個性的なデザインと走りの良さで定評のあるスズキのコンパクトハッチバック「スイフト」。スイフトは今では少なくなったマニュアルトランスミッションが選べることもあり、運転する楽しさを実感できるモデルとして人気があります。
ここでは、スイフトの燃費性能について詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- スイフトのWLTCモードカタログ燃費・実燃費はこちら
グレード 駆動方式 トランスミッション カタログ燃費(km/L) 実燃費(km/L) ガソリン車 2WD CVT 23.4 - 4WD CVT 22.0 - ハイブリッド車 2WD CVT 24.5 16.1 5MT 25.4 - 4WD CVT 22.7 17.7 - スイフトはマイルドハイブリッド車に5MT車の設定がある
- 新開発の1.2LエンジンとCVTを組み合わせ、燃費性能と走行性能を両立
スイフトの燃費性能の特徴
2023年12月に登場した現行型のスイフトでは、燃焼効率を高めて燃費向上に貢献することに加え、低速域から滑らかに上昇するトルク特性によって軽快な走りを実現する新開発の1.2Lエンジンと、このエンジンに合わせて開発されたCVTを組み合わせ、燃費性能、走行性能を両立させています。
さらに、バックドアサイドスポイラーの採用、フロントバンパーやホイールなどの形状を最適化したことで高いレベルの空力性能を実現。また、ベースグレードを除き減速時のエネルギーを利用して発電し、その電力を使用して加速時にエンジンをモーターがアシストするマイルドハイブリッドシステムを搭載し、燃費性能も高めています。
スイフトのカタログ燃費
スイフトのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | トランスミッション | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|---|
XG | 2WD | CVT | 23.4 |
4WD | CVT | 22.0 | |
HYBRID MX | 2WD | CVT | 24.5 |
5MT | 25.4 | ||
4WD | CVT | 22.7 | |
HYBRID MZ | 2WD | CVT | 24.5 |
4WD | CVT | 22.7 |
スイフトの実燃費
スイフトに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、スイフトの実燃費(2024年3月15日時点)は以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | トランスミッション | 実燃費(km/L) |
---|---|---|---|
ガソリン車 | 2WD | CVT | - |
4WD | CVT | - | |
ハイブリッド車 | 2WD | CVT | 16.1 |
5MT | - | ||
4WD | CVT | 17.7 |
実燃費は運転の仕方や気温などの外的要因の影響を受けるため、ある程度カタログ燃費よりも悪化するケースがほとんどです。スイフトにおいても差が生じていることがわかります。
スイフトとライバル車の燃費を比較
スイフトとキャラクターが似ている、直接のライバルとなる車は国産モデルでは見当たりませんが、サイズ感から見るとトヨタ「ヤリス」やマツダ「マツダ2」などが競合するといえます。
ここでは、この2車種とスイフトのカタログ燃費を比較してみましょう。
トヨタ「ヤリス」
出典:トヨタ「ヤリス」
走行性能、使い勝手、買いやすい価格と、日常生活で使用するコンパクトカーとしてバランスがとれたトヨタ「ヤリス」。ヤリスのハイブリッド車は高い燃費性能を誇ります。
ヤリスのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
ガソリン車
グレード | 駆動方式 | トランスミッション | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|---|
X(1.5L) | 2WD | CVT | 21.3 |
6MT | 19.0 | ||
4WD | CVT | 19.1 | |
G(1.5L) | 2WD | CVT | 21.0 |
6MT | 19.0 | ||
4WD | CVT | 19.1 | |
Z(1.5L) | 2WD | CVT | 21.3 |
6MT | 19.0 | ||
4WD | CVT | 19.1 | |
X/G(1.0L) | 2WD | CVT | 20.2 |
ハイブリッド車
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
X | 2WD | 36.0 |
E-Four | 30.2 | |
G | 2WD | 35.8 |
E-Four | 30.2 | |
Z | 2WD | 35.4 |
E-Four | 30.2 |
※KINTO専用グレードを除く
スイフトとヤリスを比較すると、ガソリン車同士の比較ではスイフトがより良い数値を示していますが、ハイブリッド車はヤリスがスイフトを圧倒しています。
マツダ「マツダ2」
マツダのデザイン哲学である「魂動(こどう)」による躍動感のある造形が印象的な「マツダ2」。多彩なカラーコーディネーションによって好みの仕様に仕立てる楽しさが味わえます。
マツダ2のWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。グレードに「15」が付いているものはガソリン車、「XD」が付くのはディーゼル車です。
グレード | 駆動方式 | トランスミッション | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|---|
15C/15BD | 2WD | 6AT | 20.3 |
4WD | 6AT | 18.1 | |
15S SPORT | 2WD | 6AT | 20.3 |
2WD | 6MT | 20.2 | |
4WD | 6AT | 18.1 | |
15MB | 2WD | 6MT | 20.2 |
XD/XD BD | 2WD | 6AT | 21.6 |
4WD | 6AT | 19.2 | |
XD SPORT+ | 2WD | 6AT | 21.6 |
2WD | 6MT | 25.2 | |
4WD | 6AT | 19.2 |
マツダ2とスイフトを比較すると、全体的にスイフトの燃費が良いといえるでしょう。
スイフトの走行性能&乗り心地
現行型のスイフトでは、フロントスタビライザーを強化させコーナリング時の車体の傾きを抑えることで、操縦安定性を高めています。また、リアサスペンションはストローク量の増加によって路面のでこぼこをいなし、大きな衝撃を感じることなく快適にドライブが楽しめるでしょう。
さらに、高張力鋼板の使用範囲を拡大し、構造用接着剤の採用でボディ剛性を高めるとともに軽量化したことで、低燃費とスイフトならではの軽快な走りを実現しています。
スイフトは燃費性能が高く、走りも楽しめるコンパクトカー
スイフトは走行性能が高く運転する楽しさを味わえることに加え、さまざまな低燃費技術を採用し高いレベルの低燃費を実現しています。ガソリン代が高騰している今の時代、燃費性能は車選びの重要ポイントといえるので、車選びの際にはよく確認することをおすすめします。
よくある質問
Q1:スイフトのカタログ燃費は?
A:スイフトはベースグレードのみガソリン車で、そのほかのグレードはマイルドハイブリッドシステムを搭載しています。WLTCモードカタログ燃費は、ガソリン2WD車が23.4km/L、4WD車が22.0km/L、マイルドハイブリッド2WD車が24.5~25.4km/L、4WD車は22.7km/Lです。
Q2:スイフトとライバル車の燃費を比較すると?
A:サイズ感が似ているトヨタ「ヤリス」やマツダ「マツダ2」と比較すると、スイフトはヤリスのハイブリッド車の燃費には後れを取っています。マツダ2との比較では、全体的にスイフトの燃費が良いといえるでしょう。
※この記事は2024年3月時点の情報で制作しています