車検を受けるにあたって、支払いのタイミングはいつになるのか気になる方もいるのではないでしょうか。車検は費用項目によっては前払いになることもあるため、前もって支払いに備えておく必要があります。また、後払いできるかどうかは車検を受ける方法によっても変わってきます。
ここでは、車検の支払いについて、前払いか後払いかを費用項目や車検を受ける方法別に解説します。費用項目別の相場や、車検費用を抑えるポイントも併せて見ていきましょう。
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車検料金は前払い?後払い?
車検の支払いは、費用項目によって前払いか後払いかが異なります。また、後払いできるかどうかは車検を受ける方法や依頼する業者によっても異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
車検の支払いのタイミングについて、費用項目別の違いや、車検を受ける方法ごとの特徴を見ていきましょう。
料金項目によって前払いか後払いかが異なる
車検費用は、基本的に法定費用は前払いで、そのほかの整備費用は車を引き取る際に支払います。
法定費用とはその名のとおり法律で金額が決められており、どの方法で車検を受けても同じ金額を支払います。正確な金額を車検前に算出することができるため、前払いが可能です。
一方、車検を受けた後に支払うのは「車検基本料」や「部品交換代」などの整備費用です。これらの費用は、実際に点検や整備を行わなければ正確な金額を算出できません。したがって、法定費用以外の車検費用は後払いとなります。
ユーザー車検は原則後払い不可
業者に依頼せずに自分の手で車検に通すユーザー車検は、原則その場での現金払いとなるため、後払い不可となります。業者へ依頼するよりも費用は抑えられますが、カード払いやローンの利用はできないため、あらかじめ現金を用意しておきましょう。
ディーラー車検は後払いできるところが多い
車を購入したディーラーへ、車検や普段のメンテナンスを依頼する方もいるでしょう。ディーラー車検は、法定費用も含めてクレジットカードでの後払いに対応しているところが多いです。カード払いに対応しているディーラーなら、手持ちの現金がなくても車検費用を支払うことができます。
後払い可の車検専門店やカー用品店、整備工場もある
ほかにも、車検専門店やカー用品店、ガソリンスタンドや整備工場で車検を受ける方もいるでしょう。それぞれの業者で後払いができるのか、傾向を確認しておきましょう。
車検専門店やカー用品店
車検専門店やカー用品店は、大手の業者であれば、法定費用も含めて後払いやカード支払いに対応しているところもあります。一方、小規模な業者の場合、法定費用は前払いや現金払いのみとしているところもあるため、事前に確認しておきましょう。
ガソリンスタンドや整備工場
ガソリンスタンドや整備工場は、法定費用は基本的に前払いとなります。車検基本料や部品交換代などの整備費用は、実際に車検を終えてからでなければ正確な金額がわからないため、後払いとしている業者が多い傾向です。
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車検の法定費用が前払いとなる理由
車検費用のうち、「法定費用」は前払いするケースが多いことがわかりました。法定費用とは、その名のとおり法律によって決められた費用で、車検を受ける前から正確な費用を算出することができます。そのため、法定費用を前払いすることはどの車検業者でも可能です。
法定費用を後払いにした場合、車検業者が一時的に車検費用の全額を立て替えなければなりません。多くの車検を請け負った際の負担を減らすためにも、法定費用を前払い制とする業者は多いのです。
一方、整備費用などの法定費用以外の諸費用は、実際に車検を行ってからでなければ正確な金額はわかりません。法定費用以外の費用が後払いとなるケースが多いのはそのためです。
車検費用はクレジットカードやローンで支払える?
車検費用はトータルで10万円を超えてしまうことも珍しくありません。大きな出費になるだけに、クレジットカードやローンで支払いたいという方もいるでしょう。車検費用を現金以外で支払えるかどうかは、車検を受ける業者によって変わってきます。また、費用項目によっても現金以外を使えるかが異なります。
クレジットカードやローンを使った支払方法について、ここで確認しておきましょう。
クレジットカード
車検費用は原則現金払いとなりますが、近年はクレジットカード払いに対応している車検業者も増えつつあります。
ただし、そのほとんどがカード払いできる費用項目は「車検基本料」のみとしており、法定費用は現金払いのみとなるため注意が必要です。
カード払いに対応している業者は、売上のうち一定の割合を、加盟店手数料としてカード会社に支払います。車検基本料や部品交換代は業者にも利益が出ますが、国や保険会社に支払う法定費用は業者に利益が出ません。
つまり、法定費用も含めた車検費用全額をカード払い可としてしまうと、業者が支払う加盟店手数料の負担が大きくなってしまうのです。このような理由から、法定費用はカード払い不可としている業者も少なくありません。
正規ディーラーなど、法定費用も含めた車検費用の全額をカード払いできる業者も中にはあります。その一方で、車検専門店やカー用品店、ガソリンスタンドなどでカード払い可としている業者は、法定費用は現金のみとしていたり、全額カード払いの場合は手数料がかかったりと、条件が付くことがあるため注意しましょう。
ローン
車検の支払いにまとまった金額を用意することが難しいときは、フリーローンを組むという方法もあります。自分で金融機関に申し込んだり、ローンに対応している車検業者から申請したりすることも可能です。
ローンを組むためには審査に通過する必要がありますが、車検の場合は車を購入するよりも借入額が少ないため、カーローンよりも審査難易度は下がる傾向です。ただし、審査や手続きには日数がかかるため、車検の見積もりのタイミングなど、早めにローンの申請をしておくことが大切です。
フリーローンを組む場合も、カード払いと同様に法定費用は現金払いでなければならないケースがあります。ローンで車検費用の全額を支払えるのかどうかは、事前に確認しておきましょう。
車検にかかる費用の内訳と相場は?
ここまでご紹介してきたように、車検費用は基本的に前払いとなる「法定費用」と、それ以外の費用に分けられます。それぞれどのような費用なのか相場と併せて把握しておくことで、事前の見積もりも理解しやすくなり、支払いに備えることができるでしょう。
車検にかかる費用は、「法定費用」「車検基本料」「部品交換代」の3つに分けられます。それぞれどのような費用なのかを解説します。
法定費用
車検の法定費用は「自賠責保険料」「重量税」「印紙代」の3つに分けられ、これらを合計した金額が法定費用として請求されます。各費用は車種や車両の重量などによって決められており、法定費用はどの業者で車検を受けても同じ金額となります。
3種類の法定費用がそれぞれいくらくらいかかるのか、確認しておきましょう。
〈自賠責保険料〉
37ヵ月 | 36ヵ月 | 25ヵ月 | 24ヵ月 | |
---|---|---|---|---|
自家用普通車 | 27,700円 | 27,180円 | 20,610円 | 20,010円 |
軽自動車 | 27,330円 | 26,760円 | 20,310円 | 19,730円 |
〈重量税〉※エコカー減免なしの場合
車両重量 | 3年(新車新規登録時) | 2年(継続検査時、13年未満) |
---|---|---|
軽自動車 | 9,900円 | 6,600円 |
0.5t以下 | 12,300円 | 8,200円 |
~1t | 24,600円 | 16,400円 |
~1.5t | 36,900円 | 24,600円 |
~2t | 49,200円 | 32,800円 |
~2.5t | 61,500円 | 41,000円 |
~3t | 73,800円 | 49,200円 |
〈印紙代〉
・初回検査の場合
持込検査 | 普通自動車 | 2,500円 |
小型自動車 | 2,400円 | |
軽自動車 | 1,800円 | |
完成検査終了証の提出 | 普通自動車 | 1,600円 |
小型自動車 | ||
軽自動車 | 1,500円 |
・継続検査の場合
持込検査 | 普通自動車 | 2,200円 |
小型自動車 | 2,100円 | |
軽自動車 | 1,800円 | |
指定整備 | 普通自動車 | 1,600円 |
小型自動車 | ||
軽自動車 | 1,500円 |
※2021年11月時点の金額です
車検基本料
車検基本料には点検や整備、事務手数料などが含まれ、車の状態や車検を受ける業者によって変わってきます。
おもな車検業者であるディーラー、整備工場、カー用品販売店、ガソリンスタンド、車検専門店それぞれの車検基本料の相場は以下のとおりです。
車検業者 | 車検基本料の相場 |
---|---|
ディーラー | 約35,000~100,000円 |
整備工場 | 約20,000~65,000円 |
カー用品販売店 | 約10,000~45,000円 |
ガソリンスタンド | 約15,000~35,000円 |
車検専門店 | 約10,000~30,000円 |
※2020年7月定額カルモくん調べ
ディーラーは車検業者の中でも特に費用が高額になりますが、丁寧で質の高い点検や整備を受けられます。部品交換に純正品を使用するのも、費用が高くなる理由のひとつです。
ディーラーに次いで費用相場の高い整備工場も、ベテランの整備士による点検を受けることができるでしょう。ただし、工場によって整備士の質にはバラつきが見られます。
ディーラーや整備工場と比べて料金の安さが魅力のカー用品販売店やガソリンスタンド、車検専門店は、店舗によって点検や整備の質に差が出る傾向が強いため、業者選びは慎重に行うことをおすすめします。
部品交換代
部品交換代は、劣化した部品を交換するためにかかる費用です。車が安全に走行できる状態を維持するためにも、定期的な部品交換は欠かせません。
部品交換代は、純正品を使用したり、希少性の高い部品を取り寄せたりすると高額になります。そのため、純正品を使用するディーラー車検や、部品の取り寄せが必要な外車の車検は、部品交換代が高くなりがちです。
また、古い車や走行距離の長い車は劣化が進んで交換する部品も多くなるため、部品交換代もかさむ傾向があります。
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車検費用を抑えるためのポイント
普段のメンテナンス代よりも高額になりがちな車検費用を抑えるには、いくつかポイントがあり、見積もりを取る段階から費用を抑える工夫をすることが大切です。ここでは、車検費用を抑える3つのポイントをご紹介します。
複数の場所で見積もりを取る
車検を依頼する業者選びの際は、複数の業者で見積もりを出してもらいましょう。事前に車検費用の相場を把握できて、前払いする場合もいくらくらい必要なのかがわかります。
複数の業者の見積もりを比較すれば、より安く車検を受けられる業者を選ぶこともできます。
業者ごとの車検基本料を比較する
車検基本料は業者によって異なるため、どのような項目にいくらくらいかかるのかも比較してみましょう。
また、業者によっては代車サービス料など、付帯サービスの料金が別途かかることもありますので、見積もりの段階で確認しておきたいところです。
不要な整備項目やサービスを減らす
車検費用の見積もりで詳しい整備項目も出してもらったら、不要な項目やサービスがないかどうかも確認しましょう。
車検の整備項目には、車検に通すために必ず受けなければならない項目と、必ずしも必要ではない項目があります。見積もりが高額な場合、不要な項目が多い可能性もあるため、減らせる項目やサービスがないかチェックしてみましょう。
車検の負担を解消しながら新車に乗る方法も
一度に10万円を超える費用負担となってしまうことも多い車検は、新車は購入から3年後、その後は2年ごとに必ず受ける必要があるため、費用の捻出に頭を悩ます方も少なくありません。車のメンテナンスは車検以外にも不定期に必要になることもあり、維持費は常に余裕をもって備えておきたいところです。
その点、月々定額料金で新車に乗れる車のサブスクリプションサービスなら、月々の定額料金に車検時にかかる法定費用やメンテナンス代も含めることができる会社もあるため、一度に大きな出費をする必要がなくなります。
次の車検が来る前にサブスクで新車に乗り換えてしまえば、次の車検まで3年間、車検費用を負担する心配も不要に。今の車が高く売れるうちに手放し、サブスクで新車に乗り換えるという選択肢もあるのです。
車検費用を浮かせて月々10,000円台で新車に乗り換える方法
車のサブスクは、各会社がさまざまな料金プランを用意しています。例えば、「おトクにマイカー 定額カルモくん」の月々の料金には、車検の法定費用である自動車重量税や自賠責保険料などがコミコミとなっています。
さらに、メンテナンスプランに加入すれば車検整備代や消耗品交換費、リース返却時の原状回復費用などもカバーされるため、車検やメンテナンスに関する費用のほとんどが、月々の定額料金だけで済むようになります。
また、定額カルモくんならすべての国産メーカーの全車種・全グレードから好きな新車を選べるのもうれしいポイント。頭金や初期費用をかけずに、業界最安水準の月々10,000円台から新車に乗り換えられます。
なお、車検の有効期限が迫っていて早急に次の車に乗り換えたいという方には、定額カルモくんの「マッハ納車」がおすすめです。契約から最短3週間で、状態の良い中古が自宅へ納車されます。詳しく知りたい方は、早速以下のバナーからチェックしてみてください。
車検の前払いが難しいときは、初期費用をかけずに乗り換えるのも選択肢のひとつ
車検費用が前払いか後払いかは、費用項目や車検業者の方針によって異なります。見積もりを取った段階で支払いのタイミングも確認し、慌ててお金を用意することのないよう準備をしておきましょう。
もし今の車の車検費用の負担が家計的にきびしい場合は、車のサブスクで新車に乗り換えてしまうのもひとつの方法です。初期費用をかけずに月々の定額料金だけで新車に乗れるサブスクなら、一度に高額な出費に悩まされる心配もありません。
定額カルモくんなら納車が早い車種を紹介してもらえたり、最短3週間で納車される「マッハ納車」も利用できるため、気になる方はLINEやメール、電話で相談してみてはいかがでしょうか。
よくある質問
Q1:車検費用は前払い?後払い?
A:車検費用は、基本的に法定費用は前払いで、その他の整備費用は車を引き取る際に支払います。車検を受ける方法によっても異なり、ユーザー車検と車検代行業者は基本的に前払いとなります。ディーラーは後払いやカード払いできるところが多く、車検専門店やカー用品店、整備工場にも、一部の費用の後払いやカード払いに対応している店舗があります。
Q2:車検費用はカードやローンで支払える?
A:ユーザー車検は、原則現金払いです。車検業者に依頼する場合、法定費用以外の車検基本料や部品交換代は、クレジットカードやローンで支払える業者もあります。全額カード払いできる業者も中にはありますが、手数料がかかったり、料金が割高になる可能性があります。
Q3:車検費用を抑える方法は?
A:複数の業者の見積もりを比較して車検基本料の安い業者を選んだり、不要な整備項目やサービスを減らしたりすることで車検費用を抑えられます。また、今の車の車検を受けずに、初期費用なしで利用できる車のサブスクで新車に乗り換えてしまっても、3年後まで車検費用を浮かせることができます。
※この記事は2021年12月時点の情報で制作しています