大胆なエクステリアデザインが魅力的なトヨタのクロスオーバーSUV、「C-HR」。車のルックスは大切な車選びのポイントのひとつではありますが、車選びの後に待っているグレード選びもカーライフの満足度を決める重要ポイントといえます。C-HRに限らず車はグレードによって異なる仕様となっているため、グレードごとの特徴を把握しないと必要な装備が搭載されていないなど、後悔することになりかねません。
ここでは、C-HRのグレードについてご紹介します。
この記事のPOINT
- C-HRのグレードはハイブリッド車、ガソリン車共通
- 「GR SPORT」はTOYOTA GAZOO Racingが手掛けるスポーツグレード
- C-HRのおすすめグレードは「S」
C-HRのグレード構成
種類が多く複雑なグレード構成を持つモデルも多い中、C-HRのグレード構成はすっきりとシンプル。大きく分けて標準グレードの「S」と上級グレードの「G」に分けられており、それぞれハイブリッド車、ガソリンターボ車の両方に設定があります。なお、ガソリンターボ車ではグレード名が「S-T」「G-T」となります。
2019年10月のマイナーチェンジでは、走行性能に重きを置いたTOYOTA GAZOO Racingが手掛けるスポーツグレード「GR SPORT」が追加されました。「GR SPORT」は「S」「S-T」に設定があります。
また、2022年8月には特別仕様車「G“Mode-Nero Safety Plus III”」「G-T“Mode-Nero Safety Plus III”」がラインナップに加わりました。
なお、内装と安全性能は別記事で詳しくご紹介しています。
〈グレード別比較表:ハイブリッド車〉
グレード | S | G | S“GR SPORT” | G“Mode-Nero Safety Plus III” |
---|---|---|---|---|
パワーユニット | 1.8Lエンジン+モーター(ハイブリッドシステム) | |||
駆動方式 | 2WD | |||
燃費 (km/L、WLTCモード) | 25.8 | 25.0 | 25.8 | |
全長(mm) | 4,385 | 4,390 | 4,385 | |
全幅(mm) | 1,795 | |||
全高(mm) | 1,550 | |||
最小回転半径(m) | 5.2 |
〈グレード別比較表:ガソリン車〉
グレード | S-T | G-T | S-T“GR SPORT” | G-T“Mode-Nero Safety Plus III” | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
パワーユニット | 1.2Lターボエンジン | |||||||
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | 4WD | 2WD | 4WD | 2WD | 4WD |
トランスミッション | CVT/6MT(2WD) CVT(4WD) |
|||||||
燃費 (km/L、WLTCモード) | 14.9~15.4(2WD) 14.3(4WD) |
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全長(mm) | 4,385 | 4,390 | 4,385 | |||||
全幅(mm) | 1,795 | |||||||
全高(mm) | 1,550(2WD・S-T“GR SPORT”4WD) 1,565(S-T“GR SPORT”を除く4WD) |
|||||||
最小回転半径(m) | 5.2 |
C-HRのグレードごとの特徴
ここからは、C-HRのグレードごとの装備内容を見ていきましょう。
新型車に期待したい装備がそろう標準グレード「S」/「S-T」
グレード | S | S-T | ||
---|---|---|---|---|
パワーユニット | ハイブリッド | 1.2Lターボエンジン | ||
駆動方式 | 2WD | 2WD | 4WD | |
トランスミッション | CVT | CVT | 6MT | CVT |
価格 | 275万5,000円 | 242万5,000円 | 239万2,000円 | 262万3,000円 |
「S」「S-T」では、携帯キーを身につけておけばキーを取り出さずに解錠・施錠ができ、エンジンの始動もスイッチ操作で行えるスマートエントリー&スタートシステム、左右独立温度コントロールフルオートエアコン、エコ空調モードスイッチ、6:4分割可倒式のリアシート、衝突被害軽減ブレーキを含むトヨタの予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」など、近年の新型車であれば期待したい装備はそろっています。
コネクティッドサービスも利用可能
加えて8インチのディスプレイオーディオとDCM(車載通信機)を標準装備し、24時間対応のオペレーターサービスや、急病や事故の際のサポートをしてくれるヘルプネット®などのコネクティッドサービスが利用できるのも特筆すべきポイントといえるでしょう。Apple CarPlayやAndroid Autoなどにも対応しているので、普段スマートフォンで使用しているアプリを使用して音楽を聴くことなども可能です。
ヘッドライトにはマニュアルレベリング機能付きのLEDヘッドランプを搭載。足回りは17インチのセンターオーナメント付きのシルバーメタリック塗装17インチアルミホイールが装備され、SUVらしいクールさを感じさせる仕上がりです。
シーケンシャルターンランプが標準装備になる上級グレード「G」/「G-T」
〈グレード「G」「G-T」の車両本体価格〉
グレード | G | G-T | ||
---|---|---|---|---|
パワーユニット | ハイブリッド | 1.2Lターボエンジン | ||
駆動方式 | 2WD | 2WD | 4WD | |
トランスミッション | CVT | CVT | 6MT | CVT |
価格 | 305万5,000円 | 272万5,000円 | 269万2,000円 | 292万3,000円 |
上級グレードの「G」「G-T」では、1灯の光源でハイビームとロービームの切替えが可能な「Bi-Beam LEDヘッドランプ」が標準装備になります。
バックスタイルでも個性を演出
また、リアコンビネーションランプはフルLEDのハイグレード仕様のものに。ターンランプには右左折時に内側から外側に流れるように点灯する「シーケンシャルターンランプ」を採用し、ダイヤモンドをモチーフにした個性的なエクステリアを持つC-HRにふさわしい存在感のある後姿を演出します。
ドアベルトモールは「S」「S-T」がブラックであるのに対し、「G」「G-T」ではメッキを使用することでさりげないクラス感をプラス。アルミホイールはセンターオーナメント付きの18インチの切削光輝+ブラック塗装のものになり、よりいっそう迫力のある引き締まった外観となっています。
さらに、フロントドアガラスが99%紫外線カット機能を持ったスーパーUVカット・IRカットガラスになっているので長時間のドライブも日差しを気にすることなく楽しめるでしょう。
スポーティーな走りが楽しめる「S“GR SPORT”」/「S-T“GR SPORT”」
〈グレード「S“GR SPORT”」「S-T“GR SPORT”」の車両本体価格〉
グレード | S“GR SPORT” | S-T“GR SPORT” | ||
---|---|---|---|---|
パワーユニット | ハイブリッド | 1.2Lターボエンジン | ||
駆動方式 | 2WD | 2WD | 4WD | |
トランスミッション | CVT | CVT | 6MT | CVT |
価格 | 315万5,000円 | 282万5,000円 | 279万2,000円 | 302万3,000円 |
2019年10月のマイナーチェンジで追加された「GR SPORT」は、TOYOTA GAZOO Racingが手掛けるスポーツカーシリーズ「GR」の中で、気軽にスポーツ走行を楽しみたい方向けに設定されたスポーツグレードです。
フロア下にGR専用のフロアセンターブレース、GR専用チューニングが施されたフロント・リアサスペンション、電動パワーステアリング、専用の19インチタイヤを採用し、ボディ剛性を強化して操舵応答性の向上、フラットな乗り心地によるスポーティーな走りを実現しています。
特別仕様車「G“Mode-Nero Safety Plus III”」「G-T“Mode-Nero Safety Plus III”」
グレード | G“Mode-Nero Safety Plus III” | G-T“Mode-Nero Safety Plus III” | |
---|---|---|---|
パワーユニット | ハイブリッド | 1.2Lターボエンジン | |
駆動方式 | 2WD | 2WD | 4WD |
トランスミッション | CVT | CVT | |
価格 | 305万5,000円 | 272万5,000円 | 292万3,000円 |
2022年8月に登場した「G“Mode-Nero Safety Plus III”」「G-T“Mode-Nero Safety Plus III”」は、ブラックを基調としクールなたたずまいが特徴の特別仕様車です。
ボディカラーは専用の「イナズマスパーキングブラックガラスフレーク」を設定。さらにブラックエクステンション加飾の「Bi-Beam LEDヘッドランプ」、マットブラック塗装とダークスモークメッキナットの18インチアルミホイールが備わります。
C-HRのおすすめグレードは「S」
C-HRは標準グレードであっても十分な装備がそろっているため、コストパフォーマンスの良さを考えれば「S」「S-T」がおすすめグレードといえるでしょう。車両本体価格は若干上がりますが、燃費の良さも考慮するのであればハイブリッド車の「S」がいいかもしれません。
車はグレードによって価格だけではなく装備内容が異なるため、車選びの際にはクレードごとの特徴を把握することが大切です。自分にとって必要な装備が搭載されているか、無駄なものはないかなどをチェックして、目指すカーライフに適したC-HRを選びましょう。
よくある質問
Q1:C-HRのグレード構成は?
A:C-HRは大きく分けて2種類、「S」「G」のグレードがあります。ハイブリッド車、ガソリン車それぞれに両グレードの設定があり、ターボエンジンを搭載するガソリン車ではグレード名が「S-T」「G-T」となります。加えて、スポーツグレードの「GR SPORT」が「S」「S-T」に設定されています。
Q2:C-HRのグレードはどうやって選べばいい?
A:まずはハイブリッド車かガソリン車かを選択しましょう。次にグレードごとの特徴を把握して、自分に欲しい機能が搭載されているかどうかを見極めてください。C-HRはグレードによる装備内容の差はそれほど大きくありませんが、ホイールサイズやデザインなどが異なるので、ルックスの違いもチェックしておくといいでしょう。
Q3:C-HRのおすすめグレードは?
A:C-HRのおすすめグレードは標準グレードの「S」。標準グレードであってもスマートエントリー&スタートシステムやオートエアコン、コネクティッドサービスが使用できるDCM(車載通信機)などの近年の新型車であれば欲しい機能が装備されているため、コストパフォーマンスが良く、実用性も十分といえるでしょう。
※この記事は2023年1月時点の情報で制作しています