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中古車のスバル「レガシィ アウトバック」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

中古車のスバル「レガシィ アウトバック」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖
中古車のスバル「レガシィ アウトバック」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

ステーションワゴンとSUVが融合したクロスオーバー「レガシィ アウトバック」。この中古車をお探しの方に、選び方のポイントや注意点、おすすめモデルをまとめてお伝えします。

この記事のPOINT

  •  一番推したい中古車のスバル「レガシィ アウトバック」は5代目
  •  国産車ではライバル不在のクロスオーバー・ステーションワゴン

中古車レガシィ アウトバック、おすすめモデルはズバリこれ。5代目

中古車レガシィ アウトバック、おすすめモデルはズバリこれ。5代目

レガシィ アウトバックは、スバルのフラッグシップ「レガシィ」のクロスオーバー・ステーションワゴンとして、2003年10月から発売されています。なお、アウトバックの名称は元々北米市場を中心とした海外市場モデル名で、2003年にアウトバックがデビューする前、国内では「レガシィ ランカスター」、その前は「レガシィ グランドワゴン」の車名で販売されていました。

レガシィ アウトバックのご先祖様は、バブル景気のまっただ中の1989年にデビューし大ヒットとなった「レガシィ ツーリングワゴン」。これをベースに地上最低高を上げ、SUVと融合したような(当時はまだ、SUVという言葉は浸透していなかった)ステーションワゴン「グランドワゴン」が1995年にデビューします。なお、これより約1年早く、北米市場では「アウトバック」の車名で発売開始されていました。

1998年にはフルモデルチェンジされ2代目になりますが、初代のマイナーチェンジで車名変更された「ランカスター」の車名をそのまま引き継ぎます(「グランドワゴン」の車名は、たった3年で終わってしまいます)。

その後、2003年に実施されたフルモデルチェンジで、海外市場車名「アウトバック」が日本国内仕様にも採用されます。車名だけで歴史をさかのぼると、初代と2代目が異なる車名を使っていたという、あまり例がないケースです。

2009年に4代目へフルモデルチェンジ、さらに2014年に5代目にフルモデルチェンジされ、2021年1月まで販売されます(レガシィ アウトバックの歴史について詳しくは後述しています)。本記事執筆時点では、レガシィ アウトバックは販売終了(公式ホームページでは、レガシィ アウトバックのページが残っているが、現行モデルの受注は終了した旨が告知されている)となっていますが、2019年に北米市場で新型6代目がデビューしており、じきに日本国内導入されることが濃厚です(日本国内導入時期は、国内発売可否含めてスバルは公表していませんが、通常なら北米市場デビューの翌年に日本国内導入される流れがスバルにはあるので、新型6代目の国内発売はコロナの影響によって長引いてしまっているものの、遅くとも2022年春までには発表されるのではないかと筆者は見ています)。

そんなレガシィ アウトバックの中古車をお探しの方へおすすめは、5代目。エンジン、トランスミッションといったパワートレインは最も新しく高性能、スバルの先進安全技術「アイサイト」の機能は歴代で最も良いものとなる安全性能の高さがおすすめの理由。4代目以降は、いささか年式が古すぎとなってしまうでしょう。

5代目は、水平対向4気筒2.5Lエンジンの1種類のみ、グレード構成は2つのみという実にシンプルな構成です。グレードは、ベースグレード(グレード名なし)と「リミテッド」で、新車車両価格の差は30万円を切っています(ベースグレードが313万円、リミテッドが340万円)。なお、特別仕様車がいくつか出ていますが、中古車流通台数は合計30台ほどとわずかで、ベースグレードも60台ほどと少数派、大半がリミテッドとなっています。こんな状況ですから、上級グレード「リミテッド」狙いで探すのが吉でしょう。

5代目の中古車価格帯は、115万〜350万円、流通台数は300台ほどとなっています。

 

★ほかにも!魅力的な中古車レガシィ アウトバック

この項では、レガシィ アウトバックの歴史と、世代ごとの中古車相場価格をお伝えします。

レガシィ アウトバックの歴史

初代 BG系(1995〜1998年)レガシィ グランドワゴン(前期型)/ランカスター(後期型)

1994年に北米で「アウトバック」を発売、1995年8月に「レガシィ グランドワゴン」の車名で日本国内導入された。マイナーチェンジは1996年に行われた。

2代目 BH系(1998〜2003年)レガシィ ランカスター

1998年に、レガシィ ツーリングワゴンと同タイミングでフルモデルチェンジ。2代目からワゴン専用設計となった。マイナーチェンジは、2001年に行われた。

3代目 BP系(2003〜2009年)アウトバック

3代目 BP系(2003〜2009年)アウトバック1

2003年10月に実施されたフルモデルチェンジで、車名が全世界共通の「アウトバック」になった。自然吸気水平対向3.0Lと2.5Lエンジンをラインナップした。車両価格は、3.0L車が300万円、2.5L車が255万円。

▼2006年5月 マイナーチェンジ

3代目 BP系(2003〜2009年)アウトバック2

フロントグリルの意匠が変更されるなど、エクステリア・インテリアデザインを変更、内装の質感向上、快適装備の追加などの改良を実施。車両価格は、269万〜340万円。

▼2008年5月 「2.5XT」追加発売

レガシィ ツーリングワゴンに設定されていた、水平対向4気筒2.5Lターボをアウトバックにも搭載した。

4代目 BR系(2009〜2014年) アウトバック

4代目 BR系(2009〜2014年) アウトバック1

2009年5月、レガシィシリーズ3モデル(セダン「B4」・ツーリングワゴン・アウトバック)そろってフルモデルチェンジ。アウトバックのエンジンは、水平対向4気筒2.5L自然吸気と先代の水平対向6気筒3.0Lの排気量を増加させた3.6Lをラインナップ。2.5Lターボはアウトバックには採用されず、ツーリングワゴンとB4に設定された。車両価格は、268万〜370万円。

▼2012年5月 マイナーチェンジ

4代目 BR系(2009〜2014年) アウトバック2

フロントフェイスの変更など、エクステリアとインテリアのデザイン変更などを実施。ツーリングワゴンとB4には、新世代「ボクサー」水平対向4気筒2.0Lツインスクロールターボエンジンが新たに採用されたが、アウトバックのパワートレインは変わらず。車両価格は、270万〜373万円。

5代目 BS系(2014年〜2021年) アウトバック

5代目 BS系(2014年〜2021年) アウトバック

2014年10月24日、セダン「B4」とアウトバックがフルモデルチェンジし発売。ツーリングワゴンは廃止されているが、これは「レヴォーグ」が後継車となっているため。エンジンは、水平対向2.5L自然吸気のみとなった。エンジン型式名は先代と変わらないが、部品の8割を新しくし新開発エンジン採用と同等の大幅な改良が施されている。車両価格は、313万〜340万円。

▼2021年1月24日 販売終了

公式ホームページで現行モデルの販売終了が告知される。2022年春に次期新型6代目が導入されることが濃厚となっている。

2019年4月1日 6代目 BT系 アウトバック 北米でデビュー

2019年4月1日 6代目 BT系 アウトバック 北米でデビュー

ニューヨーク国際オートショーで、新型6代目アウトバックが世界初披露された。エンジンは新世代水平対向2.4L直噴ターボと、2.5L直噴を搭載。日本国内導入時期は現時点では公式発表はされていない。

こちらもおすすめ! <タイプ別>中古車レガシィ アウトバック

※初代と2代目の車名は「レガシィ グランドワゴン」「レガシィ ランカスター」で販売されています。この2モデルは中古車市場では別車種扱いとなっています。

*相場価格と流通台数は2021年7月17日時点。

●3代目BP系の中古車市場の相場14万〜109万円、流通台数約70台

こちらもおすすめ! <タイプ別>中古車レガシィ アウトバック1

3代目の年式は2003〜2009年で、新車車両価格は3.0L車が300万円、2.5L車が255万円。年式の古さと価格差を考えると割高な印象があります。スバルのファンであえてこの世代を狙いたいのであればいいですが、そうでないなら、同じ予算で走行距離や内外装の程度より、先進安全技術「アイサイト」がバージョンアップし安全性能が高まった4代目、5代目から選ぶことをおすすめします。

●4代目BR系の中古車市場の相場19万〜165万円、流通台数約100台

こちらもおすすめ! <タイプ別>中古車レガシィ アウトバック2

4代目の年式は2009〜2014年で新車車両価格は268万〜370万円。4代目のみ唯一、水平対向6気筒3.6Lエンジンが搭載されています。今では稀少な大排気量エンジン、スバルのお家芸水平対向6気筒の醍醐味が楽しめるモデルですが、中古車市場では稀少。3.6L車の流通台数は10台に満たず、中古車価格は70万〜160万と比較的手頃。なお、北米市場では5代目も3.6L車が設定されています。

●5代目BS系の中古車市場の相場115万〜350万円、流通台数約300台

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国産車では、ステーションワゴンそのものが稀少。クロスオーバータイプのステーションワゴンは現在、国産車ではレガシィ アウトバックしかありません(現在、販売停止になっていますが、近いうちに新型が登場するはずです)。輸入車では設定されている車種がいくつもありますが、価格はレガシィ アウトバックと比較検討するにはいささか乖離してしまっています。このような状況ですので、中古車相場価格は全体的に高めの傾向です。

 

レガシィ アウトバックならではのチェックポイント

レガシィ アウトバックは、最も古い年式では2003年式と今から約20年前のものとなります。そのため、走行距離が多いものや状態が良くないタマも散見されています。また、積雪地帯に住む方の購入が多いモデルとなっているため、融雪剤の影響を受けたタマや過酷な環境下で使われてきたタマも少なくありません。

そんなレガシィ アウトバックの中古車を探すときに、特に気をつけていただきたいのが、保証です。保証が付いていないものや、付いていても保証期間・保証走行距離が短いものは、購入後の故障リスクが高いと考えて問題ないでしょう。目安として、保証期間1年以上、保証走行距離無制限のものから選ぶと安心です。

 

比べて検討!レガシィ アウトバックのライバル車種

マツダ「アテンザ ワゴン/マツダ6 ワゴン」

マツダ「アテンザ ワゴン/マツダ6 ワゴン」

アテンザ ワゴン

マツダのフラッグシップ・ステーションワゴン。2019年に「アテンザ」からグローバル車名「マツダ6」に変更されました。レガシィ アウトバックのようなクロスオーバータイプではありませんが、クラス的にはかろうじてライバルになります。

2021年7月17日時点の中古車価格帯は、「アテンザ ワゴン」が43万〜315万円、平均価格は約149万円、流通台数は360台ほど、「マツダ6 ワゴン」が220万〜368万円、平均価格は約319万円、流通台数は30台ほどとなっています。

トヨタ「アベンシス ワゴン」

トヨタ「アベンシス ワゴン」

1997〜2018年に販売されていたトヨタのアッパーミドルクラス・ステーションワゴン。新車車両価格は、レガシィ アウトバックに接近しています。アベンシス ワゴンは、おもに欧州市場で販売することを目的に企画・開発されたモデルです。日本での人気は今ひとつでした。こちらも、普通のステーションワゴンでクロスオーバーではありませんが、クラス的にかろうじてライバルとなるためピックアップしました。

2021年7月17日時点の中古車価格帯は20万〜166万円、平均価格は約84万円、流通台数は80台ほどとなっています。

中古車レガシィ アウトバックはここで探せ!

では、中古車レガシィ アウトバックをどこでどのように探したらよいでしょうか。カーライフを賢くスムーズに始めるのに、おすすめのサービスや販売店をご紹介します。

グーネット

2大中古車検索サイトの1つ、グーネット。1977年に「中古車情報通信」の名称で創刊された中古車検索雑誌から歴史が始まった老舗です。

グーネットは「グー鑑定」と呼ばれる、中古車を探している人に代わって、プロの鑑定士が中古車の車両状態を鑑定するサービスを提供。この鑑定士は第三者機関の「日本自動車鑑定協会(JAAA)」に所属。公正な鑑定が行われています。これで鑑定された中古車は、内外装、エンジンやトランスミッションといった機関、修復歴などの評価をまとめた「グー鑑定証」が与えられ、中古車情報ページの「グー鑑定」のアイコンから、その鑑定証を確認することができます。

また「ID車両」と呼ばれる中古車の品質を公正に証明するサービスも提供しています。「グー鑑定」と似ていますが、こちらはディーラー独自の基準で厳しいチェックを行った中古車の鑑定結果を「車両状態評価書」にまとめたものとなります。これは中古車情報ページの「ID車両」のアイコンから、その評価書を確認することができます。

「グー鑑定」や「ID車両」対象車は、全体の2割程度となっています。なお、非対象車は品質が良くないという意味ではありません。

さらに「グー保証」と呼ばれる、グーネット独自の中古車保証制度も提供しています。保証期間は国産車が最長3年で部品交換や修理から、移動中のキー閉じ込めなどのトラブル対応やレッカー移動などのロードサービスも全国24時間365日対応で付属(ロードサービスは自動車保険にも付いていることが多いですが)。なお、グー保証対象車は全体の1割程度となっていますが、これが付いていなくても、トヨタ保証やディーラー保証、中古車販売店保証が付いている中古車は多くあります。

2021年7月17日時点、グーネットでは、レガシィ アウトバックの掲載件数は488件、価格帯は14万~350万円、平均価格は約163万円となっています。

カーセンサー

2大中古車検索サイトのもう1つ、カーセンサー。1984年に中古車情報雑誌「カーセンサー」が創刊、今はグーネットと肩を並べる老舗中古車検索サイトとなっています。中古車掲載台数は、時期によって変動しますが約50万台。この台数はグーネットとほぼ同じで、掲載される中古車物件もほぼ同じとなります。これはほとんどの中古車販売店が、カーセンサーとグーネットの両方に掲載登録している背景があるためです。

カーセンサーは「カーセンサー認定」と呼ばれる中古車の品質鑑定情報を提供しています。鑑定は、第三者機関の「AIS」が行い、内外装の状態から目立たない小さなキズまで厳しくチェックし10段階評価しています。鑑定結果は、中古車情報ページから「車両品質評価書」で確認することができます。カーセンサー認定中古車は、全体の1割程度となりますが、この認定中古車でなくても、一般財団法人日本自動車査定協会の「V-CON」や、トヨタ、ディーラーの品質評価制度に基づく検査結果が掲載された中古車が無数にあります。

また「カーセンサーアフター保証」と呼ばれるカーセンサー独自の有償保証制度を提供。これは、エンジン、トランスミッションといった機関から細かい電装装備品まで全350項目を保証、走行距離無制限で最長3年まで加入できる手厚いものとなっています。カーセンサーもグーネット同様に、カーセンサー保証対象車でなくても、トヨタ保証、ディーラー保証、中古車販売店保証が付いている中古車は無数にあります。

カーセンサーのスマホアプリでは、写真からアリオンが検索できる機能を備えています。街で見かけて気になった車を撮影して、アプリからアップロードするとアリオンを特定、そのまま中古車情報を調べることができる便利な機能。中古車探しのライフハックツールとしてもおすすめです。

2021年7月17日時点、カーセンサーでは、レガシィ アウトバックの掲載件数は409件、価格帯は109万~350万円、平均価格は約204万円となっています。

 

国産車では唯一無二のクロスオーバー・ステーションワゴン

レガシィ アウトバックは、国産車ではライバル不在のSUVとステーションワゴンのクロスオーバーモデル。最低地上高200mmを確保したステーションワゴンベースのクロスオーバーは、レガシィ アウトバックの最大の魅力のひとつです。

レガシィ アウトバックの中古車を選ぶなら、特に古いモデルにこだわりがなければ、最終型の5代目、2014〜2021年式から選ぶことをおすすめします。基本設計が新しく、安全性能も向上しています。特に、スバルの先進安全技術「アイサイト」は進化が著しく“最新こそ最良”の安全性能となっています。

 

よくある質問

Q1:中古車のレガシィ アウトバック、どれを買うべき?

A:3代目、4代目に特にこだわりがなければ、5代目(2014〜2021年式)から選ぶことをおすすめします。5代目は最も安全性能が高く、燃費や動力性能、乗り心地などすべてにおいて先代を上回っています。

Q2:中古車レガシィ アウトバックを買うときに気を付けたいポイントは?

A:レガシィ アウトバックに限ったアドバイスではありませんが、しっかりと保証が付いたものから選ぶようにしましょう。保証期間1年以上、保証走行距離が無制限のものなら安心です。

Q3:中古車レガシィ アウトバックはどこで手に入れればいい?

A:購入するなら全国の販売店の窓口となっているカーセンサー、グーネットなどの中古車情報検索サイトを活用するとよいでしょう。頭金や初期費用の一括払いが必要ない方法を探しているなら、定額カルモくんがおすすめです。支払いは毎月定額の利用料金だけなので、すぐにお好みの中古車レガシィ アウトバックに乗ることができます。

※当記事記載の中古車価格等の情報は、2021年7月17日時点のものです。

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