ページトップへ戻る
キーワードから記事を探す
車種から記事を探す

車のタイヤがパンクしたときの対処法とは?修理にかかる費用も解説

車のタイヤがパンクしたときの対処法とは?修理にかかる費用も解説
車のタイヤがパンクしたときの対処法とは?修理にかかる費用も解説

車のタイヤがパンクした際の対処法は、極めてシンプルな4つとなります。
この中から状況に合わせた適切な対応を実行できれば、安全に乗り切ることができます。

ここでは、応急処置的に行うべき4つの対処法とパンクしたタイヤの修理・交換方法、費用の目安、パンクの原因と予防法について解説します。

この記事のPOINT

  • 走行中にタイヤがパンクした場合の対処法は、「交換」「応急処置」「持ち込み」「ロードサービスに連絡」の4つ
  • タイヤの修理は1本数千円、交換は1本10,000円以上の費用がかかる
  • パンクの原因は空気圧の不足やホイールの変形など。パンクを防ぐには、日頃のメンテナンスが重要

走行中にタイヤがパンクしたときにすべきこと

走行中に「車が左右に傾く」「ハンドルを取られて走りづらい」などの違和感がある場合、車のタイヤがパンクしている可能性があります。
そのまま走り続けるのは危険なので、まずは安全に配慮しながらゆっくり停車しましょう。

一般道路の場合

ハザードランプを点灯させて路肩などに駐車。周囲の安全を確認した上で、車を降りてタイヤの状態を確認し、修理キットを使った応急処置やスペアタイヤなどがある場合はタイヤ交換を行います。自分では処置が難しい場合は、JAFや加入している保険会社に連絡しましょう。

高速道路の場合

ハザードランプを点灯させながら徐々に減速して路肩に寄せて停車し、車の50m以上後方に停止表示板と発煙筒を設置します。設置を終えたら、速やかに車両後方のガードレールの外側に移動し、道路管理センターやJAFに連絡しましょう。
発煙筒は省略することも可能ですが、停止表示板は、高速道路でやむをえず緊急停止する場合は必ず置かなくてはいけません。なお、車両後方のガードレールの外側まで移動するのは、万一追突されても巻き込まれないためです。
くれぐれも高速道路でのタイヤ交換は危険ですから避けましょう。

タイヤがパンクした際の対処法

タイヤがパンクした際の対処法

一般道路でタイヤがパンクした際の対処方法は、大きくわけて4つあります。どれが最適かは、車に積んである装備やドライバーの修理技術、車や交通の状態、パンクした場所などによって変わってくるので、状況に応じて対処方法を選ぶことが大切です。それぞれの詳細は以下のとおりです。

スペアタイヤへの交換

スムーズに交換できるなら、スペアタイヤに交換するのが理想です。スペアタイヤの位置は車種によって違いますが、トランクや車体の下に積んである場合が多いです。

タイヤ交換は慣れないと難しそうに思えますが、手順を確かめながら行えば初めてでもできないことはありません。ただし、ジャッキ、十字レンチ、作業用の手袋や軍手、車の輪止め、空気圧計は必要になるので、スペアタイヤといっしょに、これらの工具がそろっているかも確認しましょう。

なお、スペアタイヤへの交換は作業中の安全確保ができることが条件です。安全確保が難しい場合は、タイヤや工具がそろっていても、別の対処法をとってください。

パンク応急修理キットを使う

スペアタイヤを積んでいない場合は、パンク応急修理キットを使っての応急処置が有効です。パンク応急修理キットとは、液状になっているゴムで一時的にタイヤの穴をふさぐというもの。
スペアタイヤを積んでいない車種の、トランクの下や側面の裏側に装備されていることが多いです。

ただし、修理キットで対処できるのは小さな穴のみで、広範囲に亀裂が入っている場合などは対処できません。また、あくまで応急処置なので、対処後は速やかにタイヤの交換や修理が必要になる点にも注意してください。
※スペアタイヤへの交換同様、作業中の安全が確保できることが前提になります

ガソリンスタンドやカーショップに持ち込む

タイヤの状況から多少の走行は可能で、近くにガソリンスタンドやカーショップがある場合は、車を運転して直接持ち込む方法も有効です。タイヤ専門店ではないので応急処置しか受けられない場合もありますが、ひとまず走れる状態にはしてもらえるでしょう。

タイヤ交換代金や修理費は店舗ごとに違い、また、タイヤ自体の料金もタイヤ専門店より高額になるケースが少なくありません。さらに、車種によってはタイヤの在庫がないこともあるので、心配であれば事前に店舗に確認するのがおすすめです。

ロードサービスに連絡

走行不可能なほどパンクしている場合や、ほかの方法の実行が難しい場合は、JAFや任意で加入している自動車保険会社に連絡してタイヤ交換やレッカー移動をお願いする方法があります。

どちらも会員であればロードサービスを無料で受けられることがほとんどです。なお、JAFのロードサービスは会員以外でも利用可能です。その場合、タイヤ交換費は1本13,330円(2022年5月現在)になります。

パンク時にやってはいけないこと

タイヤがパンクした際の対応として、やってはいけないこともあります。
以下の3つはほかの車の迷惑になり、重大な事故につながることもあるので、絶対にやめましょう。

パンクした状態のまま走行を続ける

タイヤがパンクしたままの走行は、ブレーキやステアリング操作が効きづらくなっているため非常に危険です。またホイールに負担がかかり、変形するなどして修理が困難になってしまう可能性があるので、基本的にNGです。

また、近くのガソリンスタンドに移動する場合を除いて、パンクしたまま走行を続けるのは整備不良にあたり、道路交通法違反にもなります。

パンクしたタイヤに刺さっている釘などを抜く

タイヤに釘やガラスなどの異物が刺さっている場合、引き抜くのはやめましょう。タイヤ内の空気圧が一気に下がると、近くのガソリンスタンドに移動するといった短距離の走行も難しくなりますし、ホイールが傷付きやすくなるのです。

また、異物を引き抜いてしまうと、パンク穴が見つけづらくなり、修理に時間がかかってしまうデメリットもあります。

高速道路でのタイヤ交換、車内待機

一般道では、作業中の安全を確保できるなら、路肩でスペアタイヤへの交換も可能です。しかし、高速道路では絶対にやってはいけません。高速道路で車の外に出て、車の前後にとどまることは、後続車から追突を受ける可能性があり非常に危険です。

実際に、高速道路でタイヤの交換中に後続車にはねられ、死亡する事故も起きています。

また高速道路では、車内での待機も、後続車に追突される可能性があり、たいへん危険です。車の後方に発煙筒や停止表示板を設置した後は、速やかに車両後方のガードレールの外側に避難し、非常電話か携帯電話でJAFや保険会社に連絡をしましょう。

タイヤの修理/交換の見分け方

タイヤの修理/交換の見分け方

応急処置は一時的な対処でしかないので、応急処置を施した場合は、その後、必ずタイヤの修理か交換を行わなくてはいけません。修理で済むのか、それとも交換が必要かは、タイヤの損傷ヵ所と損傷の直径や個数で決まります。

例えば、タイヤが地面と接する面(トレッド面)に異物が刺さってパンクした場合で、損傷の状態が以下の基準の範囲内なら、修理が可能です。

  • 損傷の直径:6mm以下
  • 損傷の個数:2個以内
  • 損傷の周上間隔:40cm以上

損傷状況が基準を上回る場合やパンクの原因がタイヤ側面の損傷にある場合、ホイールまで損傷している場合は修理では対応できず、タイヤの交換になります。

タイヤの修理にかかる費用と時間

タイヤのパンク修理は、自分で修理するか、業者に依頼するかのどちらかの方法で行います。それぞれの場合にかかる費用や必要になる道具、おおよその作業時間をご紹介しましょう。

自分で修理する

タイヤの修理にかかる費用と時間

市販のパンク修理キットを使う方法です。修理キットのほか、ジャッキ、十字レンチ、プライヤー、エアーコンプレッサーといった道具も必要になります。これらを準備するのにかかる費用は、どのレベルの工具をそろえるかでかなり変わりますが、安い物なら全部で10,000円程度です。

作業時間は、慣れていない場合で1~2時間ほど。力もそれなりに必要なので、簡単とはいえません。タイヤの状態を見極めて正確に作業を行わないと、走行中に問題が起こるリスクもあるので、作業に自信がなければ無理をせず、業者に依頼するのがおすすめです。

業者に依頼する

タイヤの修理にかかる費用と時間2

パンク修理は、整備士や整備スタッフが常駐しているガソリンスタンド、カーショップ、ディーラー、タイヤ専門店などに依頼できます。

修理にかかる費用や時間は、タイヤの表面のみを修理する「外面修理」か、タイヤの内面から修理する「内面修理」かによって違います。外面修理の場合、修理費用は2,000~3,000円、時間は1本あたり20~30分ほど。内面修理の場合は、費用は3,000~5,000円、時間は1本あたり30~60分ほどが目安です。

タイヤの交換にかかる費用と時間

タイヤの交換にかかる費用と時間

タイヤの交換について、自分で行う場合と業者に依頼する場合にかかる費用や必要になる道具、おおよその作業時間は以下のとおりです。

自分で交換する

自分で交換する場合、新しいタイヤとジャッキ、十字レンチを用意します。新しいタイヤは1本2,500~5,500円程度、ジャッキは安いもので1,500円程度、十字レンチは1,000円程度から販売されているので、安いものでそろえれば、かかる費用は5,000~8,000円ほどです。
ただし、タイヤ代金は、車種やタイヤのサイズ、性能によって異なります。

自分でタイヤを交換することは、費用を抑えられる点は大きなメリットですが、知識がない方が行うと時間も手間もかかる上、交換方法を間違うと大事故につながるリスクもあるので無理は禁物です。
少しでも不安があるなら、業者に依頼するのがおすすめです。

タイヤ交換の手順はこちらをご参照ください

業者に依頼する

修理と同じく、整備士や整備スタッフが常駐しているガソリンスタンド、カーショップ、ディーラー、タイヤ専門店などに依頼できます。作業時間はタイヤ1本あたり15~30分ほど、工賃は1本あたり2,300円~11,000円ほどで、これにタイヤ代金が加わります。

工賃は依頼先によってばらつきがあり、全体の傾向としては、ガソリンスタンドやカーショップは、ディーラーなどに比べて安めの設定になっていることが多いです。

タイヤがパンクする原因

タイヤがパンクする原因はおもに3つ挙げられます。防ぎようがない場合もありますが、日頃から気を付けていれば防げるものもあるので、まずはチェックしておきましょう。

異物が刺さる

走行中に釘やガラスを踏む、駐車中にいたずらされるといったケースがあります。この場合のパンクは、時間をかけて、少しずつ空気が抜けていきます。

空気圧の不足

空気圧が不足した状態で走行すると、タイヤの内部構造が損傷してパンクにつながります。この状態で高速道路の走行を続けると、破裂(バースト)が起こることもあります。
走行中にバーストが起きれば、ハンドル操作が利かず、車体を制御しにくくなるため、非常に危険です。

ホイールの変形

タイヤの側面を縁石ですってしまったなどでホイールがゆがむと、そこから空気が抜けてパンクにつながることがあります。タイヤの側面は接地面と違って薄いため、傷がつきやすいのです。

タイヤの寿命にも注意

タイヤの寿命にも注意

タイヤのパンクを防ぐポイントは、日頃からタイヤの空気圧やホイールのゆがみチェックなどのメンテナンスを行うことです。加えて、タイヤの寿命を踏まえ、適切なタイミングで交換することも重要になります。

タイヤの寿命は一般的に4~5年

タイヤの寿命は使用状況や走行距離によって異なります。ただし、タイヤメーカーの多くは使用開始から4~5年を寿命としているので、これがひとつの目安になります。また、走行距離が30,000~50,000kmを超えたタイヤも、寿命だといえるでしょう。

タイヤの寿命は一般的に4~5年

タイヤは摩耗すると溝が浅くなり、ブレーキ性能や排水機能が低下します。交換の目安は溝の深さが1.6mm以下になると出てくる「スリップサイン」で確認できます。これが出ている状態では車検に通らないので、スリップサインが見えているようなら、タイヤの交換が必要です。

タイヤを長持ちさせるには

タイヤを長持ちさせるには、走行距離5,000kmを目安にタイヤを前後左右で入れ替えるのがおすすめです。こうすることで摩耗が均一化され、タイヤの寿命が延びることでパンクも起こりにくくなります。
また、タイヤを定期的に洗浄するのも良い方法です。きれいに保つことで異物のチェックがしやすくなり、パンクにつながる突起物やひびを早い段階で発見できます。

まとめ

一般道を走行中にタイヤがパンクしたときは、スペアタイヤへの交換、応急修理キットの使用、カーショップなどへの修理依頼、ロードサービスへの連絡の4つの方法から、状況に応じた対処法を選択するのが正解です。
スペアタイヤへの交換や応急処置を選んだ場合は、できる限り速くしっかりした修理・交換を行いましょう。自分でもできないことはありませんが、安全面を考えると、少しでも不安なら業者に依頼するのがおすすめです。

パンクは起こってしまうとたいへんですが、注意してメンテナンスを行うことで、ある程度は防ぐことができます。日頃から、タイヤの空気圧やホイールの状態、溝の状態などを、気にしてみてください。

よくある質問

Q1:タイヤの修理・交換には、どれぐらいの費用や時間がかかる?

A:自分で作業する場合、修理に必要な道具をそろえるための費用は10,000円~、作業時間は1~2時間ほど。タイヤ交換では、工具代5,000~8,000円にタイヤ1本あたり2,500~5,500円の費用がかかり、慣れていないと時間もかかります。

業者に依頼する場合は、外面修理の場合で2,000~3,000円、1本あたり20~30分ほど。内面修理の場合で、3,000~5,000円、1本あたり30~60分ほどが目安。交換なら、費用は1本あたり2,300~11,000円程度の工賃とタイヤ代金、作業時間はタイヤ1本あたり15~30分ほどになります。

Q2:タイヤのパンクを防ぐには?

A:日常的なメンテナンスで、タイヤの空気圧やホイールのゆがみ、異物などをチェックするのが効果的です。加えて、タイヤの寿命を踏まえ、適切なタイミングで交換することも重要になります。

※この記事は2022年5月時点の情報で制作しています

車種から記事を探す

注目のキーワード
LINEで無料診断してみる

©2024 Nyle Inc.