2012年8月に日本に導入された三菱ミラージュは、タイで生産され輸入されているグローバルコンパクトカーです。このミラージュが2020年4月にマイナーチェンジを行いと商品力をアップさせました。変更のポイントは内外装の変更と安全装備の充実です。
デリカD:5などと共通モチーフのフロントマスクに刷新
まずは、内外装の変更から解説しましょう。新型ミラージュの外観デザインは、フロントマスクに最近の三菱自動車のフロントデザインコンセプトである「ダイナミックシールド」を採用しました。アウトランダーやデリカD:5と同様に、ボディサイドからセンターにむかって包み込むバンパーのプロテクト形状と、フロントグリル部を水平・垂直基調のスクエアなラインで構成することにより、シャープさと力強さを高めているのが特徴です。
また、フォグランプをバンパーサイドに配置することで、ワイドで安定感のあるフロントデザインとなっています。ヘッドライトにはLEDデイタイムランニングランプを採用、日中の被視認性を向上させています。
リアデザインはL字型に均一に光る面発光タイプのLEDコンビネーションランプとリアバンパーコーナー部に配した縦型リフレクターにより、ワイド感と安定感を演出しています。
上質感を向上させたインテリア
インテリアはパワーウインドウスイッチパネルと新デザインのメーターパネルをスポーティなカーボン調とすることで、質感を向上。
またフロントドアのアームレストを肌触りの良いファブリックとすることで、上質感を演出しています。また、シート生地にはスポーティな印象の幾何学柄にアクセントカラーを加えることで、アクティブで遊び心のあるデザインに。シート色は上級グレードのGはスポーティなブラック、Mは明るい印象のライトグレーです。
ようやくサポカーS相当の先進安全装備を獲得
続いては、今回のマイナーチェンジのもう一つのポイントである安全装備の充実のメニューを見てみましょう。衝突被害軽減ブレーキ(FCM)は歩行者検知機能を追加するとともに、前方車両に対する作動速度を約5〜30km/hから約5〜80km/hに拡大させることで、安全性を向上させています。
そして、車線を外れそうになると警報で注意を促す車線逸脱警報システム(LDW)と自動でヘッドライトのハイビームとロービームを切り替え、夜間の視認性を高めるオートマチックハイビームを標準装備としました。これによってサポカーSワイドに該当させています。また、ヘッドライトスイッチからOFFポジションを廃止し、ヘッドライトのつけ忘れの防止を図り、クルーズコントロールを採用することで、高速道路などでの利便性も向上させています。
2グレード展開、エンジンは1.2Lガソリンのみ
ミラージュに搭載されているエンジンは、最高出力78ps、最大トルク100Nmを発生する1.2L直列3気筒ガソリンエンジンで、ミッションはCVTが組み合わされます。駆動方式は2WD(FF)のみで、燃費性能は新方式のWLTCモードで20.0km/Lを達成しています。
グレード構成はエントリーグレードのMと装備が充実した上級グレードのGの2種類で、車両本体価格は143万2200円〜156万9700円となっています。生産国のタイをはじめ、世界70カ国以上で販売され、累計世界販売台数約67万台となるコンパクトカーのヒットモデルであるミラージュ。マイナーチェンジによってリーズナブルな価格設定だけでない魅力がアップしています。
■三菱 ミラージュ価格表
グレード | 駆動方式 | WLTCモード燃費(km/L) | 車両本体価格 |
---|---|---|---|
M | 2WD(FF) | 20.0 | 1,432,200円 |
G | 1,569,700円 |
※記事の内容は2020年6月時点の情報で制作しています。