車検は新車なら購入から3年後、その後は2年ごとに受ける必要があります。車検が切れてしまうとさまざまな負担がかかるため、車検はいつから受けられるのかを踏まえて、余裕を持ってスケジュールを立てることが大切です。
ここでは、車検を受けられる期間と最適なタイミング、有効期限の確認方法や予約の流れ、車検期限を過ぎてしまうことによるリスクとその対処法などについて解説します。
この記事のPOINT
- 車検はいつでも受けられるが、早すぎると車検費用を損することになる
- 車検を受けるタイミングの目安は車検満了日の1ヵ月前
- 車検の前に新車に乗り換えれば、手間も費用もお得になる
車検はいつから受けられる?迷ったときのおすすめの時期は?
車検は有効期限の1ヵ月前を目安に受けるのが一般的ですが、実際はいつからいつまで受けられるのでしょうか。詳しく確認していきましょう。
車検はいつでも受けられる!
車検は前倒しすることも可能なため、いつからでも受けることができます。極端に言えば、車検を受けた翌月でも次の車検を受けられるのです。
しかし、車検を受けるタイミングが早すぎると、車検費用を損することになってしまいます。具体的な時期について見ていきましょう。
車検を受けるおすすめの時期は満了日の1ヵ月以内
車検を前倒ししすぎると、本来の有効期間と新しい有効期間が重複してしまいます。重複した分の自動車重量税は戻ってこないので、前倒しした分だけ損になってしまうでしょう。仮に、車検の満了日から1ヵ月と1日以上前倒しで車検を受けた場合、次回の有効期限はその日から2年後に設定されてしまうのです。
<満了日から2ヵ月前倒しした場合>
満了日 | 車検日 | 次回の有効期限 |
---|---|---|
2021-11-30 | 9月30日 | 2年後の9月30日 |
車検を受けるタイミングが、一般的に車検満了日の1ヵ月前からがおすすめとされているのは、この満了日の前倒しを避けるためです。車検を受ける日が満了日前の1ヵ月以内であれば、次の車検日も本来の満了日から計算されるという特例が適用されます。
<満了日から1ヵ月以内で前倒しした場合>
満了日 | 車検日 | 次回の有効期限 |
---|---|---|
2021-11-30 | 10月30日~11月30日 | 2年後の11月30日 |
車検の有効期限は新車と新車以外で異なる
車検の有効期限は、新車は購入から3年後、その後は2年ごとに設定されています。車検が切れた状態で公道を走行すると、違反点数が引かれたり罰金が科せられたりするため、車検満了日を過ぎてもその車に乗り続けるためには、必ず継続検査を受けて車検を更新しなければなりません。
ただし、公道を走らず車を保管するだけであれば、車検の有効期限が切れていても問題ありません。
いつからいつまで?車検の有効期限の確認方法
自分の車の車検の有効期限は、車検証、自賠責保険証、車検シールのいずれかで確認できます。
車検証を確認する
車を運転する際は、車検証と呼ばれる「自動車検査証」を必ず携行するように決められています。車検証には車検の有効期限が日付まで記載されているため、いつまでに車検を受ければいいか知りたいときはこちらを確認しましょう。
車検シールから確認する
車検満了日は、フロントガラス上部に貼る「検査標章」という車検シールにも記載されています。
ただし、車検シールの外側には、車検の有効期限が満了する年月までしか記載されていません。外側からでは日付が確認できないため、正確な日付は室内から見える内側で満了日を確認しましょう。
自賠責保険証を確認する
車検証や車検シールと同様に車への携行が義務付けられている自賠責保険証にも、車検に関する情報が記載されているため、自賠責保険証の「保険期間」で有効期限を確認することができます。
ただし販売店によっては、自賠責保険の有効期間を車検満了日よりも長めに設定するケースもあります。自賠責保険証に記載されている有効期限はあくまで目安と考えて、車検証で正確な有効期限を確認することをおすすめします。
車検に予約は必要?いつからとればいい?
車検業者を利用して車検を受ける場合は、希望する日に対応してもらえるかが重要になります。車検を確実に受けられるために予約をするべきか、予約をする場合はいつ頃とればいいかを確認しておきましょう。
そもそも、車検に予約は必要?
車検は予約が必須というわけではなく、車検業者に空きがあれば、予約なしの当日持ち込みでも受け付けてもらえることが多いです。ただ、予約をしている方が優先となるため、待ち時間が長くなったり、混雑状況によってはその日に対応してもらえなかったりすることも珍しくありません。希望日に確実に車検を受けるためにも、予約をしておいたほうが安心といえるでしょう。
なお、自身で車検に通すユーザー車検の場合は、予約が必須となります。
予約は車検満了日の3ヵ月前~2週間前が目安
車検を予約するタイミングとしては、車検満了日の3ヵ月前から1ヵ月前がおすすめです。
3ヵ月前から車検のスケジュールを立て始めれば、複数の業者から見積りを出してもらって、じっくりと依頼先を検討できる余裕が持てます。
早めにスケジュールを立てるほど、見積りの依頼から正式な予約までをスムーズに行えますが、忙しくて間に合わないといった場合でも、車検切れのリスクを高めないよう、遅くとも満了日の2週間前までには予約を済ませておきましょう。また、ユーザー車検の場合は予約したい日の14日前にならないと予約ができないため注意が必要です。
なお、車検は、週末や月末、また、年度末の3月や7月、9月に混雑する傾向があります。週末に車検を受けたい方や、繁忙期に車検時期が重なる方は、早めに予約をとっておいたほうが安心です。
車検業者への見積りはいつから依頼する?
車検費用は業者によって異なるため、お得に車検を受けたいなら、複数の車検業者から見積りをとって比較することが大切です。
見積りから予約を行う場合は、一般的にはインターネットで見積依頼をするところからスタートします。
ここでは、見積を予約するタイミングや、車検を正式に予約するまでの手順を確認しておきましょう。
見積りは車検の予約より1ヵ月以上前がおすすめ
車検費用は業者によって異なるため、見積りを比較してじっくり検討するためには、車検を受けたい日の1ヵ月以上前に見積予約をとるのがおすすめです。
なお、車検業者によっては、早期予約割引などのお得な特典を受けられるところもあります。このようなキャンペーンを利用したい場合は、車検を受ける3ヵ月前を目安に見積予約をスタートしても良いでしょう。
見積りから車検の正式予約までの流れ
インターネットを使った、車検の見積りから正式な予約までの一般的な手順をご紹介します。
1. 車検業者のサイトから近隣地域で絞り込む
まずは車検の見積りを行っている車検業者のサイトへアクセスし、依頼先候補となる業者を絞り込んでいきましょう。
2. 細かい条件でさらに絞り込む
「土日祝日対応」「1日車検対応」など、車検に関する細かな条件を設定して、さらに依頼先候補を絞り込みます。
3. 問い合わせ、見積予約
見積り日時や車検の内容について不明点や相談があれば、この時点でメールや電話で問い合わせておきましょう。
業者からの返答を受けて納得できれば、実車見積りの予約をとります。
4. 実車見積り
予約した日時に実際に業者へ車を持ち込み、見積りを出してもらいます。
サイトでもある程度の見積りを出せますが、実車見積りでは、より正確な見積りを知ることができます。見積りは多くの車検業者が無料で対応しているため、スケジュールに余裕がある場合は複数の業者で実車見積りをしておくと良いでしょう。
5. 見積りを比較
各業者の見積りを比較して、依頼先を決定します。見積りは業者によって内容が異なる場合があるので、正確に比較するためにも、同じ条件で見積りを依頼することが大切です。
6. 正式予約
依頼先が決まったら、車検日程を相談して正式に予約します。
有効期限に間に合わない!車検はいつまで延長できる?
車検の有効期限は、原則として延長することができません。病気やケガで入院していたり、海外出張などの日程と重なったりして車検が受けられないといった個人的な事情があったとしても延長できないため、車検の有効期限が切れる前に車検が完了するようにスケジュールを立てる必要があります。
ただし、自然災害や感染症の流行といった天災があった場合のみ、特例として車検期間の延長が認められることがあります。
車検期間を過ぎてしまうとどうなるの?
車検の有効期限を過ぎてしまった車は、保管するだけであれば罰則の対象にはなりません。しかし、車検切れの状態で公道を走らせると罰則の対象となってしまうため注意が必要です。
ここでは、車検切れの状態での罰則の対象となる3つのパターンをご紹介します。
<車検切れの状態で公道を走ったときの罰則>
違反の種類 | 違反点数 | 罰金または懲役 | 免許停止処分の期間 |
---|---|---|---|
無車検車運行 | 6点 | 30万円以下の罰金 または 6ヵ月以下の懲役 | 30日間 |
無保険車走行 | 50万円以下の罰金 もしくは1 年以下の懲役 |
||
無車検運行と無保険運行 の両方に該当 | 12点 | 80万円以下の懲役 もしくは 1年6ヵ月以下の懲役 | 90日間 |
無車検車運行
「無車検車運行」とは、自賠責保険は継続している状態で、車検が切れた車を公道で走行させることをいいます。
この場合の罰則は次のとおりです。
- 違反点数6点
- 30万円以下の罰金または6ヵ月以下の懲役
- 30日間の免許停止処分
無保険運行
「無保険車走行」とは、自賠責保険が切れた状態の車を公道で走行させることをいいます。
この場合の罰則は次のとおりです。
- 違反点数6点
- 50万円以下の罰金もしくは1年以下の懲役
- 30日間の免許停止処分
無車検車運行と無保険運行の両方に該当するケース
車検と自賠責保険の両方が期限切れの状態で公道を走行した場合、次のように非常に重い罰則の対象となります。
- 違反点12点
- 80万円以下の懲役もしくは1年6ヵ月以下の懲役
- 90日間の免許停止処分
車検期間を過ぎてしまう場合の対処法
車検を受ける目安とされる有効期限前の1ヵ月のあいだに車検を受けられないことがあらかじめわかっている場合は、事前に対処をしておくことで車検切れを回避できます。一方、すでに車検の有効期限が切れている場合は、改めて車検に通して、公道を走れる状態にしなければなりません。それぞれの方法は次のようになります。
あらかじめわかっている場合は車検期間を前倒しする
車検は有効期間内であればいつでも受けられるので、車検満了日の1ヵ月前から満了日当日までに車検を受けることが難しい場合は、車検を前倒しで受けておきましょう。
その際、自動車重量税を前倒しの期間だけ2重に納めること、また次回の車検の満了月がこれまでと変わることなどを理解しておきましょう。また、自賠責保険を延長したり、改めて加入し直したりといった手続きも必要です。そのため、前倒しする期間については慎重に検討する必要があるでしょう。
すでに車検が切れている場合は仮ナンバーを発行する
車検の有効期限を過ぎてしまった場合は、市区町村役場で「自動車臨時運行許可申請」を行い、仮ナンバーを取得しましょう。
仮ナンバーは、車検切れなどを起こして公道を走れなくなった車が、一時的に公道を走るために取り付ける仮のナンバープレートです。車検切れの状態でも、仮ナンバーをつけることで一時的に公道を走れるようになるため、自身で車検業者へ車を持ち込んで車検を受けることができます。
仮ナンバー取得に必要な書類や、仮ナンバーに関する注意点を確認しておきましょう。
仮ナンバー取得の必要書類
- 申請書
- 自賠責保険証の原本(仮ナンバー取得から1ヵ月以上有効なもの)
- 車検証
- 運転免許証
- 印鑑
- 取得費用(700~800円程度)
仮ナンバーに関する注意点
- 仮ナンバー取得後に公道を走れる期間は、移動にかかる最小限の日数です。目的地によって日数が変わり、一般的に3~5日間とされています
- 申請書に記載した目的や経路以外で走ることは禁止されています
- 車検切れと同時に自賠責保険の有効期限も切れた場合は、新たに自賠責保険に加入してから仮ナンバーの発行申請を行う必要があります
- 仮ナンバーは移動する前日か当日しか申請ができません。車検を受ける日程が決まってから申請するようにしましょう
車検切れの場合、車検業者へ引き取り納車を依頼することも可能
車検切れの車を車検に出す方法として、車検業者の引き取り納車を依頼するという方法もあります。引き取り納車とは、レッカー車などで自宅まで車検業者が車を引き取りに来てくれるサービスです。
引き取り納車に対応している業者を探す手間があるほか、手数料が発生するため通常の車検よりも費用がかかりますが、車を早く車検に出したいときには非常に便利です。
中古車や10年経過車の車検に関する注意点
中古車や10年経過車を車検に出す場合、ここまでお伝えしたポイント以外にも車検期間に関する注意点があります。
中古車の車検期間に関する注意点
中古車は、前の所有者が車を手放すタイミングもさまざまです。そのため、販売されている中古車には車検に関する情報が表示されています。「車検2年付き」「車検切れ」「車検残り」の3パターンのいずれかとなるため、それぞれどのような対応が必要なのかも含めて確認しておきましょう。
車検2年付きまたは車検切れの場合
車検2年付きとは、購入時に2年分の車検費用を負担してもらえる中古車です。一方、車検切れの中古車はすでに車検が切れているため、購入時に車検を行い、以降は2年ごとに車検を受けることになります。
車検残りの場合
中古車では、購入時に車検の有効期間が残っている「車検残り」というケースがあります。中古車の車検期間について、特に注意したいのがこのパターンです。
車検残りの場合、購入者は車検が切れる前に自身で車検を更新する必要があります。購入前に車検満了日を確認し、車検時期を把握した上で購入することをおすすめします。
10年経過車の車検期間に関する注意点
10年経過車は、以前は1年ごとに車検を受ける必要があったため、今でも毎年車検が必要になると思っている方も多いようです。
しかし、1995年の道路運送車両法の改正によって、10年経過車の車検期間は2年間へ変更されました。したがって、現在は古い車でも2年ごとの更新で問題ありません。
ただし、13年や18年が経過した段階で自動車重量税が上がり、消耗や劣化で交換が必要な部品も多くなる傾向があることから、車検費用は高くなります。
車検に悩まされない車の乗り方とは?
初回以降は2年ごとに受ける必要がある車検ですが、その費用は10万円以上かかることもあり、大きな負担を伴います。また車検切れを起こしてしまった場合は、仮ナンバーの発行申請や引き取り納車の依頼など、さらに手間と費用がかかってしまいます。
そのような思いをしながら車に乗り続けるよりも、車検費用や有効期限切れの心配をせずにカーライフを楽しめる車のサブスクリプションサービスを利用するのがおすすめです。車のサブスクなら、月額料金を支払うだけで好きな車種の新車に乗ることができます。
初期費用や頭金がかからないため、貯金がなくても利用しやすい点もサブスクの魅力。負担を抑えながら、手軽に新車に乗り換えることができるでしょう。また、車検費用やメンテナンス費用まで月額料金にコミコミにできるサブスクもあります。どのようなメリットがあるか詳しくご紹介します。
車検の悩みから解放されて月額10,000円台で新車に乗れる
「おトクにマイカー 定額カルモくん」は、月額10,000円台で人気車種の新車に乗ることができる、業界最安水準の車のサブスクです。補償内容の充実しているメンテナンスプランに加入すれば、車検費用も月額料金に含めることができるため、車検の時期に大きな出費に悩まされることもありません。いつからいつまでに車検を受けるのかといった車検切れの心配も不要になり、車検の負担が軽くなるでしょう。
ここでは、定額カルモくんの魅力をお伝えします。
車検費用や消耗品の交換費用も定額にできる
定額カルモくんのメンテナンスプランに加入すれば、車検基本料や一部消耗品の交換費用も定額にでき、さらにメーカー保証と同程度の補償が契約期間内にわたって受けられます。
元々の月額料金に各種税金や自賠責保険料などが含まれているため、車検の際に法定費用を別途納める必要もありません。また、車検の時期が近づくと連絡が届くので、うっかり車検を忘れてしまうといった心配も不要です。
車検やメンテナンスは全国に30,000店舗以上ある大手業者で受けられるので、業者を探す手間もなくなります。
最短3週間で納品!車検ぎりぎりでも乗り換えられる
定額カルモくんの中古車リースでは、最短3週間で車が手元に届く「マッハ納車」を利用できます。納車される中古車は、どれも初度登録から3年未満の高年式で低走行と状態の良い車である上に、すべての車に故障保証1年と車検が2年付くため安心して乗ることができます。
車検の有効期限がぎりぎりであったり、万が一車検に通らなかったりしてもすぐに納車されるため、車に乗れない状況を避けることができるでしょう。
車検の負担を減らすには、車検を受ける前に乗り換えるのがおすすめ
車検を受ける時期の目安は満了日の1ヵ月前となりますが、実際はいつでも受けることができます。ただ、前倒しすると有効期限や車検費用の面で損をする可能性があるため、車検を受けるタイミングは慎重に判断することが大切です。
なお、車検の度に高額な費用を支払うこと自体に負担を感じているようなら、車検のタイミングで車のサブスクを利用して乗り換えるのもひとつの方法です。
定額カルモくんの「お試し審査」なら、誰でも気軽にサブスクの審査を受けられます。乗りたい車種が決まっていなくても審査を受けられ、審査に通っても契約は必須ではありません。審査をしておくと、車検の満了日間際であわてることなく車選びもスムーズになるので、一度試してみてはいかがでしょうか。
よくある質問
Q1:車検はいつからいつまで受けられるの?
A:車検を受ける時期の目安は有効期限の1ヵ月前からとなりますが、車検自体はいつでも受けることができます。一方、いつまで受けられるかについては、車検の有効期限までと決められています。車検は延長できないため、有効期限を過ぎる前に更新することが大切です。
Q2:車検の有効期限がいつまでかはどうやって調べられる?
A:車検の有効期限を調べる方法はおもに3つあります。目安となる時期は、フロントガラスに貼られた車検シールや、自賠責保険の証書で確認できますが、正確な日付を知りたいときは、車検証を確認しましょう。
Q3:車検費用や有効期限を気にせずカーライフを楽しみたい
A:そのようなときは車のサブスクで乗り換えるのがおすすめです。定額カルモくんなら、頭金なし、各種税金や自賠責保険料もコミコミで、月額10,000円台から新車に乗り換えることができます。車検時期の大きな出費の心配もなくなり、快適なカーライフを送れるようになります。
※記事の内容は2021年11月の情報で制作しています。