軽トールワゴンと呼ばれるダイハツムーヴに近い全高のボディにスライドドアを装備して軽スーパーハイトワゴンのような使い勝手を実現したダイハツ「ムーヴキャンバス」。人気車種だけに中古車の流通量も多く、自分に合った1台を選ぶのはなかなか大変です。この記事では中古車のムーヴキャンバスなら、どのモデル、グレード、年式のものを買えば一番お得なのか、間違いがないのかという正しい買い方に加えて、気になる最新の中古車相場の状況などを専門家の目線で徹底解説します。ぜひ参考にしてください。
この記事のPOINT
- 一番推したい中古車のダイハツ「ムーヴキャンバス」は2019年式GメイクアップリミテッドSA III
- ストライプスカラーを選ぶなら、メッキパーツがつくメイクアップリミテッドがおすすめ
中古車のムーヴキャンバス、おすすめモデルはズバリこれ。自分なら「2019年式GメイクアップリミテッドSA III」を130万円で買う!!
ムーヴキャンバス最大の特徴はなんといってもデザイン。コロッとしたワーゲンバスのような形、そして愛嬌のある表情を楽しむためにさまざまなカラーリングが用意されています。そのため、一番大事にしたいのがお気に入りのデザインの中古車を見つけること。筆者はムーヴキャンバスらしいストライプカラーを選びますが、シンプルなモノトーンが好きな人はそちらを探してみましょう。
メイクアップリミテッドにはムーヴキャンバスの愛らしい雰囲気を引き立ててくれるメッキバンパーモールとメッキサイドモール、メッキのドアハンドルが備わります。
このメッキパーツはムーヴキャンバスらしいストライプカラーとの相性が抜群!
インテリアにもボディカラーにあわせたアクセントカラーが施されているので、毎日のドライブが楽しくなるはず!シートカラーは明るいベージュになります。
また、メイクアップリミテッドには自車を俯瞰で見たような映像を映し出すパノラマモニターに対応したナビゲーションを装着することができます。パノラマモニターは駐車時や狭い道を通るときにとても便利なので絶対に欲しいところ。ただしメイクアップリミテッドでもすべての中古車にパノラマモニターがついているわけではないので、この機能が使えるかはショップで確認してください。
グレードは大きく、GとXに分かれます。上級グレードのGはヘッドライトがLEDになり、フロントドアが日焼け防止に効果的なスーパーUV&IRカットガラスになります。この2つはあると嬉しい装備。GとXだと中古車相場は大きく変わらないので、どうせならGを選びたいところ。
先進安全装備は2017年9月からスマートアシストIII(スマアシIII)に進化しました。搭載される中古車はグレード名に“SA III”と表記されています。
ほかにもこんなに!お買い得で魅力的な中古車のムーヴキャンバス
イチオシモデルとして紹介したGメイクアップリミテッドSA III以外にも、ムーヴキャンバスはさまざまな視点から魅力的な中古車を探すことができます。クールな雰囲気が好きならブラックインテリアリミテッド、特別な雰囲気の中古車を探したいなら、デザインにこだわった特別仕様車を探してみるのもおすすめです。
ムーヴキャンバスのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧
軽自動車やミニバンで人気のスライドドアは、乗降性を考えて全高が1,700mm以上あるモデルで採用されるのが一般的でした。
ムーヴキャンバスは軽自動車で初めて、全高が1,700mm以下(1,655mm)の軽自動車にスライドドアを採用したモデルです。
最大の特徴は丸みを帯びたバスのような雰囲気のスタイルと、それを活かすさまざまなカラーリングが用意されていること。グレードもデザインやカラーリングを引き立てる装備がついているかどうかが大きな違いになります。
ベースとなるのはエントリーグレードのXと上級グレードであるGの2種類。それぞれにメッキ加飾が施されたメイクアップというグレードが用意されています。
インテリアはナチュラルな雰囲気で居心地の良さを追求したデザインで、メイクアップはメッキ加飾とアクセントカラーで華やかな雰囲気をプラスしています。
2016年9月のデビュー時、ボディカラーはストライプカラー8色とモノトーン9色の全7パターン用意されました。
もうひとつの特徴は、XメイクアップSA II以上のグレードで両側電動スライドドアを標準装備にしたこと。スライドドア採用車では頻繁に乗り降りする助手席側のスライドドアが電動になり、両側電動スライドドアは上級グレードのみ標準装備というケースが一般的。
ムーヴキャンバスはファミリーではなくパーソナルユースを想定して開発されました。そのため、乗り込む前に運転席側のスライドドアを開けて荷物などを載せる機会が多くなると考え、両側電動スライドドアを多くのグレードで標準装備にしたのです。
後部座席はシート下にボックスが設置されていて、それを引き出すとバッグや買い物袋などを置くことができます。
2017年9月には先進安全装備がスマートアシストIII(スマアシIII)に進化。衝突回避支援ブレーキが歩行者にも対応し、オートハイビームが新たに備わりました。
2018年8月にはパノラマモニター対応純正ナビ装着用アップグレードパックを標準装備したGメイクアップリミテッドSA IIIとX メイクアップリミテッドSA IIIを追加。
2019年4月には、ホワイトアクセントリミテッド、ブラックアクセントリミテッドというデザインにこだわった2種類の特別仕様車が登場しました。これはモノトーンカラーをベースにグリル周りやフォグランプリングなどにアクセントカラーを配色したもので、標準モデルとは違った雰囲気が演出されています。
2020年12月にはGメイクアップVS SA III、GホワイトアクセントVS SA III、GブラックインテリアVS SA III、GブラックアクセントVS SA IIIという4種類の特別仕様車が登場。それぞれ内外装のカラーリングに特徴をもたせて異なるイメージを表現。自分にぴったりのデザインを選びやすくなりました。
こちらもおすすめ!タイプ別にムーヴキャンバスの中古車を選ぶなら
●かっこいい内装のキャンバスが欲しいなら「Xブラックインテリアリミテッド」 中古市場の相場130万〜170万円
ブラックインテリアリミテッドは、シートやドアトリムなどインテリアをブラックにした上で、インパネにアイボリーを配色したモデル。シックなブラックと明るい色のインパネのコントラストがとてもクールです。
中古車は70台ほどしか流通していませんが、大人っぽいインテリアでムーヴキャンバスを楽しみたい人はぜひ探してみてください。
●ムーヴキャンバスをシックに乗りこなしたい人なら「GブラックアクセントリミテッドSA III」 中古市場の相場140万〜170万円
ブラックのグリルに加えて、ボディサイドなどにブラックのアクセントラインが入ったブラックアクセントリミテッド。ファンシーな雰囲気のカラーリングが多いムーヴキャンバスの中で異彩を放つシックな雰囲気のデザインが魅力です。
中古車は70台ほど流通。ボディカラーは数種類用意されていますが、ホワイトとグレーがおすすめ!
●とにかく安くムーヴキャンバスを手に入れたいなら「X SA II」 中古市場の相場90万〜140万円
デビュー時のムーヴキャンバスは衝突回避支援ブレーキ機能がまだ歩行者に対応していないスマアシIIでした。そこまで先進安全装備にこだわらないのであれば、あえてスマアシIIIが搭載される2017年9月より前のモデルを選んでみるのもあり。
スマアシIIでも車線逸脱警報機能や前後の誤発進お知らせ機能、先行車発進お知らせ機能などは搭載されています。
中古車のムーヴキャンバスならではのチェックポイントはココ
多彩なカラーリングの中から自分好みを見つけよう
ムーヴキャンバスの中古車を探す上でもっとも重要な部分であり、楽しみでもあるのがお気に入りのカラーリングを見つけられるか。デザイン自体は変わりませんが、モノトーンとストライプカラー、そしてメインの色によって表情がガラリと変わるモデルだけに、ネットでどんな色があるかをしっかり確認して実車を見に行きたいところ。
また、メイクアップやブラックインテリアなどの上級グレードではバンパーやドアハンドルなどにメッキ処理が施されます。これがつくかつかないかでも印象がかなり違うので、このあたりもしっかり確認して自分にピッタリの一台を探してください。
人気のシートヒーターはオプション扱い。欲しい人はついている中古車を探そう
寒い冬にお尻や太ももを温めてくれるシートヒーターは、女性から人気の高い装備です。ムーヴキャンバスでは上級グレードでもシートヒーターがオプション扱いになります。「シートヒーターが絶対に欲しい!」という人はこの機能が付いているかをショップに確認しましょう。
2020年12月に発売された特別仕様車のVSシリーズではシートヒーターが標準装備になっているので、届出済み未使用車を買おうと思っている人はVSシリーズに的を絞って探すのもアリ。なお、ムーヴキャンバスのシートヒーターは運転席のみ選べる形になっていて、オプションがついていても助手席には装備されません。
運転席側の電動スライドドアはあると便利
家族で使う車だと助手席側の電動スライドドアを頻繁に使いますが、パーソナルユースだと逆に運転席側の電動スライドドアの方が使用頻度は高くなるもの。電動スライドドアは購入後に追加で付けることができないので、どのような使い方をするのか、電動スライドドアは必要な装備かどうかをよく検討して中古車を選んでください。
ムーヴキャンバスの中古車と比べたいライバル車種はコレだ!
スライドドアにこだわってライバルを探すなら「現行型スズキスペーシア」
軽トールワゴンクラスの全高でスライドドアを備えたムーヴキャンバスの直接のライバルとなるモデルは、2021年6月25日時点で存在しません。そのため、比較検討車種を考える際は、スライドドアに注目するか、サイズ感に注目するかを考える必要があります。
スライドドアにこだわるならおすすめは軽スーパーハイトワゴンのスペーシア。お気に入りのスーツケースをモチーフにした外観は、ムーヴキャンバスと同じように愛らしさがあり、日々の生活のパートナーとして長く乗れるはず。
車内の前後の温度差を減らすサーキュレーターや、顔や体に直接風が当たるのを防ぐエアコンルーバーなど、快適装備もたくさん搭載しています。
高級感のあるカスタムやアウトドアテイストを盛り込んだギアを含め、すでに中古車は6,000台近く流通。価格帯は80万〜230万円となっています。
サイズ感にこだわってライバルを探すなら「現行型ホンダN-WGN」
全高1,700mm以下というサイズ感にこだわるならN-WGNに注目。シンプルさの中に愛らしい雰囲気を盛り込んだデザインは秀逸。ホンダ独自のセンタータンクレイアウトがもたらす低床フロアにより、見た目以上に広い室内空間が与えられているのも魅力です。
先進安全装備であるホンダセンシングは全グレード標準装備。停車時にブレーキから足を離しても停車状態を保持してくれるオートブレーキホールドのほか、上級グレードにはシートヒーターやプラズマクラスターエアコンなども備わります。
中古車は1,300台ほど流通していて、価格帯は80万〜190万円となっています。
価格にこだわるなら「ダイハツムーヴコンテ」
箱感を盛り込んだデザインを採用したムーヴコンテは、2008年8月〜2017年3月に生産された軽トールワゴン。室内は大人が4人座って荷物もたくさん積めるようパッケージングも工夫されています。
インテリアは居心地の良さを追求したソファのようなシートが備え付けられました。エントリーグレード以外には運転席がパワーシートになるなど、豪華な装備も搭載されました。
中古車は1,700台ほど流通していて、価格帯は10万〜110万円。予算を抑えて中古車を買いたい人におすすめです。
中古車のムーヴキャンバスはここで探せ!
では、中古車ムーヴキャンバスをどこでどのように探したらよいでしょうか。カーライフを賢くスムーズに始めるのに、おすすめのサービスや販売店をご紹介します。
カーセンサーnet
カーセンサーnetは中古車情報誌時代から数えて40年近い歴史と実績を誇る検索サイトで、サイト上には約50万台の情報が掲載されています(※)。車の状態を示す評価について独自の認定システムを導入しているので、こうした評価を目安にすれば、車に詳しくない方でも安心して車選びができるでしょう。
また、「カーセンサーアフター保証」に加入すれば、業界最多水準の350項目の部品について修理が保証されます。保証料金は車に合わせて細かく設定できるので、無駄なく予算に合った保証を付けることができます。
カーセンサーnetのムーヴキャンバスの掲載件数は2,407件、価格帯は70万~190万円となっています(※)。
※いずれも2021年6月25日時点の情報です。
グーネット中古車
先述のカーセンサーnetと同じような中古車情報サイトで、こちらも約50万台が登録されています(※)。グーネット中古車にも、検査協会などが車の状態を評価する「ID車両」という制度や、最長3年まで走行距離無制限でさまざまな保証が付く「Goo保証」などの制度があります。
グーネット中古車のムーヴキャンバス掲載台数は2,980件、価格帯は70万~190万円となっています(※)。
※いずれも2021年6月25日時点の情報です。
愛らしいデザインを引き立ててくれるカラーを選ぼう
ムーヴキャンバスの魅力は、愛らしいデザイン。だからこそ購入時はデザインを引き立ててくれる自分好みのボディカラーを選びたいところ。カラーリングは豊富なので、ネットでなるべくたくさんの色を見てお気に入りを決めてみましょう。
自分一人で使う機会が多い人は、運転席側に電動スライドドアがついていると便利。欲しい人は自分が買おうとしている中古車についているかをショップに確認してください。
よくある質問
Q1:中古車のムーヴキャンバス、どれを買うべき?
A:可愛い外観を引き立ててくれる加飾がついたGメイクアップリミテッドSA III
Q2:中古車のムーヴキャンバスを買うときに気を付けたいポイントは?
A:ストライプカラー、モノトーン、そして特別仕様車と、カラーリングが豊富。どれが自分好みか、ネットなどでなるべくたくさんのカラーリングを見てみましょう。
Q3:中古車のムーヴキャンバスはどこで手に入れればいい?
A:購入するなら全国の販売店の窓口となっているカーセンサーnet、グーネットなどの中古車情報検索サイトを活用するとよいでしょう。頭金や初期費用の一括払いが必要ない方法を探しているなら、定額カルモくんがおすすめです。支払いは毎月定額の利用料金だけなので、すぐにお好みの中古車のムーヴキャンバスに乗ることができます。
※記事の内容は2021年6月25日時点の情報で制作しています。