ホンダのクルマ作りは、他社に先駆けてチャレンジしてきたことが特徴です。したがって時代を先取りして成功したモデルもありますが、先取りしすぎてセールスに繋がらなかったモデルもあります。その後、時代が追いつきあのホンダ車はすごかったという言葉もよく耳にします。今回はそんなホンダ車の、自動車評論家・萩原文博さんによるかっこいいランキングを紹介しましょう。
サーキットで培ったポテンシャル、時代の一歩先を行く感覚、それがホンダのかっこよさ
ホンダ車の歴史はレースの歴史でもあります。創始者の本田宗一郎氏は、「サーキットは走る実験室」と語り、F-1をはじめ数々のレースに参戦し、そこで得た叡智を市販車にフィードバックすることで、走行性能だけでなく、環境性能も発揮しているのです。そのサーキットで培った高いポテンシャル、そして時代の一歩先を行く感覚がホンダ車のカッコイイところではないでしょうか。
萩原さん認定!かっこいいホンダ車ランキングTOP5
1位 ホンダe
2位 N-ONE
3位 S660
4位 ヴェゼル
5位 NSX
5位のNSXを除けば、ボディサイズの小さなクルマが上位を占めました。1位のホンダeは走行距離でのデメリットを言われるEVにあって、最も未来を感じさせてくれる車です。中も外もまさにホンダらしいカッコ良さが詰まっています。
2位のN-ONEはフルモデルチェンジでも人気の外観はほとんど変えない点を評価しました。3位のS660はスペックや価格の上限がきびしい軽自動車でもここまでやるぞ、という開発陣の意気込みが感じられます。そして4位のヴェゼル。もうモデル末期となっていますが、激戦のコンパクトSUV市場でNo.1に輝き続けた実力は半端ではないです。
1位「ホンダe」見ても乗っても最先端のかっこよさ
●451.0~495.0万円 ●全長3895 mm、全幅1750mm、全高1510mm
2020年10月にホンダeは販売開始しました。年間販売計画台数は1000台で、年間数回募集をかけて販売するという新しい方式を採用しています。円を基調とした外観デザインはどことなく懐かしさを感じますが、表面の滑らかさに未来を感じることもできます。
乗り込むと世界初となる5つのスクリーンを水平配置するワイドビジョンインストルメントパネルが先進性を強調し、これまでのクルマと違うということを強く認識させてくれます。
昼夜天候に関わらず安心な視界を確保できるようにサイド/センターミラーカメラシステムを採用するなど、ハイテク機器が満載。EVが新しいモビリティであることが分かりやすく表現できていると思います。
2位「ホンダN-ONE」タイムレスなデザインを継承
●159.94~202.29万円 ●全長3395 mm、全幅1475mm、全高1545 mm
2代目となる現行型N-ONEは2020年11月に登場しました。フルモデルチェンジを行ったのにも関わらす、初代N-ONEの「丸・四角・台形」のタイムレスなデザインを継承し、見た目ではほとんど違いがわからないほどの変更に留めています。こういった大胆な手法もホンダならではと言えるでしょう。
ホンダ独自のセンタータンクレイアウトによって低床で、多彩なシートアレンジが可能な心地良い空間を実現。また先進の安全運転システムであるホンダセンシングは全グレードに標準装備となっています。
N-ONEは4タイプの異なる個性を用意していますが、中でもRSグレードは6速MTを搭載した走りにこだわったグレード、このあたりがホンダの粋なかっこよさです。
3位「ホンダ S660」見て楽しい、乗って楽しい
●203.17~304.26万円 ●全長3395 mm、全幅1475mm、全高1180 mm
2015年4月に登場した軽オープンカーのS660は、見て楽しい、乗って楽しい、あらゆる場面でいつでもワクワクするような本格スポーツカーを追求しています。
スポーツカーの醍醐味である曲がる楽しさを体感できるように、クルマの骨格であるシャーシを専用設計し、スーパースポーツカー同様にフロントシートの後方にエンジンを置くミッドシップエンジンリアドライブ(MR)レイアウトを採用しているのが特徴です。
搭載するエンジンは最高出力64psを発生する直3DOHCターボですが、新設計のターボチャージャーを採用することでスポーツカーらしい鋭いレスポンスを実現しています。組み合わされるミッションは軽自動車として初の6MTと7速パドルシフト付きのCVTを設定。
ルーフは軽量化のため、取付・取り外しが簡単なロールトップを採用し、オープン時はフロントフード内のユーティリティボックスに収納可能となっています。
4位「ホンダヴェゼル」時代に先駆けたスペシャリティなコンパクトSUV
●211.3426~361.79万円 ●全長4340 mm、全幅1790 mm、全高1605 mm
2013年12月に登場したヴェゼルは「新時代のスペシャリティカー」をコンセプトに、外観デザインにSUVの力強さとクーペのあでやかさを融合させたコンパクトSUVです。そのバランスの良いデザインは今もまだ新鮮さを保っています。
先代フィットのコンポーネンツを使用したヴェゼルはセンタータンクレイアウトを採用することで、多彩なシートアレンジが可能。ラゲッジルームは低く広いスクエアなフロアが特徴で、5人乗車時の容量は404Lを確保。分割可倒式のリアシートをダイブダウンさせればマウンテンバイクを2台搭載できるスペースが出現します。
搭載されているパワーユニットは1.5L直4 i-VTECエンジン+CVT。そして1.5Lガソリンエンジンとモーター+7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)を組み合わせたホンダ独自のハイブリッドシステムであるスポーツハイブリッドi-DCD。さらにパワフルな1.5L直4ターボ+CVTを追加しています。もちろん先進の安全運転支援システム「ホンダセンシング」を全モデルに標準装備し、ドライバーの負担軽減と快適な運転を提供してくれます。
5位「ホンダNSX」日本車を代表するスーパースポーツカー
●2420.0万円 ●全長4490 mm、全幅1940 mm、全高1215 mm
2016年8月に2代目となる現行型NSXが発表されました。今回のNSXはアメリカのオハイオ州にあるNSX専用工場で製造され、輸入されるスーパースポーツカー。国産車では数少ないこのジャンルの代表の一台です。
ボディの骨格には高剛性のアルミ素材を中心に複数素材を使用したスペースフレームをはじめ、自動車で初となる技術を採用し、軽量かつ高い剛性そして衝突安全性を実現しています。
搭載されるパワーユニットは3.5LV6ツインターボエンジンに高効率・高出力の3モーターハイブリッドシステム「スポーツハイブリッド SH-AWD」を運転席後方のミッドシップに搭載。2つのモーターをフロント左右に独立して配置するため、トルクベクタリングが可能で高次元のコーナリング性能を発揮します。
組み合わされるミッションは9速デュアルクラッチトランスミッションで、駆動方式はMRです。また市街地からサーキットまでさまざまな走行シーンに合わせて、エンジンやモーター、ミッションなどを制御するインテリジェントダイナミックシステムを採用しておりTPOに合わせた走りが楽しめます。
番外編!車の専門家イチオシの歴代ホンダのかっこいい車
見た目のカッコ良さではどうしても初代NSXやS2000といったスポーツカーを挙げたくなってしまいますが、時代を変えたというカッコ良さで選ぶと2001年に登場した初代フィットを選びたいです。
フィット以前のコンパクトカーというとボディサイズにあった室内空間を実現したモデルが主流でした。しかしフィットはコンパクトカーの中にミニバンのような室内空間の広さと多彩なシートアレンジを可能とした高いユーティリティを両立した画期的なモデルです。この初代フィットで採用したセンタータンクレイアウトは現在でも進化を続けており、時代を超えた優れたアイデアと言えるでしょう。
この初代フィットの大ヒットにより、国産コンパクトカーはフィットを中心に回っていると言っても言いすぎではありません。現行モデルも数値にこだわらないクルマ作りによって多くの人が「良いクルマ」と感じられる一台に仕上がっています。販売競争の激しいコンパクトカーで長年ヒットし続けるフィットはホンダらしいカッコ良さが詰まったモデルと言えます。
スポーツカーを開発していた人がミニバンを作る、それがホンダらしさを生んでいる
ホンダ車のスゴイところは、サーキットで培った知識や技術力をスポーツカーだけでなく、市販車にも惜しまず投入しているところです。スポーツカーを開発していた人がミニバンを作るなど他の自動車メーカーではあまり聞いたことがありません。しかしこういったことがこれまでのミニバンとは異なる魅力を生み出す原動力となりますし、ホンダ車すべてに息づく魅力なのです。
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※記事の内容は2020年12月時点の情報で制作しています。