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ついにサポカーSワイドに適合!時代に合わせてアップデートされたヴォクシーの安全性能とは(2014年~2021年モデル)

ついにサポカーSワイドに適合!時代に合わせてアップデートされたヴォクシーの安全性能とは
ついにサポカーSワイドに適合!時代に合わせてアップデートされたヴォクシーの安全性能とは

出典:トヨタ「ヴォクシー」ギャラリー

自動ブレーキなどの車の先進安全技術は各自動車メーカーが競い合って開発している部分でもあり、少し前まででは考えられないほどさまざまな機能が生み出され進化しています。安全に関わる部分は車選びの際にも特に入念にチェックしておきたいポイントです。
ここではトヨタのミニバン「ヴォクシー」の安全性能について紹介します。

ヴォクシーの安全性能の特徴

ファミリー層に絶大な人気を誇るトヨタのヴォクシーには、全車にトヨタの予防安全パッケージである「Toyota Safety Sense」が標準装備となっています。
ほかにも夜間の視認性を向上させて安全運転に貢献するオートレベリング機能付きのLEDヘッドランプを全車に装備するなどファミリー層の高い安全意識を反映した安全装備が特徴です。

加えて2020年4月には、ペダル踏み間違い時急発進抑制装置にあたる「インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]」が全車に標準装備となり、経済産業省や国土交通省が普及を推進する「サポカー」の中でも最も上位の分類である「サポカーSワイド」に全車適合となりました。

ヴォクシーの「Toyota Safety Sense」の内容

「Toyota Safety Sense」は遠くまでの検知が可能な単眼カメラとカメラの苦手部分である夜間や近距離の検知に優れたレーザーレーダーを組み合わせて先行車や歩行者、障害物などを検知して車両を制御するシステムです。ヴォクシーに搭載されている「Toyota Safety Sense」には4つの安全性能が搭載されています。

・プリクラッシュセーフティ

プリクラッシュセーフティ出典:トヨタ「ヴォクシー」特長

システムが先行車や歩行者を認識し、衝突の危険性がある距離と判断した場合はまずディスプレイ表示やブザー音でドライバーに注意喚起を行います。その際にドライバーがブレーキ操作をすればシステムがブレーキアシストを行い、より制動力を高めます。
何らかの事情でドライバーがブレーキを踏まないなど衝突回避操作がとられなかった場合、もしくはブレーキ操作をしていても衝突不可避とシステムが判断した場合は自動ブレーキを作動させ、衝突事故防止や衝突被害軽減をサポートする機能です。検知対象は車両と昼間の歩行者で、夜間の歩行者の検知はできません。

・レーンディパーチャーアラート

レーンディパーチャーアラート出典:トヨタ「ヴォクシー」WEBカタログ

単眼カメラが左右の車線を検知し、ウィンカー操作なしに車両が車線を踏み越えようとするとブザー音とディスプレイ表示で警告します。道幅約3m、50km/h以上で走行時に作動するので、高速道路や自動車専用道路で活躍する機能です。

・オートマチックハイビーム

オートマチックハイビーム出典:トヨタ「ヴォクシー」WEBカタログ

近年では夜間の走行では視認性のいいハイビームを中心に使用することが警察などによって推奨されていますが、ずっとハイビームのままで走行していると対向車などを眩惑させてしまう可能性があり、こまめにロービームとハイビームを切り替える必要があります。
オートマチックハイビームはシステムが対向車のヘッドライトを認識し自動でハイビームとロービームを切り替える機能です。ドライバーの手動切り替えの手間や切り替え忘れをなくすとともにハイビームの使用頻度を高めて視認性をアップし、夜間の安全運転に貢献します。

・先行車発進告知機能
停車中に先行車が4m以上進んでも自車が発進しない場合、ディスプレイ表示とブザー音でドライバーに知らせる機能です。渋滞時や信号待ちなどでの出遅れを防ぎます。
ヴォクシーの「Toyota Safety Sense」にはこの4つの機能が搭載されています。自動ブレーキが夜間に対応していない、ステアリング操作を伴う機能などもないなど最新の先進安全機能とはいえませんが、必要最低限のものはある、という印象です。

「Toyota Safety Sense」以外のヴォクシーの安全性能

ここではヴォクシーに搭載されている「Toyota Safety Sense」以外の安全性能をご紹介します。

・インテリジェントクリアランスソナー〔パーキングサポートブレーキ(静止物)〕

インテリジェントクリアランスソナー/パーキングサポートブレーキ(対静止物)出典:トヨタ「ヴォクシー」特長

15km/h以下の徐行時にフロントとリアに4つずつ設置されたソナーが周囲の障害物を検知している状態でアクセルペダルが強く踏み込まれると、エンジン出力・ハイブリッドシステムによる出力を抑制して急発進・急加速を防ぐようサポートするシステムです。
エンジン・ハイブリッドシステムの出力抑制後もさらに障害物との距離が縮まった場合には自動ブレーキが作動します。
この機能は2020年4月のグレード整理時に全車に標準装備となりました。

・ドライブスタートコントロール
急発進・急加速による事故はアクセルとブレーキの踏み間違えだけが原因ではありません。シフトの操作ミスも急発進や急加速による事故に関係しています。
このドライブスタートコントロールはアクセルを踏み込んだまま「R」から「D」へシフト操作を行うとディスプレイにシフト操作ミスを知らせる表示が点灯し、エンジン・ハイブリッド出力を抑制して急加速・急発進を防ぐシステムです。
これによってバックで駐車した際に誤って壁などに衝突し、動転してアクセルを踏んだままシフトを「D」に切り替えて前方に飛び出す、といった事故の防止を図ります。

・万一の衝突の際に守ってくれる衝突安全機能
運転席、助手席のエアバッグと運転席のニーエアバッグは全車に標準装備されています。加えてサイドエアバッグ、フロントシートからサードシートまでカバーするカーテンエアバッグがオプションで追加可能です。
また、万一の衝突事故の際にむち打ち傷害の低減が期待できる、頸部への衝撃を和らげる設計のWIL(頸部傷害低減)コンセプトシートを採用しています。

幅広い視点から安全性能をチェックしよう

ペダル踏み間違え時急発進抑制装置に相当するインテリジェントクリアランスソナー〔パーキングサポートブレーキ(静止物)〕が標準装備されサポカーSワイド適合となり、ヴォクシーは時代に合った安全性能を身につけました。

安心・安全なカーライフを送るためにも、車選びの際には安全装備の充実度をしっかりとチェックし、納得のいく安全性能を有したモデルを選ぶようにしましょう。

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※記事の内容は2020年9月時点の情報で執筆しています。

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