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中古車のホンダ「インサイト」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

中古車のホンダ「インサイト」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖
中古車のホンダ「インサイト」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

ホンダ初のハイブリッドモデルとして1999年11月に発売された「インサイト」。2代目となる旧型はプリウスとともにハイブリッドカーの両輪として大ヒット。そして現行型は旧型よりもボディサイズを拡大。ハイブリッドプレミアムカーという旧型とは異なるコンセプトになっています。人気車種だけに中古車の流通量も多く、自分に合った1台を選ぶのはなかなかたいへんです。この記事では中古車のインサイトなら、どのモデル、グレード、年式のものを買えば一番お得なのか、間違いがないのかという正しい買い方に加えて、気になる最新の中古車相場の状況などを専門家の目線で徹底解説します。ぜひ参考にしてください。

この記事のPOINT

  • 一番推したい中古車のホンダ「インサイト」は2012年式エクスクルーシブXL
  • 1.5Lエンジン搭載でパワーに余裕があるインサイトをチョイス

中古車インサイト、おすすめモデルはズバリこれ。自分なら「2012年式エクスクルーシブXL」を60万円で買う!

中古車インサイト、おすすめモデルはズバリこれ。自分なら「2012年式エクスクルーシブXL」を60万円で買う!

中古市場でインサイトを選ぶ場合、中心になるのは3代目となる現行型と2代目の旧型になります。現行型は相場が250万~350万円、旧型は相場が10万~100万円です。その中から筆者が選ぶのは旧型で追加設定されたエクスクルーシブのXLになります。

インサイトは他に類を見ないモデルで、初代→2代目、2代目→3代目と世代が変わる際に数年間販売されない期間があります。そして新しいモデルは、先代とはハイブリッドという共通点を除いて立ち位置がまったく異なるモデルとして登場しています。

そのため、中古車でインサイトを探す際は、現行型と旧型は車名こそ同じですがまったく別のモデルとしてとらえなければなりません。

旧型(2代目)は大衆向けのハイブリッド専用ハッチバックで、現行型(3代目)はプレミアムセダンと考えればいいでしょう。

新車の価格帯が異なることもあり、現行型の中古車はまだまだかなり高くなります。また、旧型は相場的な魅力が大きい上にボディサイズが全幅を1,700mm以下に抑えた5ナンバーサイズであることも魅力。

街中での運転がメインの場合、このサイズ感はかなり魅力です。

中古車インサイト、おすすめモデルはズバリこれ。自分なら「2012年式エクスクルーシブXL」を60万円で買う!2

一方で旧型インサイトには弱点がありました。この時期のハイブリッドシステムは主役がエンジンで、小型モーターを使ってエンジンのサポートを行うパラレル式を採用。インサイトのエンジンは1.3Lと小さかったので、パワー不足を指摘されることが多かったのです。特に直接のライバルとなる旧型(3代目)プリウスが1.8Lエンジンを搭載していたので、余計にそう感じる人が多くなりました。

インサイトエクスクルーシブは市場のそんな声を反映し、1.5Lエンジンを搭載したモデルです。エンジンの最高出力は82kW(111ps)、最大トルクは142N・m(14.5kg-m)あるので、不満を感じるシーンはかなり少なくなるはず。

エクスクルーシブが発売された2011年10月以降の中古車を見ると、約7割がエクスクルーシブになります。

そしてエクスクルーシブXLを選んだのは、スマートキーが欲しいから。当時はまだスマートキーが普及しきっていなかった時期なので、エクスクルーシブのエントリーグレードであるXGには装備されていないのです。

 

ほかにもこんなに!お買い得で魅力的な中古車のインサイト

ほかにもこんなに!お買い得で魅力的な中古車のインサイト

イチオシモデルとして紹介した旧型エクスクルーシブXL以外にも、インサイトはさまざまな視点から魅力的な中古車を探すことができます。旧型1.3Lでも問題なければ価格を抑えた選び方ができます。現行型のプレミアム性にこだわり、旧型では味わうことのできない世界観を堪能するのもアリな選択。どんなカーライフを送りたいかを考えながら選んでみてください。

インサイトのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧

インサイトのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧

世界初の量産ハイブリッドカーである初代プリウスから遅れること2年。1999年9月にホンダ初のハイブリッドモデルであるインサイトが発表されました。

軽量化を徹底的に行うため、ボディはアルミ製に。そして乗車人数は2名と割り切った設計になっていました。空力性能を最優先にデザインされた流麗なスタイルはスポーツカーのような雰囲気を漂わせていました。

ハイブリッドシステムはモーターがエンジンのアシストに徹するパラレルハイブリッドのIMAシステムを採用。5MT車は当時の量産ガソリン車で世界最高となる35.0km/L(10・15モード)を達成しました。

初代インサイトは2006年6月まで生産されました。

インサイトのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧2

インサイトのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧3

2代目インサイトが登場したのは、初代の生産が終了してから2年8カ月後の2009年2月。爆発的にヒットした3代目プリウスが発売される3カ月前の出来事でした。

インサイトのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧4

初代は3ドアでしたが、2代目インサイトは5ドアに。そしてプリウスが3ナンバーサイズだったのに対し、インサイトは5ナンバーサイズで差別化を図ります。搭載されるハイブリッドシステムは1.3Lエンジンにモーターを組み合わせたパラレル式になります。燃費はJC08モード26.0km/L(10・15モード30.0km/L)を達成しました。

ハイブリッドシステムをシンプルにすることでコストを削減。新車価格は189万〜221万円とかなりお買い得な設定になっていました。

ただ、直接のライバルモデルであるプリウスと比較して不満点がなかったわけではありません。

軽量・コンパクトなインサイトに対し、プリウスのハイブリッドシステムは1.8Lエンジンと大型のモーターを組み合わせたもの。これにより走行中に頻繁にエンジンを停止してモーターのみで走行できたり、EVドライブモードというボタンを押せば2km程度ならモーターのパワーだけで走行したりできるようになります。何よりエンジンが大きいのでパワフルな走りを楽しむことができたのです。

パワー面でプリウスに流れてしまうユーザーをつなぎ止めるため、2011年10月のマイナーチェンジで1.5Lエンジンを採用したハイブリッドシステムを搭載するエクスクルーシブをラインナップに追加します。

インサイトのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧5

エクスクルーシブに搭載されたシステムは、ハイブリッドスポーツであるCR-Zに搭載されていたもの。MT車はラインナップされませんでしたが、ステアリングのスイッチで7速のシフト操作を楽しめるパドルシフトが標準装備されています。

2代目インサイトは2014年3月まで生産。そして生産終了後、インサイトは再びホンダのラインナップから姿を消します。

インサイトのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧6

インサイトの名前が再復活したのは2018年1月のこと。そして現行型インサイトは2代目とはまったく違うコンセプトで登場しました。

ぱっと見の形は2代目と同じ5ドアに見えますが、トランクを居住スペースと完全に分離したセダンになっています。ボディサイズも全長が4,675mm、全幅が1,820mmと2回り以上大きくなりました。

これは北米市場での販売を強化するため、アメリカなどでニーズの高いスタイルになったから。実際、日本より半年も早くアメリカでの販売がスタートしています。

ハイブリッドシステムはIMAから、SPORT HYBRID i-MMDとなりました。その後、このシステムはe:HEVと呼び名が変わりましたが、駆動用と発電用という2つのモーターを搭載していて、多くの時間をモーターのみの力で走行できるようになっています。

ボディサイズは拡大されましたが、ハイブリッドシステムのエンジンは燃費だけでなく維持費の面でも有利な1.5L i-VTECになります。

インサイトのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧7

インサイトのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧8

インサイトのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧9

インサイトのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧10

先進安全装備はホンダの安全運転支援システムであるHonda SENSINGが全グレード標準装備されています。

2020年5月には上級グレードのEXブラックスタイルに専用の18インチアルミホイールやボディカラーに合わせたステッチが使われるようになりました

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予算50万円以下でインサイトを買うなら「旧型前期モデルのL」 中古市場の相場20万〜80万円

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旧型インサイトは多くの中古車が車両本体価格50万円以下で販売されています。すでにグレードによる価格差もほとんどなくなっているので、どうせならエントリーグレードのGではなく本革ステアリングやクルーズコントロール、ディスチャージヘッドライトなどが備わるLを探してみたいところ。

予算を50万円で考えても、走行距離が5万km前後のものが見つかります。

本革シートで高級感を味わうなら「旧型エクスクルーシブXLインターナビセレクト(本革シート付き)」 中古市場の相場50万〜90万円

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1.5Lエンジンを搭載するエクスクルーシブの最上級グレードであるXLインターナビセレクト。これは上級グレードのXLにホンダ純正ナビが備わるグレードなのですが、旧型インサイトで唯一本革シートをオプションで選べるグレードでもありました。

ほかにも本革ステアリング、本革セレクトレバーが装備され、スマートキーも標準装備となっています。

本革シートが備わる中古車は5台ほど流通。台数は少ないですが、見つかったらラッキーという感覚で探してみましょう!

プレミアムモデルならではの高級感を堪能するなら「現行型EXブラックスタイル」 中古市場の相場260万〜350万円

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現行型インサイトはハイブリッド専用のプレミアムセダンという立ち位置に。もし現行型を手にいれるなら、インサイトならではの世界観をとことん味わえるトップグレードを!

本革とウルトラスエードを組み合わせたコンビシートや助手席前のソフトバッドなどに施されるステッチは職人の手縫い感のある上質なものに。そしてシルバー加飾が施された室内は落ち着きの中にきらびやかさがある雰囲気です。

シフト操作はレバーではなくボタンで行うタイプになります。

 

中古車のインサイトならではのチェックポイントはココ

中古車のインサイトならではのチェックポイントはココ

プリウスとは違うハイブリッドシステムであることを理解して購入を

旧型インサイトに搭載されるハイブリッドシステムはパラレル式と呼ばれるもの。主役はあくまでエンジンであり、モーターは走行中にエンジンをサポートするという概念で開発されています。そのため、多くの時間でエンジンはかかったままになっています。

「ハイブリッド=モーター走行で静か」と思ってインサイトに試乗すると肩透かしを食らうかもしれません。

旧型は生産からそれなりの年数が経っています。大丈夫だと思いますが、念のためショップではバッテリーをはじめとするハイブリッドシステムの調子などを聞いてみてください。

ライト周りのくすみを要チェック

車の外販部品は太陽光などの影響で時間とともに徐々に痛みが出てきます。その代表的なものがヘッドライトのカバー。古い車だと黄ばみが出ているものも珍しくありません。

インテリアに目をやると、使用感が出てくるのは常時手がふれるステアリングと、乗り降りする際に擦れるシートのサポート部分。

旧型インサイトの初期モデルは生産から12年が経過しているため、ある程度の使用感が出ているものは仕方ないと割り切りましょう。店頭では内外装を確認し、納得できる価格か考えて購入を決めてください。

先進安全装備が必要かどうかを考える

現行型インサイトは最新のHonda SENSINGが全グレード標準装備になります。逆に旧型インサイトはまだ先進安全装備が高級モデルにしか搭載されていない時代のモデルなので、全年式で先進安全装備が備わっていません。

もし先進安全装備にこだわるなら、残念ですが別のモデルを探すしかありません。

インサイトの中古車と比べたいライバル車種はコレだ!

ハイブリッドカーらしさを存分に味わいたい方は「旧型トヨタプリウス」

ハイブリッドカーらしさを存分に味わいたい方は「旧型トヨタプリウス」

2009年は、3代目プリウスと2代目インサイトがほぼ同時期に発売になったこともあり、ハイブリッドカーガチンコ対決という企画が多くのメディアに掲載されました。ぱっと見の形が似ていたので、選ぶほうも「どちらがいいのだろう」と悩んだもの。ただ、これまで説明したようにインサイトとプリウスはハイブリッドに対する考え方が異なっていたので単純比較も難しいのが現状です。

モーターのみで走る時間が長く、ハイブリッドカーに乗っているという感覚を味わいたい方には3代目プリウスがおすすめ。逆にエンジンが主役の軽快な走りを楽しみたいならインサイトがおすすめです。

3代目プリウスの中古車は5,000台近く流通していて、価格帯も20万〜250万円と買いやすくなっています。

ベーシックなハッチバックスタイルが好きな方は「ホンダフィットハイブリッド」

ベーシックなハッチバックスタイルが好きな方は「ホンダフィットハイブリッド」

旧型インサイトの流線型のフォルムよりも、ベーシックなハッチバックが好きなら2代目フィットの後期型からラインナップに加わったフィットハイブリッドを。この世代はガソリンモデルのフィットは別のモデルという扱いだったため、中古車サイトなどでは「フィットハイブリッド」で検索してください。

フィットの魅力といえばコンパクトカーとは思えないほどの居住空間。システムがコンパクトなので、居住空間を犠牲にせずハイブリッド化されています。シートアレンジもガソリンモデルと同じ。後部座席座面をチップアップすれば背の高い荷物だって積むことができます。

中古車は800台ほど流通していて、価格帯は10万〜100万円。旧型インサイトと同じような感覚で購入することができます。

現行型インサイトとは違う高級感が欲しい方に「現行型トヨタプリウス」

現行型インサイトとは違う高級感が欲しい方に「現行型トヨタプリウス」

現行型インサイトはライバルモデルを見出しにくいモデルですが、やはりプリウスは外せないでしょう。

トヨタの新しい車づくりの指針であるTNGAに基づき開発された現行型の乗り味を一言で表すなら“しっとり”。インサイトとは一味違う高級感を堪能できます。

現行型プリウスは前期型と後期型で顔つきが大きく異なります。選ぶ際はどちらが好みか両方チェックしてください。

現行型プリウスの中古車はすでに5,000台近く流通。価格帯は80万〜380万円となっています。

中古車のインサイトはここで探せ!

中古車のインサイトはここで探せ!

では、中古車のインサイトをどこでどのように探したらよいでしょうか。カーライフを賢くスムーズに始めるのに、おすすめのサービスや販売店をご紹介します。

カーセンサーnet

カーセンサーnetは中古車情報誌時代から数えて40年近い歴史と実績を誇る検索サイトで、サイト上には約50万台の情報が掲載されています(※)。車の状態を示す評価について独自の認定システムを導入しているので、こうした評価を目安にすれば、車に詳しくない方でも安心して車選びができるでしょう。

また、「カーセンサーアフター保証」に加入すれば、業界最多水準の350項目の部品について修理が保証され、保証料金は車に合わせて細かく設定できるので、無駄なく予算に合った保証をつけることができます。

カーセンサーnetのインサイトの掲載件数は現行型が104件で価格帯は220万~350万円、旧型は568件で価格帯は10万~100万円となっています(※)。
※いずれも2021年6月29日時点の情報です。

グーネット中古車

先述のカーセンサーnetと同じような中古車情報サイトで、こちらも約50万台が登録されています(※)。グーネット中古車にも、検査協会などが車の状態を評価する「ID車両」という制度や、最長3年まで走行距離無制限でさまざまな保証がつく「Goo保証」などの制度があります。

グーネット中古車のインサイトの掲載件数は現行型が104件で価格帯は220万~350万円、旧型は545件で価格帯は10万~100万円となっています(※)。
※いずれも2021年6月29日時点の情報です。

 

旧型と現行型は別の車。どんな車に乗りたいかを考えて選ぶようにして

インサイトはモデルごとに別の車と考えて探さなければならないほどコンセプトが大きく異なります。旧型は手頃な価格でハイブリッドカーが欲しい方、現行型は高級感のあるセダンに乗りたい方に向けたもの。それを理解した上で中古車も探してください。

旧型は生産からある程度年数が経っているので、購入時は経年劣化している部分を要チェック。価格も含めて納得した上で購入しましょう。気になる部分は購入後に新しい部品に交換するという考え方もあります。

 

よくある質問

Q1:中古車のインサイト、どれを買うべき?

A:搭載エンジンが1.5Lになった旧型のエクスクルーシブXL。

Q2:中古車のインサイトを買うときに気を付けたいポイントは?

A:ハイブリッドシステムがプリウスとは異なります。インサイトはモーターならではの走行というよりも軽快な走りを味わいたい方にぴったりのモデルになります。それを理解した上で購入しましょう。

Q3:中古車のインサイトはどこで手に入れればいい?

A:購入するなら全国の販売店の窓口となっているカーセンサーnet、グーネットなどの中古車情報検索サイトを活用するとよいでしょう。頭金や初期費用の一括払いが必要ない方法を探しているなら、定額カルモくんがおすすめです。支払いは毎月定額の利用料金だけなので、すぐにお好みの中古車のインサイトに乗ることができます。

※記事の内容は2021年6月時点の情報で制作しています。

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