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フォグランプが原因で車検に通らないことも?保安基準や故障時の対策を解説

フォグランプが原因で車検に通らないことも?保安基準や故障時の対策を解説
フォグランプが原因で車検に通らないことも?保安基準や故障時の対策を解説

フォグランプは運転時の視界が悪いときに便利なものですが、使用頻度が高くないので、いつの間にか切れてしまっていることもあります。また、カスタマイズする方も多いパーツなので、車検に通るか心配な方も多いのではないでしょうか。そこで、フォグランプは車検で何をチェックされるのか、車検に合格する基準などについて解説します。

この記事のPOINT

  • フォグランプは、視界が悪いときに使う補助灯
  • 車検では色や明るさ、取り付け位置などチェックされる
  • フォグランプなしでも車検に通るが、カスタマイズした場合は注意が必要

フォグランプとは

フォグランプとは

フォグランプは、自動車に装備される補助灯のことです。英語でFog(フォグ)は、霧という意味。前方を明るく照らすヘッドライトとは異なり、フォグランプには霧の中でも光が乱反射しないよう、足元を照らす役割があります。車の前側についているものをフロントフォグランプ、後ろ側についているものをリアフォグランプ(バックフォグ)と呼びます。

フォグランプは視界不良のときに役立つ便利なパーツですが、すべての車に最初から搭載されているわけではありません。車種によってはヘッドライトがフォグランプの役割も果たしてくれるため、フォグランプが取り付けられていない場合もあります。また、フォグランプの取り付けは義務ではないので、最初から搭載されていない車に後から別途取り付ける必要もありません。

フォグランプの正しい使い方と注意点

基本的にフォグランプは、濃霧や豪雨などで視界が悪くなったときにのみ使います。先が見えづらいときにフォグランプを使うと、道を照らして視界を確保することができます。しかし、フォグランプの使い方には注意が必要です。

道路交通法第52条では「車両等は、夜間(日没時から日出時までの時間をいう。以下この条及び第六十三条の九第二項において同じ。)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。」と定められており、夜間は前照灯(ヘッドライト)、車幅灯(スモールライト)、尾灯(テールランプ)を点灯しなくてはならないと決められています。フォグランプはあくまで補助灯なので、前照灯には該当しません。つまり、夜間にフォグランプのみをつけて走行するのは、法律違反となってしまうのです。

前方をしっかりと照らすヘッドライトとは異なり、フォグランプは足元を広く照らすものです。遠くを照らすことはできないため、暗い中でヘッドライトの代わりにフォグランプを使うと、前方車両や歩行者、障害物などが見えにくくなってしまいます。視界不良によって事故を起こしてしまう危険性も高いので、フォグランプの常用は控えましょう。

フォグランプが車検でチェックされる理由

フォグランプは車検で厳しくチェックされるパーツですが、それはフォグランプを点灯することにより対向車などの運転に影響を及ぼす可能性があるからです。そのため、保安基準を満たしているかどうかを車検で確認する必要があります。

フォグランプは視界が悪いときでも安全に走行できるよう、下向きに照らすライトです。補助灯とはいえ明るさは十分に強いため、視界が悪くない晴天時に使用してしまうと、前方車両や後方車両に過度なまぶしさを与えてしまいます。ほかの車からの強い光はハンドル誤操作や視界不良を招き、事故を誘発してしまう危険性があります。だからこそ、正しく使用できるようフォグランプが整備されているか、車検で厳しく確認されるのです。

また、フォグランプは車を飾るドレスアップパーツとしてカスタマイズされることも多いですが、改造内容によっては前後の車に迷惑をかけてしまうこともあります。そのため、保安基準を満たしたフォグランプがついているかどうか車検で厳しくチェックされるのです。

車検でフォグランプの何をチェックされるか

車検は、車のパーツが道路運送車両法によって定められている道路運送車両の保安基準に適合しているかどうかを確認するために行われるものです。そのため、保安基準から外れたフォグランプがついている車は、車検に通りません。フォグランプが保安基準を満たしているかどうか確認する際のチェックポイントは、主に以下の5つです。

それぞれ車検でどのような点を確認されるのか、詳しく見ていきましょう。

個数

フォグランプは、フロント、リアそれぞれに取り付ける個数や同時点灯数が明確に決められています。

フロントフォグランプ(前部霧灯)の取り付け個数には、基準がありません。しかし、同時に3個以上点灯しないようにしなければならないと決められています。例えば、4つ同時に点灯する4灯のフォグランプでは、車検に通りません。同時に2個より多く点灯するフロントフォグランプの取り付けは避けましょう。

一方、リアフォグランプ(後部霧灯)は取り付け個数が2個以下でなければならないと決まっているので、個数を増やすカスタマイズはしないようにしましょう。

フロントフォグランプの色は、白か黄色(淡黄色)でなければなりません。青色や橙黄色は認められていないので、基準外の色のフォグランプを使うのは避けましょう。そして、フロントフォグランプはすべて同一色であることが求められます。1つは白、1つは黄色などと分けることはできないため、カスタマイズの際は注意してください。また、リアフォグランプの色は赤色と決められています。

また、フロントフォグランプを交換するときに気を付けなくてはならないのが、色の見え方です。ケルビン数で表される色温度が高いと、寒色に寄って青みが強くなります。そのため、白に見える色を選んだつもりでも、車検でフォグランプを点灯した際に青色だと判断されてしまうことがあります。フロントフォグランプを交換する際は目で見た色で選ぶのではなく、3,000〜6,000ケルビンのものを選ぶと、色を理由に落とされることはなく安心です。

明るさ

以前は、フォグランプの明るさは「10,000カンデラ以下であること」が基準でしたが、2006年以降は明るさに関する基準がなくなり、数値で明るさの合否を判断されることはなくなりました。しかし、過度に明るいフォグランプがほかの車両の安全運転を阻害してしまう危険性があるのは変わりません。車検で明るさについて厳しく見られなくなったとしても、既製品を改造するなどして明るすぎるフォグランプにカスタマイズするのは避けたほうが良いでしょう。明確な基準がなくても、ほかの車両の運転の妨げになると判断された場合は、フォグランプの明るさが原因で車検に落ちることもあり得ます。

取り付け位置

フォグランプの取り付け位置は明確に決められているので、基準から外れていないか確認しておきましょう。フロントフォグランプは、照明部上縁の高さが地上0.8m以下、下縁の高さが地上0.25m以上、照明部の最外縁は車の最外側から0.4m以内の位置に取り付けなくてはなりません。

一方、リアフォグランプは、照明部上縁の高さが地上1m以下、下縁の高さが地上0.25m以上、制動灯の照明部から0.1m以上離れている位置に取り付ける必要があります。

フロントフォグランプもリアフォグランプも、車を購入した際に取り付けられている位置から動かしていなければ、特に問題はありません。自分でフォグランプを交換したり位置を変えるカスタマイズをしたりする場合は、保安基準を確認した上で、基準を満たす位置に取り付けましょう。

光軸・カットライン

フォグランプによってほかの車両の運転を妨げてはいけないと決められていることから、車検では光軸やカットラインについても確認されます。光の方向を光軸、光が当たる部分と当たらない部分の境目のことをカットラインといいます。

フォグランプの光が上向きになるとほかのドライバーがまぶしく感じてしまい、事故を起こしてしまう危険性があります。また、フォグランプが上向きになっていると、視界が悪いときに足元を照らそうと思っても本来の役割を果たすことができないため、光軸が車検でチェックされます。

そして、カットラインは一直線でなければならないと決められているので、ぶれている場合は修正する必要があります。さらに、カットラインが出ない場合はフォグランプが機能していないと判断され、車検に通りません。

フォグランプのせいで車検に通らない?よくある噂を解説

フォグランプのせいで車検に通らない?よくある噂を解説

フォグランプが原因で車検に通らない可能性はあります。しかし、間違った認識が浸透していることもあるので、よくいわれている噂の真偽を確認しておきましょう。

フォグランプを取り付けていないと車検に通らない?

フォグランプがついていない車は車検に通らないといわれることもありますが、フォグランプは搭載義務があるパーツではないので、ついていなくても車検には合格できます。実際、近年はヘッドライトが進化しており、視界が悪いときはフォグランプの代わりにヘッドライトが足元を照らしてくれる車両もあります。最初からフォグランプを搭載していない車種もめずらしくないため、自分の車にフォグランプがついていなかったとしても慌てる必要はありません。

また、最初からついていない場合だけでなく、元々搭載されていたフォグランプを取り外した状態でも、車検に合格することができます。

フォグランプが故障していると車検に通らない?

車検前に確認するのを忘れて、車検時にフォグランプの故障に気づくケースもあるかもしれません。残念ながら、フォグランプが故障している場合は、正しく機能していないと判断され車検に通りません。ただし、故障したフォグランプを外して車検を受けると、フォグランプが検査項目の対象外となるので問題なく車検に通過します。

ちなみに、左右にフォグランプがあり、片方が球切れで点灯しない場合は整備不良と判断され車検に通りません。両方のライトが、点灯、消灯できることがフォグランプの保安基準として定められているため、車検の前に左右のフォグランプがきちんと点灯するか確認しておきましょう。

車検前にやっておくべき対応策

フォグランプは視界が悪いときに活躍するため、最初から搭載されているのであればわざわざ外す必要はありません。車検前に故障しているとわかった場合は、修理や交換をしておきましょう

また、カスタマイズしたフォグランプが保安基準を満たしていない場合は、車検が通らない上に法律違反となってしまいます。フォグランプはカスタマイズによって車をドレスアップさせられるパーツですが、それ以前に正しく使わなければ視界不良時の運転に支障をきたしてしまいますし、ほかのドライバーに影響を与えてしまうこともあります。

カーリースなら車検やメンテナンス費用も定額!

定期的に車の点検をしていない場合、車検時にメンテナンスしなければならない部分が多くなってしまう可能性があります。そうなると、車検費用に各パーツのメンテナンス費用が加わると、大きな出費につながってしまうこともあるため、日頃から定期的にメンテナンスをすることが大切です。

そもそも、定期的にかかる車検の費用がもったいないと感じている方も多いのではないでしょうか。マイカー感覚で新車に乗れるカーリースなら、車検やメンテナンス費用も月額料金に含まれているため、出費は月々の定額料金だけ。車検時に出費が集中しないので、家計への負担を減らせるのが大きなメリットです。

さらに、カーリースのおトクにマイカー 定額カルモくんなら、希望に合わせて定額にするメンテナンス項目が選べるので、カーライフに合った頻度で車のメンテナンスができます。さらに、月々500円の「もらえるオプション」なら、契約期間満了後に車をもらうことができるので、返却不要のカーリースなら好きなフォグランプを搭載してカスタマイズすることも可能です。

車検前にフォグランプが正常かどうか確認しましょう

フォグランプが車に搭載されている場合は、きちんと保安基準を満たしていなければ車検に通りません。保安基準を満たさないフォグランプは悪天候時の運転に支障をきたすだけでなく、ほかのドライバーにも悪影響を与えることがあります。車検でフォグランプの何を確認されるかチェックして、問題なく車検を通過しましょう。車検直前にフォグランプの調子が悪い、故障しているなどの問題を見つけることにならないよう、早めのメンテナンスを心がけてください。

よくある質問

Q1:フォグランプはどのようなときに使うもの?

A:濃霧や豪雨など、視界が悪いときに足元を広く照らすために使用するものです。

Q2:車検ではフォグランプの何をチェックされる?

A:車検では保安基準に従い、フォグランプの個数や色、明るさ、取り付け位置をチェックされます。ランプの色が青い、明るすぎる、不適切な位置に取り付けられているといった問題があれば、車検に通りません。

Q3:フォグランプを取り付けていない車でも車検に通る?

A:フォグランプは搭載義務がないので、フォグランプがついていない車でも車検に通ります。ただし、故障したフォグランプが搭載されている車では車検に通らないので、車検前に故障していないか確認する必要があります。

※記事の内容は2021年2月時点の情報で制作しています。

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