一般的に、軽自動車は登録車よりも排気量やボディサイズが小さいので、燃費が良い傾向があるといえます。しかし、人気のスーパーハイトワゴンは軽自動車の中では背が高く、スライドドアの搭載により車両重量も重たくなりがちなので軽自動車としては燃費がかさみがちなボディタイプです。そのため車選びの際には燃費性能を確認しておくと安心です。
ここでは、マツダの軽スーパーハイトワゴン「フレアワゴン」の燃費性能についてご紹介します。
よくある質問
Q1:フレアワゴンのカタログ燃費はどのくらい?
A:フレアワゴンは全車にマイルドハイブリッドシステムを搭載しています。WLTCモードカタログ燃費は2WD車が23.9~25.1km/L、4WD車が22.4km/Lです。
Q2:フレアワゴンとライバル車の燃費を比較すると?
A:フレアワゴンのライバル車としては、ホンダ「N BOX」とダイハツ「タント」などがあります。この2車種とフレアワゴンの燃費を比較すると、フレアワゴンがより低燃費を実現しています。
フレアワゴンの燃費性能の特徴
2023年12月にフルモデルチェンジし、4代目に切り替わった現行型のフレアワゴンは元々燃費性能に定評のある軽スーパーハイトワゴンでした。現行型においても全車にマイルドハイブリッドシステムを搭載し、高いレベルの低燃費を実現しています。
マイルドハイブリッドシステムは減速時に発生するエネルギーを利用して発電し、その電力を専用バッテリーに充電したうえで加速時にその電力を使用してモーターアシストを行うことで、燃料の消費を抑制する低燃費技術です。
このほかにも停車前の減速時に一定の速度以下になると自動でエンジンを停止させるアイドリングストップシステム、アイドリングストップ中に冷たい風を車内に送り出すことで室内温度の上昇によるエンジン再始動を遅らせる「エコクール」などを搭載しています。
フレアワゴンのカタログ燃費
フレアワゴンのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
XG | 2WD | 25.1 |
4WD | 22.4 | |
XS | 2WD | 23.9 |
4WD | 22.4 |
フレアワゴンの実燃費
フレアワゴンに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、フレアワゴンの実燃費(2024年4月22日時点)は以下のとおりです。
駆動方式 | 実燃費(km/L) |
---|---|
2WD | 17.6 |
4WD | - |
WLTCモードはかつて日本で使用されていたJC08モードよりも実燃費に近い数値が出る計測方法といわれていますが、それでも実燃費においては、ある程度は悪化が見られるのが一般的です。フレアワゴンの2WD車においてもカタログ燃費より実燃費が悪化しており、若干差が大きいことがうかがえます。
フレアワゴンとライバル車のカタログ燃費を比較
フレアワゴンのライバルといえるモデルには、軽スーパーハイトワゴンのホンダ「N BOX」やダイハツ「タント」が挙げられます。ここでは、この2車種とフレアワゴンのカタログ燃費を比較してみましょう。
ホンダ「N BOX」
ホンダ「N BOX」は、背の高いスーパーハイトワゴンでありながら揺れの少ない安定した走りを実現している軽スーパーハイトワゴンです。ホンダの独自技術により軽自動車最大級(2023年10月時点、ホンダ調べ)の室内空間を確保、居住性や積載性にも優れています。
N BOXのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
N BOX | 2WD | 21.6 |
4WD | 19.4 | |
N BOX CUSTOM | 2WD | 21.5 |
4WD | 19.4 | |
N BOX CUSTOM ターボ | 2WD | 20.3 |
4WD | 18.4 |
フレアワゴンとN BOXの燃費を比較すると、フレアワゴンがより良い数値を示していることがわかります。
ダイハツ「タント」
助手席側のピラーを前後ドアに内蔵することで、別次元の大開口を実現した「ミラクルオープンドア」が魅力のダイハツ「タント」。小さな子供がいるファミリー層を中心に、幅広い層の人気を集めている1台です。
タントのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
L/X | 2WD | 22.7 |
4WD | 21.4 | |
Xターボ | 2WD | 21.2 |
4WD | 19.6 | |
カスタムX | 2WD | 21.9 |
4WD | 21.4 | |
カスタムRS | 2WD | 21.2 |
4WD | 19.6 |
タントとの比較においても、フレアワゴンがより低燃費を実現していることがうかがえます。
フレアワゴンの走行性能・乗り心地
フレアワゴンは環状骨格構造や構造用接着材を採用し、ボディの剛性や操縦安定性を高め、振動や揺れの少ない快適な乗り心地を実現しています。
また、アンダーボディ接合面への減衰接着剤の採用などにより静粛性を向上させているため、走行中も車内で会話が楽しめる静かな室内空間を実現しているのもポイントです。
高いレベルの低燃費を実現しているフレアワゴン
フレアワゴンはライバルとなるモデルよりも低燃費を実現しています。ガソリン価格の高騰が続いている今、燃費性能は車選びの重要ポイントといえるので、よく確認して納得のいく燃費性能を有するモデルを選びましょう。
※この記事は2024年4月時点の情報で制作しています