2年に1度の車検は、毎年行うわけではないこともあり、予約や車検当日までの準備などに慣れるのが難しいもの。初めて車検を受ける場合も、予約方法や必要な書類の準備などに不安を覚える方も多いのではないでしょうか。
そこで、業者に依頼する場合とユーザー車検を受けるときの車検の予約方法や予約のタイミング、車検に必要な書類などについて解説します。
業者への車検の予約はネットで簡単にできる
車検を受けるためには、基本的に事前の予約が必要です。また、車検業者に依頼する場合と、ユーザー車検を受けるときでは予約方法が異なります。まずは、車検業者に依頼する手順や費用などについて見ていきましょう。
車検業者に予約する手順
車検業者に依頼する場合、インターネットか電話で予約をします。店舗にもよりますが、現在はインターネットからの予約が主流となっています。
〈予約手順〉
1.条件を指定して近隣の車検業者を探す
まずはインターネットを使って、近隣の車検業者を探しましょう。クレジットカードの利用可否やオイル交換のサービス特典など、希望の条件を指定すると絞り込みやすくなります。
2.気になる業者やプランを選ぶ
気になる業者やプランを、2〜3件ピックアップします。
3.各業者に見積りを依頼
ピックアップした業者に、実際に見積りを出してもらいましょう。サイトによってはだいたいの見積りが確認できる場合もありますが、詳しい見積りを知りたい場合は、各業者に連絡して、より詳しい見積りを出してもらいます。
4.見積りを比較
送られてきた見積り内容を比較して、最終的に依頼する業者を決めましょう。各業者の見積りを比較する際は、業者ごとに異なる車検基本料金に注目してみるとわかりやすいです。ほかにも、不要な検査項目がないか、整備費が高額すぎないかなどを吟味して業者を選びます。
5.インターネットや電話で予約する
依頼を決めた業者に、店舗のサイトや電話で予約をしましょう。
業者依頼の車検でかかる費用は?
車検を行う業者には車検専門店やディーラー以外にも、ガソリンスタンドやカー用品店、整備工場などがあり、業者によって車検費用の相場も異なります。また、軽自動車や普通車など車のタイプによっても、費用は数万円単位で変わります。
このように車検業者の種類や車種、車の状態によって費用に違いはありますが、1回の車検でかかる費用の目安は、軽自動車で6~8万円前後、普通車で8~10万円前後を想定しておきましょう。
また、車検の費用を抑えるためには、予約時に適用できる割引きやクーポンがあれば忘れずに使うことがおすすめです。
車検業者の場合は、時期や店舗によって割引キャンペーンを開催しているところも多いため、こうしたキャンペーンを上手に活用することでも、通常よりも安く車検を受けられるでしょう。
予約前に見積りを比較検討することが大切
車検業者に依頼する場合、できるだけ複数の業者から見積りを出してもらうことがポイントです。これは、業者によって見積り内容やプランが異なり、同じ内容の点検や整備を行うとしても、業者によって費用が大きく異なる可能性もあるためです。
車検の見積りは、基本的に無料で出してもらうことができます。また、見積りを出してもらったからといって必ず車検を依頼する必要もありません。納得のいく費用と内容で車検を受けるためにも、複数社の見積りを比較検討することが大切です。
ユーザー車検は電話もしくはインターネットで予約できる
ユーザー車検は、ユーザー自身が点検や車検を行い、運輸支局に持ち込んで車検を受ける方法です。車の知識が豊富であれば問題ありませんが、知識や技術が必要となるため、初心者や一般的なユーザーには難度が高いでしょう。
ユーザー車検の予約方法や費用などについてご紹介します。
ユーザー車検の予約方法
ユーザー車検は、インターネットもしくは電話にて予約が可能となっています。また、普通車と軽自動車とでは、予約方法が異なるため注意してください。
・普通車
普通車のユーザー車検は、インターネットから行うことができます。
国土交通省のサイトにある「自動車検査インターネット予約システム」を利用します。
・軽自動車
軽自動車のユーザー車検は、軽自動車検査協会のサイトにある「軽自動車検査予約システム」から予約ができます。また、軽自動車は、全国の軽自動車検査協会の事務所や支所に電話して予約を取ることも可能です。
〈予約方法〉
1.アカウント登録してログインする
ユーザー車検のインターネット予約では、IDやパスワードを登録する必要があります。画面内容に従って登録が完了したら、予約システムへログインしましょう。
2.希望の検査場や予約日時を選ぶ
予約システムへログインしたら、車検を受けたい検査場や検査種別、検査車種(普通・中型など)を選択します。その後、予約日時を選びましょう。
3.予約者や車の情報を入力する
車検を受ける車の情報やユーザーの情報を入力します。
4.予約内容を確認して完了
予約内容を確認したら、申込みは完了です。予約が完了すると管理番号が発行され、登録したメールアドレスに予約完了メールが届きます。車検を受ける際や日時変更に必要になるため、必ず保管しておきましょう。
ユーザー車検にかかる費用は?
ユーザー車検は業者に依頼する車検と比べて費用を抑えられます。これは、業者に依頼した際にかかる車検基本料や車検代行料がかからないためです。ユーザー車検では、基本的に法定費用のみしかかかりません。したがって、車が車検に合格できる状態でユーザー車検を受ければ、5万円程度で車検を済ませることができるでしょう。
ユーザー車検は予約なしで受けられる?
ユーザー車検は基本的には予約が必須となっていますが、当日の検査ラインに空きがあれば、飛び込みで車検を受けることも可能です。また、予約がうまっていたとしても、当日にキャンセルが出れば車検を受けられることもあります。
ただし、年度末などの繁忙期は予約が取れないことも珍しくありません。当日のキャンセル待ちで待機列ができることもあるので、余裕を持ってあらかじめ予約をしておくと安心です。
車検を受けられる期間は?
車検は、有効期限満了日の1ヵ月前から受けることができます。なお、有効期限満了日の1ヵ月前より早く受けても、満了日直前に受けても、車検が完了した日から2年後が次の有効期限満了日となります。そのため、期限を有効に使うためにも、車検を受けるタイミングは有効期限満了日から1ヵ月前がおすすめです。
また、満了日直前に受けようとすると都合の良い日時に空きがない可能性も高く、さらに車検の有効期限を過ぎてしまうと車に乗れなくなってしまうため、ゆとりを持ってスケジュールを組むのがおすすめです。
車検を受けるために用意するもの
車検を受けるためには、いくつかの書類などを準備する必要があります。業者へ依頼するかユーザー車検かによっても必要なものが異なるため、それぞれのケースで確認しておきましょう。
車検業者へ依頼する場合
- 自動車検査証(車検証)
- 自動車税納税証明書(継続検査用)※
- 自動車損害賠償責任保険証明書
- 認印
※自動車税納税証明書(継続検査用)は、「自動車税を滞納していない」「自動車税を納付して3週間以上経過している」という条件を満たしていれば省略が可能
ユーザー車検を受ける場合
ユーザー車検の場合、業者に依頼する際より必要な書類が増えます。また、車検を受けるまでに自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の継続手続きも行わなくてはいけません。
- 自動車検査証(車検証)
- 自動車税納税証明書(継続検査用)※
- 自動車損害賠償責任保険証明書、新旧2枚
- 自動車検査票
- 自動車重量税納付書
- 継続検査申請書
- 定期点検整備記録簿
- 認印
※自動車税納税証明書(継続検査用)は、「自動車税を滞納していない」「自動車税を納付して3週間以上経過している」という条件を満たしていれば省略が可能
車検を簡単にしたいならカーリースがおすすめ!
カーリースは月々定額制で好きな車に乗れる、車のサブスクリプションサービスのこと。
毎月支払うリース料金には、車の購入や維持に必要な税金や自賠責保険料なども含まれているため、車検時の法定費用を用意する必要がありません。
また、リース会社やプランによっては、車検などのメンテナンス費用もリース料金に含めることも可能です。また、提携の車検業者で車検を受けることができる場合も多いので、業者探しの手間もかかりません。
とくに「おトクにマイカー 定額カルモくん」には、車検などのメンテナンス費用を定額にできる「メンテナンスオプション」があります。車検やメンテナンスでは、30,000店を超える店舗を利用できるため、安心して安全なカーライフを送ることができます。
車検の予約は余裕を持って行いましょう
車検の予約はインターネットから行うのが主流となっています。見積りやキャンペーン内容などを比較して、予約手順を確認した上で、確実に予約を行いましょう。また、車検は有効期限満了日を過ぎてしまうと公道を走ることができなくなってしまうため、車検業者に車を引き取りに来てもらわなくてはいけません。こうなると手間も費用もかかってしまうため、余裕のある日程で早めに予約することが大切です。定額カルモくんでは、車検の期限満了日より前にお知らせをしているので、忘れる心配もありません。
よくある質問
Q1:車検はどうやって予約するの?
A:業者に依頼する場合とユーザー車検を受けるときで方法は異なります。しかし、どちらの場合も、インターネットや電話で行うことができます。
Q2:車検業者の探し方は?
A:はじめに、インターネットを使用して近隣の車検業者を探します。クレジットカードの利用可否やオイル交換のサービス特典など、希望の条件を指定すると絞り込みやすくなります。
Q3:車検業者選びで大切なことは?
A:複数の業者に見積りを依頼して、比較検討することが大切です。見積りを比較する際は、業者ごとに異なる車検基本料金に注目してみるとわかりやすいです。ほかにも、不要な検査項目がないか、整備費が高額すぎないかなどを吟味して業者を選びましょう。
※記事の内容は2020年8月時点の情報で制作しています。