ミドルサイズSUVの人気モデル「マツダCX-5」の新型が2025年7月10日に欧州で発表となりました。CX-60などラージ商品群の登場後も人気が衰えなかったCX-5。待望の3代目モデルの外観、内装、メカニズムなどを速報します。
待望の3代目CX-5が登場
2025年7月10日、マツダは3代目となる新型CX-5を欧州で正式に発表しました。2012年に登場した初代CX-5 はマツダのデザインテーマ「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」と、優れた走行性能と環境性能を実現する「SKYACTIV(スカイアクティブ)技術」を初めて全面採用し、瞬く間に大ヒットモデルとなりました。その後、2017年に登場した2代目モデルも初代同様に美しい内外装デザインとマツダらしい走りの良さで人気モデルとなりました。
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依然として売れ続けていたCX-5
世界100以上の国と地域で販売されるCX-5のグローバル累計販売台数は450万台以上とマツダの屋台骨を支える車種へと成長しました。モデル末期の2025年上半期でも米国では約68,000台以上を販売、2位の北米専用モデルCX-50の約47,000台を大きく上回っています。欧州や国内でも世代の新しいCX-60に肉薄する販売台数をマークするなど、依然として大きな存在感を示し続けています。
排気量の大きな6気筒エンジンなどを中心に縦置きFRレイアウトを採用したCX-60、CX-70およびその3列シート版のCX-80、CX-90といったラージ商品群とは異なるニーズが、Cセグメントサイズで横置きFFレイアウトのCX-5にはあるということでしょう。
好評の内外装はキープコンセプト

新型のデザインスケッチ
今回、欧州で発表された3代目CX-5は「新世代エモーショナル・デイリーコンフォート」を開発コンセプトに掲げ、魂動デザイン、人馬一体の走りを継承・深化させたとしています。
新型の外観はCX-5らしくスポーティさと高級感のバランスが程よいデザインだと感じます。全長4,690mm/全幅1,860mm/全高1,695mmという新型CX-5のサイズは、旧型の4,575mm/1,845mm/1,690mmに比べると、少々長く、わずかに広くなっています。先に登場しているCX-60の4,740mm/1,890mm/1,685mmと旧型CX-5のちょうど中間的なサイズです。
ライバルのトヨタRAV4、スバルフォレスター、日産エクストレイルなどに比べると、全長と全幅は少し大きめ、高さは少し低めというサイズ感になります。2代目CX-5はスタイリッシュなデザインの評価は高かったものの、後席とラゲッジスペースにはもう少し長さが欲しいという要望も多かったとも聞きます。この辺りを反映した巧みなサイズ設定と言えるでしょう。
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最新のマツダデザインとなったインテリア
インテリアに関しても低いインパネや横長のディスプレイ、ラグジュアリー系やモダン系など複数のテイストが用意された上質なトリムなど、CX-60を始めとしたラージ商品群と似た最新のマツダデザインとなっています。
「眺めて触れて乗ることでの歓びと感動を提供しながら、室内空間の広さや使い勝手、乗り心地、静粛性を進化させることにより、日常の多様なシーンにおける快適な移動をサポートします。」というマツダの説明通り、8年分の進化を最も感じる部分かもしれません。
基本的なメカニズムは2代目を踏襲するが、ディーゼルは廃止で2.5Lガソリンエンジンに1本化!
エンジンやトランスミッション、サスペンションなど、走りに関する部分は基本的には2代目モデルをベースにしているように見えます。しかし極めて重大な変化もあります。ディーゼルエンジンの採用が見送られ、2.5L直噴ガソリンエンジンに1本化されました。
この2.5Lガソリンエンジンは欧州や日本向けにはマイルドハイブリッドが組み合わされ、さらに理想の燃焼を目指して開発中の新エンジン「SKYACTIV-Z」が、マツダ独自の新ハイブリッドシステムと組み合わされて 2027 年中に導入予定とアナウンスされています。CX-5と言えばクリーンディーゼルの魅力を日本に知らしめた一台だけに、大きな驚きです。トランスミッションは従来と同じく一般的なトルコン式6速AT、前:ストラット、後:マルチリンクのサスペンション形式にも変化はありません。
日本では2026年中に発売
新型「CX-5」は、欧州では2025年末、日本などその他の市場では2026年中の発売を予定しているとのことです。ちょうどいいサイズのスタイリッシュな新型CX-5、その日本発売が待ち遠しい人も多いのではないでしょうか。
(写真:マツダ)
※記事の内容は2025年7月時点の情報で制作しています。
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