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中古車のスズキ「スペーシア ギア」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

中古車のスズキ「スペーシア ギア」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖
中古車のスズキ「スペーシア ギア」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

新型スズキ「スペーシア」の最新情報まとめはこちら

スズキの後席スライドドアの軽スーパーハイトワゴン「スペーシア」に3モデル目となるSUVテイストの「スペーシア ギア」が2018年12月に加わりました。スペーシア ギアの中古車を探されている方へ選び方のポイントと注意点をお伝えします。

この記事のPOINT

  •  スズキ「スペーシア ギア」の中古車の選択肢は駆動方式とエンジンタイプのみ
  •  2WDと4WDどちらを選べばよいか?の悩みにアドバイス

中古車スペーシア ギアの選択肢は駆動方式とエンジンタイプのみ

中古車スペーシア ギアの選択肢は駆動方式とエンジンタイプのみ

「スペーシア ギア」は、2代目現行モデルのスペーシアを、SUVテイストに内外装をアレンジした派生モデルです。デビューは2018年12月20日、コンセプトは「広い室内空間とアクティブスタイルを融合したSUVな軽ハイトワゴン」とスズキは伝えています。スペーシア ギアの登場で、スペーシアのラインナップはベーシックな標準モデルと、迫力あるフロントグリルが特徴的な「スペーシア カスタム」の計3タイプとなりました。

スペーシア ギアの特徴は、フロントでは、丸形2灯式ヘッドライトとブラックのフロントグリルとバンパー、ボディサイドではブラックのホイールとボディ下部のモールやルーフ、そしてウィンドウ周りのブラックアウト化、リアではバンパー上部のガーニッシュとバンパーがブラックにされている点です。このブラックを大胆に配したカラーリングにより、よりワイルドな印象を強めています。

ポイントは「SUVテイスト」という点です。デザインは至るところに手を加えていますが、パワートレイン(エンジンやトランスミッションなど)は変わっておらず、足回りや最低地上高も変わっていません。これは、スズキは軽SUVの「ハスラー」がラインナップしており、スペーシア ギアは、あくまで軽ハイトワゴンのスタイルチェンジ版として位置付けているからでしょう。

なお、エンジンは軽自動車では今のところ珍しい、ハイブリッドとなっています。このハイブリッドは「マイルド ハイブリッド」と呼ばれる、発電機の容量を大型化し、発進時にはモーターとしてエンジンの駆動力をサポートするしくみのものとなります。スペーシアシリーズでは、発進後最大10秒間、モーターだけの力でクリープ走行できるように設計されており、静粛性の高い走りと低燃費、加速の良さのすべてをバランスよく高めています。

グレード構成は1タイプのみのモノグレード構成で、選択肢は駆動方式とエンジンタイプのみとなります。駆動方式は2WD(前輪駆動)と4WD、エンジンは自然吸気(ノンターボ)とターボがあります。また、どちらのエンジンタイプにも両方の駆動方式が設定されていますので、厳密にいえば4タイプのラインナップとなります。

「2WDと4WD、どっちを選んだほうがいい?」「ターボかノンターボ、どちらがいいのか?」とお悩みの方に、選び方のアドバイスを次の項でお伝えします。

★魅力的な中古車スペーシア ギアの選び方

スペーシア ギアの選択肢は、駆動方式とエンジンタイプのそれぞれ2種類、計4タイプしかありません。デザインや装備はまったく同じですので、どれを選んだらよいかわからない、といった方へ、選び方のアドバイスを。

その前に、スペーシアの歴史を少しばかりご紹介します。

スペーシア ギアの歴史

2013年2月 初代 デビュー(発売は3月から)

2013年2月 初代 デビュー(発売は3月から)

スズキ初の後席スライドドア・軽スーパーハイトワゴンの「パレット」の後継車として登場。デビュー当時は標準モデルのみの販売。スペーシアは、マツダへフレアワゴンとしてOEM供給された。

2013年6月 スペーシア カスタム デビュー

2013年6月 スペーシア カスタム デビュー

標準モデルの登場から遅れること約半年、「パレット SW」の後継車としてデビューした。標準モデルと同じくマツダ フレアワゴンカスタムとしてOEM供給された。

2017年12月 2代目へフルモデルチェンジ

2017年12月 2代目へフルモデルチェンジ1

標準モデル

2017年12月 2代目へフルモデルチェンジ2

カスタム

標準モデルと「カスタム」ともにフルモデルチェンジ。先代より全高が50mm高くなり、ホイールベースが35mm拡大され、室内空間が広くなった。スーツケースをモチーフにしたデザインで、ボディサイドに与えられた凹みなどから、親しみやすいエクステリアと使いやすく落ち着きのあるインテリアへ全面刷新された。

2018年12月 スペーシア ギア デビュー

2018年12月 スペーシア ギア デビュー

<タイプ別>中古車スペーシア ギア

●自然吸気(ノンターボ)2WD 中古市場の相場106万〜194万円

<タイプ別>中古車スペーシア ギア1

最もベーシックなパワートレインが「自然吸気(ノンターボ)エンジン+2WD」です。スペーシア ギアは全車ハイブリッドエンジンを搭載しているため、特に発進時ではパワーに余裕があります。速い走りにこだわりがなければ、ノンターボでも十分に走ります。ただ、急な坂が多い地域にお住まいの方や、大人4人乗車が多い方などで、パワーに余裕が欲しい方は、ターボ車をおすすめします。駆動方式は、冬場にスタッドレスタイヤに履き替える必要がなければ、2WDで十分でしょう。

●自然吸気(ノンターボ)4WD 中古市場の相場125万〜198万円

<タイプ別>中古車スペーシア ギア2

毎年、冬場はスタッドレスタイヤに履き替えるという方は4WDがおすすめです。スペーシア ギアは、直結式のフルタイム4WD。常時四輪に駆動力がかかるため、乾いた路面でも走行安定性は2WDより上になります。雪が降らない地域にお住まいでも、悪路走行が多いなら、4WDを選んでおけば安心です。

●ターボ・2WD 中古市場の相場101万〜201万円

<タイプ別>中古車スペーシア ギア3

大人4人のフル乗車が多い方や、山岳地帯にお住まいの方でパワーに余裕が欲しい方はターボ車を選びましょう。ノンターボでも十分によく走りますが、高速道路で追い越し車線を走るのはちょっとつらく感じるシーンがあるかもしれません。高速道路に乗ることは多いけど、走行車線をのんびり走るよ、という方はノンターボ、追い越し車線でストレスなく加速したいという方はターボ車を選ぶことをおすすめします。ただし、くれぐれも交通法規は守って安全運転を心掛けてください。なお、より走りにこだわりたいのなら、ターボ車の4WDがおすすめです。

●ターボ・4WD 中古市場の相場104万〜229万円

<タイプ別>中古車スペーシア ギア4

冬場はスタッドレスタイヤに履き替えるという方で、走りにもこだわりたい方は、ターボ車の4WDを選びましょう。真冬でもサマータイヤで問題ない地域にお住まいの方で、走りの質を求める方もターボ・4WDの組み合わせはおすすめです。2WDに比べてコーナリングの安定性は4WDのほうが勝ります。

スペーシア ギアならではのチェックポイント

スペーシア ギアは、2018年12月にデビューした比較的新しいモデルですので、中古車選びの上で、車種固有の注意点は今のところない状況です。ただ、スペーシア ギアに限らず、どんな車種にも共通していえる中古車選びの基礎的なチェックポイントはしっかりと押さえておきましょう。以下に、その主なチェックポイントをまとめてお伝えします。

走行距離は多すぎても少なすぎてもダメ

走行距離が多すぎる車がよくないことはわかりやすいですが、少なすぎる車もよくないことはあまり知られていません。目安として、平均年間走行距離が3,000km未満の場合は、ほとんど乗られず駐車場に眠ったままでいた車か、ごく短い距離を繰り返し走行されただけの車となっている可能性が大です。

車は、エンジンやトランスミッション、サスペンションなど無数の動く部品で構成され、設計は動いている状態(走行している状態)を基本としています。ほとんど走行していない車は、エンジンやトランスミッション、サスペンションなどの可動部分がスムーズに動かなくなり、場合によっては故障の原因となります。

ごく短い距離を繰り返し運転される場合にも、車にとっては大きな負担です。車はある程度走って、エンジンやトランスミッション、足回りなどの可動部分が動いて温まった状態をベースとした設計となっています。このため、車が温まる前(エンジンだけでなく)に走行を終えた状況が繰り返されると、調子が悪くなる要因になります。

中古車を買うときの走行距離の目安は、4,000〜8,000kmとするのがおすすめです。平均年間走行距離が3,000kmを下回ると、ほとんど乗られていない車、10,000kmを超すと過走行車、多走行車となります。

保証がついているか?

保証がない中古車は、納車直後にトラブルが発生しても、修理や部品交換の費用負担はオーナーとなってしまいます。車の保証には、新車購入時に設定されるメーカーの保証があります。これには延長保証もあり、中古車で買っても継承できる場合があります。

メーカー保証の対象外となっていても、中古車販売店が保証をつけている車は無数にあります。いずれにせよ、狙った中古車の購入後の保証が受けられるかどうか、しっかりと確認しましょう。

未使用車はお買い得

中古車情報サイトでスペーシア ギアを探すと「未使用車」と記載されたタマを見つけることができるでしょう。これは、いったん、誰かが新車登録を済ませたが、公道を走ることなく(走行したとしてもごくわずか)中古車として売られる、文字どおりの「未使用車」となります。いったん誰かが登録した中古車となるため、新車同等の状態でありながら、新車価格より安く設定されるお買い得車となります。

未使用車が発生する背景に、新車販売ディーラーがメーカーから販売奨励金を獲得するために、ディーラー自身で発注をし、すぐさま中古車市場へ流すといったことなどがあります。

スペーシア ギアは年式が新しく、中古車価格が高止まりの状況ですので、未使用車を狙ってみるのもアリですね。

 

比べて検討!スペーシア ギアのライバル車種

三菱「eKクロス」

三菱「eKクロス」

SUVテイストという点では、スペーシア ギアと真っ向勝負となるライバル車ですが、eKクロスは後席ヒンジドアのトールワゴンタイプであるという点が大きく異なります。eKクロスもハイブリッドエンジンを搭載し、ターボと4WDを設定しています。
2021年6月23日時点の中古車価格帯は76万〜185万円、平均価格は約139万円、流通台数は580台ほどとなっています。

スズキ「ハスラー」

スズキ「ハスラー」

現行モデル

同じスズキの軽自動車ということと、後席スライドドアのスーパーハイトワゴンのスペーシア ギアに対してハスラーは、後席ヒンジドアのトールワゴンであることからライバル車と表現するのはちょっと気が引けますが、比較検討している方が多いため掲出しました。最も大きな違いとなるのは、SUVテイストのスペーシア ギアに対して、ハスラーはれっきとしたSUVであるということ。そもそものコンセプトから異なります。
2021年6月23日時点の中古車価格帯は30万〜239万円、平均価格は約121万円、流通台数は6,500台ほどとなっています。

ダイハツ「キャスト アクティバ」

ダイハツ「キャスト アクティバ」

キャスト アクティバもSUVテイストの軽トールワゴンです。アクティバは後席ヒンジドアとなる点がスペーシア ギアとの最も大きな違いです。こちらはすでに生産終了。販売台数がパッとしなかった不人気車のため、中古車価格は安い傾向です。
2021年6月23日時点の中古車価格帯は48万〜153万円、平均価格は約110万円、流通台数は600台ほどとなっています。

中古車スペーシア ギアはここで探せ!

では、中古車スペーシア ギアをどこでどのように探したらよいでしょうか。カーライフを賢くスムーズに始めるのに、おすすめのサービスや販売店をご紹介します。

グーネット

2大中古車検索サイトの1つ、グーネット。1977年に「中古車情報通信」の名称で創刊された中古車検索雑誌から歴史が始まった老舗です。

グーネットは「グー鑑定」と呼ばれる、中古車を探している人に代わって、プロの鑑定士が中古車の車両状態を鑑定するサービスを提供。この鑑定士は第三者機関の「日本自動車鑑定協会(JAAA)」に所属。公正な鑑定が行われています。これで鑑定された中古車は、内外装、エンジンやトランスミッションといった機関、修復歴などの評価をまとめた「グー鑑定証」が与えられ、中古車情報ページの「グー鑑定」のアイコンから、その鑑定証を確認することができます。

また「ID車両」と呼ばれる中古車の品質を公正に証明するサービスも提供しています。「グー鑑定」と似ていますが、こちらはディーラー独自の基準で厳しいチェックを行った中古車の鑑定結果を「車両状態評価書」にまとめたものとなります。これは中古車情報ページの「ID車両」のアイコンから、その評価書を確認することができます。

「グー鑑定」や「ID車両」対象車は、全体の2割程度となっています。なお、非対象車は品質が良くないという意味ではありません。

さらに「グー保証」と呼ばれる、グーネット独自の中古車保証制度も提供しています。保証期間は国産車が最長3年で部品交換や修理から、移動中のキー閉じ込めなどのトラブル対応やレッカー移動などのロードサービスも全国24時間365日対応で付属(ロードサービスは自動車保険にも付いていることが多いですが)。なお、グー保証対象車は全体の1割程度となっていますが、これが付いていなくても、トヨタ保証やディーラー保証、中古車販売店保証が付いている中古車は多くあります。

2021年6月23日時点、グーネットでは、スペーシア ギアの掲載件数は1,114件、価格帯は104万~229万円、平均価格は約161万円となっています。

カーセンサー

2大中古車検索サイトのもう1つ、カーセンサー。1984年に中古車情報雑誌「カーセンサー」が創刊、今はグーネットと肩を並べる老舗中古車検索サイトとなっています。中古車掲載台数は、時期によって変動しますが約50万台。この台数はグーネットとほぼ同じで、掲載される中古車物件もほぼ同じとなります。これはほとんどの中古車販売店が、カーセンサーとグーネットの両方に掲載登録している背景があるためです。

カーセンサーは「カーセンサー認定」と呼ばれる中古車の品質鑑定情報を提供しています。鑑定は、第三者機関の「AIS」が行い、内外装の状態から目立たない小さなキズまで厳しくチェックし10段階評価しています。鑑定結果は、中古車情報ページから「車両品質評価書」で確認することができます。カーセンサー認定中古車は、全体の1割程度となりますが、この認定中古車でなくても、一般財団法人日本自動車査定協会の「V-CON」や、トヨタ、ディーラーの品質評価制度に基づく検査結果が掲載された中古車が無数にあります。

また「カーセンサーアフター保証」と呼ばれるカーセンサー独自の有償保証制度を提供。これは、エンジン、トランスミッションといった機関から細かい電装装備品まで全350項目を保証、走行距離無制限で最長3年まで加入できる手厚いものとなっています。カーセンサーもグーネット同様に、カーセンサー保証対象車でなくても、トヨタ保証、ディーラー保証、中古車販売店保証が付いている中古車は無数にあります。

カーセンサーのスマホアプリでは、写真からアリオンが検索できる機能を備えています。街で見かけて気になった車を撮影して、アプリからアップロードするとアリオンを特定、そのまま中古車情報を調べることができる便利な機能。中古車探しのライフハックツールとしてもおすすめです。

2021年6月23日時点、カーセンサーでは、スペーシア ギアの掲載件数は943件、価格帯は103万~224万円となっています。

 

選択肢はエンジンタイプか駆動方式かのみのスペーシア ギア

2018年12月のデビューという比較的新しいモデルで、グレード構成は1つのみ、選択肢はエンジンが自然吸気(ノンターボ)かターボか、駆動方式が2WD(前輪駆動)か4WDかのパワートレインの組み合わせのみとなります。なお、この組み合わせは、2✕2種類の計4タイプとなります。それぞれのパワートレインに特性の違いがありますので、オーナーのカーライフスタイルに合わせた選択が可能です。「私には、どのタイプが合っているのかわからない」という方に向けて、本記事前半で各パワートレインの組み合わせごとの特徴を紹介しています。

 

よくある質問

Q1:中古車のスペーシア ギア、どれを買うべき?

A:スペーシア ギアのデビューは2018年12月と最近のデビューで、年式によるおすすめモデルがありません。また、グレード構成は1つのみとなっています。選択肢は、エンジンタイプが自然吸気(ノンターボ)かターボか、駆動方式が2WD(前輪駆動)か4WDかというパワートレインの組み合わせのみとなります。どのパワートレインの組み合わせが良いかは、オーナーのカーライフスタイルや、よく走る道路環境によって変わってきます。この点については本記事前半で各パワートレインの特徴と選び方のポイントを紹介していますので、ご覧になってみてください。

Q2:中古車スペーシア ギアを買うときに気を付けたいポイントは?

A:「Q1」でもお答えしましたが、スペーシア ギアは2018年12月のデビューという、比較的新しいモデルです。したがって、スペーシア ギア固有の注意点は今のところない状況です。スペーシア ギアの中古車を探すときは、普遍的な中古車選びの注意点に則ってもらえれば大丈夫です。この注意点については前述の「スペーシア ギアならではのチェックポイント」の項で解説しています。

Q3:中古車スペーシア ギアはどこで手に入れればいい?

A:購入するなら全国の販売店の窓口となっているカーセンサー、グーネットなどの中古車情報検索サイトを活用するとよいでしょう。頭金や初期費用の一括払いが必要ない方法を探しているなら、定額カルモくんがおすすめです。支払いは毎月定額の利用料金だけなので、すぐにお好みの中古車スペーシア ギアに乗ることができます。

※当記事記載の中古車価格等の情報は、2021年6月23日時点のものです。

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