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中古車のスズキ「ワゴンR」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

中古車のスズキ「ワゴンR」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖
中古車のスズキ「ワゴンR」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

日本にトールワゴンという文化を根付かせた初代スズキワゴンR。現行型は通算6代目のモデルになります。人気車種だけに中古車の流通量も多く、自分にあった1台を選ぶのはなかなか大変です。この記事では中古車のワゴンRなら、どのモデル、グレード、年式のものを買えば一番お得なのか、間違いがないのかという正しい買い方に加えて、気になる最新の中古車相場の状況などを専門家の目線で徹底解説します。ぜひ参考にしてください。

この記事のPOINT

  • 一番推したい中古車のスズキ「ワゴンR」は2017年式ハイブリッドFZ
  • 現行型には3つのデザインが存在。どの形が好きかをしっかり考えて

中古車のワゴンR、おすすめモデルはズバリこれ。自分なら「2017年式ハイブリッドFZ」を90万円で買う!!

中古車のワゴンR、おすすめモデルはズバリこれ。自分なら「2017年式ハイブリッドFZ」を90万円で買う‼

現在中古車市場には、2003年にデビューした3代目ワゴンRより新しいものが多く流通しています。ワゴンRの中古車購入を考える場合、現実的なターゲットになってくるのは2012年9月デビューの旧型と、2017年2月デビューの現行型でしょう。中古車相場は旧型が10万〜120万円、現行型が50万〜180万円になります。

現行型はアルトから採用されたスズキの新しいプラットフォーム「ハーテクト」を採用するとともに、エントリーグレードのFAを除く全グレードにマイルドハイブリッドを搭載。マイルドハイブリッドとはモーター機能をもった発電機(ISG)が減速時に発電した電気を小型のリチウムイオン電池に貯め、加速時にその電気を使ってモーターがエンジンをアシストするシステムです。アイドリングストップ後のエンジンスタートもISGが担当しますが、ISGはセルモーター特有の「キュルキュル」という音がしないのでとても静か。これも優れた点のひとつです。

一般的に軽自動車は標準グレードとカスタムグレードが設定されます。ところが現行型ワゴンRは、FA とハイブリッドFX、ハイブリッドZ、ワゴンRスティングレーで、まったく違うフロントフェイスを採用。3つのデザインから好きなスタイルを選ぶことができるのです。

今回、筆者がチョイスしたのはワゴンRの上級グレードとなるハイブリッドFZ。今、現行型ワゴンRはFAとハイブリッドFXの台数が圧倒的に多くなっています。ハイブリッドFZの流通量は全体の1割強。つまり将来的にはハイブリッドFZの希少価値が高まる可能性があると考えました。

デビューから4年経ち、上級グレードでも100万円以下の中古車が見つけやすくなっているので、予算を抑えたい方も安心です。

 

ほかにもこんなに!お買い得で魅力的な中古車のワゴンR

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現在、軽自動車の主流は背が高くスライドドアを装備する軽スーパーハイトワゴン。でも「そこまで広くなくていい」「スライドドアより普通のヒンジ式ドアが使いやすい」という方もけっこういます。ワゴンRはそんな方にぴったりのモデルです。価格重視で選ぶのはもちろん、新車に近い状態の届出済み未使用車を探すことも可能。旧型も燃費を良くするためのさまざまな機能が備わっているので、購入後の維持費にこだわりたい方にもおすすめです。

ワゴンRのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧

ワゴンRのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧

1993年にデビューした初代ワゴンR、軽自動車の概念を大きく変える革命的なモデルでした。軽自動車は小さくて安いのだから車内は狭くて当たり前と考えていた人たちに、乗用タイプの軽自動車と同じ感覚で運転できるのに背を高くすることで室内空間を広げ、軽自動車だって快適に移動できることを提案したのです。さらにルーフレールをつけたレジャー仕様にすることで、当時のRVブームにもぴったりはまり、空前の大ヒットモデルとなりました。

ワゴンRのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧2

それから約20年。5代目となる旧型は2012年9月に登場しました。デザインは3代目、4代目、そして5代目とキープコンセプトに。しかし中身はこの代で劇的に変わります。

この代から一新されたプラットフォームにより先代比で70kgの軽量化に成功。剛性も大幅に高められ、コンパクトカーよりいいのではないかと感じるほどの上質な乗り心地を実現したのです。

このワゴンR以降、軽自動車の乗り心地が飛躍的に良くなったといっても過言ではありません。公式の発表はありませんが、このプラットフォームがスズキの軽量プラットフォームであるハーテクトの基礎になったといわれています。

さらにエネチャージ、新アイドリングストップ、エコクールという「スズキグリーンテクノロジー」によりNAモデルが当時の軽ワゴンNo.1となる28.8km/L(JC08モード)という低燃費を達成しました。

ワゴンRには3代目からカスタムモデル的な位置付けとしてスティングレーが設定されています。もちろん5代目ワゴンRにもスティングレーが用意されました。

ワゴンRのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧3

2013年7月にはNAモデルの燃費が30.0km/L(JC08モード)にまで高められるとともに、衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能などの先進安全装備がオプション設定されます。

2014年8月にはマイナーチェンジを実施。上級グレードのFZとスティングレーはエネチャージがS-エネチャージへと進化しました。これは現在のマイルドハイブリッドにつながるシステムです。S-エネチャージによりワゴンRの燃費は32.4km/L(JC08モード)にまで高められました。また、スティングレーにはバックする際に左右から車両に接近する移動物を知らせる「後退時左右確認サポート」やクルーズコントロールが採用されました。そして2015年8月にはJC08モード燃費が33.0km/Lにまで高められます。

旧型ワゴンRの歴史は、燃費向上の歴史だったといっても過言ではありません。

ワゴンRのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧4

ワゴンRのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧5

ワゴンRのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧6

2017年2月、ワゴンRは6代目となる現行型にフルモデルチェンジします。S-エネチャージはマイルドハイブリッドに進化。燃費はJC08モードで33.4km/Lを達成しました。プラットフォームは2014年にデビューしたアルトから採用しているハーテクトに。旧型から20kgの軽量化を実現し、乗り味は旧型からさらに向上しました。

ハーテクトは乗り心地だけでなく室内空間の拡大にも貢献しています。室内長は2,450mmになり、前後乗員間距離が拡大。前席のヒップポイントも見直され、乗降性が高まっています。

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先進安全装備は単眼カメラと赤外線レーザーレーダーを使った衝突被害軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報、ふらつき警報などがセットになったセーフティパッケージをオプション設定。搭載車はグレード名に「セーフティパッケージ装着車」と付けられています。

2019年12月には、後方の衝突被害軽減ブレーキ、後方誤発進抑制機能など、バック時に作動する先進安全装備が搭載されています。また、このタイミングでパワートレインも新しいものに変更されました。

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筆者のおすすめ車を紹介したときにも触れたように、現行型ワゴンRには3つのデザインが存在します。ガソリンモデルのFAとハイブリッドFXは大きな四角いライトがかわいいデザインに。押し出しが強いほかのグレードはちょっと苦手という方におすすめです。

FAとハイブリッドFXでは装備に大きな差はありませんが、現行型ワゴンRの良さを味わいたいならマイルドハイブリッドは捨てがたいところ。流通量もハイブリッドFXのほうが圧倒的に多いし、相場の加減もほとんど変わらないので、ぜひハイブリッドFXを選んでください。

現行型ワゴンRはデビュー時に先進安全装備がオプション扱いだったので、装備されているものにはグレード名に「セーフティサポート装着車」とあります。2019年12月以降は標準装備扱いに変わったので、先進安全装備がついてないものに「セーフティサポート非装着車」と付けられるように。ここだけ気をつけて中古車を探してください。

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ハイブリッドFXが愛らしい雰囲気なのに対し、スティングレーはアメリカンテイスト漂うアクの強いデザインが特徴。高級感のある車に乗りたい方におすすめです。スティングレーにはマイルドハイブリッドのハイブリッドXとマイルドハイブリッド+ターボのハイブリッドTが用意されます。スティングレーらしい雰囲気を楽しみたいならぜひターボに乗ってほしいですね。ハイブリッドTはハイブリッドXに装備されないサイドエアバッグとカーテンエアバッグが備わります。

せっかく高級感のある車に乗るのだから、先進安全装備が充実した一部改良以降のものがおすすめ。2020年式だと上記のような相場感に。もう少し予算を抑えたいなら2017年式を。相場は80万〜140万円になっています。

なるべく予算を抑えたい方におすすめ「旧型ワゴンR 20周年記念車」 中古車の相場 20万〜90万円

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コストを最優先でワゴンRを選ぶなら、ターゲットは旧型になります。2013年7月にワゴンRの発売20周年を記念して登場した特別仕様車には、オプション設定だったレーダーブレーキサポートなどが備わります。ただ、先進安全装備が備わるといっても最新のものより性能は劣るので、あくまで安全運転をサポートするものだということを忘れずに!

20周年記念車の流通量は150台ほど。やや少ないですが、中古車をチェックすると走り込んだものは少なくなっていました。車両本体価格50万円以下でも走行5万〜8万km程度のものが見つかります。もっと安く買いたい場合、距離にこだわらなければ車両本体価格30万円前後のものも流通しています。

レーダーブレーキサポートなどがいらないのであれば(オプション設定だったので装備されているものが見つかる可能性もあります)、ベーシックなFXやFXリミテッドも狙い目です。

 

中古車のワゴンRならではのチェックポイントはココ

中古車のワゴンRならではのチェックポイントはココ

先進安全装備の搭載内容をチェック!

2013年7月、旧型ワゴンRにはじめてレーダーブレーキサポートが搭載されました。それから現在まで、ワゴンRの先進安全装備は大きく3度進化しています。まず旧型はマイナーチェンジ時に後退時ブレーキサポートと自動俯瞰機能を採用。ただ、これがオプション設定されたのはスティングレーだけで、標準モデルは前期型と変わりません。

2度目の大きな変更は現行型へのフルモデルチェンジ時。ここでの進化が最も大きく、単眼カメラと赤外線レーザーレーダーを使った衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報、ふらつき警報などが装備されます。また、運転席前方にヘッドアップディスプレイも取り付けられています。

2019年12月には後方の安全もサポートする機能を搭載しています。

最新の安全装備がフルに載ったものを買いたいなら、2019年12月以降のものを。逆に旧型は今となっては性能的に厳しいので、安全装備にこだわるなら現行型に的をしぼりましょう。

また、ワゴンRをはじめとする軽ワゴンはビジネス需要も多くあります。その場合、装備内容ではなく価格にこだわってまとまった台数が導入されるケースもあるため、ワゴンRは現行型でも先進安全装備が装着されないものが存在します。購入時はどんなものがついているかをしっかりチェックしましょう。

旧型ワゴンRの「エネチャージ」と「S-エネチャージ」は機能が大きく違う

旧型ワゴンRデビュー時に搭載されたエネチャージはエネルギー回生機構。減速時に発電した電気を小型のリチウムイオン電池に貯めて、その電気をオーディオなどに使います。

マイナーチェンジでFZとスティングレーXに搭載されたS-エネチャージは減速エネルギー回生機構に加え、加速時にモーターがエンジンをアシストするようになりました。これを実現するため、SエネチャージはオルタネーターではなくISGを使っています。ISGにはスターターモーター機能も備わっています。セルモーターと違い始動時に「キュルキュル」という音がしないので、アイドリングストップ後にいつエンジンが再始動したかわからないほど。

性能はもちろんS-エネチャージのほうがいいですが、そこまでこだわらないならエネチャージのものを安く買うのもひとつの方法です。どちらがついているか意識しながら中古車を探してみてください。

 

ワゴンRの中古車と比べたいライバル車種はコレだ!

●長年ワゴンRと販売台数争いをしているガチライバル「現行型ダイハツムーヴ」

長年ワゴンRと販売台数争いをしているガチライバル「現行型ダイハツムーヴ」

1995年に初代がデビューして以来、25年以上もワゴンRと熾烈な販売台数争いをしているムーヴ。現行型がデビューしたのは2014年。そろそろ次期モデルの噂も聞こえるようになりました。次期モデルは間違いなくDNGAに基づいた車づくりがなされてくるはずなので、現行型の中古車は旧型ワゴンRとの比較検討をするのがおすすめ。そうなると高年式ではなく価格が安いデビュー時のものを探すのが賢い選択になります。

現行型ムーヴはステアリングスイッチを押すことでエンジンやCVTの制御を変えて力強い走りが楽しめるパワーモードが備わります。「いざというときには燃費より走り!」という方は超注目です。

●上級グレードは高速道路運転支援機能を搭載「現行型日産デイズ」

上級グレードは高速道路運転支援機能を搭載「現行型日産デイズ」

スズキとダイハツはひとつのモデルで低価格帯のビジネス用途から高級志向の個人ユーザーの獲得まで担っているのに対し、日産の軽自動車はどちらかというと高級志向にシフトしています。新開発エンジンを搭載して2019年にデビューした現行型デイズは、上級グレードに高速道路同一車線内での運転支援を行うプロパイロットを搭載。その他のグレードでも多くの先進安全装備が搭載されています。

デザインは標準モデルでも高級感のあるスタイルに。ハイウェイスターは大型のVモーショングリルを採用して、クラスを超えた風格をまといました。また、オーテックが手がけたボレロも設定。外装はもちろん内装も2トーン仕様になり、特別感漂うモデルとなっています。

●シンプルさと日常での使いやすさにとことんこだわったモデル「現行型ホンダN-WGN」

シンプルさと日常での使いやすさにとことんこだわったモデル「現行型ホンダN-WGN」

2019年8月に登場した現行型N-WGN(エヌワゴン)は、車の本質的な価値を徹底的に磨き上げることをコンセプトに、安全性能と日常での使い勝手にとことんこだわったモデルです。ホンダの安全運転支援システムであるホンダセンシングを全グレード標準装備に。そしてシステムに頼る前にみずからが正しい姿勢で運転できるようにと、ステアリングの上下調整だけでなく前後調整(テレスコピック&チルトステアリング)もできるようにしています。

ホンダ独自のセンタータンクレイアウトにより、室内空間は広々! 荷室を上下2段に分けて使えるようにするなど、ほかのモデルにはない利便性も備えています。

中古車のワゴンRを賢く探すのなら

中古車のワゴンRを賢く探すのなら

では、中古車ワゴンRをどこでどのように探したら良いでしょうか。カーライフを賢くスムーズに始めるのに、おすすめのサービスや販売店をご紹介します。

カーセンサーnet

カーセンサーnetは中古車情報誌時代から数えて40年近い歴史と実績を誇る検索サイトで、サイト上には約50万台の情報が掲載されています(※)。車の状態を示す評価について独自の認定システムを導入しているので、こうした評価を車選びの目安にすれば、車に詳しくない方でも安心して車選びができるでしょう。

また、「カーセンサーアフター保証」に加入すれば、業界最多水準の350項目の部品について修理が保証され、保証料金は車に合わせて細かく設定できるので、無駄なく予算に合わせた保証を付けることができます。

カーセンサーnetの現行型&旧型ワゴンRの掲載件数は7,524件、価格帯は10万~180万円となっています(※)。
※いずれも2021年5月29日時点の情報です。

グーネット中古車

先述のカーセンサーnetと同じような中古車情報サイトで、こちらも約50万台が登録されています(※)。グーネット中古車にも、検査協会などが車の状態を評価する「ID車両」という制度や、最長3年まで走行距離無制限でさまざまな保証が付く「Goo保証」などの制度があります。

グーネット中古車のワゴンR掲載台数は7,309件、価格帯は10万~160万円となっています(※)。
※いずれも2021年5月29日時点の情報です。

 

安全装備にこだわるならやはり現行型を中心に選ぼう

現行型と旧型ワゴンRはデザインの違いで見てみると、旧型で2種類、現行型では3種類と、5つのバリエーションが存在します。それぞれ個性的なので、まずはどれが自分好みかをしっかり見極めましょう。なんとなく価格だけで選んでしまうと、購入後に後悔する可能性も。

旧型にも先進安全装備は備わっていますが、まだ人への対応が難しかったり、対応速度が低速域のみだったりしたので、先進安全装備にこだわる方は旧型ではなく現行型から探してください。

 

よくある質問

Q1:中古車のワゴンR、どれを買うべき?

A:先進安全装備にこだわるなら現行型。流通量が多いのはハイブリッドFX、デザインや希少性にこだわるならハイブリッドFZもおすすめ。

Q2:中古車のワゴンRを買うときに気を付けたいポイントは?

A:衝突被害軽減ブレーキが人にも対応したのは現行型から。旧型でS-エネチャージが搭載されたのは2014年8月からで、グレードはワゴンR FZとスティングレーXのみになります。

Q3:中古車のワゴンRはどこで手に入れればいい?

A:購入するなら全国の販売店の窓口となっているカーセンサーnet、グーネットなどの中古車情報検索サイトを活用するとよいでしょう。頭金や初期費用の一括払いが必要ない方法を探しているなら、定額カルモくんがおすすめです。支払いは毎月定額の利用料金だけなので、すぐにお好みの中古車のワゴンRに乗ることができます。

※記事の内容は2021年5月29日時点の情報で制作しています。

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