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中古車のスズキ「ジムニー」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

中古車のスズキ「ジムニー」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖
中古車のスズキ「ジムニー」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

屈強な軽SUVという唯一無二の存在であり続けるスズキ「ジムニー」。2018年に登場した現行型、そして1998年10月から20年にわたり販売された旧型、どちらも人気車種だけに中古車の流通量も多く、自分に合った1台を選ぶのはなかなか大変です。この記事では中古車のジムニーなら、どのモデル、グレード、年式のものを買えば一番お得なのか、間違いがないのかという正しい買い方に加えて、気になる最新の中古車相場の状況などを専門家の目線で徹底解説します。ぜひ参考にしてください。

この記事のPOINT

  • 一番推したい中古車のスズキ「ジムニー」は2016年式ランドベンチャー(5MT)
  • 旧型ジムニーは2004年10月以降のものがおすすめ!

中古車ジムニー、おすすめモデルはズバリこれ。自分なら「2016年式ランドベンチャー(5MT)」を150万円で買う!!

中古車ジムニー、おすすめモデルはズバリこれ。自分なら「2016年式ランドベンチャー(5MT)」を150万円で買う‼

2018年に現行型(JB64)へとフルモデルチェンジしたジムニーは、デザイン性、屈強なオフロード性能と普段使いの快適さのバランスなどが受けて注文が殺到。元々の生産台数が多くないこともあり、現在でも長期の納車待ちが続いています。

フルモデルチェンジをきっかけにJA11、JA12/22など数世代前のモデルも再評価され中古車相場が上昇。それに加え、アウトドア好きの若い女性が「かわいい!」と歴代ジムニーに飛び付き、ジムニー女子という言葉まで生まれるほどの人気になりました。

そんな中で乗用車ライクな旧型ジムニー(JB23)は比較的相場が安めで推移していたのですが、現行型やJA12などがブームになったことで逆に「実はJB23もかっこいいじゃん!」とじわじわと注目度が高まってきています。

新車が手に入らないため、現行型の中古車はプレミア相場に。現行型は長期の納車待ちを覚悟して新車を正規ルートで注文するか、高いお金を出して中古車をすぐに買うかの二択になります。

筆者も「実はJB23もかっこいいじゃん!」と思っている1人でして、今なら迷わず旧型をチョイスします。

20年にわたり生産された旧型ジムニーを中古車で買う場合、どの年式を探すかがポイントに。20年前のモデルでも人気なのでかなり価格は高めです。予算が少ないと「なるべく低年式のものを」と考えがちですが、筆者は最低でもマイナーチェンジを受けた2004年10月(5型)以降のものをおすすめします。

中古車ジムニー、おすすめモデルはズバリこれ。自分なら「2016年式ランドベンチャー(5MT)」を150万円で買う‼2

このタイミングで2WDと4WDの切り替えがレバー式からボタン式に変わりました。そしてトランスミッションも新しいものに変更されています。ジムニーのプロショップで話を聞くと「これ以降のジムニーは機関系の信頼性が大きく向上した」といいます。

そんなジムニーにはワイルドウインドとランドベンチャーという特別仕様車が存在します。どちらも人気があるため価格は高めになりますが、筆者ならなるべく状態のいい高年式のもの(しかもMTでノーマルに近いもの)を手に入れ、長く大切に乗ります。そして手放すことになっても高年式の特別仕様車でMTなら高値で売却できることが期待できます。

ここでひとつ耳より情報を。ジムニーの中古車相場は季節要因を受けやすく、毎年秋になると急激に相場が跳ね上がります。そして春になると高値だった相場が落ち着く傾向に。つまり4月から8月頃まではジムニーの中古車の絶好の買い時なのです!

 

ほかにもこんなに!お買い得で魅力的な中古車ジムニー

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一押しモデルとして紹介した旧型最終モデルのランドベンチャー以外にも、ジムニーはさまざまな視点で魅力的な中古車を探すことができます。まずは現行型と旧型、どちらにするか考えてみましょう。2018年7月に登場した現行型は初回車検のタイミングが訪れたことで、徐々に中古車流通量が増えてくる可能性もあります。まだプレミア相場は続くと思いますが、現行型を探している方にはチャンスですよ!

ジムニーのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧

ジムニーのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧

ホープ自動車が1967年に開発したホープスター・ON型4WDの製造権をスズキが買い取り、量産するために改良を加えて1970年4月にジムニー(LJ10)として発売。以来、50年以上も唯一無二の存在であり続けるジムニー。

ジムニーのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧2

3代目にあたる旧型(JB23)は1998年10月の軽自動車規格改定に合わせて登場しました。いわゆるジープ型だったジムニーのスタイルが大きく変わり、乗用車のようなデザインに変更。JB23の一つ前の世代であるJA12/22型からサスペンションがリーフスプリング式からコイルスプリング式に変更されてオンロードでの乗り心地が向上。JB23はそこからさらに進化して高速道路も快適に走行できるようになっています。

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前述したように2004年10月のマイナーチェンジでトランスファーの切り替えがレバー式からボタン式に変更され、ギア比なども変更されました。また、このタイミングでATモデルのシフトレバーがゲート式に変わっています。

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デザイン面ではデビュー時は5スロットルグリルだったフロントフェイスが2002年にグリルとボンネットが分割されて3本フィンのグリルに。そして2004年10月には横2本スリットのグリルに変わっています。

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2012年には歩行者との衝突時の新しい安全基準に対応するためボンネット先端が高くなりました。そして2014年8月にはメーター内にさまざまな情報を表示するインフォメーションディスプレイが搭載されました。

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2018年7月、ジムニーは4代目となるJB64型へとフルモデルチェンジ。同じタイミングで登録車のジムニーシエラもフルモデルチェンジしています。

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原点回帰したデザイン、高いオフロード走破性はそのままに、旧型よりも格段に向上したオンロード性能、ツートーンカラーを含むさまざまなボディカラー、上級グレードに設定された先進安全装備などが支持され、現行型ジムニーはデビューと同時に爆発的なヒットを記録。デビューしてすぐに1年以上の納車待ちが発生するほど注文が殺到。スズキは生産能力を高めるなどの対応をしていますが、長期の納車待ちは現在も続いています。

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このように時代に合わせて変化してきたジムニーですが、初代から伝統を守り続けている部分もあります。

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現行型もフレームは屈強なラダーフレーム構造で4WDはパートタイム式。そして四輪独立懸架ではなく前後ともにリジッドアクスル式サスペンション(左右のタイヤを車軸でつなぐ方式)を採用しています。

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ジムニーを買ったら自分好みにカスタムして思い切り遊びたい。そう考えているなら、最初からカスタムされた届出済み未使用車で好みのものを探すという方法もあります。現行型ジムニーのカスタムカーは軽くリフトアップしてアルミホイールを変えたくらいのものから、ゴリゴリにカスタムされたものまで種類が豊富。

現行型はノーマル車でもプレミア相場になっているのでカスタムされたものはかなり高め。それでも新車の納車を待ってからコツコツカスタムするよりも、最初からカスタムされたもので納車と同時にジムニーライフを楽しめるというメリットは大きいはず。

カスタムされたものを買うときは、車検をパスできる状態かをあらかじめ確認しておきましょう。また、ジムニーに限らず衝突被害軽減ブレーキがついているものは、車高が大きく変わると本来の性能を発揮できない可能性があることが取扱説明書に書かれています。そのあたりも含めて確認してください。

●手頃な価格のジムニーを街乗りで楽しみたいなら「2005年式のAT車」 中古市場の相場40万〜110万円

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ジムニーはMTの人気がずば抜けて高く、2000年前後のものでも普通に100万円以上の価格で販売されています。その分、AT車の相場は安め(といっても15年以上前のもので70万円台はざらですが)。

この年式で高価格帯にあるのは特別仕様車のワイルドウインドやランドベンチャー。低価格帯はベースグレードのXCが中心です。少しリフトアップして雰囲気をよくしたものも見つかります。

ATでもう少し新しいものだと2012年式は60万〜150万円、2017年式は110万〜200万円になります。

旧型前期モデルの顔が好きなら「前期型のMTモデル」 中古市場の相場20万〜100万円

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旧型ジムニーの前期モデルはグリルデザインが特徴的でファンからはガイコツと呼ばれたりもします。この世代の特徴は2WDと4WDを切り替えるトランスファーがレバー式になっていること。ちなみに現行型のトランスファーもレバー式に戻っています。

この年式のトランンスファーはハイギアードなセッティングのため林道をガンガン走る人たちからは不満も上がっていました。その分、この部分がカスタムされている可能性も大。オフロードで遊ぶためのベース車を探している方はこれくらいの年式で車両代を安く抑えて、その分パーツ代に回すのも悪くない選択です。

中古車のジムニーならではのチェックポイントはココ

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何よりボディの状態をチェック!

ジムニーは山などで働くプロから絶大な信頼を得ているモデル。またその4WD性能から雪国でも多く選ばれています。そのため下回りをぶつけたり、凍結防止剤などでボディにダメージがあるものも多く存在します。林道などでスポーツ走行を楽しんでいたオーナーは深い川やぬかるみに入っている可能も。

特に下回りの錆は補修が困難なケースも少なくありません。現行型はまだ心配はないでしょうが、旧型ジムニーの購入を考えている方はぱっと見のきれいさや走行距離だけで選ばず、店頭でボディの状態をしっかり確認しましょう。

足回りなどはアフターパーツがたくさん販売されているのでいざとなったら交換できますが、ボディはそうはいきませんからね。

カスタム車は車検に通るかを要確認

現行型、旧型ともにジムニーの中古車はがっつりカスタムされたものが少なくありません。特に旧型は定番のリフトアップ、バンパー交換、アルミホイールとタイヤの交換など。中にはマフラーやエンジンをいじったものも。

購入後にカスタムすることを考えているなら、最初から自分がやりたい方向性と同じようなカスタムが施されたものを買ったほうがお得。でもやりかたによってはそのままだと車検にパスできないものもあります。カスタム車は車検についてもしっかり確認し、納得した上で買うようにしてください。

現行型は新車より高いお金を出して買っていいかよく考えて

現行型ジムニーの中古車の価格帯を見てみると、新車価格187万5500円(MTは177万6500円)のXCが170万〜370万円、新車価格171万500円(MTは161万1500円)のXLが160万〜290万円、新車価格158万4000円(MTは148万5000円)のXGが160万〜270万円となっていました。

高価格帯はカスタム車両になりますが、低価格帯でもほとんどの車は新車価格より高くなっています。

現状、なるべく早く現行型ジムニーに乗りたいと思ったら、プレミア相場の中古車を買うしかありません。でも「新車より高いのはちょっと……」という方もいるでしょう。1年近く待つことができるか、高くても納得して乗れるか。よく考えて選ぶようにしてください。

 

ジムニーの中古車と比べたいライバル車種はコレだ!

クロカンの王者のスタイルを軽自動車で楽しめる「三菱パジェロミニ(最終型)」

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パジェロミニは三菱がジムニーの対抗馬として開発し、1994年にデビューしたモデル。三菱を代表するクロカンモデルであるパジェロのデザインを踏襲したスタイルは、愛らしさと迫力が見事に共存しています。

最終型は1998年10月の軽自動車規格改正時にデビュー。そして2012年6月まで生産されていました。オンロード走行を意識して作られているので、ジムニーほどハードに林道を走り回ったりすることには向いていませんが、小さなボディでSUVならではの楽しさを味わうことは十分できます。

軽自動車でも広い室内でのんびり過ごせるSUV「ダイハツタフト」

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ジムニーのような軽SUVに乗りたいけれど、家族で使うから後部座席にもちゃんと座りたい。そもそも3ドアだと無理……。もしSUVの雰囲気や利便性を求めているなら、本格クロカンのジムニーではなくタフトのようなモデルのほうが満足度は高いかもしれません。

ダイハツの新しい車づくりの指針であるDNGAに基づいて開発されたプラットフォームは前席を人のためのスペース、前席の後ろをフレキシブルスペースととらえ、人が乗るのも荷物を積むのも便利なつくりにしています。

大きなガラスルーフにより開放感も抜群!ボディカラーもカーキやベージュ、くすんだブルーなどの流行色をたくさんそろえています。

SUVのスタイルに憧れているならコンパクトSUVもあり「トヨタライズ/ダイハツロッキー」

SUVのスタイルに憧れているならコンパクトSUVもあり「トヨタライズ/ダイハツロッキー」

 

DNGAに基づいて開発された第2弾が登録車のロッキー。ライズはロッキーのOEMモデルになります。

全長3995×全幅1695×全高1620mmという扱いやすい5ナンバーサイズのSUVながら、実際のサイズよりも大きく見えるデザインは秀逸。しかも前席、後席ともに5ナンバーとは思えないほど広くなっています。

ジムニーのように林道の深い部分まで入っていくような走り方はできませんが、SUVのスタイルを楽しむなら、後部座席や荷室も使いやすいライズ/ロッキーはアリな選択です。

ちなみにライズとロッキーはフロントのデザインが大きく異なるので、両方見てどちらを買うか決めてください。

中古車のジムニーはここで探せ!

中古車のジムニーはここで探せ!

では、中古車ジムニーをどこでどのように探したらよいでしょうか。カーライフを賢くスムーズに始めるのに、おすすめのサービスや販売店をご紹介します。

カーセンサーnet

カーセンサーnetは中古車情報誌時代から数えて40年近い歴史と実績を誇る検索サイトで、サイト上には約50万台の情報が掲載されています(※)。車の状態を示す評価について独自の認定システムを導入しているので、こうした評価を車選びの目安にすれば、車に詳しくない方でも安心して車選びができるでしょう。

また、「カーセンサーアフター保証」に加入すれば、業界最多水準の350項目の部品について修理が保証され、保証料金は車に合わせて細かく設定できるので、無駄なく予算に合わせた保証を付けることができます。

カーセンサーnetの現行型、旧型ジムニーの掲載件数は2,909件、価格帯は10万~308万円となっています(※)。
※いずれも2021年5月23日時点の情報です。

グーネット中古車

先述のカーセンサーnetと同じような中古車情報サイトで、こちらも約50万台が登録されています(※)。グーネット中古車にも、検査協会などが車の状態を評価する「ID車両」という制度や、最長3年まで走行距離無制限でさまざまな保証が付く「Goo保証」などの制度があります。

グーネット中古車のジムニー掲載台数は3,015件、価格帯は10万~350万円となっています(※)。
※いずれも2021年5月23日時点の情報です。

 

とにかく値落ちしないジムニー。ある程度費用がかかるのは覚悟して!

とにかく値落ちしないジムニー。ある程度費用がかかるのは覚悟して!

ジムニーはなかなか値落ちしないことで知られていて、これまで書いてきたように旧型でも100万円を超えることが珍しくありません。本記事内でジムニー以外のおすすめ車種も紹介しましたが、ジムニーは唯一無二の存在なだけに代わりになるモデルないのも事実。

ジムニーに乗りたいと思ったら他の車に目移りなどせずに、多少高くても納得できるものを探すのが得策です。

最初のほうでふれましたが、8月頃まではジムニーの中古車が比較的買いやすい時期。少しでも安く買いたい人は今がチャンスです!

よくある質問

Q1:中古車のジムニー、どれを買うべき?

A:旧型後期モデルの特別仕様車で状態のいいものを探すと満足度も高く、長く楽しめるはずです。

Q2:中古車のジムニーを買うときに気を付けたいポイントは?

A:ボディの状態や車検に通る状態かなどを購入時にしっかり確認してください。

Q3:中古車のジムニーはどこで手に入れればいい?

A:購入するなら全国の販売店の窓口となっているカーセンサーnet、グーネットなどの中古車情報検索サイトを活用するとよいでしょう。頭金や初期費用の一括払いが必要ない方法を探しているなら、定額カルモくんがおすすめです。支払いは毎月定額の利用料金だけなので、すぐにお好みの中古車のジムニーに乗ることができます。

※記事の内容は2021年5月23日時点の情報で制作しています。

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