車の安全性能は今や車選びの際に欠かせないチェックポイントといえます。なぜなら、今では最新の運転支援技術や予防安全技術が新型車の目玉のひとつとなり、安全装備の充実度が車によって大きく異なるためです。
ここでは、スズキ「スペーシア」の安全性能について詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- ミリ波レーダーと単眼カメラ、超音波センサーを組み合わせた検知システムを採用
- 交差点での衝突回避支援も行う「デュアルセンサーブレーキサポートII」を搭載
- 上位グレードの「HYBRID X」には運転支援機能のパッケージオプション「セーフティプラスパッケージ」の追加が可能
スペーシアの安全性能の特徴
2023年11月に登場した現行型のスペーシアでは、ミリ波レーダーと単眼カメラ、そして超音波センサーを組み合わせた検知システムを採用し、先代よりも検知エリアを拡大、さらに対象物をより早く検知できるようになっているのが特徴です。
従来型に設定のあった機能も性能が引き上げられ、これまで以上に幅広いシーンでの安全運転をサポートします。
スペーシアに搭載される先進安全技術
スペーシアには、スズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」が標準装備です。なお、スズキ セーフティ サポートに搭載される内容は車種によって異なります。ここでは、スペーシアに搭載されるおもな先進安全技術について見ていきましょう。
デュアルセンサーブレーキサポートII
歩行者や自転車など、対象物を検知している状態でシステムがぶつかる危険があると判断した場合は警告やブレーキアシスト、または自動でブレーキを作動させることで衝突の回避、衝突被害軽減をサポートする機能です。
現行型では、交差点右左折時に対向方向からの横断者や自転車を検知すると、警報やブレーキによって衝突の回避を支援する機能を搭載しました。また、交差点などで側方から接近する車両とぶつかるおそれがある場合においても、警報やブレーキで衝突の回避をサポートします。
低速時ブレーキサポート(前進・後退)
車両の前後に設置された4つの超音波センサーで進行方向にある障害物との距離を測り、音と表示で障害物の接近を知らせる「パーキングセンサー」を搭載しています。
障害物との接触のおそれがある距離まで接近するとブレーキ制御を行い、事故防止をサポートする機能です。
車線逸脱警報機能/車線逸脱抑制機能
走行中に車線のほか、縁石やガードレール、アスファルトと土などの境界線を認識し、車線からはみ出す危険があるとシステムが判断すると警告を発します。さらにステアリング操作を支援し、ドライバーに回避操作を促すことで車線逸脱防止に貢献する機能です。
標識認識機能
道路標識を認識して標識の種類に合わせて適したタイミングでインフォメーションディスプレイに表示し、標識に従った安全運転をサポートする機能です。
赤信号の検知も可能であり、赤信号を検知しているのに交差点に進入する可能性があるとシステムが判断すると注意喚起する機能も搭載しています。
検知可能な標識は最高速度、はみ出し通行禁止、一時停止、車両進入禁止、転回禁止と補助標識の「終わり」です。
発進お知らせ機能(先行車・信号切り替わり)
信号などで先行車が発進しても停車を続けた場合、音や表示で注意喚起する機能です。また、赤信号から青信号に切り替わっても停車を続けた場合にも作動します。
このほか、ペダルやシフト操作ミスによる急発進を抑制する「誤発進抑制機能」「後方誤発進抑制機能」、必要に応じてハイビームとロービームを自動で切り替える「ハイビームアシスト」などが全車に搭載されています。
セーフティプラスパッケージ
上位グレードの「HYBRID X」には、運転支援機能のセットオプション「セーフティプラスパッケージ」の追加が可能です。セーフティプラスパッケージは、以下の機能で構成されています。
アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能・停止保持機能付き)
高速道路などの自動車専用道路において、システムが先行車を検知して適切な車間距離を維持しながら加減速、さらに停止まで先行車に自動追従します。先行車が停止した場合は自車も停止し、停止状態を維持します。
現行型は最新タイプなので、カーブを認識して手前で減速する「カーブ速度抑制機能」や、ウィンカーを作動させるとウィンカーと連動して自動で加減速を行いスムーズな追い越し、合流をサポートする機能、他車の割り込みなどによって先行車に接近した状態になった場合に注意喚起する「接近警報機能」なども搭載しています。
車線維持支援機能
アダプティブクルーズコントロールの作動中に、車線中央付近の走行を維持するようにシステムがステアリング操作をアシストする機能です。
区画線が検知しにくい場合は先行車の走行軌跡情報を活用するなど、状況に応じた制御を行います。
このほかに、全車に追加可能な安全技術として、「全方位モニター用カメラ」があります。これは車両に設置したカメラから得た情報を基に、スペーシアを真上から見下ろしたような映像などを対応ナビゲーションに表示して安全確認をサポートする機能です。
全方位モニター用カメラは、セットオプション「全方位モニター付きメモリーナビゲーション・スズキコネクト対応通信機」の選択で装着できます。
高いレベルの安全性能を有しているスペーシア
スペーシアは、交差点での検知にも対応した衝突被害軽減ブレーキを全車標準装備しているなど、軽自動車としてはかなりレベルの高い安全性能を有しています。
上位グレードでは高速道路での運転をサポートしてくれる機能も追加できるので、安全性能にこだわる方も満足できる1台といえるでしょう。
よくある質問
Q1:スペーシアの安全性能の特徴は?
A:スペーシアでは、ミリ波レーダーと単眼カメラ、超音波レーダーを組み合わせた検知システムを採用した、最新のスズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を標準装備し、これまで以上に幅広いシーンでの安全運転をサポートします。
Q2:スペーシアにはどのような先進安全技術が搭載されているの?
A:交差点での衝突回避支援も可能な「デュアルセンサーブレーキサポートII」や、赤信号の注意喚起機能なども搭載した「標識認識機能」、車線からはみ出さないようにステアリング操作を支援する「車線逸脱抑制機能」などの機能が全車標準装備です。
※この記事は2024年1月時点の情報で制作しています