車検をディーラーや専門店に頼むと、数万円〜10万円はかかります。しかし、自分で整備した車を車検場へ持っていくユーザー車検であれば、整備代や手数料がかからないため、大幅に費用を抑えることができます。ただし、ユーザー車検は知識や技術が必要となるので、簡単ではありません。
そこで、ユーザー車検の方法やメリットデメリット、一発合格するためのポイントなどをご紹介します。
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よくある質問
Q1:自分で車検を行う「ユーザー車検」って?
A:整備工場やディーラー、車検専門店などの業者に依頼せず、自分で運輸支局などに車を持ち込んで車検を行うことをユーザー車検といいます。事前の車の整備や車検の予約、検査場への車の持ち込み、事務手続きや検査を受けるところまですべて自分で行うため、知識や技術が必要となります。
Q2:ユーザー車検のメリット・デメリットは?
A:ユーザー車検は業者を通さずにすべての工程を自分で行うので、車検にかかる費用は法定費用のみとなり、車検費用を大幅に抑えることができます。一方で、車に関する知識が必要であること、安全面に不安が残ることなどがデメリットとして挙げられます。
Q3:ユーザー車検のデメリットは?
A:カーリースなら、メンテナンスプランに申し込むことで車検代やメンテナンス代を月額料金として分割して支払うことができるので、まとまった費用がかかりません。また、定額カルモくんのマッハ納車なら短期間で納車してもらえるので、車検間際でも車を乗り換えられます。
ユーザー車検の方法は?
ユーザー車検とは、ディーラーや専門店などに依頼せず、自分で運輸支局に車を持ち込んで車検を受けることです。検査前の車の整備から車検の予約、当日の事務手続きなどすべての工程を自分で行うのが基本ですが、車を持ち込む工程だけは車検代行サービスを利用するという方法もあります。
車の整備から検査証を受け取るところまで、ユーザー車検の流れは次のようになります。
<ユーザー車検の流れ>
1) 車の整備
車の状況をチェックし、消耗部品の交換や整備を行います。
2) 車検の予約
車の整備が終わったら、車検の予約を行います。車検証に記載された有効期間満了日より前であればいつでも車検を受けることができますが、有効期間満了日の1ヵ月前~当日に受けるのが一般的です。
また、普通車は自動車検査インターネット予約システムを使って全国の運輸支局に、軽自動車は軽自動車検査予約システムを使って全国の軽自動車検査協会に予約をします。
3) 必要書類の準備
車検証や自動車損害賠償責任保険証明書など、車検時に提出しなければいけない書類を準備しておきましょう。
・車検証(自動車検査証)
車に関する詳細な情報が記載された書類で、一般的に車検証と呼びます。また、車を運転する際は車に積んでおくことが義務付けられています。
・自動車損害賠償責任保険証明書
車の保有者に加入が義務付けられている自賠責保険の保険証です。自賠責保険の保険期間が車検有効期間をカバーしていることを確認しておきましょう。
・自動車税納税証明書
自動車税の支払いを証明する書類で、毎年5月に管轄の市区町村から自動車税納税通知書と一緒に送られてきます。なお、国の各運輸支局や自動車検査場などと都道府県のシステムが連携し、自動車税の滞納状況について電子確認ができるようになったため、次の2つの条件を満たす場合は提出を省略することができます。
1)自動車税を滞納していない
2)自動車税を納付してから5日~3週間が経過している
・定期点検整備記録簿
24ヵ月点検や12ヵ月点検の結果を記載した用紙のことで、車検後に法定点検を受ける場合は提出不要です。
4) 検査場に車を持ち込む
予約した日時に合わせて、車を検査場に持ち込みます。
5) 事務手続きを行う
窓口で継続審査申請書、自動車重量税納付書、自動車検査票を受け取って必要事項を記入し、自賠責保険の継続加入手続きも行います。
6) 受け付けをする
必要事項を記載した書類と持参した書類一式を窓口に提出し、車検の受け付けをします。
7) 自動車重量税と手数料を支払う
窓口で自動車重量税と検査手数料を支払います。
8) 検査コースで検査を受ける
車に乗って検査コースへと進み、検査を受けます。
9)検査証を受け取る
検査に合格すれば、最後に窓口で新しい検査標章のステッカーが交付されます。
[ユーザー車検のメリットは費用の安さ
ユーザー車検を行う一番のメリットはかかる費用が少ないことでしょう。
通常、業者に車検を依頼すると、業者ごとに定められた「車検基本料」や「法定費用」「部品交換費用」がかかります。しかし、ユーザー車検でかかる費用は基本的に「法定費用」のみのため、約30,000円から車検を受けることができます。なお、法定費用とは「検査手数料」「自賠責保険料」「自動車重量税」の3つを合わせたものです。
費用 | 内容 | 金額 |
---|---|---|
検査手数料 | 陸運局での検査手数料 | 軽自動車 1,400円 小型自動車1,700円 普通自動車1,800円 |
自賠責保険料 | 次の車検までの自賠責保険料 | 自家用車 20,010円(24ヵ月) 軽自動車 20,310円(24ヵ月) |
自動車重量税 | 車の重量によって課せられる税金 | エコカー減税対象車 免税 エコカー減税なし 5,000円〜 |
検査手数料
陸運局で検査を受ける際にかかる手数料のことです。車のサイズや用途によって分けられる区分ごとに料金が定められており、軽自動車1,400円、小型自動車1,700円、普通自動車1,800円となっています。なお、区分がわからない場合は、車検証の「自動車の種別」欄に記載があるので確認しましょう。
自賠責保険料
強制保険と呼ばれる自賠責保険は、車の購入時や車検時に加入し、次の車検を更新するまでの保険料を支払います。通常、車検の更新は、新車購入から3年後、それ以降は2年ごととなるため、24ヵ月分の自賠責保険が必要です。しかし、自賠責保険が切れていると車検の更新ができないため、車検期間より1ヵ月長い25ヵ月で加入する場合もあります。
自動車重量税
車の区分や重量などによって課せられる自動車重量税は、車の重量が0.5t上がるごとに課税額が上がるしくみになっています。また、2023年4月30日までは、車の環境性能によって減税される「エコカー減税」が採用されているため、電気自動車などのエコカーは免税となります。
ユーザー車検の注意点と車検の検査項目
ユーザー車検の注意点として、時間と手間がかかることやプロによる整備が行われないので安全面に不安があること、法定点検である24ヵ月点検を別途受ける必要があること、整備や部品交換箇所があれば別途整備費用がかかることなどが挙げられます。
なお、検査に落ちてしまった場合でも、1日3回までなら同日中に検査を受けることが可能です。ただし、3回受けても合格できなければ、もう一度予約を取り、日を改めて車検を受けなおすことになります。
車検の検査項目にはどんなものがあるの?
車検は、車が国の定める安全基準をクリアしているかをチェックするために行われる検査なので、検査項目と検査のポイントがあらかじめ決まっています。検査内容はおおよそ次のようなものです。
同一性の確認
車検証や申請書類に書かれている内容と実際に持ち込まれた車が同じものであるかを、検査員がエンジンに打刻されている番号と車検証記載の番号の一致を確認してチェックします。
外回り検査
ヘッドライトやブレーキライト、ウィンカー、ワイパー、クラクションなどが正常に動作するかをチェックします。電球切れの場合は電球の交換、電球を覆うレンズ部分が破損して光がもれてしまっている場合はレンズの交換が必要になります。ほかにも、検査員が工具でホイールナットを叩いて緩んでいないかを確認します。
足回り検査
タイヤとホイールの状態をチェックします。ひび割れや溝の残量を示すスリップサインの状態や、タイヤやホイールが車体から1cm以上はみ出していないかなどを確認します。
排ガス検査
排ガスの一酸化炭素と、炭化水素の濃度が基準値以内かをチェックします。
サイドスリップ検査
ハンドルをまっすぐにした状態で直進し、車がまっすぐに走れるかを確認します。左右のずれが基準値をオーバーしていると整備が必要になります。
スピードメーター検査
実際の速度と速度表示機器の誤差をチェックする検査です。しかし、多少のずれは起こるため、10km/h程度であれば許容範囲とされています。
ヘッドライト検査
ヘッドライトの光量や光軸が基準値内であるかをチェックします。
ブレーキ検査
ローラーの上にタイヤを乗せて、ブレーキやサイドブレーキの利き具合をチェックします。ブレーキを操作する際は、通常の運転時のようにゆっくり踏まず、しっかり踏み込むのがポイントです。
下回り検査
検査官が車の下に入り、タイヤの内側と車体中央についているゴム製のドライブシャフトブーツの損傷やオイル漏れ、ボルトの緩みなどをチェックします。
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不安な場合は予備検査場を利用しよう
予備検査場とは、運輸支局でユーザー車検を受ける前に、車検項目と同じ内容の検査を事前に受けることができる検査場のことです。
ブレーキライトやワイパーの動作状況などは目視で確認することができますが、サイドスリップやヘッドライトの光量、排ガスの成分などは特別な機材を持たない一般のドライバーには確認や調整の術がありません。
そこで、事前にこれらの状況を確認するために、運輸支局の近辺にある民間の検査場である予備検査場を利用するのがおすすめです。数千円の利用料がかかりますが、サイドスリップやライトの光軸、排ガス濃度など自分では整備できない項目の調整を依頼することができます。
ユーザー車検のデメリットもあらかじめ押さえておこう
ユーザー車検は車検にかかる費用を大きく減らすことができます。ただし、ユーザー車検を受けられるのは平日の日中のみに限られているため、仕事を休むなど調整をしなければならない場合があります。さらに、ユーザー車検では持ち込む車に問題がないかどうかを事前に調べなければならず、車の知識が必要です。
予備車検場でなければ確認できないことも多く、そこでの確認費用に加えて問題があった場合は部品交換や修理にかかる費用が別途必要になる可能性もある上、車検に通すために数日かかってしまうケースもあります。
その結果、結局は業者に依頼しなければならず、かえって費用がかかってしまうこともあるかもしれません。
ユーザー車検を検討する場合は、これらも念頭に置いて考えるようにしましょう。
ユーザー車検よりも軽い負担でスムーズ!車の新しい乗り方とは?
ユーザー車検は、車の状態によっては不合格になることもあり、車検に通すためには事前に車の整備をしておく必要があります。そうした手間を考えると、車検業者に依頼したほうがスムーズではありますが、車検費用は数十万円かかることもあり、車検前にまとまった費用が用意できない場合もあるでしょう。
この問題を解決するには、月額料金を支払って利用する「車のサブスクリプションサービス」を利用するといった方法もあります。カーリースやオートリースと呼ばれ、年齢や性別を問わず利用者が年々増えている新しい車の乗り方として注目を集めているサービスです。
マイカーの場合、購入時や車検時に各種税金や自賠責保険料などを支払わなければなりませんが、カーリースでは月額料金に含まれているため、車検時に別途税金や保険料を用意する必要がありません。また、車検の時期になると事前にリース会社から案内がくるため車検を忘れてしまうこともなく、余裕をもって準備ができます。
さらに、車検時の負担を軽くしたいのであれば、オプションで車検費用も定額にできるサービスもあります。どのようなメリットがあるのか詳しくご紹介します。
車検費用込みで月額10,000円台から車に乗り続ける方法とは?
「おトクにマイカー 定額カルモくん」は、業界最安水準の月額料金で月々10,000円台から新車に乗ることができます。車は国産車全車種・全グレードから選ぶことができ、選択肢が豊富なのも特徴です。専門家が選ぶカーリースで3冠を獲得*するなど、価格面以外でも評価の高い定額カルモくんの特徴について、詳しくご紹介します。
メンテナンスプランで車検の費用負担が軽くなる
ユーザー車検を検討する理由のひとつに、業者に依頼した際にかかる高額な車検費用が挙げられます。毎月かかる車の維持費とは別に、車検費用も用意するのは大きな負担になるでしょう。
定額カルモくんでは、メンテナンスプランを追加することで車検費用を月額料金に含めることができます。そのため、車検の時期が近づいても慌てることなく、余裕をもって車検を受けられるでしょう。また、日本全国30,000店を超える大手業者で車検やメンテナンスを受けることができるので、依頼先を探す手間もかかりません。
車検ぎりぎりでも安心!最短3週間で納車が完了
車検は車検満了日まで受けることができますが、仕事などで忙しくしているうちに車検満了日のぎりぎりになってしまうこともあるでしょう。また、車検の見積もりをとってみたものの、予想以上の金額でまとまった費用を用意するのが難しい場合もあるかもしれません。
定額カルモくんの「マッハ納車」であれば、契約成立から最短3週間*で車を届けてもらえるため、車検の満了日間際であっても新車に乗り換えられます。選べる車は高年式で低走行距離の車を厳選しているので、状態の良い車に乗れるのもメリットでしょう。また、乗り換える際も頭金などの初期費用がかからず、車検よりも軽い負担で車に乗ることができます。
なお、車検を受けるか、カーリースで新車に乗り換えたほうがいいのか、迷ったときは一度専門家に相談してみましょう。定額カルモくんでは、リース契約前でもわからないことがあればいつでも電話やLINEで専門のマイカーコンシェルジュに相談できます。
車検のことで悩んでいるならば自分で検索して調べるより、問い合わせしたほうが問題を早く解決できるかもしれません。どなたでも無料で相談できるので、迷った方はぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
*在庫状況や地域による
ユーザー車検だけでなく車検以外の選択肢も含めて検討するのがおすすめ
ユーザー車検は車検費用を安く抑えられるというメリットがありますが、自分で作業を行わなくてはいけないため、知識や技術も必要となります。限られた費用や時間で効率よく車に乗り続けるには、車検以外の選択肢を含めて検討してみるのもいいでしょう。
定額カルモくんであれば、車検の度に費用を気にする必要がなくなるのはもちろん、車検業者を比較検討し予約する手間からも解放されます。また、車を購入するときのような初期費用もなく、必要書類も少ないため乗り換えが手軽にできるのもメリットです。
なお、車検期間が近づいている場合は、乗り換えをよりスムーズにするために「お試し審査」をしておくのがおすすめです。5分程度で申込みが完了し、審査結果も通常翌営業日、最長3営業日でわかるため効率よく車選びができます。
まだ具体的な車種が決まっていなくても申し込め、審査を受けても契約にはならないので、車検を受けるか迷っている方や乗り換えを検討している方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
※記事の内容は2021年11月時点の情報で制作しています。