車検は、安心安全なカーライフに欠かせない検査です。定期的な車検は家計への負担となりますが、必要経費とあきらめている方も多いのではないでしょうか？
しかし、あまり知られていませんが、実は車検で割引などを受けられる場合があります。割引を利用すれば、納得のいく車検を受けることができます。
そのためには、車検業者ごとの違いを知り、賢く選ぶことが大切です。車検業者の違いやメリットについて、徹底解説します。

車検が割引できるからくりは？

車検業者によっては、車検の際に割引が受けられる場合があります。まずは、車検費用の内訳とともに、どのような割引があるのかについて、詳しく解説します。

（1）車検業者間の価格競争から、割引が可能に！

車検業者は、それぞれ独自のプランを提供しています。近年は、車検業者間の競争はますます激しくなっています。そのため、競合他社を意識した価格設定や割引も多く、クーポンでの割引をはじめ、利用者と業者の間で値引き交渉が行われるケースも見られます。

（2）車検業者によって、基本料金が異なる！

ディーラー車検や整備工場の車検など、業種や業者によって車検の基本料金は異なります。基本料金の設定は高いものの、そこからさらに割引が受けられる場合や、基本料金がはじめから大幅に安い反面、割引が受けられない場合もあります。
そのため、利用者は割引だけでなく、最終的な料金にも注目して車検業者を選ぶことが大切です。

（3）車検費用の内訳と割引できる費目は？

車検費用を割引してもらうには、割引できる費用とできない費用の内訳を知っておくと便利です。車検費用の内訳は、以下のように大きく3つに分かれています。

・基本料金
基本料金には、車検を行うために必要な点検費や、点検の人件費をまかなう代行料を含みます。また、ドライバーは車検とは別に24ヵ月点検整備という法律で定められた点検を行う必要があり、その料金が含まれることもあります。

・法定費用
法定費用には、車種別に定められた自動車重量税や自賠責保険料、印紙代などが含まれます。

・整備費用
整備費用は、点検時の車の状態によって、部品交換などの整備が必要な場合に発生する費用です。

この3つの費用のうち、法定費用は法的に定められているものなので割引はありません。車検業者が割引を行える費目は、他の基本料金と整備費用ということになります。

車検業者ごとの割引や料金の違いは？

車検業者間の価格競争が激しくなっている現在、さまざまな業者がそれぞれのメリットや料金プランを提示しています。車検業者ごとの料金や割引、特徴について見ていきましょう。

（1）ディーラー車検

車を購入したディーラーを通して、メーカーに預けて車検してもらうのがディーラー車検です。予防整備を含む、しっかりとした点検が受けられるほか、部品の交換には純正パーツが使用されるため、保障面でも安心安全なのが特徴です。ただし、その反面で費用は他の車検業者と比べて、割高になります。

割引については、各ディーラー間での料金の差はほぼないため、大きな割引は期待できません。しかし、ディーラー車検を継続的に利用することで、後々の新車への買換えや車の買い取りの際に、少しお得になる場合もあります。

（2）楽天Car車検

「楽天Car車検」では、利用者が希望する地域の車検業者を選べるネットサービスを提供しています。ネット検索によって各車検業者のサービス内容がひと目でわかり、車検業者から事前見積りを無料で取ることができるのがメリットです。
また、割引サービスではありませんが、楽天Car車検では独自のキャンペーンを開催しています。車検の予約や実施などの条件を設けて「楽天ポイント」を還元したり、ネット予約時に特典があったりするのが特徴です。

（3）車検のコバック

「車検のコバック」では、サイト上で割引料金を提示しています。また、「車検低価格保証システム」というサービスを提供していて、利用者が車検を受ける地域でコバックより安い車検サービスを見つけた場合は、条件にもよりますが、その価格より10％の割引を受けられます。
なお、2つの車検メニューを用意しており、それぞれ受けられる点検の内容が異なるので、しっかりと内容を確認した上で契約しましょう。

（4）EPARK車検

「EPARK車検」では、各車検業者の車検プランを集め、サイト上で紹介しています。車検の価格などを、利用者の希望条件に合わせて検索でき、法定24ヵ月点検つきであることや国家資格整備士が常駐していることを条件としたプランなどを集めているので安心です。
車検業者によって割引率は異なるものの、利用者は予約時に50％の割引や、EPARK独自のクーポンを使用した割引などが受けられます。

割引以外で安く車検を受ける方法は？

割引以外でも、車検を安く受ける方法はあります。点検内容や時期、業者との交渉が重要なポイントとなりますが、それらの安く車検を受ける方法を詳しくご紹介します。

（1）複数の車検業者から見積もりを取る

まず、複数の車検業者から見積もりを取り、比較して安い業者を選ぶという方法はわかりやすいでしょう。しかし、もっと安くする方法があります。それは相見積もりの結果を、同業の他業者に持ち込んで値引き交渉をすることです。
競合他社との価格競争が激しい現在では、他社の見積もりと比べることで、車検業者が価格交渉に応じてくれる場合があり、よりお得に車検を受けられる可能性があります。

（2）必要最低限のメンテナンスにする

車検業者から受け取った見積もりの内訳をよく確認することも、車検費用を安くする上では大切です。車検業者によっては、すぐに必要ではない点検や部品の交換、車内清掃や洗車の費用などが見積もりに含まれていることがあります。これらを除いて、必要最低限のメンテナンスにすることで、車検費用を抑えることができます。

（3）平日に車検業者を利用する

車検の費用が増減するのには、車検を受ける曜日も関係します。車検業者は土日に混雑することが多く、平日は比較的空いています。車検業者が比較的余裕のある平日に、価格交渉をすることをおすすめします。それと同時に、車検の期限に余裕を持って行動することも重要です。
また、車を預ける期間や代車の有無などによっても、料金に違いが出てくるので、事前によく確認しましょう。

カーリースなら定額制で安心

車検費用など、車にかかる維持費を安くする方法は、ほかにもあります。その選択肢のひとつとして、カーリースを利用するのはいかがでしょうか？カーリースはリース会社から新車を借りて、マイカーのように利用できるサービスです。車の所有権はリース会社にあるものの、頭金・初期費用は不要で、月々の利用料に税金や自賠責保険料が含まれています。

また、リース会社が用意しているオプションプランに加入すれば、車検費用や消耗品の交換費用など、メンテナンスにかかる費用も毎月の定額にまとめることができます。つまり、車検の時期に急な出費の心配がいりません。リース会社によっては、いくつかの車検業者と提携しているので、業者選びもスムーズです。もちろん、利用者側が決めた車検業者で車検を受けることが可能なリース会社もあるので、自分に合ったリース会社を選べばいいでしょう。

なにより、カーリースはカーローンよりも、月々の支払いが安いのがメリットです。カーリースは契約満了時に車を返却するのが基本ですが、その際の買い取り価格となる車の残価（残存価格）をあらかじめ設定し、車両本体の価格から引いて月々の支払額を算出します。そのため、新車を普通に購入するよりも安く、車を保有することができます。家計にも優しいカーリースで、車の維持費を心配せずに、カーライフを楽しむことができるのです。

車検はもっと安く受けられる！

車検は、車検業者によって費用が大きく異なり、また割引を受けることもできます。車検費用の見積もり内容をしっかりと確認し、安心できる点検内容と費用とのバランスを見極めて選択することが大切です。

また、車検費用だけでなく、車両本体の価格も抑えることができるカーリースを利用して、もっとお得にカーライフを楽しんでみてはいかがでしょうか？

よくある質問

Q1：車検には割引があるの？

A：車検で割引を受けられる場合があります。車検業者間の競争は激しくなっているため、競合他社を意識した価格設定や割引も多く、クーポンでの割引をはじめ、利用者と業者の間で値引き交渉が行われるケースも見られます。割引できる費用は、法的に定められている法定費用以外の基本料金と整備費用になります。

Q2：車検の割引は業者ごとに違う？

A：車検業者ごとに、料金や割引、特徴は違います。ディーラー車検は大きな割引は期待できませんが、継続的に利用することで後々の新車への買換えや車の買い取りの際に、少しお得になる場合があります。ほかにも、自社より安い車検サービスを見つけた場合はその価格より10％の割引になったり、車検業者を比較できるネットサービスでは車検の予約や実施でポイント還元や特典があったりします。

Q3：割引以外で安く車検を受ける方法はある？

A：車検を安くするには、複数の車検業者から見積もりを取ってそれをもとに値引き交渉したり、見積もりの内訳をよく確認して必要最低限のメンテナンスにして費用を抑えたり、あるいは車検業者が比較的余裕のある平日を利用して価格交渉をしたりする方法があります。また、カーリースを利用すれば、車検費用など車にかかる維持費を安く抑えることができます。

※記事の内容は2020年4月時点の情報で制作しています。