車検シールは、車検の際に発行される書類で、必ず車に貼らなければなりません。
そこで、車検シールの見方や貼付位置、貼付け方などを解説します。併せて、貼っていない場合の罰則や再発行の方法についてもご紹介します。
この記事のPOINT
- 車検シールは必ず車に貼らなければならない
- 車検シールは、運転者席側上部で、車両中心から可能な限り遠い位置に貼る
- 車検シールをなくしたり、破損したりした場合、再発行が必要
車検シールとは?
車検シールは、正式名称を「検査証標」と呼び、その車の車検が有効であることを証明するシールです。
どのような種類があり、何を示しているのか見てみましょう。
車検シールの種類
※軽自動車の車検シールは、2024年1月3日までに交付されたもの
車検シールは、軽自動車と普通自動車でカラーが異なります。普通自動車は青色、軽自動車は黄色となっています。
なお、2024年1月4日から軽自動車の車検シールのデザインが乗用車と同じ青色に変更されました。
車検シールの見方
車検シールは表と裏の表示が異なりますが、いずれも車検証の有効期間を示しています。
表面は、大きく表記されている数字が「月」を示し、隅にやや小さく記載されている数字は「年」を示しています。例えば、大きい数字が「12」、小さい数字が「6」なら、令和6年(2024年)12月が車検証の有効期間となります。
なお、「年」の記載位置は、左上、右上、右下、左下と、1年ごとに変わります。
また、裏面はドライバーが車検満了日を車内から把握しやすいようにデザインされています。日付まで記載されており、この日までに車検に通していなければ翌日以降、運転できません。
車検シールを貼っていないとどうなる?
車検シールは、道路運送車両法第66条で「自動車は、自動車検査証を備え付け、かつ、国土交通省令で定めるところにより検査標章を表示しなければ、運行の用に供してはならない。」と定められており、必ず車に貼らなければなりません。
車検シールを貼っていない車を運転すると、道路運送車両法109条により50万円以下の罰金が科されます。また、紛失した場合に再交付を受けずに運転した場合も法令違反となります。
車検シールの貼付位置と貼り方
車検シールは、貼り付ける位置が決まっています。また、車検シールは普通のシールと異なり、貼り方がやや複雑です。貼り付け位置と貼り方をチェックしておきましょう。
車検シールを貼り付ける位置
従来、車検シールは前方から見やすい位置に貼っていれば良かったことから、フロントガラスの中央上部に貼っている方が多かったでしょう。
しかし、2023年7月3日から車検シールの貼付位置が変更になり、「運転者席側上部で、車両中心から可能な限り遠い位置(前方かつ運転者席から見やすい位置)」に変更になりました。
これは、より運転者席から見えやすい位置に貼り付けることで、車検時期を忘れてしまわないようにするためです。右ハンドルの車であれば、運転者席から見て、フロントガラス右上端が貼付位置となります。
なお、2023年7月3日より前から貼ってある車検シールについて、貼り直しを行う必要はありません。
車検シールの貼付け方
車検シールは、透明のシールと有効期間の書かれたシールの2つがセットになっています。
貼り付け方は以下の通りです。
- 車検シールの半分を台紙からはがして、透明シールに貼り付ける
- 残りの半分も台紙からはがして、透明シールに貼り付ける
- 車検シールを台紙から完全にはがす
- フロントガラスの右上端に貼り付ける
車検シールをなくした場合の対処法
車検シールをなくしたり、貼っていたものがはがれたりした場合は、再発行してもらわなければなりません。
再発行には、申請書および理由書*、車検証の原本、手数料350円が必要です。
また、シールが破損した場合、破れたシールを保管しておき、再発行時に提出する必要があります。
なお、委任状を用意すれば代理人が再発行することも可能です。
* 申請書に理由の記入があれば、提出不要
※この記事は、2024年6月時点の情報で制作しています