車種選びの次に待っているグレード選び。グレードを選ぶ際にはグレードごとの異なる特徴を把握して、自分に必要な装備がバランス良く搭載されているグレードを選ぶことが満足のいくカーライフを手に入れるための第一歩といえます。価格のみで選んでしまったり、すすめられたグレードの内容を確認せずに選んでしまうと、欲しい装備が搭載されておらず使い勝手に不満を感じたり、もの足りないと感じたりすることになりかねません。
ここでは、トヨタ「ヤリス」のグレードについてご紹介します。
この記事のPOINT
- ヤリスのグレードは「X」「G」「Z」の3種類
- ディスプレイオーディオは全車に標準装備
- おすすめはオプションの選択肢が豊富な「G」
ヤリスのグレード構成
ヤリスには「X」「G」「Z」の3種類のグレードがあり、価格は「X」~「Z」に向けて高くなります。
ハイブリッド車と1.5Lガソリン車では「X」「G」「Z」の3種類のグレードすべてがラインナップされていますが、1.0Lガソリン車には最上級グレードの「Z」はありません。
なお、内装と安全性能は別記事で詳しくご紹介しています。
ヤリスのグレードごとの特徴
ここからは、ヤリスのグレードごとの装備内容を見ていきましょう。
〈ガソリン車グレード別比較表〉
グレード | X | G | Z |
---|---|---|---|
パワーユニット | 1.5Lガソリンエンジン/1.0Lガソリンエンジン | 1.5Lガソリンエンジン | |
駆動方式 | 2WD・4WD(1.0Lガソリン車は2WDのみ) | ||
燃費 (km/L、WLTCモード) | 20.2(1.0L:2WD) 19.6~21.6(1.5L:2WD) 19.2(1.5L:4WD) | 20.2(1.0L:2WD) 19.6~21.4(1.5L:2WD) 19.2(1.5L:4WD) | 19.6~21.6(1.5L:2WD) 19.2(1.5L:4WD) |
全長(mm) | 3,940 | ||
全幅(mm) | 1,695 | ||
全高(mm) | 1,500(2WD)/1,515(4WD) | ||
最小回転半径(m) | 4.8(2WD)/5.1(4WD) | 5.1 |
〈ハイブリッド車グレード別比較表〉
グレード | X | G | Z |
---|---|---|---|
パワーユニット | 1.5Lガソリンエンジン+モーター(ハイブリッドシステム) | ||
駆動方式 | 2WD・E-Four | ||
燃費 (km/L、WLTCモード) | 36.0(2WD) 30.2(E-Four) | 35.8(2WD) 30.2(E-Four) | 35.4(2WD) 30.2(E-Four) |
*ボディサイズ・最小回転半径はガソリン車と同じため省略
コネクティッド機能を搭載したエントリーグレード「X」
〈グレード「X」の車両本体価格〉
パワーユニット | 1.0Lガソリン | 1.5Lガソリン | ハイブリッド | ||
---|---|---|---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 2WD | 4WD | 2WD | E-Four |
価格 | 147万円 | 154万8,000円(6MT) 162万4,000円(CVT) | 185万7,000円 | 201万3,000円 | 225万6,000円 |
装備をしぼって価格を抑えたグレード
「X」は、実用性に徹した装備内容とすることで価格を抑えたエントリーグレードです。
ヘッドランプはプロジェクター式のハロゲンヘッドランプ、キーを取り出さずにドアの開閉やエンジン始動ができるスマートエントリー&スタートシステムは4WD車のみで2WD車には採用されずワイヤレスドアロックリモートコントロールが搭載されているなど、上級グレードと比較すると省かれている、もしくはレベルダウンする装備も多くあります。
なお、足回りはスチールホイールで、内装の加飾類もほぼありません。
ディスプレイオーディオや「Toyota Safety Sense」を標準装備
ヤリスはDCM(専用通信機)を標準装備しています。オペレーターサービスやもしもの際に緊急通報してくれるヘルプネットなど、エントリーグレードであってもコネクティッド機能が使用できるのは特筆すべきポイントです。また、スマートフォンとの連携ができるディスプレイオーディオも搭載。「X」では7インチディスプレイです。
乗り降りが楽になるターンチルトシートが追加可能
ヤリスがトヨタ初採用(2019年12月時点)となるターンチルトシートは、前席が簡単な操作で回転しながら傾くことで、乗り降りを楽にする機能です。タイトスカートや和服でもスマートに乗り降りできるほか、足腰への負担を軽減してくれるメリットもあります。このターンチルトシートは「X」と「G」に追加可能です。
コンフォートシートセットが選択できる「G」
〈グレード「G」の車両本体価格〉
パワーユニット | 1.0Lガソリン | 1.5Lガソリン | ハイブリッド | ||
---|---|---|---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 2WD | 4WD | 2WD | E-Four |
価格 | 164万5,000円 | 172万3,000円(6MT) 179万9,000円(CVT) | 199万7,000円 | 214万5,000円 | 235万3,000円 |
オプションでLEDヘッドランプやアルミホイールの選択が可能
「G」では、ハロゲンヘッドランプやスチールホイールが標準装備ではありますが、オプションで3灯式フルLEDヘッドランプやアルミホイールが選択可能になります。このほか、スマートエントリー&スタートシステムが駆動方式にかかわらず標準装備となります。
8インチのディスプレイオーディオを標準装備
また、このグレードからディスプレイオーディオが「X」よりも一回り大きい8インチディスプレイにサイズアップ。大画面なので視認性と使い勝手が向上します。さらに後退時に車両後方の映像をディスプレイオーディオに表示して安全確認をサポートする「バックガイドモニター」が標準装備です。
コンフォートシートセットが選べる
加えてこの「G」でのみ、「コンフォートシートセット」の追加が可能です。コンフォートシートセットには運転席にシートポジションを記憶させ、マニュアル操作で簡単に記憶させた位置へ復帰させるイージーリターン機能、運転席・助手席のシートヒーター、助手席の買い物アシストシート、LEDアンビエント照明(インサイドドアハンドル・フロントコンソールボックス)やヘッドレストセパレード型のフロントシートなど、快適にドライブが楽しめる機能が多く搭載されています。
最上級グレード「Z」
〈グレード「Z」の車両本体価格〉
パワーユニット | 1.5Lガソリン | ハイブリッド | ||
---|---|---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | E-Four |
価格 | 190万4,000円(6MT) 200万8,000円(CVT) | 220万6,000円 | 235万円 | 254万8,000円 |
精悍なエクステリア
最上級グレードの「Z」では15インチスチールホイールが標準装備ですが、オプションで16インチアルミホイールの選択も可能に。またフロントグリルはブラック塗装、大型のブラックリアルーフスポイラー、サテンクロムのドアベルトモールディングなどが標準装備され、「X」や「G」とは一線を画した精悍なエクステリアとなっているのが特徴といえるでしょう。
LEDヘッドランプが標準装備に
また「Z」では3灯式フルLEDヘッドランプやフルLEDリアコンビネーションランプが標準装備となり、夜間の視認性や被視認性も向上しています。
快適装備が充実
「Z」では、運転席のイージーリターン機能や運転席・助手席のシートヒーター、助手席の買い物アシストシート、LEDアンビエント照明、ナノイー、ガラス類のIR(赤外線)カット機能やフロントドアグリーンガラスのスーパーUVカット機能などが標準装備となり、快適装備が充実します。
ヤリスのおすすめグレードは自由度の高い「G」
ヤリスは選択できるオプションが豊富で、自由度が高くユーザーの好きなようにカスタマイズできる「G」グレードがおすすめです。必要な装備を自分で見極めて自分だけの1台を作る楽しみが味わえるでしょう。
よくある質問
Q1:ヤリスのグレード構成は?
A:ヤリスのグレードは大きく分けて「X」「G」「Z」の3種類です。ヤリスにはハイブリッド車と1.5Lガソリン車、1.0Lガソリン車の 3種類のパワートレインがありますが、1.0Lガソリン車には最上級グレード「Z」がありません。
Q2:ヤリスのグレードはどうやって選べばいい?
A:ヤリスは3種類のパワーユニットがあるため、まずは燃費などを参考にしながらどのパワーユニットにするのかを決めましょう。その後、どの程度の快適装備が必要か、追加したいオプションが選べるかなどによってグレードを決めることをおすすめします。
Q3:ヤリスのおすすめグレードは?
A:スマートエントリー&スタートシステムや8インチディスプレイオーディオ、バックガイドモニターなどが標準装備されることに加え、選択できるオプションの種類も豊富な「G」がおすすめです。自由度が高く、自分好みのヤリスにカスタマイズする楽しみが味わえるでしょう。
※この記事は2023年4月1日時点の情報で制作しています