スズキ「スペーシア」は、ホンダ「N BOX」、ダイハツ「タント」とともに軽スーパーハイトワゴン3強の一角をなす存在です。多くの方に愛されているモデルではありますが、購入して「後悔した」という声もあるようです。
車は大きな買い物であるため、できるだけ後悔や失敗は避けたいと考える方はどのような点が後悔につながるのかが気になるのではないでしょうか。ここではそんな方に向けて、スペーシアのデメリットや利用者の口コミと併せてスペーシアのメリットやどのような方に向いているのかをご紹介します。
この記事のPOINT
- スペーシアはターボ車の設定がなく加速が弱い、内外装が安っぽく感じるという声がある
- 低燃費でスーパーハイトワゴンとしては車両本体価格が安いというメリットも
- できるだけ負担を減らしながらスペーシアの上位グレードに乗る方法もある
スペーシアを買ったとき後悔しそうなポイント
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スズキ「スペーシア」はスズキを代表するモデルともいえる1台で、使い勝手の良さや燃費性能の高さに定評のある軽スーパーハイトワゴンです。派生モデルとしてよりエクステリアの存在感を高めた「スペーシアカスタム」、SUVのようなルックスの「スペーシアギア」、そして4ナンバーの商用モデル「スペーシアベース」があります。
スペーシアはその中でも最もベーシックで乗る方を選ばないモデルといえますが、後悔につながるポイントとしては以下の点が挙げられます。
ターボ車がなく、加速が弱い
スペーシアは軽自動車の中ではボディサイズの大きなスーパーハイトワゴンです。軽自動車は排気量や馬力の制限があるため、NA(自然吸気)エンジンを搭載するスーパーハイトワゴンの場合、どうしても非力で加速が物足りなく感じてしまうことに。特に坂道や、高速道路の合流時、追い越し時などにはそれが顕著になるでしょう。
なお、現在はターボエンジン搭載車をラインナップすることでその非力さを補っている車種も多くありますが、スペーシアにはターボエンジンの設定がありません。派生モデルであるスペーシアカスタムやスペーシアギアにはターボ搭載モデルの設定があるため、「そちらにすればよかった」という後悔を抱く可能性があります。
内外装が安っぽく感じる
スペーシアはスーツケースをモチーフにしたユニークなデザインを採用してはいますが、あまり個性を打ち出さずどちらかというとオーソドックスで万人向けのデザインを採用しています。今ではスタイリッシュさや軽自動車の域を超えた上質さを売りにするモデルも増えたため、そういったタイプと比較するとエクステリア、インテリアのデザインが安っぽい、いかにも軽自動車、といった雰囲気で後悔した、という声も耳にします。
特にインテリアはかなりシンプルな仕立てになっているため、もう少し上質感が欲しいところではないでしょうか。
アダプティブクルーズコントロールが標準装備ではない
今の車には先進安全技術が欠かせません。衝突被害軽減ブレーキはもちろん、ペダル踏み間違い急発進抑制装置や先進ライトなどの「サポカーSワイド」の認定に必要な機能を搭載する車種はかなり多くなりました。もちろんスペーシアでもこういった機能は標準装備です。
ただし、運転支援機能については標準装備されていないのが現状です。高速道路で先行車を検知してシステムが加減速をサポートすることでロングドライブ時のドライバーの負担を大幅に軽減する「アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付き)」は、上位グレードにも標準装備ではなく、パッケージオプション「アップグレードパッケージ」の追加によって搭載されます。
なお、ベースグレードには「アップグレードパッケージ」の追加はできません。こうした点がライバルとなるスーパーハイトワゴンと比べると後悔ポイントになりうるかもしれません。
【聞いてみた】実際にスペーシアに乗っている利用者の口コミ
ここでは、実際にスペーシアを購入して使用している方の口コミを見ていきましょう。インテリアや走行安定性において、気になる点を挙げる方が見受けられました。
インテリアにもう少し工夫が欲しい
![福島県在住・20代後半・男性](https://autonavi.car-mo.jp/mag/wp-content/uploads/2024/03/male_00_01.png)
買い物などの日常的なお出掛けをメインに使用しています。室内の広い軽スーパーハイトワゴンを探していたのでスペーシアに決めました。思ったとおり室内は広く快適ですが、惜しいのはインテリアデザイン。もうちょっとなんとかならなかったのかなと。オプションでもいいので、上質なシートなどの設定があればいいなと思いました。
風が強いときは少し怖い
![北海道在住・30代前半・男性](https://autonavi.car-mo.jp/mag/wp-content/uploads/2024/03/male_02_01.png)
これまでセダンタイプばかりに乗ってきて、広々とした車内にあこがれがありました。スペーシアは軽自動車なのに窮屈さがまったくないところは気に入っています。でも、背の高い車の宿命ではありますが、強風時など風であおられてヒヤッとする瞬間があり、そのときはちょっと後悔しました。
特に大きな不満はない
![千葉県在住・20代前半・女性](https://autonavi.car-mo.jp/mag/wp-content/uploads/2024/03/female_01_00.png)
コンパクトで運転がしやすいことが私の車選びのポイントなので、軽自動車で取り回しが良いのに広い室内を備えているスペーシアは自分にぴったりだと感じました。スライドドアで便利だし、子供の送り迎えには十分です。現状では特にこれといった不満はありません。
*チャットアンケートツールを用いた独自調査による
「後悔」する必要なし?スペーシアにはこんなメリットがある
出典:スズキ「スペーシア」
スペーシアは、決して後悔ポイントばかり目立つ車種というわけではありません。実際、一般社団法人 全国軽自動車協会連合会が発表している「2022年4月~9月軽四輪車 通称名別 新車販売確報」によると、スペーシアは乗用の軽自動車ではホンダ「N BOX」に続き2位の販売台数を記録しており、人気モデルといえます。
では、スペーシアのどのような点が支持されているのか、ここではスペーシアのメリットについて詳しくご紹介します。
マイルドハイブリッドシステムを搭載
スペーシアは全車にマイルドハイブリッドシステムを搭載し、HYBRID G 2WDの場合、WLTCモード22.2km/Lの低燃費を実現しています。軽スーパーハイトワゴンはボディサイズが大きく軽自動車の中では燃費がかさみやすいボディタイプなので、燃費性能が高いことは大きなメリットといえるでしょう。
さらにパワーモードスイッチがあり、スイッチを押すとエンジンやCVTの制御を変更することに加え、「ISG(モーター機能付き発電機)」によるモーターアシストのトルクアップを行うので、上り坂や高速道路での加速時などに役立ちます。
上位グレードは快適装備が充実
スペーシアは、ベースグレードの「HYBRID G」と上位グレードの「HYBRID X」の2つのグレードがラインナップされています。
上位グレードの「HYBRID X」では、室内の空気を循環させて前後席間の温度差をやわらげる「スリムサーキュレーター」や日差しから肌を守る「プレミアムUV&IRカットガラス」、日よけとしてもプライバシーの確保としても役立つ「ロールサンシェード」など、さまざまな快適装備がそろいます。
さらにパワースライドドアに予約ロック機能や一時停止機能なども備わるため、使い勝手の良さは申し分ないでしょう。
買いやすい価格帯
スーパーハイトワゴンは全体的な傾向として装備が充実しており、軽自動車の中では車両本体価格が高いといえます。
しかしスペーシアは、ベースグレードであれば130万円台からと、比較的買いやすい価格設定となっています。上位グレードでも2WD車は150万円台からなので、軽スーパーハイトワゴンに魅力を感じているけれども価格の高さが気になる、という方には良い選択肢となるのではないでしょうか。
スペーシアに乗っても後悔しないはどのような方?
スペーシアは、できるだけ低燃費で環境に優しい軽スーパーハイトワゴンが欲しい方に向いています。また、奇をてらわず、どの世代にも親しみやすさを感じさせるデザインなので、誰もが毎日安心して使用できるでしょう。
ターボエンジンの設定はありませんがパワーモードスイッチを搭載しており、あまり高速道路に乗っての遠出はせず日常生活における買い物や子供の送迎などの用途であれば十分な性能を有しています。
なお、スーパーハイトワゴンの中では車両本体価格が安いので、予算的にハイトワゴンなどを検討しているけれど買える価格帯であればスーパーハイトワゴンが欲しい、という方にとっても検討の余地があるのではないでしょうか。
購入するより手軽な方法でスペーシアに乗れば後悔しないかも
現金一括やローンを組んで車を購入するのではなく、「車のサブスク」とも呼ばれるカーリースを利用してスズキ「スペーシア」に乗る方法もあります。
カーリースは、月々定額で新車に乗れるサービスです。車を購入するときのようにまとまった初期費用を用意する必要がなく、気軽に車に乗り始めることができます。
とりわけカーリースの「おトクにマイカー 定額カルモくん」は業界最安水準*で、スペーシアを月々 17,990 円から利用できます。
*文末の制作日における調査結果に基づく。調査概要はコンテンツポリシー参照
スペーシアの特徴を知れば後悔することなくカーライフを楽しめる
親しみやすいスペーシアにも、見方によっては後悔しうるデメリットがあるでしょう。しかし、そのようなデメリットをあらかじめ知っておけば、きっとうまくスペーシアを乗りこなせるでしょう。
カーリースのように費用を抑えながら、マイカー同様、新車に乗れるサービスを利用すれば、さらに安心してスペーシアに乗れるのではないでしょうか。
乗りたい車の特徴を把握しベストな方法を選ぶことで、後悔しないカーライフを送りましょう。
よくある質問
Q1:スズキ「スペーシア」を買ったら後悔する?
A:スペーシアにはターボエンジンの設定がないため、加速が弱い、また高速での追い越し時などに物足りない、などと感じる可能性があります。また、内外装ともに比較的オーソドックスでシンプルなデザインなので、もう少し上質さが欲しいという声もあります。
Q2:スペーシアはどのような方に向いている車?
A:スペーシアは、できるだけ低燃費で、環境性能の高い軽スーパーハイトワゴンが欲しい方に向いています。また、飽きのこないオーソドックスなデザインで買いやすい価格帯のスーパーハイトワゴンを探している方にもぴったりでしょう。
Q3:後悔することなくスペーシアに乗るには?
A:「車のサブスク」として月々定額でスペーシアに乗れるカーリースの利用がおすすめです。カーリースの「おトクにマイカー 定額カルモくん」であれば、車にまつわる相談ができるマイカーコンシェルジュが在籍しているため、車種やグレード選びで後悔するデメリットを回避できるでしょう。
※この記事は2023年3月1日時点の情報で制作しています