ページトップへ戻る
キーワードから記事を探す
車種から記事を探す

中古車の三菱「eKワゴン」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

中古車の三菱「eKワゴン」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖
中古車の三菱「eKワゴン」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

「いい軽」が車名の由来の「eKワゴン」。乗りやすさ、使いやすさに定評があります。eKワゴンは、2001年からの登場で現在は4代目となりました。そんなeKワゴン、中古車で買うなら選んでいただきたいモデルをピックアップしました。また、選び方の注意点もあわせてお伝えします。

この記事のPOINT

  •  一番推したい中古車の三菱「eKワゴン」は2019年式以降の現行モデル「G」グレード
  •  購入コスト重視なら、3代目後期型(2015〜2019年式)

中古車eKワゴン、おすすめモデルはズバリこれ。2019年式以降の現行モデル「G」グレード

中古車eKワゴン、おすすめモデルはズバリこれ。2019年式以降の現行モデル「G」グレード

現在、中古車市場で流通しているeKワゴンは、2000年式の初代モデルからとなっています。現行モデルは4代目、2019年3月にフルモデルチェンジしました。初代と2代目は軽セミトールワゴン、3代目以降は後席ヒンジドアのトールワゴンタイプとなります。

4世代あるeKワゴンで、中古車で買うなら、現行モデル4代目をおすすめします。自動車の技術は進化し続けていますが、ことに軽自動車は日進月歩。「最新こそ最良」がぴったりくるのが軽自動車。特に安全性能は世代が変わるごとに段違いに良くなっています。軽自動車は登録車(いわゆる普通車)に比べると、衝突時のダメージが大きく安全性能は不利になります。eKワゴンの4代目は、新設計のプラットフォーム(ボディの骨格などの主要構造物)で衝突安全性能が高まり、先進安全運転支援システム「マイパイロット(メーカーオプション)」が装備されています。マイパイロットは、日産の「プロパイロット」とまったく同じです。なぜなら、eKワゴンは、日産と三菱自動車の合弁会社「NMKV」が企画開発し、開発の主導は日産が行ったからです。

4代目現行モデルは、自然吸気(ノンターボ)エンジンのみのラインナップ、駆動方式は2WD(前輪駆動)と4WD、グレード構成はベースグレード「M」と上級グレード「G」というシンプルなラインナップです。新車でのグレード価格差は、「M」が133万円に対して「G」は141万円と開きがなく、中古車価格では気にならないレベルの差となりますので、中古車で買うなら「G」グレードをおすすめします。なお、長距離や高速道路を走行することが多い方は、メーカーオプションの「マイパイロット」が付いたモデルがおすすめです。

4代目現行モデルのeKワゴン「G」グレードの中古車価格帯は、78万〜158万円、流通台数が180台ほどとなっています。なお、この価格帯の中には「未使用車」が含まれます。

 

★ほかにも!お買い得で魅力的な中古車eKワゴン

本記事冒頭でおすすめしたeKワゴンは「まだまだ高いよ」という方へのおすすめもピックアップしました。その紹介の前に、eKワゴン誕生から現在に至るまでの歴史をご覧ください。

eKワゴンの歴史

初代(2001〜2006年)

eKワゴン初代(2001〜2006年)

三菱自動車が企画・開発・生産を行う軽セミトールワゴンとしてデビュー。当時は車高の高い軽自動車といえば、1BOXタイプがまだまだ主流の時代。eKワゴンの先祖となったのは、ミニカの派生モデルで車高が高い「ミニカ トッポ」、ハッチバックのミニカのボンネット部はそのままでキャビンのみ、かさを上げた格好のもの。部品も多く流用されてeKワゴンは開発された。「eK」のネーミングは「いい軽」が由来。派生モデルに「eKスポーツ」「eKクラッシィ」「eKアクティブ」をラインナップした。また、eKワゴンは日産へOEM供給され「オッティ」の車名で販売された。

2代目(2006〜2013年)

eKワゴン2代目(2006〜2013年)

2006年9月にフルモデルチェンジ。先代のキープコンセプトの軽セミトールワゴンタイプを継承。派生モデルは「eKスポーツ」のみを継承、日産オッティへのOEM供給も継続された。三菱自動車が企画・開発・生産を行うeKワゴンは、2代目までとなる。

3代目(2013〜2019年)

eKワゴン3代目(2013〜2019年)

2013年3月にフルモデルチェンジ。日産と三菱の合弁会社「NMKV」が企画・開発を行った最初のモデルとなった。開発の主導は三菱で、生産も三菱が担当した。日産では「デイズ」の車名で販売された。2代目までの軽セミトールワゴンから、トールワゴンへと車高を上げ、室内空間を広くした。2015年10月にマイナーチェンジを実施したが、エクステリア・インテリアデザインの変更はなく、アルミホイールの形状変更程度にとどまる範囲で、安全装置の充実などが図られた。派生モデルは「eKスポーツ」の後継となる「eKカスタム」。

4代目(2019年〜現在)

eKワゴン4代目(2019年〜現在)

2019年3月にフルモデルチェンジ。3代目同様に「NMKV」の企画・開発だが、開発の主導は先代の三菱に対して日産となった。このため、日産の先進運転支援システム「プロパイロット」が採用(eKワゴンでは「マイパイロット」に名称変更)され、先進的な軽トールワゴンに生まれ変わった。派生モデルは「eKクロス」。

こちらもおすすめ! <タイプ別>中古車eKワゴン

● 購入コスト重視なら、3代目後期型(2015〜2019年式)中古市場の相場10万〜140万円

eKワゴン3代目(2013〜2019年)

本記事冒頭でおすすめした、4代目現行モデルはまだまだ新しく、中古車価格もこなれていません。購入価格重視で選ぶなら、3代目の後期型(2015年実施のマイナーチェンジ後のモデル)をおすすめします。経年劣化等を考えると、2015年式より古いタマは手を出さないほうが無難です。3代目後期型は、安全性能が強化されているのもおすすめする理由です。ただ、価格が安いタマは、過走行車だったり、内装の状態が悪かったりしています。詳しくは後述の「eKワゴンならではのチェックポイント」の項をご覧ください。

 

eKワゴンならではのチェックポイント

現時点、中古車市場で流通しているeKワゴンは、2001年式からとなり、流通台数も2,500台以上と比較的多く、多種多様なタマが存在しています。その中から1台を選ぶにあたって特に注意したいのは、走行距離と内装の状態、そして保証です。

過走行車はもちろん、走行距離が短すぎるタマも避けたい

平均年間走行距離が10,000kmを超えた車は「過走行車」ないしは「多走行車」などと呼ばれ、下取りに出すときの査定額が下がる要因となり、中古車価格もつられて安くなります。過走行車は、故障のリスク、部品交換発生リスクなど、さまざまな問題が潜んでいます。購入コストだけを重視して買う場合には、それなりの覚悟が必要です。

逆に平均年間走行距離が3,000kmを下回ると、ほとんど乗られていない車か、ごく短い距離を繰り返し乗られた車になります。こういう乗り方も、車にとっては負荷がかかったままとなります。車の基本設計は、一定の走行距離があることを前提に設計されています。エンジンやトランスミッション、サスペンションなど、車は無数の可動部分で構成されており、動くことを前提に設計していますので、長時間動かさないでいるとスムーズな走行ができないばかりか、故障の原因となってしまいます。これは、まるで健康な人間を強制的に寝かしつけたままにした末路と同じようなことになります。

平均年間走行距離は、今の年から年式を引いた経過年数で走行距離を割れば求められますが、下取りに出されてから中古車販売店で売られるまでの期間などが含まれるため、あくまで目安となります。

以上のことから、走行距離は、4,000〜8,000kmのあいだのものが中古車選びの基準となります。なお、この点は、eKワゴンに限ったことではありません。

内装の状態

どんな車でも、オーナーは外装を見ている時間より、内装を見ている時間が長くなるものです。特にシートは体と触れる部分ですので、内装の状態は外装のチェック以上に気を付けましょう。シート表皮のヘタリ、汚れの度合いは、前オーナーがどれだけ車を大切にしていたかのバロメーターになります。eKワゴンの中古車は、走行距離が短くても内装の状態が良くない場合がありますので注意しましょう。

保証

保証がない中古車を買った場合、納車の直後から修理代や部品交換代の負担はオーナーがすることになります。出費を覚悟の上での購入ならいざしらず、納車の翌日に「はい、修理」ではメンタルもやられてしまいます。

中古車の保証はいくつかのタイプがありますが、気をつけたいのは「メーカー保証」です。これは新車購入時に自動付与されるものと、「延長保証」などと呼ばれる有償の保証に加入したものがあります。いずれのメーカー保証も、中古車を購入したオーナーへ継承されるケースがあります。この場合、点検整備記録簿がきちんと記録された状態で車に備え付けてあるかどうか、本当にメーカー保証の条件に当てはまっているかどうかを、しっかりと確認しましょう。

 

比べて検討!eKワゴンのライバル車種

ダイハツ「ムーヴ」

ダイハツ「ムーヴ」

現行モデル

現時点、軽トールワゴンの中で最も販売台数が多いのがムーヴ。最も人気があるモデルということだけでも選ぶ理由になります。実力は人気に裏付けされています。
2021年6月23日時点の中古車価格帯は0.1万〜172万円、平均価格は約61万円、流通台数は9,400台ほどとなっています。

スズキ「ワゴンR」

スズキ「ワゴンR」

ワゴンR スティングレー 現行モデル

日本初の軽トールワゴンとしてデビューした「ワゴンR」。ハイブリッドエンジンを搭載し力強い走りと低燃費の両立、元祖トールワゴンならではの実力の高さがウリ。
2021年6月23日時点の中古車価格帯は0.1万〜161万円、平均価格は約67万円、流通台数は12,000台ほどとなっています。

ホンダ「N-WGN」

ホンダ「N-WGN」

現行モデル

ホンダのNシリーズのトールワゴン。愛らしい顔つきとホンダらしい走りがウリ。
2021年6月23日時点の中古車価格帯は★万〜★万円、平均価格は約★万円、流通台数は★台ほどとなっています。

日産「デイズ」

日産「デイズ」

デイズ ハイウェイスター 現行モデル

デイズは中古車市場の上ではライバルとなりますが、中身は同じ日産と三菱の合弁会社「NMKV」が企画した車です。
2021年6月23日時点の中古車価格帯は5.5万〜190万円、平均価格は約96万円、流通台数は6,800台ほどとなっています。

スバル「ステラ」

スバル「ステラ」

ステラ カスタム 現行モデル

ダイハツ ムーヴのOEM供給を受けたモデル。エンブレムが異なるぐらいの違いしかありません。グレード構成はステラのほうがシンプルです。
2021年6月23日時点の中古車価格帯は0.1万〜146万円、平均価格は約46万円、流通台数は1,400台ほどとなっています。

マツダ「フレア」

マツダ「フレア」

現行モデル

スズキ ワゴンRのOEM供給を受けたモデルで、エンブレムが異なる程度の違いしかありません。ワゴンR同様、ハイブリッドエンジンを搭載しているのがウリ。
2021年6月23日時点の中古車価格帯は5万〜140万円、平均価格は約63万円、流通台数は520台ほどとなっています。

中古車eKワゴンはここで探せ!

では、中古車eKワゴンをどこでどのように探したらよいでしょうか。カーライフを賢くスムーズに始めるのに、おすすめのサービスや販売店をご紹介します。

グーネット

2大中古車検索サイトの1つ、グーネット。1977年に「中古車情報通信」の名称で創刊された中古車検索雑誌から歴史が始まった老舗です。

グーネットは「グー鑑定」と呼ばれる、中古車を探している人に代わって、プロの鑑定士が中古車の車両状態を鑑定するサービスを提供。この鑑定士は第三者機関の「日本自動車鑑定協会(JAAA)」に所属。公正な鑑定が行われています。これで鑑定された中古車は、内外装、エンジンやトランスミッションといった機関、修復歴などの評価をまとめた「グー鑑定証」が与えられ、中古車情報ページの「グー鑑定」のアイコンから、その鑑定証を確認することができます。

また「ID車両」と呼ばれる中古車の品質を公正に証明するサービスも提供しています。「グー鑑定」と似ていますが、こちらはディーラー独自の基準で厳しいチェックを行った中古車の鑑定結果を「車両状態評価書」にまとめたものとなります。これは中古車情報ページの「ID車両」のアイコンから、その評価書を確認することができます。

「グー鑑定」や「ID車両」対象車は、全体の2割程度となっています。なお、非対象車は品質が良くないという意味ではありません。

さらに「グー保証」と呼ばれる、グーネット独自の中古車保証制度も提供しています。保証期間は国産車が最長3年で部品交換や修理から、移動中のキー閉じ込めなどのトラブル対応やレッカー移動などのロードサービスも全国24時間365日対応で付属(ロードサービスは自動車保険にも付いていることが多いですが)。なお、グー保証対象車は全体の1割程度となっていますが、これが付いていなくても、トヨタ保証やディーラー保証、中古車販売店保証が付いている中古車は多くあります。

2021年6月23日時点、グーネットでは、eKワゴンの掲載件数は2,606件、価格帯は0.0万~158万円、平均価格は約56万円となっています。

カーセンサー

2大中古車検索サイトのもう1つ、カーセンサー。1984年に中古車情報雑誌「カーセンサー」が創刊、今はグーネットと肩を並べる老舗中古車検索サイトとなっています。中古車掲載台数は、時期によって変動しますが約50万台。この台数はグーネットとほぼ同じで、掲載される中古車物件もほぼ同じとなります。これはほとんどの中古車販売店が、カーセンサーとグーネットの両方に掲載登録している背景があるためです。

カーセンサーは「カーセンサー認定」と呼ばれる中古車の品質鑑定情報を提供しています。鑑定は、第三者機関の「AIS」が行い、内外装の状態から目立たない小さなキズまで厳しくチェックし10段階評価しています。鑑定結果は、中古車情報ページから「車両品質評価書」で確認することができます。カーセンサー認定中古車は、全体の1割程度となりますが、この認定中古車でなくても、一般財団法人日本自動車査定協会の「V-CON」や、トヨタ、ディーラーの品質評価制度に基づく検査結果が掲載された中古車が無数にあります。

また「カーセンサーアフター保証」と呼ばれるカーセンサー独自の有償保証制度を提供。これは、エンジン、トランスミッションといった機関から細かい電装装備品まで全350項目を保証、走行距離無制限で最長3年まで加入できる手厚いものとなっています。カーセンサーもグーネット同様に、カーセンサー保証対象車でなくても、トヨタ保証、ディーラー保証、中古車販売店保証が付いている中古車は無数にあります。

カーセンサーのスマホアプリでは、写真からアリオンが検索できる機能を備えています。街で見かけて気になった車を撮影して、アプリからアップロードするとアリオンを特定、そのまま中古車情報を調べることができる便利な機能。中古車探しのライフハックツールとしてもおすすめです。

2021年6月23日時点、カーセンサーでは、eKワゴンの掲載件数は2,530件、価格帯は52万~158万円、平均価格は約116万円となっています。

 

イチオシは4代目現行モデル、購入価格重視なら3代目後期型

日進月歩が顕著で「最新こそ最良」の軽自動車。eKワゴンも然りです。中古市で買うなら、安全性能や走行性能、乗り心地など全体的に良くなった4代目現行モデルをイチオシします。ただ、現行モデルは2019年式からとなる新しいモデルですので、まだまだ中古車相場価格は高い状況。購入価格重視で選ぶなら、3代目後期型(2015〜2019年式)をおすすめします。2015年式より古いモデルは、車の傷みや故障リスク、部品交換の発生リスクなどが高いため、筆者としてはあまりおすすめしません。

 

よくある質問

Q1:中古車のeKワゴン、どれを買うべき?

A:おすすめは、4代目現行モデル(2019年式以降)となります。4代目にフルモデルチェンジして、走行性能、安全性能や使い勝手、乗り心地など大幅に良くなりました。ただ、まだ中古車価格が高い状況ですので、購入コストを重視するなら、3代目後期型(2015年マイナーチェンジ後のモデル、2015〜2019年式)から選びましょう。

Q2:中古車eKワゴンを買うときに気を付けたいポイントは?

A:4代目現行モデルから選ぶなら、まだ新しい年式となり特に注意したいチェックポイントは、普遍的な事柄くらいしかありませんが、3代目(2019年式以前)を買う場合には、走行距離と内装の状態は特にチェックしたいところとなります。走行距離が多すぎるのは良くありませんが、短すぎる車も良くありません。詳しくは前項「eKワゴンならではのチェックポイント」をご覧ください。

Q3:中古車eKワゴンはどこで手に入れればいい?

A:購入するなら全国の販売店の窓口となっているカーセンサー、グーネットなどの中古車情報検索サイトを活用するとよいでしょう。頭金や初期費用の一括払いが必要ない方法を探しているなら、定額カルモくんがおすすめです。支払いは毎月定額の利用料金だけなので、すぐにお好みの中古車eKワゴンに乗ることができます。

※当記事記載の中古車価格等の情報は、2021年6月23日時点のものです。

車種から記事を探す

注目のキーワード
LINEで無料診断してみる

©2024 Nyle Inc.