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中古車のホンダ「フィット」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

中古車のホンダ「フィット」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖
中古車のホンダ「フィット」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

ハッチバックの常識を覆す広大な室内空間が人気のホンダ「フィット」。その秘密は、ホンダが開発したセンタータンクレイアウトと呼ばれる構造にあります。2020年2月に登場した4代目となる現行型、2013年9月に発売された旧型、どちらも人気車種だけに中古車は数多く流通しています。今回は中古車のフィットなら、どのモデル、グレード、年式のものを買えば一番お得なのか、間違いがないのかという正しい買い方に加えて、気になる最新の中古車相場の状況などを専門家の目線で徹底解説します。ぜひ参考にしてください。

この記事のPOINT

  • 一番推したい中古車のホンダ「フィット」は2020年式e:HEVホーム
  • 現行型を買う際はどのグレードのデザインが好みかをしっかり見極める

中古車のフィット、おすすめモデルはズバリこれ。自分なら「2020年式e:HEVホーム」を180万円で買う!!

中古車のフィット、おすすめモデルはズバリこれ。自分なら「2020年式e:HEVホーム」を180万円で買う‼

中古車市場には2001年に登場した初代フィットから最新の4代目フィットまで、多くの中古車が流通しています。普通にフィットを買おうと思ったとき、現実的なターゲットになるのは旧型と現行型が選択肢になるでしょう。旧型の中古車相場は30万〜220万円、現行型は120万〜270万円です。

今、筆者がフィットの中古車を選ぶとしたら、車両本体価格180万円前後で現行型のハイブリッドモデルであるe:HEVのホームを探します。まだ新車より20万〜30万円程度しか安くなっていませんが、この価格帯ならディーラーのデモカーアップの中古車が見つけやすくなっているのです。

フィットは2代目のマイナーチェンジのタイミングでフィットハイブリッドを発売(この時はフィットとは別のモデルという位置付けでした)。現行型のハイブリッドは日常走行しているほとんどの時間をモーターで走行し、エンジンは発電に徹するe:HEV(イーエイチイーブイ)を搭載しています。

中古車のフィット、おすすめモデルはズバリこれ。自分なら「2020年式e:HEVホーム」を180万円で買う‼2

仕組みとしては日産のe-POWERに代表されるシリーズハイブリッドに近いものになりますが、シリーズハイブリッドは100%モーターの力で走行するのに対し、ホンダのe-HEVは高速道路のクルーズなどエンジンのほうが効率良く走れるシーンでは自動でクラッチをつないでエンジンの力で走行します。つまり、シリーズハイブリッドと普通のハイブリッドのいいところどりのようなシステムなのです。

e:HEVとガソリンモデルの価格差は新車価格で約35万円。中古車でも20万〜30万円ほどの価格差があります。燃費はe:HEVが28.8km/Lなのに対しガソリンモデルは20.2km/Lなので、購入時の価格差を節約した燃料代だけでカバーするのはかなり大変です。

それでもe:HEVには走行中の静けさやモーターならではのレスポンスのいい走りなど、さまざまな付加価値があります。その意味で、現行型フィットはe:HEVがおすすめ!

中古車のフィット、おすすめモデルはズバリこれ。自分なら「2020年式e:HEVホーム」を180万円で買う‼3

現行型フィットには5種類のグレードが用意され、それぞれデザインに特徴が与えられました。どれを選ぶかは好みになりますが、筆者はホームのインテリアデザイン、そしてシートの座り心地の良さが気に入っています。

 

ほかにもこんなに!お買い得で魅力的な中古車のフィット

一押しモデルとして紹介した現行型のe:HEVホーム以外にも、フィットはさまざまな視点から魅力的な中古車を探すことができます。まずは現行型と旧型、どちらにするか考えてみましょう。2020年2月に登場した現行型はディーラーが試乗車や展示車として使っていたものが中古車市場にたくさん出てきているので、状態がいい中古車を探しやすくなっていますよ!

フィットのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧

フィットのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧

初代フィットは2001年6月に登場。それまでコンパクトなハッチバックの室内空間は狭くて当たり前だったのですが、1999年1月に初代トヨタヴィッツがその概念を打ち破るパッケージングで登場。そして初代フィットがそのはるか上をいく室内空間で登場したのです。

フィットの広さの秘密はセンタータンクレイアウト。通常、燃料タンクは後部座席の後ろ側に配置されていますが、ホンダは薄型の燃料タンクを運転席の下に配置するパッケージングを編み出し、これまでの常識を完全に覆しました。センタータンクレイアウトは現在でも多くのホンダ車で採用されています。

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3代目となる旧型フィットは1.3Lと1.5Lのガソリンエンジン、そしてハイブリッドは1.5Lエンジンと高出力モーターを内蔵した7速DCTを組み合わせたスポーツハイブリッドi-DCTが用意されました。モーターの最高出力は2代目フィットに用意されたハイブリッドの2倍以上にまで高められています。1.5Lエンジン搭載車にはスポーティーなRSも用意されました。

フィットはこのタイミングでプラットフォームを一新。ボディも剛性を高めながら徹底的な軽量化が施されるとともに空力も高められ、燃費はハイブリッドが36.4km/L、ガソリン車が26.0km/L(いずれもJC08モード)を達成しました。

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2014年10月の一部改良では13G、13G Fパッケージを除くグレードに低速走行時に運転者のブレーキ操作を支援するシティブレーキアクティブシステムとサイドカーテンエアバッグ、前席用サイドエアバッグをセットにしたあんしんパッケージが標準装備に。

2015年9月のマイナーチェンジではエントリーグレード以外にプラズマクラスター搭載フルオートエアコンを装備。また、13G LパッケージとSパッケージにクルーズコントロールを装備するなど快適性能が高められました。

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2017年6月にはマイナーチェンジを実施。内外装のデザインを変更。また、静粛性を高めるとともにそれぞれのパワートレインをチューニングして燃費性能をアップさせています。

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フィットのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧8

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そしてホンダの安全運転支援システムであるホンダセンシングを採用。ホンダセンシングを搭載したモデルはグレード名に“ホンダセンシング”という名称が使われています。

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2020年2月、フィットは4代目となる現行型にフルモデルチェンジ。新型フィットがこだわったのはすべてにおいての“心地良さ”。デザインは旧型からイメージを大きく変え、芝犬のような愛らしい雰囲気に。ヘッドライト内のLEDデイタイムランニングライトとウィンカーがさまざまな表情を見せてくれます。

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グレードはシンプルなベーシック、上質な雰囲気のホーム、スポーティーなネス、アクティブさを前に出したクロスター、高級感を盛り込んだリュクスの5種類を用意。それぞれ内外装のイメージが変えられています。

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前述したように、ハイブリッドシステムにはe:HEVを採用。また、安全運転支援システムをパッケージしたホンダセンシングを全グレード標準装備にしています。

こちらもおすすめ!タイプ別にフィットの中古車を選ぶなら

コスパ重視で現行型を選びたい方に!「 2020年式ガソリンモデル」 中古市場の相場120万〜230万円

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現行型もガソリンモデルなら150万円以下で買える中古車が見つけやすくなっています。燃費は十分にいいので、経済性も抜群! もちろんホンダセンシングは標準装備なので、家族で使うのも安心。

低価格帯はベーシックとホームが中心ですが、アウトドアテイストが人気のクロスターは170万円台から、高級感を打ち出したリュクスは150万円台から見つかります。スポーティーなネスのガソリンモデルは流通量が少なめ。

50万円以下でフィットに乗るなら「2014年式13G Fパッケージ」 中古車の相場30万〜90万円

50万円以下でフィットに乗るなら「2014年式13G Fパッケージ」 中古車の相場30万〜90万円

旧型前期モデルなら車両本体価格50万円以内でも多くの中古車が見つかります。ただ、エントリーグレードの13Gは装備面がややものたりないかも。Fパッケージならスマートキー、フルオートエアコン、チップアップ機能付きの左右分割可倒式リアシートなどが備わります。

もし100万円まで予算を増やせるなら後期型の13F FパッケージやハイブリッドFパッケージを探すこともできます。

軽快な走りを楽しむなら旧型のスポーツグレードを「2018年式RSホンダセンシング」 中古車の相場60万〜150万円

軽快な走りを楽しむなら旧型のスポーツグレードを「2018年式RSホンダセンシング」 中古車の相場60万〜150万円

 

旧型には1.5Lエンジンを搭載するスポーツグレードのRSが設定されていました。強烈な走りが味わえるホットハッチとは違いますが、パワーに余裕があるエンジンで山道なども軽快に走ることができます。トランスミッションはパドルシフト付きのCVTと6速MTを用意。

RSはホンダセンシングが備わる後期型だとまだ150万円以上するので、前期型のほうがお得度は高くなります。MTは流通量が少ないこともあり、CVTより20万円ほど価格が高くなります。

中古車のフィットならではのチェックポイントはココ

中古車のフィットならではのチェックポイントはココ

現行型購入時は内外装のデザインをしっかり確認

前述したように現行型フィットは5つのグレードで内外装のデザインが大きく異なります。人によっては「もはや別の車」と感じるほど違うので、購入時はどのタイプが好きか、カタログはもちろん可能なら実車も見て選びたいところ。

「アウトドアっぽいデザインが好きだけれど、あまりお金をかけたくないから安いのでいいや」くらいの気持ちで選ぶと、購入後数年にわたって後悔しますよ……。

旧型で安全装備にこだわるなら後期型を!

今回、旧型のおすすめは価格にこだわり前期型をとりあげましたが、やっぱり先進安全装備も欲しいという方は、価格は少し高くなるもののホンダセンシングが搭載された後期型を選んでください。

2014年10月に装備されたあんしんパッケージのシティブレーキアクティブシステムは低速時にしか作動しません。ホンダセンシングが搭載されたもののほうが安心感は大きくなるはずです。

旧型RSはどの程度手が入れられているかをチェック

スポーツグレードである旧型のRS。本気のスポーツ走行を楽しむモデルではないので中古車でもノーマル車、あるいはマフラーやホイールを交換したくらいのものが多くなります。ただ、まれにかなり手を入れた中古車も存在します。

カスタムされたものを選ぶつもりなら、自分がどんな使い方をするか、購入後にどんなところに手を加えたいかなどを考えながら買うようにしてください。

 

フィットの中古車と比べたいライバル車種はコレだ!

モーターでスポーティーな走りが楽しめる「旧型日産ノートe-POWERニスモ」

モーターでスポーティーな走りが楽しめる「旧型日産ノートe-POWERニスモ」

動力は100%モーターで、エンジンは発電に徹するe-POWER。旧型ノートにはe-POWERを搭載したノートニスモが設定されていました。日産のモータースポーツ部門であるニスモがチューニングしたe-POWERシステムは、ノーマルとは比べ物にならないほど強烈な加速感を味わえます。

中でもe-POWERニスモSはボディなどにも手が加えられていて、剛性感のある走りは秀逸。また、加速感に加えてアクセルから足を離したときの減速も強化。モーター性能はノーマル比で約25%も高められています。

フィットの実車を見て少し大きいなと感じたら「最終型トヨタヴィッツ」

フィットの実車を見て少し大きいなと感じたら「最終型トヨタヴィッツ」

 

圧倒的な室内空間を誇るフィットですが、その分正面から見るとほかのハッチバックに比べると大きく感じます。特に高さがあるなと感じる方は多いかもしれません。もちろん全幅は5ナンバーサイズですし、高さも一般的な立体駐車場に入る1,550mm以下になりますが、それでもサイズが気になるようでしたら、旧型狙いの方は最終型のヴィッツ、現行型狙いの方はヤリスに注目。

どちらもコンパクトにまとめられたボディは運転していて取り回ししづらいと感じることはないでしょうし、小さくても十分な広さが確保されています。ただ、後部座席はフィットに比べるとやや狭くなるので、どちらが使いやすいか比べて選ぶようにしてください。ヴィッツ、ヤリスともにハイブリッドも設定されています。

フィットを見てもっと広いほうがいいと思ったら「現行型ホンダフリード」

フィットを見てもっと広いほうがいいと思ったら「現行型ホンダフリード」

ホンダのコンパクトミニバンであるフリードには3列目シートをなくし、荷室の使いやすさを高めたフリード+も設定されています。後部座席はスライドドアだし、荷室は高さがあるから背の高い荷物だって楽々積めます! アウトドアなイメージのクロスターも設定されていますよ。

フリードはボディが小さくてもホイールベースを長く取っているので室内空間も広々。車中泊を楽しむ方からも人気が高いモデルです。車を買ったらアウトドアも楽しんでみたいという方にもおすすめです!

中古車のフィットを賢く探すのなら

中古車のフィットを賢く探すのなら

では、中古車のフィットをどこでどのように探したらよいでしょうか。カーライフを賢くスムーズに始めるのに、おすすめのサービスや販売店をご紹介します。

カーセンサーnet

カーセンサーnetは中古車情報誌時代から数えて40年近い歴史と実績を誇る検索サイトで、サイト上には約50万台の情報が掲載されています(※)。車の状態を示す評価について独自の認定システムを導入しているので、こうした評価を車選びの目安にすれば、車に詳しくない方でも安心して車選びができるでしょう。

また、「カーセンサーアフター保証」に加入すれば、業界最多水準の350項目の部品について修理が保証され、保証料金は車に合わせて細かく設定できるので、無駄なく予算に合わせた保証を付けることができます。

カーセンサーnetの現行型&旧型フィットの掲載件数は5,369件、価格帯は30万~270万円となっています(※)。
※いずれも2021年5月26日時点の情報です。

グーネット中古車

先述のカーセンサーnetと同じような中古車情報サイトで、こちらも約50万台が登録されています(※)。グーネット中古車にも、検査協会などが車の状態を評価する「ID車両」という制度や、最長3年まで走行距離無制限でさまざまな保証が付く「Goo保証」などの制度があります。

グーネット中古車の現行型&旧型フィット掲載台数は3,291件、価格帯は30万~270万円となっています(※)。
※いずれも2021年5月26日時点の情報です。

 

王道はハイブリッドだが、ガソリン車でも十分燃費は良い

(まとめ)王道はハイブリッドだが、ガソリン車でも十分燃費は良い

旧型と現行型で大きくイメージを変えたフィット。中古車を探す時はどのスタイルが自分好みかをよく考えて選んでください。

購入後の維持費を考えて燃費がいいものを選びたいという方はハイブリッドが王道の選択になります。ただ、ガソリン車とハイブリッド車だと中古車でもある程度の価格差があり、元を取るためにはかなりの距離を走る必要があります。燃料代だけでハイブリッドと考えているなら、無理をせず車両価格がハイブリッドよりも安いガソリン車にするのも賢い買い方です。

逆に、モーターならではの走りを楽しみたい。最新のシステムで優越感を味わいたいという方は高くても迷わずハイブリッドを選びましょう。

よくある質問

Q1:中古車のフィット、どれを買うべき?

A:最新フィットの良さを味わいたいなら迷わず現行型フィットのe:HEVを!

Q2:中古車のフィットを買うときに気を付けたいポイントは?

A:現行型と旧型、現行型でもグレードによりデザインがかなり違うので、内外装ともにどれが自分好みかをしっかり見極めてから購入を。中途半端に選ぶと後で「あっちにすれば良かった」と後悔するかも。

Q3:中古車のフィットはどこで手に入れればいい?

A:購入するなら全国の販売店の窓口となっているカーセンサーnet、グーネットなどの中古車情報検索サイトを活用すると良いでしょう。頭金や初期費用の一括払いが必要ない方法を探しているなら、定額カルモくんがおすすめです。支払いは毎月定額の利用料金だけなので、すぐにお好みの中古車のフィットに乗ることができます。

※記事の内容は2021年5月26日時点の情報で制作しています。

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