディション」に準じますが、ターボエンジン搭載車には15インチのアルミホイールが装備される点のみが異なっています。
キュートさが魅力の「ボレロ」
〈カスタマイズカー「ボレロ」の車両本体価格〉
グレード | ボレロ | |
---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD |
価格 | 151万1,400円 | 164万5,600円 |
「ボレロ」は「X」をベースにしたカスタマイズカーで、上質なかわいらしさを持つスタイリングが特徴です。フロントグリルやバックドアフィニッシャーをダーククロームメッキで仕上げ、ホワイトパールのアウトサイドドアハンドルやドアミラー、ホワイトの専用14インチアルミホイールを採用しています。
特別仕様車「ファイントーン」
〈特別仕様車「ファイントーン」の車両本体価格〉
グレード | Xファイントーン | ハイウェイスターXファイントーン | ハイウェイスターX プロパイロットエディション ファイントーン |
---|---|---|---|
価格(2WD) | 145万900円 | 165万8,800円 | 172万4,800円 |
価格(4WD) | 158万5,100円 | 179万3,000円 | 185万9,000円 |
2022年9月の一部改良のタイミングで新設された「ファイントーン」は、黒とベージュの洗練された特別内装や、シート表皮には撥水加工素材を使用した特別仕様車です。
「S」とターボエンジン搭載車を除くグレードに設定があり、周囲の安全確認をサポートする「インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付き)」が特別装備として搭載されます(「ハイウェイスターX プロパイロットエディション ファイントーン」はベースグレードに標準装備)。
ボディカラーなどのエクステリアやホイールなどの足回りに関しては、それぞれのベースグレードに準じます。インテリアデザインにこだわる方や、安全装備を充実させたい方におすすめです。
デイズのおすすめグレードは「ハイウェイスターX プロパイロットエディション」
デイズには多彩なグレードの選択肢が用意されており、ニーズに合わせて選べるメリットがあります。装備内容と価格のバランスから見ると、最新の運転支援機能「プロパイロット」や電動パーキングブレーキなど、最新鋭の機能が満載の「ハイウェイスターX プロパイロットエディション」がおすすめでしょう。
しかし、軽自動車は経済性も大切です。コストパフォーマンス重視で考えるのであれば、実用性を高める装備をそろえ安全性も十分な「X」グレードも良い選択肢といえるのではないでしょうか。
グレード選びの際はグレードごとに異なる仕様を把握して、自分に必要な機能が過不足なく搭載されているものを選びましょう。
よくある質問
Q1:デイズのグレード構成は?
A:デイズのグレードは標準タイプの「S」「X」、よりスポーティーなエクステリアデザインの「ハイウェイスターX」「ハイウェイスターX プロパイロットエディション」「ハイウェイスターGターボ」「ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション」で構成されています。これに加えてカスタマイズカー「ボレロ」、特別仕様車「ファイントーン」の設定もあります。
Q2:デイズのグレードはどうやって選べばいい?
A:デイズは2種類のエクステリアデザインがあり、パワーユニットも複数あるのでまずどちらのデザインがいいか、どのパワーユニットにするのかを決めましょう。それから実用性や安全性を高める機能に注目すればデイズのグレード選びはそれほど難しくありません。
Q3:デイズのおすすめグレードは?
A:総合的な装備内容の充実度から見れば最新の運転支援技術「プロパイロット」や電動パーキングブレーキが装備される「ハイウェイスターX プロパイロットエディション」がおすすめのグレードです。コストパフォーマンスを重視するのであれば、必要十分な装備内容と安全性を備えた「X」もおすすめです。
※この記事は2023年7月1日時点の情報で制作しています