キャッシュレス・消費者還元事業を受けて、クレジットカードや各種電子マネー、スマートフォン決済などのキャッシュレス決済をメインの支払い方法にしている方も多いはず。しかし、中古車のような高額商品でも、キャッシュレス決済による還元は受けられるのでしょうか。
そこで今回は、クレジットカードで決済する際に知っておきたい注意点に加えて、中古車をキャッシュレス決済する場合の消費者還元のルールについてご紹介します。
中古車購入はキャッシュレスの消費者還元の対象になる?
キャッシュレス決済によって受けられる消費者還元とは、消費者がクレジットカードや電子マネー、スマホQR決済などのキャッシュレス決済で商品やサービスを購入すると、基本的に支払金額の5%が還元されるというものです。この消費者還元ですが、残念ながらすべての支払いで適用されるわけではありません。店舗側は事前の店舗登録が必要で、対象となる決済方法も、事前に登録されているものだけが対象となります。さらに、商品やサービスによっては5%還元の対象にならないものがあるため、注意しなくてはなりません。
気になる中古車の購入時には、2020年2月現在、新車・中古車どちらも還元対象外となっています。
これは、自動車に関しては別途、消費税率の引き上げに応じた支援施策が取られていることが理由といえそうです。
クレジットカード決済の場合は?
中古車販売店やディーラーのなかには、クレジットカード決済に対応しているところも増えています。消費者還元対象にはなりませんが、クレジットカード決済であればクレジットカードのポイントが貯まります。中古車の場合、支払金額が大きいということもあり、一度の買い物でかなりのポイントが獲得できるでしょう。
クレジットカード決済の注意点
クレジットカードのポイントが貯まるという点でメリットが期待できるクレジットカード決済ですが、いくつか注意点があります。場合によっては、かえって金銭的負担が大きくなってしまう可能性もあるため、事前に確認しておきましょう。
1. 販売店やディーラーによって支払いルールが異なる
すべての中古車販売店やディーラーで、クレジットカード決済に対応しているというわけではありません。また、クレジットカード決済可としていても、全額をクレジットカードで支払えるところもあれば、一部のみ可としているところもあります。そのため、クレジットカード決済で購入したい場合は、事前にその販売店やディーラーが対応しているのかどうかを確認し、支払いプランを立てるようにしましょう。
2. 決済手数料がポイント還元を上回る可能性もある
クレジットカード決済では決済手数料が発生しますが、一般的にこの手数料は販売店側が負担します。しかし、自動車は高額ということもあり、決済手数料が数万円、場合によっては数十万円にもなってしまうことがあります。
そこで、販売店側が手数料を負担せずに、購入者側に手数料を上乗せして請求するケースもあるため、ポイント還元があっても、上乗せされた決済手数料で相殺されるどころかかえって損してしまう可能性も考えられます。現金で支払うべきか、クレジットカード決済にすべきか、慎重に検討すべきだといえるでしょう。
クレジットカード決済をしたい場合は、手数料を負担するのは販売店側なのか購入者側なのか、あらかじめ確認することをおすすめします。
3. クレジットカードの利用限度額に達してしまう可能性がある
クレジットカードには利用限度額があり、その金額はカード会社やカードの種類、設定金額などによって異なります。中古車の価格によってはこの利用限度額を超えてしまい、決済できないということも考えられます。中古車のような高額決済時は、クレジットカードの利用限度額内に収まっているかどうかもチェックしましょう。
4. リボ払いの金利手数料に注意
中古車をクレジットカード決済で購入する場合、リボ払いには特に注意しましょう。リボ払いは、設定した返済額とは別に、金利手数料が上乗せされます。返済金額が大きく返済期間も長いほど金利手数料はどんどん高くなり、結果的に本来の支払額よりもかなりの金額を支払わなければならなくなってしまいます。
支出をできるだけ抑えるためにも、中古車のような高額な買い物ではリボ払いは利用しないことをおすすめします。
どうしてもリボ払いを選択したいという場合は、あらかじめ返済プランをきちんと立てて、納得できる金利手数料であるかどうかを検討しましょう。
お得に新車に乗れるカーリースもおすすめ!
中古車を購入する以外にも、車に乗る手段として定額制で利用できるカーリースという選択肢もあります。
ここでは、カーリースの魅力や、料金設定の特徴をご紹介します。
新車に乗れる
新車の価格ではなかなか手が届かないため、やむを得ず中古車を購入するという方もいるでしょう。また、レンタカーやカーシェアの場合、そのお店で用意されている車種やグレード、オプションのついた車しか選ぶことができません。しかし、カーリースであれば、国産メーカーの全ての車種を取り扱っているリース会社もあるため、他のサービスと比べて選択肢も豊富で、月々のリース料金を支払うだけで新車に乗ることができます。
カーリースは頭金・初期費用が不要
中古車を購入するとなると、現金一括購入ではまとまった資金が必要です。また、自動車ローンを利用する場合は頭金が必要な上に、ボーナス払いが発生したり金利が上乗せされたりと、結果的に支出の負担もそれなりに大きくなってしまいます。しかし、カーリースであれば、初期費用もなくボーナス払いも発生しません。基本的に毎月の定額料金だけでカーライフを始めることができます。
クレジットカード決済ではカードのポイント還元が受けられる
中古車購入の際に利用できるキャッシュレス決済はクレジットカードのみとなっていますが、消費者還元の対象外となるため注意しましょう。また、クレジットカード決済で中古車を購入する場合、クレジットカードのポイント還元は受けられますが、決済手数料が購入者側負担となったり、利用限度額に達してしまったりする可能性もあります。そのため、あらかじめ販売店側に支払いルールなどについて確認することをおすすめします。
よくある質問
Q1:中古車をキャッシュレスで購入すると、消費者還元は受けられる?
A:キャッシュレス決済の消費者還元は、商品によっては還元対象とならないものがあります。2020年2月現在、自動車は新車・中古車問わず、キャッシュレス還元事業の対象外となっています。
Q2:クレジットカード決済で中古車を購入するメリットは?
A:中古車販売店によっては、クレジットカード決済に対応しているところもあります。その際、消費者還元の対象にはなりませんが、クレジットカードのポイントは獲得することができます。中古車の場合は金額が大きいこともあり、一度の買い物でかなりのポイントを獲得できるでしょう。
Q3:クレジットカードで中古車を購入する注意点は?
A:クレジットカードで中古車を購入する際、特に注意したいのがリボ払いです。リボ払いでは返済額とは別に金利手数料が上乗せされます。返済金額が高く返済期間も長いほど金利手数料は高くなるため、中古車のような商品をリボ払いで購入すると、かなりの高金利となってしまいます。そのため、自動車の購入ではリボ払いは避けることをおすすめします。
※記事の内容は2020年3月時点の情報で制作しています。