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C-HRの安全性能を徹底調査!(2016年~現行モデル)

C-HRの安全性能を徹底調査!(2016年~現行モデル)
C-HRの安全性能を徹底調査!(2016年~現行モデル)

出典:トヨタ「C-HR」ギャラリー

車の安全はカーライフの基本となるものです。ドライバーは安全運転を心掛ける義務がありますが、それでも避けられないヒューマンエラーなどによる事故の危険性を減らしたり、衝突被害を軽減したりする車の先進安全装備は今ではなくてはならないものになりつつあります。しかし、先進安全装備の充実度は車種によって大きく異なるため、車選びの際には細かい部分までチェックしておくことが大切です。

ここでは、トヨタ「C-HR」の安全性能についてご紹介します。

この記事のPOINT

  • C-HRはトヨタの予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が全車に標準装備
  • 単眼カメラとミリ波レーダーの2種類のセンサーで周囲の状況を検知
  • ペダル踏み間違い急発進抑制装置にあたる「パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)」はオプション設定

C-HRの安全性能の特徴

C-HRにはトヨタの予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が全車に標準装備されています。「Toyota Safety Sense」は単眼カメラとミリ波レーダーの2種類のセンサーを使用して車両の周囲の状況を把握し、必要に応じてブレーキ制御などを行い、ドライバーの安全運転をサポートするシステムです。

2019年10月のマイナーチェンジでは、「Toyota Safety Sense」に加えて駐車時などの衝突被害の軽減に貢献する機能や、ディスプレイ画面に車両の周囲を映し出して安全確認をサポートする「パノラミックビューモニター」などの先進安全装備をオプションで選択可能としました。

さらに2020年8月の改良時に衝突被害軽減ブレーキの検知対象や作動シーンを拡大するなど、随時安全装備をアップデートし時代に合った性能を持つモデルへと進化させています。

C-HRに搭載される「Toyota Safety Sense」の内容

ここからは、C-HRに搭載される「Toyota Safety Sense」にはどのような機能が含まれているのかを見ていきましょう。

プリクラッシュセーフティ

プリクラッシュセーフティ出典:トヨタ「C-HR」特長

単眼カメラとミリ波レーダーが前方車両や歩行者などを検知し、衝突の危険がある場合にはディスプレイ表示や警報ブザーでドライバーに注意喚起します。警報を受けてドライバーがブレーキペダルを踏むと、システムがブレーキ踏力をアシストしてブレーキの制動力をアップ。

ドライバーが何らかの理由でブレーキを踏めなかった場合は、システムが自動でプリクラッシュブレーキを作動させて衝突の回避・被害軽減を図ります。検知対象は車両と昼夜の歩行者、昼間の自転車運転者です。

なお、C-HRは直進時だけでなく交差点での右折時に対向方向から直進してくる対向車や、右左折時に対向方向から横断してくる歩行者の検知機能も搭載しています。さらに、歩行者と衝突する可能性が極めて高い状態でドライバーが回避操舵を行うと操舵支援を行い車線逸脱防止、車両安定性の確保に貢献する機能もあります。

レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き:MT車を除く)

先行車をシステムが検知し、適切な車間距離を保ちながら追従走行をする機能です。高速道路や自動車専用道路でのドライバーの運転負荷を軽減し、安全運転に貢献します。

MT車以外は全車速追従機能付きなので、渋滞などで先行車が停止した際には自車も自動で停止し、先行車が再発進するとドライバー操作によって発進した後に追従走行を再開します。

レーントレーシングアシスト

左右の車線をシステムが認識し車線内走行を維持するようにステアリング操作を支援します。車線が見えにくい、または見えない場合でも先行車に追従してステアリングアシストをしてくれます。

また、ウィンカー操作なしに車線をはみ出す危険があるとシステムが判断した場合には、警報ブザーとディスプレイ表示でドライバーに危険を知らせ、車線内に車を戻す方向にステアリング操作の支援を行う機能もあります。

オートマチックハイビーム

先行車や対向車のライトを検知し、状況に応じて自動でハイビームとロービームを切り替える機能です。手動切替えの手間をなくすとともに切替え忘れを防ぎ、安全運転に貢献します。

ロードサインアシスト

道路標識を認識し、表示することでドライバーの標識見落としを防止し、標識に従って運転ができるようにサポートすることで安全運転を支援する機能です。

そのほかの安全技術

C-HRには、「Toyota Safety Sense」以外にもさまざまな安全技術が採用されています。

ブラインドスポットモニター(「G」「G-T」に標準装備、「S“GR SPORT”」「S-T“GR SPORT”」にメーカーオプション)

ドライバーの死角になりやすい隣車線後方の車両の接近を検知し、ドアミラーのインジケーターを点灯させて接近車両の存在をドライバーに知らせます。その状態でドライバーがウィンカーを作動させると、インジケーターを点滅させて注意喚起し、安全な車線変更をサポートする機能です。

パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)(「S“GR SPORT”」「S-T“GR SPORT”」を除くグレードにメーカーオプション)

パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)(「S“GR SPORT”」「S-T“GR SPORT”」を除くグレードにメーカーオプション)出典:トヨタ「C-HR」特長

車庫入れなどの低速時の取り回し時にシステムが進行方向の静止物を検知し、車両との距離に応じてブザー音を変化させて静止物との距離をドライバーに知らせます。

また、車両の前後方向に壁などの静止物を検知している場合は発進時にエンジン出力もしくはハイブリッドシステムの出力を制御して低速時の取り回しをサポート。静止物との距離がさらに縮まった場合にはブレーキを作動させ、ペダル踏み間違いなどによる衝突の回避・被害軽減をサポートします。

上級グレードの「G」「G-T」には、「パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)」が追加可能です。これはシステムが自車の左右後方から接近する車両を検知し、ドアミラーインジケーターの点滅と警報ブザーによって接近車両の存在をドライバーに知らせ、衝突の危険があるとブレーキ制御を行って衝突の回避や被害軽減を図る機能です。

パノラミックビューモニター(全グレードにメーカーオプション)

パノラミックビューモニター(全グレードにメーカーオプション)出典:トヨタ「C-HR」特長

前後左右に加えて車両を真上から見下ろしたような映像をディスプレイに表示し、周囲の安全確認をサポートします。駐車時はもちろん、交差点や狭い路地などさまざまなシーンで活躍する機能です。

C-HRはオプションの追加が必須

政府が普及を推進する先進安全技術を搭載した車「サポカー」は、搭載する機能の充実度によって4種類に分類されています。その中でも最も上位である「サポカーSワイド」には歩行者を検知する衝突被害軽減ブレーキ、ペダル踏み間違い急発進抑制装置(MT車を除く)、車線逸脱警報、先進ライトの搭載が必要ですが、C-HRはペダル踏み間違い急発進抑制装置に相当する「パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)」が標準装備されていません。

先進安全技術を搭載した車が普及しつつある現在、「サポカーSワイド」の認定は誰もが安心して使用できる安全性能を持つ車である、というひとつの規準であるといえます。C-HRには、ペダル踏み間違い急発進抑制装置の標準装備化を期待したいところといえるでしょう。

よくある質問

Q1:C-HRには先進安全技術は全車標準装備されているの?

A:はい、C-HRには全車にトヨタの予防安全パッケージである「Toyota Safety Sense」が標準装備されています。さらにグレードによってはオプションで追加できる先進安全技術もあります。

Q2:C-HRに搭載される先進安全技術にはどんなものがあるの?

A:昼夜の歩行者や昼間の自転車運転者の検知が可能で、交差点での衝突回避・衝突被害軽減に対応した「プリクラッシュセーフティ」やハイビームとロービームを自動で切り替える「オートマチックハイビーム」、適切な車間距離を維持しながら追従走行をする「レーダークルーズコントロール」などがあります。

Q3:オプションで追加できる先進安全技術は?

A:ペダル踏み間違い急発進抑制装置に相当する「パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)」や周囲の安全確認をサポートする「パノラミックビューモニター」などの追加が可能です。

※この記事は2023年1月時点の情報で制作しています

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