車検を受けると、その自動車に対して車検証が発行されます。車検証は車が公道を走るときに携行することが義務付けられており、車のダッシュボードやポケットに保管している方が多いでしょう。また、車検証を紛失してしまったり盗難に遭ってしまったりした場合は、ただちに再発行しなければいけません。
そこで今回は、車検証の再発行の手続き方法や車検証を紛失してしまった場合のリスクなどについてご紹介します。
車検証をなくすとどうなるの?
冒頭でも解説したように、日本では公道を走行するときには車検証を車に積載することが義務付けられています。車検証を積載せずに公道を走った場合は法律違反とみなされ、50万円以下の罰金が科されます。なお、免許の減点はありません。また、当然ですが、車検証再発行の手続きをするために運輸支局へ行く際も、車検証がないまま公道を走ることは禁止されているため、紛失中の移動手段には十分に注意しましょう。
車検証の再発行はどうすればいい?
車検証の再発行の手続きは、車のナンバーを管轄する運輸支局で行います。必要書類などを用意して運輸支局へ行き、手続きを済ませましょう。手続きに問題がなければ、1時間ほどで車検証が再発行されます。
まず、普通自動車の車検証を再発行する際に必要なものや再発行の手順などを見ていきましょう。
再発行に必要なもの
車検証を再発行するためには、以下の書類に加えて、手数料納付書や印鑑、身分証明書が必要です。
なお、身分証明書については、窓口で申請する際に申請者の運転免許証や健康保険証、パスポートなどの提示が求められます。
・自動車検査証再交付申請書(第3号様式)
自動車検査証再交付申請書は、 国土交通省のホームページからダウンロードすることができます。また、運輸支局や自動車検査登録事務所の窓口でも入手できます。
・自動車検査証(車検証)
紛失したのではなく、車検証が汚損などで手元にある場合は提出が求められます。
・印鑑
車検証に記載の車の使用者の印鑑が必要です。個人の場合は認印または署名で、法人の場合は代表者印または署名となります。自動車検査証再交付申請書または申請依頼書の使用者欄に押印してある場合は、印鑑は不要です。
再発行の流れ
運輸支局での車検証の再発行までの手順を、4つのステップに分けて見ていきましょう。
1. 運輸支局で必要書類の入手・作成
申請書や手数料納付書など、不足用紙がある場合は運輸支局の窓口でもらいましょう。運輸支局内の見本にならって、必要事項を記入します。
2. 再交付申請手数料の支払い(印紙の購入)
運輸支局場内の印紙販売窓口へ行き、300円の再交付申請手数料の印紙を購入しましょう。購入した印紙は、手数料納付書に貼り付けます。
3. 運輸支局窓口に書類を提出
書類一式をそろえたら、運輸支局窓口に提出します。不備がなければ、車検証が再発行されるまで待つだけです。月末などの繁忙期の場合は車検証交付まで1時間以上かかることもあるため、時間に余裕をもって行くことをおすすめします。
4. 車検証の交付
車検証が交付される際は、窓口で名前または整理番号を呼ばれます。新しい車検証を受け取ったら、記載内容に誤りなどがないか必ず確認しましょう。
車検証の再発行について知っておきたいこと
運輸支局の受付時間や再発行に必要な費用など、車検証の再発行をするにあたって押さえておきたいポイントをご紹介します。
・運輸支局の受付時間
車検証の再発行を行う運輸支局の受付時間を確認しておきましょう。なお、下記は例として東京運輸支局の受付時間を記載しています。
登録申請受付時間:8:45~11:45、13:00~16:00
検査申請受付時間:8:45~11:45、12:45~15:45
運輸支局の休日:土日祝および年末年始(12月29日~1月3日)
・再発行に必要な費用
車検証の再発行には、1件につき再交付申請手数料300円がかかります。また、ディーラーなどの業者に車検証再発行の代行を依頼する場合は、代行費用も発生します。なお、費用は依頼する業者によって異なります。
・車検証は原則当日受け取り
運輸支局や軽自動車検査協会は、車検証の再発行は原則当日受け取りとしており、郵送には対応していません。交渉次第で対応してもらえる可能性もありますが、まずは現地で再発行の手続きを済ませられるようにしましょう。
どうしても現地へ行けず、代理人も見つからないという場合は、ディーラーなどのお店に代行を依頼するという手段もあります。
再発行は販売店などの代理手続きも可能?
車検証の再発行を代理人やディーラーなどのお店に代行してもらう場合には、理由書と委任状が必要となります。また、いずれも使用者の認印の押印があるものを提出します。ここでは、それぞれの書類について確認しておきましょう。
1. 理由書
理由書とは、車検証を返納できない理由を記入する書類です。軽度の汚損などで車検証を返納できる場合は提出の必要はありません。また、車検証を返納できない理由には紛失や盗難、車検証と判断できないほどの汚損や毀損などが挙げられます。理由書は運輸支局のホームページからダウンロードすることができるので、住所氏名や車体番号、ナンバーなどの必要事項を記入して、代理人や代行業者に提出してもらいましょう。
2. 委任状
委任状のテンプレートは、国土交通省のホームページなどからダウンロードすることができます。テンプレートどおりに記入すれば特に問題はありませんが、必ず委任者本人が作成や記入をするようにしましょう。
軽自動車の車検証再発行手続きについて
ここまでは普通自動車の車検証の再発行の方法をご紹介しましたが、軽自動車の車検証を再発行する場合は、軽自動車検査協会が申請場所となります。
また、再交付申請書も普通自動車とは異なり、OCR等申請様式(軽第3号様式)という書類を使用します。この用紙は軽自動車検査協会で入手できるため、事前に自分で用意する必要はありません。なお、書類に記入する主な内容は、本人の住所氏名、申請の内容と理由、代理人がいる場合は代理人の住所氏名などとなっています。
管轄外のナンバーの場合の手続きは?
車検証の再発行は、ナンバーを管轄する運輸支局、または軽自動車検査協会で受ける必要があります。管轄外の施設では再発行をすることはできないため注意しましょう。
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車検証を紛失したらすぐに再発行しよう
車検証は公道を走行するために必ず必要となるため、紛失したことが発覚したり、盗難に遭ってしまったりしたときは、すぐに再発行の手続きを行うようにしましょう。また、手続きをスムーズに済ませられるように必要書類や管轄の運輸支局などについても把握しておくと安心です。なお、おトクにマイカー 「定額カルモくん」を利用の際には、LINEなどで気軽に問い合わせをすることができるので、紛失の際にも慌てずに対応することができます。
よくある質問
Q1:車検証をなくすとどうなるの?
A:日本では、公道を走る車には車検証の積載が義務付けられています。そのため、きちんと車検を受けていて有効期限内であっても車検証を積載せずに公道を走行すると法律違反とみなされ、50万円以下の罰金が科されるので注意しましょう。
Q2:車検証の再発行に必要な書類は?
A:普通自動車の車検証の再発行は運輸支局での申請となり、自動車検査証再交付申請書や自動車検査証、印鑑、手数料納付書、身分証明書が必要です。ディーラーなどに再発行を代行してもらう場合には、加えて理由書と委任状を用意します。なお、軽自動車の場合は申請場所や必要書類が異なるので注意しましょう。
Q3:車検証の再発行に必要な費用や日数は?
A:車検証の再発行には再交付申請手数料300円が必要です。また、車検証は原則当日発行、当日現地受け取りとされており、郵送には対応していません。どうしても現地受け取りが難しい場合などは、代行費用は必要になりますがディーラーなどの業者に代行を依頼するという手段もあります。
※記事の内容は2019年12月時点の情報で制作しています。