SUVの人気は衰えるところを知らず…というより、もはや定番となってしまいましたね。そこで今回は、最新の国産SUV販売台数ランキングと、筆者が厳選するおすすめの国産SUVをタイプ別にご紹介します!
この記事のPOINT
- 販売台数ランキングはSUV選びの大きな参考要素になる
- SUV選びに困った方へのアドバイス
- SUVに乗るならカーリースがおすすめ
SUVとは?その定義と選び方
販売台数ランキングやおすすめSUVをご紹介する前に、SUVの基礎知識を解説します。この点がわかっていないと、販売台数ランキングやおすすめSUVの説明がわかりづらくなりますので、少し長くなりますが、ここで解説します。すでにご存じの方は、お読み飛ばしくださいませ。
SUVの定義
SUVとは、「スポーツ・ユーティリティ・ビークル(Sport Utility Vehicle)」の略語で、直訳すると「スポーツ用多目的車」となり、『スポーツやレジャーから、日常生活の足までさまざまな目的でマルチに使えるクルマ』のことをいいます。
SUVという言葉が使われ始めたのは、21世紀に入ってからでしょうか。Z世代以降の方々には耳慣れた言葉でしょう。ミレニアム世代より前の方々は「RV」「クロカン」「ヨンク」といった言い方から、いつしか「SUV」に変わった記憶があるのではないでしょうか?
といいますのは、「SUV」という言葉は、自動車に関係する法や制度上のものではなく、公式な定義は存在しないからです。極論すれば、自動車メーカーが「このクルマはSUVです」といえばそうなりますし、自動車評論家やメディアの大多数が「このクルマはSUVではない」といってしまえば、そうなってしまいます。
ちなみに、車検証の「車体の形状」の項でSUVは『ステーションワゴン』と記載されます。
SUVの定義についてのお話をフニャフニャとしてきましたが、これまでに生産販売され、圧倒的大多数にSUVとして認知されてきたモデルの数々から、外観上におけるSUVの定義をまとめますと次のとおりです。
SUVの特徴
- ボディの上半分は、ステーションワゴンのようなボディ形状で後席より後ろはラゲッジスペースを有する。
- 車高はステーションワゴンより高くなり、地上最低高が高く取られる。
- 大きいタイヤを履く。
SUVのタイプ
さて、SUVの定義がわかったところで、多彩なSUVのタイプを解説します。前述したSUVの特徴は、多種多様なSUVの最大公約数的なものです。量産型自動車の歴史100年余の中では、SUVは新参者でありますが、それまでのクルマのタイプから誕生したジャンルという背景もあり、SUVのサブカテゴリーが多数存在しています。それでは、そのSUVのタイプを紹介、解説します。
クロスカントリー(クロカン)
SUVのタイプの紹介で最初に「クロスカントリー」を挙げたのは理由があります。それは、SUVの元祖が「クロスカントリー」だからです。SUVの始祖は、軍用ジープ。荒地を走行することを前提に設計された無骨な四輪駆動車で、1980年代くらいまでは「ジープ」が四輪駆動車の一般名称として使われていました。
「クロスカントリー」は略語の「クロカン」で呼ばれることが多かったのですが、これは、1980年代後半からデビューした、オンロード走行重視の四輪駆動車を「RV(レクリエーショナル・ビークル/Recreational Vehicle)」と呼び、アウトドア派ながら街乗り重視のモデルとして人気を博したタイプと区別した、という背景がありました。
クロカンの定義(前述しましたが、公的なものではありません)としては、ラダーフレーム(はしご=ラダー。はしご状の強固なフレームの上にボディを被せた構造)に、強固なサスペンション(リジット式が多い。高級車ではダブルウィッシュボーン式が多い)を組み合わせ、オフロード走行を前提に設計されたクルマとなります(例外はあります)。ラダーフレームは車体を強固にするためタフなクルマにはなりますが、オンロードでの乗り心地や高速走行時の直進安定性は劣る性質があります(最近のクロカンは技術の進化でずいぶんと良くなっています)。また、車両重量が重くなるため、燃費も悪いというデメリットもあります。
現在、新車で購入できるラダーフレームを有したSUV、すなわちクロカンは、スズキ ジムニー、トヨタ ランドクルーザー、メルセデス・ベンツ Gクラス、JEEP(ジープ) ラングラーなどとなります(車種数は減ってきています)。
オフロードが得意でオンロードが苦手なクロカンは、マニアにはウケますが、日常生活で使うには使いづらさを感じる人がほとんどです。そこで、オンロード走行を重視した「RV」が誕生、現在でいう「クロスオーバーSUV」の先祖となるわけです。
クロスオーバーSUV(シティ派SUV・都会派SUV)
前項で紹介したオフロード重視の「クロカン」に対して、オンロード重視の「RV」、1980年代後半から1990年代に人気を集めました。この当時のRV車は、ラダーフレームを有する四輪駆動車が多かったものですが、利用シーンはオンロード重視の設計で、乗り心地や高速走行での直進安定性はセダンなどの乗用車に近づけていました。
1990年代半ばには、木村拓哉さんをCMキャラクターに起用して大ヒットを飛ばした初代トヨタ「RAV4」(当時はコンパクトSUVに相当。1994年のデビュー)は、セダンの「カローラ」のプラットフォーム(フレームをはじめとする車の主要構造物)ベースに設計されたモデルとしてデビュー、1997年にはミドルセダンの「カムリ」のプラットフォームをベースに誕生した初代「ハリアー」も大ヒットを飛ばします。このほか、ホンダからは「CR-V」などのRV車もヒットを飛ばします。
RAV4もハリアーもプラットフォームはセダン。車高を高くして大きなタイヤを履いた四輪駆動車ではありますが、走行シーンの主体はオンロードで設計。悪路走破性は、過酷な環境を想定せず一般的なスポーツやレジャーの範囲で走行するオフロードを想定して設計されたものでした。
筆者の記憶が正しければ、「SUV」という言葉が浸透しはじめたのは、RAV4の人気絶頂の最中に、初代ハリアーがデビューしてしばらく経った2000年代初頭から。
プラットフォームをセダンなどオンロード重視の乗用車をベースに、SUVモデルとして開発されたモデルを「クロスオーバーSUV」と呼んでいます(絶対ではありません)。クロスオーバーとは、違う分野のものが組み合わせられたことを示す言葉です。平たくいえば、セダンやコンパクトカーのプラットフォームを用いてクロカンのような車高が高く、大きなタイヤを履いたステーションワゴンといったところです。
なお、クロスオーバーSUVは、クロカンに対して街中の走行が中心となることから「都会派SUV」「シティ派SUV」と呼ばれることがあります。
ちょっとややこしいのが「クロスオーバー」と「クロスオーバーSUV」の違い。SUVではないモデル(ステーションワゴンやコンパクトカーに多い)をベースに少し車高を上げたり、SUVのようなルックスを与えたモデルなどを「クロスオーバー」と呼ぶことが多々あります(自動車メーカーもそういうことが多い)。しかし、分類の仕方によっては、SUVに属されたりすることがあります。
現在、SUVの大部分が「クロスオーバーSUV」のタイプとなり、次に紹介する「コンパクトSUV」「ミドルサイズSUV」「ラージサイズSUV」などとさらにタイプが細分化されます。
コンパクトSUV
コンパクトSUVには、おおむね全長4,400mm以下のボディサイズのSUVが分類されます。なお、車幅は考慮されていないことがほとんどです。全長4,400mmを超えても、メーカーによってはコンパクトSUVとうたう(特に輸入車ブランドに多い)こともあります。
ミドルサイズSUV
ミドルサイズSUVには、おおむね全長が4,400〜4,800mmのボディサイズのSUVが分類されます。ミドルサイズSUVから、後述する「高級SUV」に属するモデルが出てきます。
ラージサイズSUV
ラージサイズSUVには、おおむね全長4,800mm以上のボディサイズのSUVが分類されます。ラージサイズSUVは基本的に、後述する「高級SUV」にも該当します。
高級SUV
高級SUVには、おおむね売れ筋となる主要グレードの価格帯が、400万円台以上のモデルが該当します。また、レクサスのSUVは、全モデル高級SUVに分類できます。輸入車のSUVの大半は、高級SUVとなります。
その他のタイプ
前項までのSUVのタイプは、ボディサイズと価格による分類ですが、そのほかにもタイプの分け方があります。本記事でおすすめする、その他のSUVタイプをまとめておきます。
- 軽SUV:軽自動車のSUV
- 3列シートSUV:6〜8人乗りの3列シートSUV
- PHEV SUV:プラグインハイブリッドのSUV
- EV SUV:BEV(ピュアEV・電気自動車)のSUV
SUVが人気の理由
SUVの歴史を垣間見て、多種多様なSUVがあることを再認識したところで、なぜSUVが人気なのかについて考えてみましょう。
その理由はカンタンです。
- カッコいいから。
- 荷物も積めるから。
- ちょっとしたオフロードも走れるから。
「カッコ良くて、使い勝手が良くて、どこでも走れる」というSUVは、ほかのボディタイプのそれぞれの良さを集めたクルマといえます。
ただ、その3点を兼ね備えているだけでは、人気は一時的になる可能性大です。もはや、SUVが定番ボディタイプとなった背景には、日本の道路事情があります。
日本の道路は狭い、とよくいわれていますが、それは昭和の時代。平成に入ってからは、国際的に見ればまだ狭いほうにはなりますが、十分に整備が行き届き走りやすい道路が増えました。元々、日本の道路の舗装率の高さがベースにあることもポイントです。
コンパクトSUVが増えましたが、ハッチバックタイプのコンパクトカーに比べると、車体は大きくなるボディ構造です。
このような道路事情の背景からは、今後もSUV人気は安定的と推測できるでしょう。
SUVの選び方
「SUVの選び方」という一文が気になっていらっしゃる方は、あまりクルマのことが詳しくない方やクルマのことは好きでもマニアではないといった方とお見受けしております。この項では、「SUVに乗りたいけれど、どれを選んだらいいのか、わからない」といった『こだわりがない』方に向けてのアドバイスとして、記述させていただきます。
前提として、現在販売中の新車の中から選ぶことと、予算と車両価格についての兼ね合いはここでは触れないこととします。
デザインで選ぶ
各自動車メーカーのWebサイトを片っ端から見て、気に入ったデザインのSUVを探すのも良し、街で見かけて「いいな」と思ったSUVを選ぶのも良し、デザイン最優先でSUVを選んで問題はありません。気になるところは、モデルによって発売年が古く、先進安全装備が乏しいといったことがあるぐらいで、こだわりがない方はデザインで選んでしまいましょう。
「私は、デザインは何でもいい」といった方は、この記事で紹介する、販売台数ランキングで上位中から選ぶといいでしょう。
何人乗るか?で選ぶ
前項「SUVのタイプ」でご紹介したとおり、多彩なボディサイズがあるSUVです。普段、クルマに何人乗ることが多いかで選ぶこともポイントとなります。乗車人数別おすすめのSUVタイプは次のとおりです。
- 1、2人乗車が多い方:コンパクトSUV
- 3、4人乗車が多い方:ミドルサイズSUV、ラージサイズSUV
- 5人以上の乗車が多い方:3列シートSUV
「5人以上の乗車が多い方:3列シートSUV」とご提案していますが、筆者的には、5人以上の乗車が多いという方なら、SUVではなくミニバンを選んだほうが幸せになれると思います。3列シートのSUVの3列目シートは、応急用の設計となっているモデルがあります。そうではないモデルでもミニバンに比べると狭いのがSUV。この点について詳しくは後述の「【3列シートSUV】販売台数ランキング」の項でお伝えします。
ボディサイズで選ぶ
SUVはボディサイズがいろいろです。駐車場のことや運転のしやすさの境界線となるボディサイズをお伝えします。
機械式立体駐車場にクルマを止めることが多い方は全高1,550mm以下のモデルがおすすめです。新しくできた機械式立体駐車場は、全高の制限が高くとられているところが多くなってきましたが、ほとんどの機械式立体駐車場は、全高1,550mmの制限がかかっています。
運転が得意ではない方は、全長4,400mm以下のコンパクトSUVがおすすめです。なぜ、全長4,400mm以下をコンパクトSUVといっているか(SUVではないコンパクトカーも、同じくおおむね全長4,400mm以下で分類しています)が大きく関係しています。
全長4,400mmを超えると、車体の大きさが気になり、取り回しが悪くなると感じる人が多くなります(日本の道路事情において)。このため、自動車メーカーも運転がしやすい取り回しの良いコンパクトサイズのクルマは、全長4,400mm以下に収めて設計することが基本となっています。
全幅は、1,800mmが境界線となるでしょう。今のSUVのほとんどは、全長1,700mmを超える3ナンバー車です。昭和と平成初期のクルマの基本は、全幅1,700mm以下の5ナンバー車でした。今では、衝突安全性などから、車幅が広くなりました。ちなみに、日本の道路事情では車幅1,850mmを超えると、取り回しが厳しくなるとされています。たった数センチでも体感の大きさや、取り回しの良し悪しが大きく変わってきます。
このことから、運転に自信がない方や、取り回しの良さを重視される方は、「全長4,400mm以下、全幅1,800mm以下」のSUVから選ぶことをおすすめします。
販売台数ランキングで選ぶ
やはり売れているクルマはいいクルマ。これは正義です。デザインは何でもいい、装備もこだわりはない、といった方は、一番売れているクルマを買って失敗はしないでしょう。
本記事では、SUV選びの参考としやすいよう、販売台数ランキングに、ボディサイズの目安となるSUVのタイプを付けました。
SUVの現在
前置きがずいぶんと長くなりましたが、SUVの定義やタイプ、選び方のポイントについてご理解いただいたところで、SUV販売台数ランキングをご覧ください。
日本におけるSUV人気
<2022年度上半期(2022年3〜9月)登録車新車販売台数 >
※登録車=いわゆる普通車のこと
SUV 順位 | 登録車 順位 | メーカー | 車名 | 分類 | 販売台数 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | トヨタ | ヤリス(ヤリス クロス)*¹ | コンパクト | 84,251 | |
2 | 2 | トヨタ | カローラ(カローラ クロス)*² | ミドル | 57,850 | |
3 | 6 | トヨタ | ライズ | コンパクト | 36,050 | |
4 | 14 | ホンダ | ヴェゼル | コンパクト | 22,193 | |
5 | 15 | トヨタ | ランドクルーザー / プラド *³ | ラージ | 18,989 | |
6 | 18 | トヨタ | ハリアー | ミドル | 17,759 | |
7 | 19 | トヨタ | RAV4 | ミドル | 15,257 | |
8 | 22 | マツダ | CX-5 | ミドル | 13,837 | |
9 | 24 | 三菱 | アウトランダー | ミドル | 10,749 | |
10 | 30 | スバル | インプレッサ(XV)*⁴ | ミドル | 11,886 | |
11 | 27 | ダイハツ | ロッキー | コンパクト | 10,188 | |
12 | 28 | スバル | フォレスター | ミドル | 10,147 | |
13 | 29 | 日産 | エクストレイル | ミドル | 9,899 | |
14 | 32 | スズキ | ジムニー シエラ | コンパクト | 7,025 | |
15 | 35 | マツダ | CX-30 | ミドル | 6,649 | |
16 | 36 | スズキ | クロスビー | コンパクト | 6,561 | |
17 | 37 | 日産 | キックス | コンパクト | 6,269 | |
18 | 38 | トヨタ | C-HR | ミドル | 5,726 | |
19 | 43 | マツダ | CX-8 | ラージ | 4,581 | |
20 | 49 | マツダ | CX-3 | コンパクト | 3,506 | |
21 | 50 | 三菱 | エクリプスクロス | ミドル | 3,498 |
出典:自販連
*¹ ヤリス、ヤリスクロス等シリーズ合計
*² カローラ セダン等シリーズ合計
*³ ランドクルーザー、ランドクルーザープラドの合計
*⁴ インプレッサ、G4、XVの合計
上の表は、2022年度上半期(2022年4〜9月)に国産車メーカーが販売した登録車で乗用車のうち、販売台数上位50位からSUVだけをピックアップしたものです。ちなみに、同時期に販売された国産乗用車の車種数総合計は、約120です。
上位50車種のうち、20車種がSUVという結果です。人気モデルの約半分はSUVといえるでしょう。
つづいて、軽自動車の販売台数を見てみましょう。
〈2022年度(2022年3〜9月) 届出車新車販売台数〉
※届出車=いわゆる軽自動車のこと
SUV 順位 | 届出車 順位 | メーカー | 車名 | 分類 | 販売台数 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | スズキ | ハスラー | 軽SUV | 33,978 | |
2 | 10 | ダイハツ | タフト | 軽SUV | 26,532 | |
3 | 11 | スズキ | ジムニー | 軽SUV | 19,970 |
出典:全軽自協
軽自動車でSUVと呼べるモデル(SUVライクのモデルは除く。詳しくは後述します)は上記3車種となります。
それでは、登録車と軽自動車の販売台数をマージしてランキングしたものをご覧ください。
〈2022年度(2022年3〜9月) SUV新車販売台数ランキング〉
SUV 順位 | 登録車 順位 | メーカー | 車名 | 分類 | 販売台数 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | トヨタ | ヤリス(ヤリス クロス)*¹ | コンパクト | 84,251 | |
2 | 2 | トヨタ | カローラ(カローラ クロス)*² | ミドル | 57,850 | |
3 | 6 | トヨタ | ライズ | コンパクト | 36,050 | |
4 | 6 | スズキ | ハスラー | 軽SUV | 33,978 | |
5 | 10 | ダイハツ | タフト | 軽SUV | 26,532 | |
6 | 14 | ホンダ | ヴェゼル | コンパクト | 22,193 | |
7 | 11 | スズキ | ジムニー | 軽SUV | 19,970 | |
8 | 15 | トヨタ | ランドクルーザー / プラド *³ | ラージ | 18,989 | |
9 | 18 | トヨタ | ハリアー | ミドル | 17,759 | |
10 | 19 | トヨタ | RAV4 | ミドル | 15,257 | |
11 | 22 | マツダ | CX-5 | ミドル | 13,837 | |
12 | 26 | 三菱 | アウトランダー | ミドル | 10,749 | |
13 | 27 | ダイハツ | ロッキー | コンパクト | 10,188 | |
14 | 28 | スバル | フォレスター | ミドル | 10,147 | |
15 | 29 | 日産 | エクストレイル | ミドル | 9,899 | |
16 | 32 | スズキ | ジムニー シエラ | コンパクト | 7,025 | |
17 | 35 | マツダ | CX-30 | ミドル | 6,649 | |
18 | 36 | スズキ | クロスビー | コンパクト | 6,561 | |
19 | 37 | 日産 | キックス | コンパクト | 6,269 | |
20 | 38 | トヨタ | C-HR | ミドル | 5,726 | |
21 | 43 | マツダ | CX-8 | ラージ | 4,581 | |
22 | 49 | マツダ | CX-3 | コンパクト | 3,506 | |
23 | 50 | 三菱 | エクリプスクロス | ミドル | 3,498 |
軽SUVのスズキ ハスラーが4位、ダイハツ タフトが5位、スズキ ジムニーが7位という結果になりました。軽SUVは、軽自動車マーケットにおいては比較的ニッチなボティタイプですが、高い人気を博していることがわかりますね。
ただ、販売台数ランキングと人気ランキングは似て非なるものとお考えください。クルマの販売台数は、販売ディーラーの数に大きな影響を及ぼします。この点においては、最も販売ディーラー数の多いトヨタが有利になります。販売台数順位の優劣だけが、人気の度合いを左右させるものではないことを、頭の片隅に置いておいてくださいね。
海外のSUV事情
海外でもSUVは人気ですが、販売台数上位にランクインするSUV比率は、日本ほどは高くはないといった状況です。
ヨーロッパ市場での2021〜2022年の販売台数ランキングは、めまぐるしく変動していますが、Bセグメント(日本でいうコンパクトカー)SUVのフォルクスワーゲン ゴルフ、プジョー 2008などが、おおむね上位10位以内にランクインしています。欧州は元々、BセグメントとCセグメントのハッチバック(フォルクスワーゲン ゴルフなど)が強い市場で現在も続いているという背景があります。
北米市場では、日本でSUV人気が高まる前からSUV市場が形成されており、安定的な人気を得ています。SUVという言葉も、元をたどれば米国。元祖高級SUVは、ジープ ワゴニアとされているほどです。しかし、特にSUVより大型ピックアップトラックのほうが人気が高いというのが米国の古今東西。
新興国でもSUV人気は高いといえますが、元々道路事情が悪いといった背景があり、車高の高いSUVの需要が元からあったという市場です。
グローバルで見てもSUVは人気といえますが、それぞれの地域の道路事情が大きく影響しています。
【コンパクトSUV】販売台数ベスト5
もはや、コンパクトSUVは国民車。大人4人が乗れる車内空間とラゲッジスペースがあり使い勝手も良く、小回りも利くことから、一人暮らしの方からファミリーユースまで幅広い層に受け入れられています。また、子育てが終わった世代の方はミニバンからの乗り換えも多いという状況も出てきています。なお、この記事では、単純に全長4,400mm以下のモデルをコンパクトSUVに分類しています。
【コンパクトSUV販売台数第5位】スズキ ジムニー シエラ
メーカー・車種名 | スズキ ジムニー |
---|---|
発売日(現行モデル) | 2018年7月5日 |
全長x全幅x全高(mm) | 3,395x1,475x1,725 |
乗車定員 | 4 |
エンジン | 0.66L ガソリンターボ |
トランスミッション | 5MT・4AT |
駆動方式 | パートタイム4WD |
WLTCモード燃費(km/L) | 13.2〜16.2 |
車両価格 | 155〜190万円 |
根強い人気を誇る本格オフローダー。ラダーフレームにリジットサスという快適性より悪路走破性、耐久性を優先させた硬派な設計ながら、街乗り派からも人気を得ています。現行モデルのデビュー直後からの納期は1年以上で、現在も変わらず。中古車市場も高止まりです。
【コンパクトSUV販売台数第4位】ダイハツ ロッキー
メーカー・車種名 | ダイハツ ロッキー |
---|---|
発売日(現行モデル) | 2019年11月1日 |
全長x全幅x全高(mm) | 3,995x1,695x1,620 |
乗車定員 | 5 |
エンジン | 1.0Lガソリンターボ 1.2Lガソリン 1.2Lガソリン ハイブリッド |
トランスミッション | CVT |
駆動方式 | 2WD(前輪駆動)/4WD |
WLTCモード燃費(km/L) | 17.4〜28.0 |
車両価格 | 166〜234万円 |
2021年11月に待望のハイブリッド車と1.2Lガソリンを追加ラインナップし、さらに人気を高めてランクインしました。ハイブリッドは、エンジンは発電専用にした100%モーター駆動のシリーズ方式を採用し、クラストップの低燃費を実現しています。全長4mを切るコンパクトなボディと、SUVらしさがしっかりと演出されたデザイン、実用性の高さが高く評価されています。
【コンパクトSUV販売台数第3位】ホンダ ヴェゼル
メーカー・車種名 | ホンダ ヴェゼル |
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発売日(現行モデル) | 2021年4月23日 |
全長x全幅x全高(mm) | 4,330x1,790x1,580(2WD) |
乗車定員 | 5 |
エンジン | 1.5Lガソリン 1.5Lハイブリッド |
トランスミッション | 無段変速機 |
駆動方式 | 2WD(前輪駆動)/4WD |
WLTCモード燃費(km/L) | ガソリン:15.6〜17.0 ハイブリッド:22.0〜25.0 |
車両価格 | 228〜330万円 |
2代目も好調な人気を博しています。売れ筋はハイブリッドの「e:HEV」。上質な走りとデザインの良さ、快適で使い勝手の良い室内空間に高い評価を受けています。ハイブリッドSUVでも走りの良さを大事にしたい方におすすめです。
【コンパクトSUV販売台数第2位】トヨタ ライズ
メーカー・車種名 | トヨタ ライズ |
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発売日(現行モデル) | 2019年11月5日 |
全長x全幅x全高(mm) | 3,995x1,695x1,620 |
乗車定員 | 5 |
エンジン | 1.0Lガソリンターボ |
トランスミッション | CVT |
駆動方式 | 2WD(前輪駆動)/4WD |
WLTCモード燃費(km/L) | 17.4〜18.6 |
車両価格 | 168〜228万円 |
後述の第1位、ヤリス クロスがデビューするまでは、国産SUV販売台数のトップに君臨。リッタカー(排気量1.0L)で経済性も高く、走りもしっかり、人も荷物も積めるマルチなコンパクトSUV。生産はダイハツ、ロッキーが双子車となります。
【コンパクトSUV販売台数第1位】トヨタ ヤリス クロス
メーカー・車種名 | トヨタ ヤリス クロス |
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発売日(現行モデル) | 2020年8月31日 |
全長x全幅x全高(mm) | 4,180x1,765x1,590 |
乗車定員 | 5 |
エンジン | 1.5Lガソリン 1.5Lハイブリッド |
トランスミッション | 無段変速機 |
駆動方式 | 2WD(前輪駆動)/4WD |
WLTCモード燃費(km/L) | ガソリン:18.8〜20.2 ハイブリッド:27.8〜30.8 |
車両価格 | 180〜282万円 |
トヨタのコンパクト・ハッチバック「フィット」がフルモデルチェンジして、グローバル車名の「ヤリス」に変更。後席が狭くなってしまいましたが、遅れてコンパクトSUVの「ヤリスクロス」が追加。後席の使い勝手が大事な方は、こちらをどうぞと言わんばかりのラインナップになりました。この戦略が見事に的中か、堂々の第1位です。
ランキング圏外からの筆者おすすめコンパクトSUV
マツダ MX-30
メーカー・車種名 | マツダ MX-30 |
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発売日(現行モデル) | 2020年10月8日 |
全長x全幅x全高(mm) | 4,395x1,795x1,550 |
乗車定員 | 5 |
エンジン | 2.0Lガソリン マイルドハイブリッド |
トランスミッション | 6速AT |
駆動方式 | 2WD(前輪駆動)/4WD |
WLTCモード燃費(km/L) | 15.1〜15.6 |
車両価格 | 242〜305万円 |
マツダ CX-30をベースに、センターピラーがない観音開き式のドアという独特なスタイリング。普通、センターピラーがないとボディ剛性は弱くなりますが、マツダはしっかりと補強。車両重量を抑えた最適な設計の結果、なんとCX-30より剛性が上がってしまいました。マイルドハイブリッドエンジンとあいまって走りの質感は、CX-30より上。EVモデルも追加ラインナップしています。ファッション感度が高い方にもおすすめの一台。
【ミドルクラスSUV】販売台数ベスト5
ミドルクラスSUVは買いやすい200万円台から500万円を超える高級SUVまで幅広い展開となっています。上質なクルマに乗りたい方からの支持も熱いのがこのクラスの特徴です。
【ミドルクラスSUV販売台数第5位】三菱 アウトランダー
メーカー・車種名 | 三菱 アウトランダー PHEV |
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発売日(現行モデル) | 2021年12月16日 |
全長x全幅x全高(mm) | 4,710x1,860x1,745 |
乗車定員 | 5/7 |
エンジン | 2.4Lガソリン+モーター(PHEV) |
トランスミッション | ー |
駆動方式 | 4WD |
WLTCモード燃費(km/L) | 16.2〜16.6 |
車両価格 | 462〜532万円 |
※販売台数ランキングの単純な販売台数では、スバル XVが第5位となりますが、インプレッサシリーズ(スポーツ、G4、XV)の合計数のため、販売台数が肉薄しているアウトランダーを5位に選出しています。
筆者のみならず、多数のモータージャーナリストが高い評価を与えているアウトランダー。三菱の電動技術の良さもさることながら、ボディ剛性の高さや操縦安定性、乗り心地の良さが光る、バランスが良い優等生SUVです。2021年12月に待望のフルモデルチェンジ。受注も好調です。国産SUVで唯一となるPHEV(プラグインハイブリッド)。家電製品などの給電も可能とする災害時対応の目的での購入も目立っています。
【ミドルクラスSUV販売台数第4位】マツダ CX-5
メーカー・車種名 | マツダ CX-5 |
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発売日(現行モデル) | 2017年2月2日 大幅改良 2022年10月14日 |
全長x全幅x全高(mm) | 4,545x1,840x1,690 |
乗車定員 | 5 |
エンジン | 2.0Lガソリン 2.5Lガソリン 2.2Lディーゼルターボ |
トランスミッション | 6速AT/6速AT |
駆動方式 | 2WD(前輪駆動)/4WD |
WLTCモード燃費(km/L) | 2.0Lガソリン:14.0〜14.6 2.5Lガソリン:13.0〜13.8 2.2Lディーゼルターボ:16.6〜19.5 |
車両価格 | 276〜417万円 |
2022年10月14日にマイナーチェンジされ、シリーズ初のオフロードモデル「Field Journey(フィールドジャーニー)、スポーツ志向の「Sports Appearance(スポーツアピアランス)」、上級志向の「Exclusive Mode(エクスクルーシブモード)」を追加し、元から人気のあったCX-5がさらに幅広いユーザーに受け入れられるラインナップになりました。
【ミドルクラスSUV販売台数第3位】トヨタ RAV4
メーカー・車種名 | トヨタ RAV4 |
---|---|
発売日(現行モデル) | 2019年4月10日 |
全長x全幅x全高(mm) | 4,600x1,855x1,685 (グレードにより差異あり) |
乗車定員 | 5 |
エンジン | 2.0Lガソリン 2.5Lハイブリッド |
トランスミッション | ガソリン:15.2〜15.8 ハイブリッド:20.6〜21.4 |
駆動方式 | 2WD(前輪駆動)/4WD |
WLTCモード燃費(km/L) | ガソリン:15.2〜15.8 ハイブリッド:20.6〜21.4 |
車両価格 | 274〜403万円 |
初代RAV4は空前のヒットを飛ばしたコンパクトSUVでした(当時は「RV」などと呼んでいました)。2代目からは日本市場では人気低迷、北米では先代モデルが大人気でしたが日本未導入、現行モデルから日本市場に復活。鬼瓦のいかついフロントフェイス、オフロード感あるエクステリアが人気です。
【ミドルクラスSUV販売台数第2位】トヨタ ハリアー
メーカー・車種名 | トヨタ ハリアー |
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発売日(現行モデル) | 2020年6月17日 |
全長x全幅x全高(mm) | 4,740x1,855x1,660 |
乗車定員 | 5 |
エンジン | 2.0Lガソリン 2.5Lハイブリッド |
トランスミッション | 無段変速機 |
駆動方式 | 2WD(前輪駆動)/4WD |
WLTCモード燃費(km/L) | ガソリン:14.7〜15.4 ハイブリッド:21.6〜22.3 |
車両価格 | 299〜504万円 |
国産車で都会派SUV、高級SUVの基礎を築き上げたのがハリアー。現行モデルは欧州車のような印象もあり、デザインもウケています。大ヒット記録更新中です。
【ミドルクラスSUV販売台数第1位】トヨタ カローラ クロス
メーカー・車種名 | トヨタ カローラクロス |
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発売日(現行モデル) | 2021年9月14日 |
全長x全幅x全高(mm) | 4,490×1,825×1,620 |
乗車定員 | 5 |
エンジン | 1.8Lガソリン 1.8Lハイブリッド |
トランスミッション | CVT |
駆動方式 | 2WD(前輪駆動) |
WLTCモード燃費(km/L) | 14.4〜26.2 |
車両価格 | 200〜320万円 |
自販連は、カローラシリーズをそれぞれの車種に分けた数字で販売台数を発表していませんので、暫定1位となります。しかし、カローラクロス単体の販売台数は、少なくともミドルクラスSUV販売台数ランキング5位には入っていることでしょう。2021年9月に、カローラシリーズ初となるSUVをラインナップに追加。カローラで築き上げられたクオリティと信頼はSUVでも健在。
【ラージクラスSUV】販売台数ベスト2
ラージクラスSUVはすべて高級SUVにも位置づけられます。最もSUVらしい大柄なボディも熱い人気を得ています。
【ラージクラスSUV販売台数第2位】マツダ CX-8
メーカー・車種名 | マツダ CX-8 |
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発売日(現行モデル) | 2017年12月17日 大幅改良 2022年11月2日 |
全長x全幅x全高(mm) | 4,900x1,840x1,730 |
乗車定員 | 6/7 |
エンジン | 2.5Lガソリン 2.5Lガソリンターボ 2.2Lディーゼルターボ |
トランスミッション | 6速AT |
駆動方式 | 2WD(前輪駆動)/4WD |
WLTCモード燃費(km/L) | ガソリン:12.2〜12.4 ガソリンターボ:11.6〜12.0 ディーゼルターボ:15.4〜15.8 |
車両価格 | 299〜505万円 |
2022年11月2日にマイナーチェンジされ、フロントマスクが新しくなったほか、新色「ロジウムホワイトプレミアムメタリック」が追加され、ダイナミクス性能(走る・曲がる・止まるといった基本性能)が強化されました。2021年、CX−5に追加されたオフロードモデル「Field Journey(フィールドジャーニー)」が、CX-8にも追加され、さらに幅広いユーザーが選べるモデルとなりました。高級輸入車からの乗り換えも多い、マツダのフラッグシップ・3列シートSUVです。
【ラージクラスSUV販売台数第1位】トヨタ ランドクルーザー プラド
メーカー・車種名 | トヨタ ランドクルーザー プラド |
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発売日(現行モデル) | 2009年9月14日 |
全長x全幅x全高(mm) | 4,825x1,885x1,850 (一部グレードで全高に差異あり) |
乗車定員 | 5/7 |
エンジン | 2.7Lガソリン 2.8Lディーゼルターボ |
トランスミッション | 6速AT |
駆動方式 | 4WD |
JC08モード燃費(km/L) | ガソリン:9.0 ディーゼル:11.2〜11.8 |
車両価格 | 367〜554万円 |
自販連の販売台数のカウントは、プラドと300系ランクルがマージされていますが、販売台数はプラドのほうが多く占めています。300系の人気は凄まじく、納期3年以上ともいわれています(そもそもの生産台数が少ないのもありますが)。ランドクルーザーは日本のみならず、世界中から高い信頼と人気を集めるSUV。過酷な環境の走行も想定したつくりとなっています。
こちらも注目!タイプ別ランキング
3列シートSUV
3列シートを備えて6〜8人乗りとしたSUVは、多くはありませんが一定の需要があります。
〈【3列シートSUV】販売台数ランキング〉
SUV 順位 | 登録車 順位 | メーカー | 車名 | 分類 | 販売台数 | |
---|---|---|---|---|---|---|
5 | 15 | トヨタ | ランドクルーザー / プラド *³ | ラージ | 18,989 | |
9 | 26 | 三菱 | アウトランダー | ミドル | 10,749 | |
12 | 29 | 日産 | エクストレイル | ミドル | 9,899 | |
18 | 43 | マツダ | CX-8 | ラージ | 4,581 | |
圏外 | ホンダ | CR-V | ミドル | - | ||
レクサス | RX | ラージ | - | |||
レクサス | LX | ラージ | - |
※自販連の統計データに掲載される販売台数50位以下をランキング圏外(順不同)として表示。ランドクルーザーはプラドと300系の2車種合計の数値。
意外と多くのモデルがありますが、ミドルクラスSUVでは、3列目シートは応急用のようなつくりで長時間座るのはつらいものが多くあります。3列シートSUVを買おうとしている方は、実車で確認することをおすすめします。
高級SUV
〈【高級SUV】販売台数ランキングベスト4〉
SUV 順位 | 登録車 順位 | メーカー | 車名 | 分類 | |
---|---|---|---|---|---|
5 | 15 | トヨタ | ランドクルーザー / プラド *3 | ラージ | |
6 | 18 | トヨタ | ハリアー | ミドル | |
9 | 26 | 三菱 | アウトランダー | ミドル | |
圏外 | レクサス | RX | ラージ | ||
レクサス | NX | ミドル | |||
レクサス | UX | コンパクト | |||
レクサス | LX | ラージ |
※自販連の統計データに掲載される販売台数50位以内をランキング。ランドクルーザーはプラドと300系の2車種合計の数値。
販売主力グレードが、概ね400万円台以上をラインナップするモデルを高級SUVとしてピックアップしています(EVを除く)。2022年度上半期はフルモデルチェンジして2021年12月に発売されたアウトランダーが健闘しています。
【全高1,550mm以下】機械式立体駐車場に入るSUV
〈【機械式立体駐車場に入るSUV】販売台数ランキング〉
SUV 順位 | 登録車 順位 | メーカー | 車名 | 分類 | 販売台数 | |
---|---|---|---|---|---|---|
10 | 30 | スバル | インプレッサ(XV)*⁴ | ミドル | 11,886 | |
15 | 35 | マツダ | CX-30 | ミドル | 6,649 | |
18 | 38 | トヨタ | C-HR | ミドル | 5,726 | |
20 | 49 | マツダ | CX-3 | コンパクト | 3,506 | |
圏外 | レクサス | NX | ミドル | - |
機械式立体駐車場のほとんどが、全高制限を1,550mmにしています(新しいものは全高制限が高くなっているところが増えている)。この全高をSUV選びのポイントとされる方は少なくありませんし、クルマ選びのターニングポイントでもあります。例えば、マツダ CX-30は1,550mmの全高に収まるように設計したと伝えているほど、需要がある全高です。
スバル XVは、2022年9月のワールドプレミアで、フルモデルチェンジして車名が海外で販売されている車名「クロストレック」に変更となることが明らかにされました。なお、「クロストレック」の全高は1,550mmとなるため、次期新型が国内発売されるとこのランキングからは外れてしまいます。
EV(電気自動車)SUV
日本でも2030年に内燃機関自動車(ガソリン、ディーゼル車)の新車販売を禁止する政府方針が打ち出され、国産EVにも注目が集まっています。現在、販売中(予約販売中を含む。台数限定販売は除く)のEV・SUVをご紹介します。
トヨタ bZ4X
メーカー・車種名 | トヨタ bZ4X |
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予約注文開始日 | 2022年5月12日 |
全長x全幅x全高(mm) | 4,690×1,860×1,650 |
乗車定員 | 5 |
駆動方式 | 2WD(前輪駆動)/4WD |
航続距離(WLTC) | 559/540km |
車両価格 | 600〜650万円 |
トヨタとスバルが共同開発したEV・SUV。トヨタでは初のBEV(バッテリーEV)となります。トヨタの次世代EVのシリーズ名は、“Beyond Zero”の頭文字をとった「bZ」。 トヨタは『Zeroを超えた価値の創出を目指す』という意味をこめたといいます。
スバル ソルテラ
メーカー・車種名 | スバル ソルテラ |
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予約注文開始日 | 2022年5月12日 |
全長x全幅x全高(mm) | 4,690×1,860×1,650 |
乗車定員 | 5 |
駆動方式 | 2WD(前輪駆動)/4WD |
航続距離(WLTC) | 487〜567km |
車両価格 | 594〜682万円 |
前項で紹介したトヨタ bZ4Xの姉妹車がこちら。デザインやグレード構成、走りの味付けなどはbZ4Xと異なります。ソルテラもスバル初となるBEVです。
レクサス UX300e
メーカー・車種名 | レクサス UX300e |
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予約注文開始日 | 2022年7月7日 |
全長x全幅x全高(mm) | 4,495×1,840×1,540 |
乗車定員 | 5 |
駆動方式 | 2WD(前輪駆動) |
航続距離(WLTC) | 367km |
車両価格 | 580〜635万円 |
レクサス初となるBEV。ラグジュアリーなコンパクトEV(ちょっと大きいが)として注目を集めています。
【EV】日産 アリア
メーカー・車種名 | 日産 アリア |
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予約注文開始日 | 2021年6月4日 |
全長x全幅x全高(mm) | 4,595x1,850x1,655 |
乗車定員 | 5 |
駆動方式 | 2WD(前輪駆動)/4WD |
航続距離(WLTC) | 450〜580km |
車両価格 | 660〜790万円 |
アリアは、ラージクラス・高級SUVに該当するEV・SUV。日産のフラッグシップEVとして世界中から注目が集まっています。現在、予約注文のみの対応となっています。
【EV】マツダ MX-30 EV MODEL
メーカー・車種名 | マツダ MX-30 EV MODEL |
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発売日 | 2020年10月22日 |
全長x全幅x全高(mm) | 4,395x1,795x1,565 |
乗車定員 | 5 |
駆動方式 | 2WD(前輪駆動) |
航続距離(WLTC) | 256km |
車両価格 | 451〜495万円 |
マツダMX-30のEVがこちら。元々MX-30はEVとしてデビューするはずだったのですが、なんの前触れもなしにマイルドハイブリッド車が先行デビューしていました。エンジン車の走行感覚に近いEVで、マツダらしい走りを見せます。
〈ここからは編集部からのお知らせです〉
買うより手軽に人気のSUVを手にする方法
魅力的な車種の多いSUVですが、価格や維持費の面から購入のハードルは高いと思われがちです。しかし、購入するのではなく、「カーリース」を利用すればより手軽にSUVに乗れるのをご存じでしょうか。
カーリースとは、乗りたい車をリース会社に用意してもらい月々定額の料金を支払って乗る、車のサブスクリプションサービスです。レンタカーやカーシェアリングとは異なり、購入した車と同じように利用できます。カーリースなら以下のようなメリットがあります。
●残価が引かれるので車両本体の金額が抑えられる(買うより負担が少ない)
●頭金や初期費用が不要
●税金や車検もコミコミで定額払いにできるので家計が楽
カーリースを検討するなら、業界最安水準の料金に加えてサービスが充実している「おトクにマイカー 定額カルモくん」がおすすめです。
<定額カルモくんをおすすめする理由>
●国産メーカーの全車種・全グレードを取扱い
●車検込みのプランでも月額10,000円台から
●専門家が選ぶカーリースで「コストパフォーマンスが高い」と思う(1)、「サポートが充実している」と思う(2)、「納得価格」と思う(3)、の3つでNo.1を獲得*
*調査方法:インターネット調査 調査期間:2021年2月12日~15日 調査概要:カーリース10社を対象にしたイメージ調査 調査対象:男女、全国、18~69 歳、運転免許保有、(1)(2)週1回以上運転するファイナンシャルプランナー176s、(3)カーディーラー勤務者297s 調査実施:株式会社ショッパーズアイ 比較対象企業:「カーリース」Google 検索9社(2021年1月29日10 時時点) 広告、まとめサイトなどを除く
よくある質問
Q1:SUVとは、どのような車?
A:SUVとは、「スポーツ・ユーティリティ・ビークル(Sport Utility Vehicle)」の略語で、直訳は「スポーツ用多目的車」となります。スポーツやレジャーから、日常生活の足までさまざまな目的でマルチに使えるクルマがSUV。外観上の特徴では、ボディの上半分がステーションワゴンのようなボディ形状で後席より後ろはラゲッジスペースを有し、車高はステーションワゴンより高く、地上最低高が高く取られ、大きいタイヤを履いていること、などとなります。
Q2:SUVで人気の車種は?
A:販売台数実績だけで見ると、全体的にコンパクトSUVが人気です。2022年4月〜2022年 9月の販売台数でトップは、コンパクトSUVのトヨタ ヤリス (ヤリスクロス)、2位がミドルクラスSUVのカローラ(カローラクロス)、3位もコンパクトSUVのトヨタ ライズとなっています。以降は本記事前半の「SUVの現在」の項をご覧ください。ただ、販売台数が多いことだけが人気のバロメーターではありません。販売台数が少なくても人気のある車種があります。しかし、販売台数が多いクルマは良いクルマ、と考えて選ぶことは間違いではないでしょう。
Q3:SUVに乗るのにおすすめの方法は?
A:「SUVに乗ったら、アウトドアスポーツやレジャーに行く回数が増えた」という方はたくさんいらっしゃいます。乗る回数が増えたら走行距離も伸びますし、メンテナンスやリセールバリュー(次の乗り換えのときの車の価値)といった精神衛生上いろいろと悩ましいことが増えてくるでしょう。現金一括払い以外でSUVに乗るなら、カーリースがおすすめです。その理由は、毎月定額料金でSUVに乗れるからです。プランによっては、メンテナンス費用もコミコミにできます。また、カーリースならリース期間終了時の買取価格も考慮して月額が設定されるため、次の乗り換えのときのリセールバリューを意識せずに済む、というメリットもあります。車のことや維持費や制度のことなどに詳しくない人も安心してSUVに乗ることができるでしょう。
※記事の内容は2022年11月時点の情報で制作しています。