一昔前の車に比べると近年の新型車は飛躍的に燃費性能が向上していますが、それでも車種によって燃費性能には差はあります。一般的に車は長期間使用するため、わずかな燃費の違いであっても積もり積もれば大きな差につながるので、車選びの際に燃費性能を確認することは重要といえます。
ここでは、ダイハツ「ロッキー」の燃費性能についてご紹介します。
よくある質問
Q1:ロッキーのカタログ燃費はどのくらい?
A:ロッキーのWLTCモードカタログ燃費は、ガソリン2WD車が20.7km/L、4WD車が17.4km/L、ハイブリッド車(2WDのみ)が28.0km/Lです。ガソリン車、ハイブリッド車ともにグレードによる燃費の差はありません。
Q2:ロッキーの実燃費はカタログ燃費とどのくらいの差があるの?
A:ロッキーの実燃費はガソリン2WD車が14.9km/L、4WD車が13.8km/L、ハイブリッド車(2WDのみ)が22.5km/Lとなっています。WLTCモードはこれまで日本で使用されてきたJC08モードよりは実燃費に近い数値が出る燃費の計測方法であるとされていますが、それでもロッキーにおいてはカタログ燃費と実燃費の差が大きい傾向が見られます。
Q3:ロッキーの走行性能・乗り心地は?
A:ロッキーではプラットフォームから新開発し、軽量高剛性ボディを開発することで車の基本性能を向上させ、高い操縦安定性と乗り心地の良さを実現しています。またハイブリッド車にはアクセルだけで加減速がコントロールできる「スマートペダル」を採用し、新しい運転フィールが楽しめます。
ロッキーの燃費の特徴
2019年11月に発売されたロッキーは、当初はガソリンモデルのみの設定でしたが2021年11月に新開発のハイブリッドシステム「e-SMART HYBRID」を搭載したハイブリッドモデルを追加しました。
「e-SMART HYBRID」は新開発された1.2Lエンジンを発電専用としてモーターと組み合わせた、小型車に適したコンパクトなシステムで、100%モーター駆動によるレスポンスの良い加速性能、そしてクラストップレベルの低燃費(2021年11月時点、ダイハツ調べ)を実現しています。
なお、ガソリン2WD車は新型1.2Lエンジンに換装されましたが、デビュー時に設定のあった1.5Lクラス相当の最大トルク140Nmを発揮する1.0L直列3気筒ターボエンジンは4WD車に残されます。
ロッキーのカタログ燃費
ロッキーのWLTCモードカタログ燃費は以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
L/X/ Premium G | 2WD | 20.7 |
4WD | 17.4 | |
X HEV/Premium G HEV | 2WD | 28.0 |
ロッキーの実燃費
燃費性能をチェックする際には、可能であればカタログ燃費だけでなく実燃費も確認しておきましょう。ロッキーに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、ロッキーの実燃費(2022年9月26日時点)は以下のとおりです。
駆動方式 | 実燃費(km/L) | |
---|---|---|
L/X/ Premium G | 2WD | 14.9 |
4WD | 13.8 | |
X HEV/Premium G HEV | 2WD | 22.5 |
WLTCモード燃費は、信号や渋滞などの影響を受ける市街地モード、信号や渋滞などの影響を受けにくい郊外モード、高速道路での走行を想定した高速道路モードの3つのモードでの計測値を平均的使用時間配分で構成したもので、日本だけでなく国際的に使用されている燃費の計測方法です。
これまで日本で使用されてきたJC08モードよりも実燃費に近い数値が出るとされていますが、それでも実燃費は走行環境によって変わるため若干はカタログ燃費よりも悪化します。とはいえ、ロッキーは現段階ではカタログ燃費と実燃費の差が大きい傾向があるといえる状態です。
ロッキーとライバル車のカタログ燃費を比較
ロッキーのライバル車としては、兄弟車であるトヨタ「ライズ」やスズキ「イグニス」などが挙げられるでしょう。ここではこの2車種とロッキーのカタログ燃費を比較してみます。
トヨタ「ライズ」
ロッキーのパワートレインやプラットフォームを共有する兄弟車であるトヨタ「ライズ」は、2019年11月の販売開始当初から好評を博し、発売から1ヵ月の時点で月販目標の約8倍である約3,200台を売り上げたことでも話題になりました。
ライズのWLTCモードカタログ燃費は以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
X/G/Z | 2WD | 20.7 |
4WD | 17.4 | |
HYBRID G/HYBRID Z | 2WD | 28.0 |
ライズはロッキーの兄弟車であることから、パワートレインにも同じものを採用しています。そのため、ロッキーとライズの燃費の数値はまったく同じです。
スズキ「イグニス」
出典:スズキ「イグニス」外観
個性的で斬新なスタイルのスズキ「イグニス」は、全車にスズキ自慢のマイルドハイブリッドシステムを採用し、高い燃費性能を誇るモデルです。
イグニスのWLTCモードカタログ燃費は以下のとおりです。イグニスのパワートレインはマイルドハイブリッド1種類で、グレードによる燃費の差はありません。
駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|
2WD | 19.8 |
4WD | 19.0 |
ロッキーとイグニスとの比較では、ロッキーのガソリン4WD車の燃費はイグニスに後れを取っていますが、ガソリン2WD車、またハイブリッド車の燃費はイグニスを上回ります。
ロッキーの走行性能
ロッキーではプラットフォームから新開発することで、車の基本性能を向上。骨格構造のスムーズ化や合理化を実施するとともにハイテン材を活用することで軽量高剛性ボディを開発し、高いレベルでの走行安定性と乗り心地の良さを実現しています。
また、ハイブリッド車にはアクセルの踏み・戻しだけで加減速をコントロールできる「スマートペダル」を採用。操作性を高めるとともに、新しい運転フィールが楽しめます。
モータージャーナリスト・岡崎五朗さんの試乗記でロッキーの走行性能について詳しくチェック!
納得のいく燃費性能を持つ車を選ぼう
車にはさまざまな維持費が必要ですが、カーリースでは税金などの法定費用をはじめ、プランによってはメンテナンスの費用もリース料金にまとめることができます。しかし燃料費は別に必要になるため、車選びの際にはカタログ燃費だけでなく実燃費を確認したり、ライバル車と比較したりするなどして自分が納得できる燃費性能を持つモデルを選ぶようにしましょう。
※この記事は2022年9月時点の情報で制作しています