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中古車のホンダ「シビック セダン」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

中古車のホンダ「シビック セダン」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖
中古車のホンダ「シビック セダン」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

先進技術を満載した新しいモデルから、昭和時代の名車までファンも多いホンダ「シビック セダン」。この中古車をお探しの方に、選び方のポイントや注意点、おすすめモデルなどをまとめてお伝えします。

※本記事は、ハッチバックを除くセダンのみについて記述しています。

この記事のPOINT

  •  一番推したい中古車のホンダ「シビック セダン」は10代目(日常生活の足として乗るなら)
  •  愛好家向け、コレクターズアイテムも多いシビック セダン

中古車シビック セダン、おすすめモデルはズバリこれ。10代目(日常生活の足として乗るなら)

中古車シビック セダン、おすすめモデルはズバリこれ。10代目(日常生活の足として乗るなら)

「シビック セダン」は1980年にデビュー。1980〜1990年はライバルのマツダ ファミリアを筆頭に熾烈な人気争いをしていました。今の日本では、セダンそのものが人気低迷、2020年8月にはシビックのラインナップからセダンが落ち、ハッチバックのみとなってしまいました。

歴代のシビック セダンが中古車市場に流通していますが、大きく分けると次の2つに分類されるでしょう。

1. 愛好家向け、コレクターズアイテム的な名車

賛否両論あるかもしれませんが、7代目EU型(2000〜2005年)以前は、愛好家向け、コレクターズアイテム向けの世代となります。ただ、2007年に300台限定で販売された「シビック 無限 RR」は例外。シビック セダンのスポーツモデル「タイプR(FD2型)」をベースに無限が手を加えた伝説のモデルで、発売開始後10分で完売したという逸話があります。当時の価格は477万7,500円でしたが、今ではプレミア価格となり、1,000万円を超えるタマもザラにあります。

2. 日常生活の足として乗るのにふさわしい10代目

9代目が日本市場未導入(理由については、「シビック セダンの歴史」の項をご覧ください)だったこともあり、日常生活の足として安心して乗れる年式となるのは、10代目。8代目は2005〜2010年式ですので、そこまで古くはないですが、先進安全技術の採用、安全性能を考えると筆者としては積極的におすすめできません。

10代目シビックは、1.5L iVTECエンジンにCVT(無段変速機)を組み合わせたパワートレインで、モノグレード(グレードが1種類のみしか設定されない)という実にシンプルなモデル構成となっています。

世代別中古車価格と流通台数については次項をご覧ください。

★ほかにも!魅力的な中古車シビック セダン

この項では、シビック セダンのデビューから現在の最新型までの歴史と、世代別の中古車相場価格と流通台数についてまとめています。

シビック セダンの歴史

2代目「スーパーシビック」(1980〜1983年)

2代目「スーパーシビック」(1980〜1983年)

1980年9月、2代目シビックに初のセダンがラインナップに追加された。

3代目「ワンダーシビック」(1983〜1987年)

3代目「ワンダーシビック」(1983〜1987年)

4代目「グランドシビック」EF型(1987〜1991年)

4代目「グランドシビック」EF型(1987〜1991年)

5代目「シビック フェリオ」EG型「スポーツシビック」(1991〜1995年)

5代目「シビック フェリオ」EG型「スポーツシビック」(1991〜1995年)

1991年9月10日に、通算5代目へフルモデルチェンジされた。通称名は「スポーツシビック」。なお、5代目は「シビック フェリオ」とサブネームがついた。

6代目「シビック フェリオ」EK型「ミラクルシビック」(1995〜2000年)

6代目「シビック フェリオ」EK型「ミラクルシビック」(1995〜2000年)

1995年9月4日にフルモデルチェンジ、通称名は「ミラクルシビック」となった。6代目シビック セダンも先代から引き続いてサブネームつきの「シビック フェリオ」の車名で販売された。

▼1998年9月3日 マイナーチェンジ

エクステリアの一部デザイン変更と、快適装備の追加などが行われた。

7代目「シビック フェリオ」EU型「スマートシビック」(2000〜2005年)

7代目「シビック フェリオ」EU型「スマートシビック」(2000〜2005年)

2000年9月13日にフルモデルチェンジ、通称名は「スマートシビック」となった。7代目もセダンは「シビック フェリオ」のサブネーム付き車名で販売された。

▼2001年12月13日「シビック ハイブリッド」発売

シビック フェリオをベースにハイブリッドエンジンを搭載した「シビック ハイブリッド」が発売された。なお、このモデルにはフェリオのサブネームをつけずに販売。

▼2003年9月18日 ビッグマイナーチェンジ

エクステリア、インテリアともに大幅なデザイン変更が行われた。

8代目 「シビック」FD型(2005〜2010年)

8代目 「シビック」FD型(2005〜2010年)

2005年9月22日にフルモデルチェンジ、国内仕様はセダンのみのラインナップとなった。また、セダンはサブネームが廃止されて元の「シビック」に戻った。この背景に、国内市場では先に発売され好評を得ていた、コンパクトカーのフィットとシビック ハッチバックが競合することがあった。セダンのサブネーム廃止は、単に1モデルとなったため、わざわざサブネームをつける必要がなくなったものと推察できる。

▼2008年9月5日 マイナーチェンジ

エクステリアデザインの一部変更や、新グレードの追加などが実施された。

9代目 FB型(2011〜2015年)※日本市場未導入

当初は2012年に日本市場導入が予定されていたが、2013年秋のフィットのフルモデルチェンジ時に、セダンが追加(デビュー時は「グレイス」の車名となった)されることが決まっていたため、日本市場導入は見送られた。

10代目 FC型(2017〜2020年)

2017年1月13日に開催された、東京オートサロン2017で10代目シビックの市販車プロトタイプが日本初公開された。発売は同年9月29日から。直列4気筒1.5L i-VTEC ターボエンジンにCVTの組み合わせ1タイプのパワートレインで販売された。

▼2020年1月10日 マイナーチェンジ

10代目 FC型(2017〜2020年)

2019年11月15日に、マイナーチェンジモデルが公式ホームページ上で先行公開され、翌年1月10日に正式発表された。エクステリアではフロントバンパー、リアガーニッシュのデザイン変更やアルミホイールのカラー変更、インテリアでは、コンビシートを標準装備とするなど質感向上が図られた。また、Honda SENSINGの機能を強化し安全性能が向上した。車両価格は、276万円で販売された。

2020年8月 セダンの国内販売終了

ハッチバックは比較的販売台数があったが、セダンは不振でこれを理由にラインナップから消滅した。北米、欧州市場では継続して販売。

2021年4月29日(現地時間) 米国ホンダが11代目シビック セダンを発表

2021年4月29日(現地時間) 米国ホンダが11代目シビック セダンを発表

2021年6月24日 新型シビックを世界初公開

2021年6月24日 新型シビックを世界初公開

公開されたのはハッチバックのみ。「爽快シビック」をコンセプトに開発、2021年8月発表、秋発売予定と公表された。また、シビック タイプRは2022年に発売予定であることも発表されたが、セダンについては言及されなかった。

こちらもおすすめ! <世代別>中古車シビック セダン

▼世代別の中古車相場価格と流通台数(2021年7月20日時点、グーネットとカーセンサーに登録されているものからの集計)

世代中古車価格流通台数
2代目
3代目
4代目84万〜ASK4台
5代目(シビック フェリオ)60万〜468万円約10台
6代目(シビック フェリオ)28万〜229万円約30台
7代目(シビック フェリオ)19万〜ASK約20台
8代目22万〜129万円約30台
10代目127万〜290万円約70台

シビック セダンならではのチェックポイント

10代目(2017〜2020年)から選ばれる場合は、保証がしっかりとついたものがおすすめです。目安として、保証期間は1年以上、走行距離無制限の保証であれば、安心して乗ることができます。保証期間が数ヵ月という短い期間のものや、保証がついていないものは、購入後の故障リスクが高いと考えて、差し支えありません。

10代目以外の古いモデルは、クルマ好き、愛好家向けと考えましょう。魅力あるモデルがたくさんありますが、中古車で買うなら、それぞれのモデルの特徴など、十分に調べて理解され、シビックに惚れ込んでからにされることをおすすめします。

比べて検討!シビック セダンのライバル車種

マツダ「マツダ3 セダン」

マツダ「マツダ3 セダン」

マツダのミドルクラスセダン。旧車名は「アクセラ」で2019年のフルモデルチェンジでグローバル車名の「MAZDA3(マツダ3)」に変更されました。
2021年7月20日時点の中古車価格帯は155万〜321万円、平均価格は約250万円、流通台数は321台ほどとなっています。

マツダ「アクセラ」

マツダ「アクセラ」

前述のマツダ3の先代「アクセラ」。2021年7月20日時点の中古車価格帯は15万〜198万円、平均価格は約102万円、流通台数は185台ほどとなっています。

中古車シビック セダンはここで探せ!

では、中古車シビック セダンをどこでどのように探したらよいでしょうか。カーライフを賢くスムーズに始めるのに、おすすめのサービスや販売店をご紹介します。

グーネット

2大中古車検索サイトの1つ、グーネット。1977年に「中古車情報通信」の名称で創刊された中古車検索雑誌から歴史が始まった老舗です。

グーネットは「グー鑑定」と呼ばれる、中古車を探している人に代わって、プロの鑑定士が中古車の車両状態を鑑定するサービスを提供。この鑑定士は第三者機関の「日本自動車鑑定協会(JAAA)」に所属。公正な鑑定が行われています。これで鑑定された中古車は、内外装、エンジンやトランスミッションといった機関、修復歴などの評価をまとめた「グー鑑定証」が与えられ、中古車情報ページの「グー鑑定」のアイコンから、その鑑定証を確認することができます。

また「ID車両」と呼ばれる中古車の品質を公正に証明するサービスも提供しています。「グー鑑定」と似ていますが、こちらはディーラー独自の基準で厳しいチェックを行った中古車の鑑定結果を「車両状態評価書」にまとめたものとなります。これは中古車情報ページの「ID車両」のアイコンから、その評価書を確認することができます。

「グー鑑定」や「ID車両」対象車は、全体の2割程度となっています。なお、非対象車は品質が良くないという意味ではありません。

さらに「グー保証」と呼ばれる、グーネット独自の中古車保証制度も提供しています。保証期間は国産車が最長3年で部品交換や修理から、移動中のキー閉じ込めなどのトラブル対応やレッカー移動などのロードサービスも全国24時間365日対応で付属(ロードサービスは自動車保険にも付いていることが多いですが)。なお、グー保証対象車は全体の1割程度となっていますが、これが付いていなくても、トヨタ保証やディーラー保証、中古車販売店保証が付いている中古車は多くあります。

2021年7月20日時点、グーネットでは、シビック セダンの掲載件数は201件、価格帯は20万~1,500万円(プレミア価格となっている「タイプR 無限RR」が含まれる)となっています。

カーセンサー

2大中古車検索サイトのもう1つ、カーセンサー。1984年に中古車情報雑誌「カーセンサー」が創刊、今はグーネットと肩を並べる老舗中古車検索サイトとなっています。中古車掲載台数は、時期によって変動しますが約50万台。この台数はグーネットとほぼ同じで、掲載される中古車物件もほぼ同じとなります。これはほとんどの中古車販売店が、カーセンサーとグーネットの両方に掲載登録している背景があるためです。

カーセンサーは「カーセンサー認定」と呼ばれる中古車の品質鑑定情報を提供しています。鑑定は、第三者機関の「AIS」が行い、内外装の状態から目立たない小さなキズまで厳しくチェックし10段階評価しています。鑑定結果は、中古車情報ページから「車両品質評価書」で確認することができます。カーセンサー認定中古車は、全体の1割程度となりますが、この認定中古車でなくても、一般財団法人日本自動車査定協会の「V-CON」や、トヨタ、ディーラーの品質評価制度に基づく検査結果が掲載された中古車が無数にあります。

また「カーセンサーアフター保証」と呼ばれるカーセンサー独自の有償保証制度を提供。これは、エンジン、トランスミッションといった機関から細かい電装装備品まで全350項目を保証、走行距離無制限で最長3年まで加入できる手厚いものとなっています。カーセンサーもグーネット同様に、カーセンサー保証対象車でなくても、トヨタ保証、ディーラー保証、中古車販売店保証が付いている中古車は無数にあります。

カーセンサーのスマホアプリでは、写真からアリオンが検索できる機能を備えています。街で見かけて気になった車を撮影して、アプリからアップロードするとアリオンを特定、そのまま中古車情報を調べることができる便利な機能。中古車探しのライフハックツールとしてもおすすめです。

2021年7月20日時点、カーセンサーでは、シビック セダンの掲載件数は108件、価格帯は137万~290万円、平均価格は約215 万円となっています。

日常生活の足として乗るなら10代目、8代目以前はシビックに惚れた人が乗るモデル

シビック セダンは、シビック通算2代目となる1980年に登場、以降フルモデルチェンジが繰り返されています(9代目は日本市場未導入、10台目はモデル途中で日本市場から撤退しハッチバックのみとなり、11代目は米国ホンダでは発表されましたが、日本導入は未発表、ハッチバックのみ国内販売が決まっている状況)。

日常生活の足として乗るなら、先進安全運転支援技術「Honda SENSING」が装備された、現時点では最終型となる10代目、2017〜2020年式がおすすめです。シビックは愛好家が多く、古いモデルが多数、中古車市場で流通しています。これらは、愛好家のためのモデルと考えましょう。

よくある質問

Q1:中古車のシビック セダン、どれを買うべき?

A:日常生活の足として乗るなら、現時点で最終型となる10代目(2017〜2020年式)が、安全性能も高くおすすめです。それより以前のモデルでは、9代目が日本市場に導入されていないため、最も年式が新しいもので2010年式といささか古くなり、安全性能面も一昔前のレベルで日常生活の足として乗るには少々不安があります。ただ、8代目以前は、マニア向け、コレクターズアイテム的なモデルが多くありますので、これらを狙うならお話は別です。

Q2:中古車シビック セダンを買うときに気を付けたいポイントは?

A:年式が新しい10代目から選ぶなら、しっかりとした保証がついているモデルであれば、大きな問題はなさそうです。8代目以前のモデルは、状態の程度や走行距離などに大きな開きがありますので、中古車販売店とよくコミュニケーションをとって車両の情報を集めて判断するようにしましょう。詳しくは「シビック セダンならではのチェックポイント」の項をご覧ください。

Q3:中古車シビック セダンはどこで手に入れればいい?

A:購入するなら全国の販売店の窓口となっているカーセンサー、グーネットなどの中古車情報検索サイトを活用するとよいでしょう。頭金や初期費用の一括払いが必要ない方法を探しているなら、定額カルモくんがおすすめです。支払いは毎月定額の利用料金だけなので、すぐにお好みの中古車シビック セダンに乗ることができます。

※当記事記載の中古車価格等の情報は、2021年7月20日時点のものです。

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