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新型ワーケーション・キャラバン プロトタイプから緊急車両まで全10タイプ!日産「はたらくクルマ」取材レポ

新型ワーケーション・キャラバン プロトタイプから緊急車両まで全10タイプ!日産「はたらくクルマ」取材レポ
新型ワーケーション・キャラバン プロトタイプから緊急車両まで全10タイプ!日産「はたらくクルマ」取材レポ

今回の取材レポートは、ふつうの新型車ではありません。「#日産あんばさだー #はたらくクルマ」を取材してきました。私たちの生活を支えるクルマから、最新型「はたらくクルマ」まで全10モデルをご紹介します!

動画では各車両の担当者の解説と詳細の撮影を、本記事では動画では説明されていない部分をまとめてお伝えしています。

<チャプター>

0:00 NV350 CARAVAN OFFICE POD CONCEPT
2:02 NV350 CARAVAN ES MOBILITY CONCEPT
3:26 ノート 助手席回転シート
5:27 東京消防庁 広報車両(エクストレイル)
6:47 ローソン 移動販売車両(NT100クリッパー)
8:31 シンコーフレックス 再生バッテリー使用ゴルフカート「LIBCART」
16:15 厚木市立病院 災害派遣医療チーム「DMAT」移動用車両(エクストレイル)
17:33「移動会議室」実証実験車両 Minamo(エルグランド)
23:19 宝自動車交通 タクシー車両(リーフ)
26:16 コアテック 再生バッテリー使用スポーツカー eFalcom(試作車)
30:25 コアテック 再生バッテリー使用 ポータブルバッテリー(試作品)

N350 CARAVAN OFFICE POD CONCEPT

 

N350 CARAVAN OFFICE POD CONCEPT

室内にはしごがありルーフに上がることもできる

N350 CARAVAN OFFICE POD CONCEPT2

このクルマは、中止になってしまった東京オートサロンで出展されるはずだった幻のコンセプトカー。ベース車両は「NV350 キャラバン」。

リアゲートから飛び出すのは、ワークスペース。足元は透明のアクリル板で開放感抜群!

日産は「これからの自由な働き方に合わせて好きな場所でデスクワークができる『OFFICE POD』をNV350キャラバンに組み合わせた」と伝えています。

「はたらくクルマ」というより「クルマではたらく」というほうがより正確ではありますが、こんな未来感のあるクルマなら、毎日の仕事が楽しくなりそうですね。やや厨二病の
筆者は、こういうの大好きです。

NV350 CARAVAN ES MOBILITY CONCEPT

NV350 CARAVAN ES MOBILITY CONCEPT

NV350 CARAVAN ES MOBILITY CONCEPT2

こちらもコンセプトカーで、クルマがはたらいているというより、乗っている人がはたらくクルマです。前述のクルマより、より実現性が高いコンセプトカーで、トランスポーター専門カスタムショップで超有名な「OGUshow」が日産とコラボしています。

現在企画開発中のアクセサリーを多数搭載。音にこだわったオーディオやディスプレイも装備されていました。

長引くコロナ禍でより注目が集まる「ワーケーション」をコンセプトにした1台。

ノート 助手席回転シート

ノート 助手席回転シート

「ゼロ・グラビティシート」と名付けられた日産渾身開発のシートを採用したノートに、オーテックが使いやすい助手席回転シートを開発しました。

そのシートの軽やかな動きは、動画の「3:26 ノート 助手席回転シート」でご確認ください。

ノート 助手席回転シート2

助手席回転シートの使い道は多彩。身体に不自由がある方や高齢者はもちろん、和装やタイトスカートなどの衣装の方を乗せるお仕事される方にもおすすめです。

ノート助手席回転シートは、すでに販売されています。車両価格は、228万5,800円〜。

東京消防庁 広報車両

東京消防庁 広報車両

ベース車両:エクストレイル

東京消防庁 広報車両2

この広報車両は、東京消防庁の行事をはじめとした広報活動に使用されるものですが、災害発生時には真っ先に現場へ急行し救助に必要な情報を収集、撮影などをして本部へ連絡するという重要な任務があります。

ローソン 移動販売車両

ローソン 移動販売車両

ベース車両:NT100クリッパー

ローソン 移動販売車両2

この移動販売車両は、「買い場の提供」「高齢者の閉じこもり」「BCP対応(災害、テロなどの非常事態)」「医療費削減」などの社会課題の解決を目的に、地域・自治体・行政とローソンが連携をとって推進している事業のもの。

軽トラ「NT100クリッパー」がベースですが、冷凍庫も装備し品数は300に及ぶといいます。

シンコーフレックス 再生バッテリー使用ゴルフカート「LIBCART」

シンコーフレックス 再生バッテリー使用ゴルフカート「LIBCART」

リユースバッテリー使用「LIBCART」2人乗り自走式モデル

シンコーフレックス 再生バッテリー使用ゴルフカート「LIBCART」2

リユースバッテリー使用「LIBCART」5人乗り電磁誘導式モデル

日産自動車と住友商事の共同出資で設立した「フォーアールエナジー株式会社(略称:4RE)は、日産リーフのバッテリーを国内外から集めてリユースバッテリーとして再活用する事業を行っています。そのリユースバッテリーを使用したゴルフカートがこちら。

従来型は、鉛バッテリーを使用。これに比べるとリユースバッテリー(リチウムイオン)搭載モデルは、車両重量を150kgもの軽量化を達成。

軽量化による恩恵は、タイヤやパーツなどの交換頻度が劇的に少なくなることや(特に芝生走行用タイヤは特殊で高価)、芝にも優しいといった効果をもたらしています。

また、バッテリーの寿命も長く、鉛バッテリーが2年(保証期間2年)に対してリユースバッテリーは5年(保証期間5年)となるそうです。

リユースバッテリーを採用することによる車両価格上昇があっても、2〜3年で元が取れる(ゴルフカートの平均寿命は約10年)という経費削減効果が確認できているといいます。

厚木市立病院 災害派遣医療チーム「DMAT」移動用車両

厚木市立病院 災害派遣医療チーム「DMAT」移動用車両

ベース車両:エクストレイル

厚木市立病院 災害派遣医療チーム「DMAT」移動用車両2

「DMAT」とは、大規模災害時などに現場で救命活動ができる機動性をもった医療チームのことをいいます。

このラッピンデザインは、日産が全面協力。厚木市は日産のお膝元でもあることから。十字の左右を取り囲む3本の波紋は、愛・勇気・希望を表し、医療の象徴である十字を支える白と黒は昼夜を示しているとのことです。

街を走ると大人から子供まで多くの人が注目、地元から愛されるクルマとなったそうです。

「移動会議室」実証実験車両 Minamo

「移動会議室」実証実験車両 Minamo

ベース車両:エルグランド

「移動会議室」実証実験車両 Minamo2

日産と大日本印刷、ゼンリン、ソフトバンク、株式会社クワハラの5社で、車での移動中に快適にWeb会議ができるよう「移動会議室」の実証実験を2021年6月から9月まで東京と神奈川県の一部で行っていました。そのときの車両がこちら。

大画面モニターを搭載、車外からの画面の情報が見られないようにプライベート空間を確立、ドライバーとは壁で隔てられながらも円滑なコミュニケーションがとれるタッチパネル式のシステムを採用するなど、「移動時間を有意義に活かす」というコンセプトが随所に反映されています。

取材では実際に走行して、Web会議システムを使用してプレゼンテーションを受けました。その様子や室内の状況は、動画の「17:33「移動会議室」実証実験車両 Minamo(エルグランド)」で御覧ください。

宝自動車交通 EVタクシー

宝自動車交通 EVタクシー

ベース車両:リーフ 標準バッテリーモデル

日産リーフのタクシーに体験試乗しました。この車両を担当するドライバーは「前のLPG車には戻れない。長時間運転しても疲れない」と語っていました。

リーフタクシーは日中の営業でおよそ100km程度走行、途中無充電で十分営業できるとのとでした。

ドライバーから乗車したお客さまの感想や、他の従業員からどんなふうに思われているのかもインタビューしています。その様子は、動画の「23:19 宝自動車交通 タクシー車両(リーフ)」でご覧ください。

コアテック 再生バッテリー使用スポーツカー eFalcom(試作車)

コアテック 再生バッテリー使用スポーツカー eFalcom(試作車)

名車トライアンフ TR-Fを彷彿とさせるデザイン

コアテック 再生バッテリー使用スポーツカー eFalcom(試作車)2

後輪駆動。モーターはホイールの内側に配置させるダイレクトドライブ方式を採用。

こちらも、4REのリユースバッテリーを搭載したトライク。現在、ナンバー取得に向けて手続き中とのことです。法規上は「側車付二輪車」となり、250ccの二輪車と同等で車検がいらない車となるそうです。

最高出力35kWを発生する電気モーターを搭載、最高速度は80km/h(カタログスペック上。実際は90km/h出るとのこと)、航続距離は280kmというスペックです。

車両価格は未定とのことですが、担当者にどれくらいの価格帯で販売を考えているのか尋ねたところ、「会社の利益を考えると本当は500万円で売りたい。ただそれでは誰も買ってくれないだろう。300万円程度を目指したい」とのことでした。

日産あんばさだー #はたらくクルマ 3

今年の「#日産あんばさだー #はたらくクルマ 3」取材会は、コロナ禍とEVシフトの影響を色濃く受けた印象でした。

(取材・撮影・文:宇野 智)

※記事の内容は2021年12月時点の情報で制作しています。

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