車検費用は、大きく「法定費用」と「車検基本料金」に分けられます。税金や保険料などを合計した法定費用は、車検を受ける場所を問わず一定ですが、車検基本料金は車検業者や整備内容によって変わります。車検基本料金は、点検費用、整備費用、事務手数料を合わせたもので、車検業者の人件費なども含まれるため、受ける場所によって違いが出てくるのです。
ここでは、車検業者ごとの特徴や基本料金の相場を紹介しながら、車種別の車検相場にも目を向けていきます。さらに、車検費用を安く抑えるための方法を詳しく解説します。
この記事のPOINT
- 車検の基本料金とは、点検費用、整備費用、事務手数料を合わせたもの
- 車検の基本料金は車検を受ける業者によって異なるので、依頼先を調べることが大切
- 車検の基本料金を気にせずに車に乗る方法もある
車検の基本料金の相場とその違い
車検の基本料金は、点検費用、整備費用、事務手数料を合わせた金額です。車検の基本料金は金額が決まっているわけではないため、同じ車でも依頼する業者によって料金が変わります。
車検を依頼できる業者には、おもにディーラー、整備工場、カー用品販売店、ガソリンスタンドの4つがあります。それぞれの基本料金の相場について見ていきましょう。(料金相場は、2021年11月定額カルモくん調べです)
ディーラー
自動車メーカーのディーラーでは、丁寧な点検や質の高い整備、純正品の交換など、安全性が高いことが大きなメリットです。ただし、基本料金は35,000~10万円と車検業者の中でも特に高い傾向があります。
整備工場
整備工場での車検は、ベテラン整備士が在籍していることも多く、高品質な車検を受けられることがメリットです。一方で、整備工場によって技術力にバラつきがあることや基本料金が20,000~65,000円と高いことがデメリットといえます。
カー用品販売店
カー用品販売店の車検は、基本料金が10,000~45,000円と低価格であることと、幅広いメーカーの車種に対応できることがメリットです。消耗品の交換など、カーライフのトータルサポートも期待できます。一方デメリットは、店によって点検や整備技術力に違いがあることや外車に対応していない場合が多いことの2点です。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドの車検では、基本料金は約15,000〜35,000円とカー用品販売店と同様に安く、より身近な店舗で車検が受けられることがメリットです。一方、点検や整備の質が店によって差があること、代車がないことなどがデメリットとして挙げられます。
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基本料金以外の車検費用の内訳は?
車検にかかる費用には、部品交換費用と法定費用も含まれています。
ここからは、基本料金以外に必要となる費用について詳しくご紹介します。
部品交換費用
部品交換費用は、劣化した部品の交換にかかる費用です。部品は時間とともに劣化していくものなので、安全に車に乗るためには欠かせません。一般的にメーカーの純正品や外車の部品は、価格が高い傾向があります。また、古い車や走行距離が長い車は、劣化している部品が多かったりオイル漏れがしやすくなったりするため部品交換費用が高くなる傾向があります。
法定費用
法定費用は、法律で支払うことが決められている自動車重量税や自賠責保険料、印紙税を合計した金額です。車種ごとに金額が定められているため、どの業者で車検を受けても同じ金額となります。
・自動車重量税
自動車重量税は、車の重量や自動車の区分によって課税額が変わる税金です。一般的に重量が重いほど課税額は高くなりますが、エコカー減税制度が適用されれば安くなるケースもあります。
・自賠責保険料
自賠責保険と呼ばれる自動車損害賠償責任保険は、自動車損害賠償保障法という法律によって加入が義務付けられている保険で、車の購入や車検時に支払わなくてはいけないものです。自賠責保険に加入していないと、運転することができないため、強制保険とも呼ばれています。
・印紙代(検査手数料)
印紙代は、車検を受けるために必要な各種手続きにかかる費用で、自動車検査登録印紙と自動車審査証紙の金額を合計したものです。自動車検査登録印紙代は国に、自動車審査証紙代は自動車検査独立行政法人に納められます。
〈自動車重量税〉
重量 | エコカー | エコカー対象外 |
---|---|---|
軽自動車 | 5,000円 | 6,600円 |
~500Kg | 5,000円 | 8,200円 |
~1,000Kg | 10,000円 | 16,400円 |
~1,500Kg | 15,000円 | 24,600円 |
~2,000Kg | 20,000円 | 32,800円 |
~2,500Kg | 25,000円 | 41,000円 |
~3,000Kg | 30,000円 | 49,200円 |
※登録から13年以上経過している場合は料金が異なります
〈自賠責保険料〉
有効期間 | 軽自動車 | 普通車 |
---|---|---|
12ヵ月 | 12,550円 | 12,700円 |
24ヵ月 | 19,730円 | 20,010円 |
37ヵ月 | 27,330円 | 27,770円 |
※沖縄や離島では、保険料は異なります
〈印紙代〉
車両タイプ | 指定工場 | 認定工場 |
---|---|---|
軽自動車 | 1,100円 | 1,400円(印紙代) |
普通車(5ナンバー) | 1,200円 | 1,700円 (印紙代400円+証紙代1,300円) |
普通車(3ナンバー) | 1,800円 (印紙代400円+証紙代1,400円) |
※車種や登録条件によっても異なります
車の種類ごとの車検相場は?
車はさまざまな定義で区分されており、道路運送車両法では軽自動車以外の乗用車は普通乗用車として定義されています。また、車の重量やサイズによって税金などが変わるため、車の種類によって車検費用に違いが生じます。ここでは、軽自動車や小型乗用車、中型乗用車など、車の種類別の車検相場について見ていきましょう。
・軽自動車
排気量が660cc以下で、黄色のナンバープレートがついた軽自動車の代表的な車種には、スズキ「アルト」やダイハツ「ムーヴ」「タント」などがあります。また、軽自動車の法定費用は30,000〜50,000円、車検費用は60,000~80,000円が相場となっています。
・普通車(0.5~1.0tクラス)
車両重量が1t以下の代表的な車種には、スズキ「スイフト」や日産「マーチ」などがあります。また、法定費用は40,000〜50,000円、車検費用は80,000~90,000円が相場となります。
・普通車(1.0~1.5tクラス)
車両重量が1.5t以下の代表的な車種には、ホンダ「フィット」「フリード」、日産「キューブ」などがあります。また、法定費用は40,000〜50,000円、車検費用は90,000円~11万円が相場です。
・普通車(1.5~2tクラス)
車両重量が2t以下の代表的な車種には、ホンダ「ステップワゴン」やトヨタ「クラウン」「エスティマ」、日産「セレナ」などがあります。また、法定費用は40,000〜50,000円、車検費用の相場は10~11万円が相場となっています。
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車検費用を安くする4つの方法
ご紹介してきた車検費用は、法定費用以外はあくまで目安であり、部品交換の有無や依頼する業者によって金額は変わります。
実際に車検費用を少しでも安く抑えるためには、どうしたらいいのでしょうか。4つの方法についてご紹介します。
1. 不要な整備項目は外す
実施が義務付けられている法定点検と車検の点検、整備項目は全部で76項目あります。必須項目だけでもこれだけ多くの項目がありますが、車検業者によってはこれ以上に点検や整備を実施することがあります。点検や整備項目が増えるとそれだけ費用がかかることになるため、見積もり時にすべての項目が本当に必要なのか確認し、不要なものは外しましょう。
整備項目によっては、車検を通すことは可能な状態であっても、予備整備として部品交換をすすめられることがあります。これは次の車検まで安全に運転するための措置ですが、この予備整備を外せば当然、車検費用は安く抑えられるでしょう。
しかし、その場限りの合格で一時的に車検費用を抑えることはできるかもしれませんが、次の車検までに不調をきたしたり部品交換の必要に迫られたりと、トータルで見たら費用がかさんでしまうことも考えられます。先を見据えて整備項目の取捨選択は慎重に行うことが大切です。
2. 基本料金が安い業者に頼む
法定費用はどの業者に依頼しても変わらないため、できるだけ費用を抑えたい場合は基本料金の安い業者を探しましょう。複数の業者に見積もりを依頼して、比較するのがおすすめです。ただし、整備工場やガソリンスタンド、カー用品販売店の車検は、技術力やサービスの質に差があるため、業者選びは慎重に行う必要があります。
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3. 走行距離が長い車は買い替える
走行距離が長かったり年式が古かったりする車は、車検費用が高くなるため、高い車検費用を払って乗り続けるよりも買い替えたほうがお得というケースもあります。消耗品をはじめ多くのパーツが劣化したり、交換が必要になったりすることが理由です。また、乗用車の新車登録から13年経つと自動車重量税も高くなるため、車検費用を抑えたい場合は車の買い替えを検討しましょう。
4. カーリースを利用する
車検費用を抑えたい方は、カーリースの利用を検討してみるのがおすすめです。カーリースは、利用者が選んだ新車をリース会社が購入して、毎月定額の料金で貸し出す、車のサブスクリプションサービスです。契約期間中は利用者が自分で車を管理できるため、マイカー同様に自由に乗れます。車検費用を定額にできるリース会社もあるため、車検費用を安く抑えたい方や車の買い替えを考えている方は、検討してみてはいかがでしょうか。
カーリースはその利便性などから近年利用者が増えているサービスです。次の項では、車検費用を抑えたい方へおすすめしたいカーリースをご紹介します。
車検費用の用意がいらない、コスパに優れた乗り方
マイカーリースを検討されている方には、「おトクにマイカー 定額カルモくん」がおすすめです。定額カルモくんのサービスは、インターネットで車選びや審査申込みができるので、忙しい方や自宅にいながら手続きを済ませたい方でも、簡単かつスムーズに利用できます。さらに、自宅まで納車してくれるのでディーラーまで足を運ぶ必要もありません。そんな定額カルモくんのサービスについて詳しく見ていきましょう。
車検込みで月額10,000円台から新車に乗れる
定額カルモくんの月額料金には、車検の法定費用である自動車重量税や自賠責保険料が含まれています。さらに、車検基本料金を月額料金に含められるメンテナンスプランに加入すれば、車検の度にまとまった費用を用意する必要がなくなり、家計への影響も抑えられるでしょう。
その分、月額料金が高くなってしまうのではと心配する必要はありません。メンテナンスプランに加入しても月額10,000円台から新車に乗れます。
また、車検の依頼先はディーラーを含む全国30,000店の中から選べます。自身で依頼先を探す手間が省けるだけでなく、基本料金が高めの業者に依頼してもメンテナンスプランでカバーされるので安心です。
利用可能かすぐに調べられる
定額カルモくんでは、カーリースが利用できるか簡単に確かめられる「お試し審査」を用意しています。申込みはインターネットから5分ほどの入力で完了し、結果は通常、翌営業日にわかります。審査に通ると利用可能な車種の紹介やプランの説明をしてもらえます。審査しても契約になるわけではないので、車検費用の見積りを取るように、気楽に試すことができます。
車検費用は基本料金を抑えるのがポイント!
車検費用を抑えたいときは、基本料金を抑えることが重要です。業者選びに気を付けるなど、基本料金を抑えるにはいろいろな方法がありますが、カーリースを利用すれば頭金や初期費用なしで新車に乗れるだけではなく、車検費用の多くを月額料金に含めることができるため、車検のたびに出費を心配することもありません。
カーリースの中でも「定額カルモくん」は、そうしたプランが充実している上に、納車が早いことが特徴です。新車なら最短3週間、高年式中古車なら最短4日で納車される車もあります。車検費用は経年とともに高くなっていきます。車検をきっかけに今後の車との付き合い方を考えるのは、大切なことではないでしょうか。
よくある質問
Q1:車検の基本料金って何?
A:点検費用、整備費用、事務手数料を合わせたものです。車検の基本料金は業者によって異なり、ディーラーよりも民間車検業者のほうが安い傾向があります。ただし、安全性のために丁寧に点検・整備を行ってくれる業者を選ぶ必要があります。
Q2:車検では基本料金以外にどんなお金がかかるの?
A:税金や自賠責保険料などの法定費用のほかに、整備や点検をした上で安全に車に乗るための部品交換代金がかかります。
Q3:車検の基本料金はどうやったら安くできる?
A:基本料金が安い業者に車検を依頼したり不要な整備項目を外したりする方法のほかに、カーリースを利用するという方法もあります。定額カルモくんでは、メンテナンスプランをプラスすることで車検費用や消耗品の交換費用をまかなえるほか、メーカー保証と同等の保証を受けることができます。
※この記事は2021年11月時点の情報で制作しています