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マーチの安全性能の特徴は?先進安全装備は全車に搭載されているの?

マーチの安全性能の特徴は?先進安全装備は全車に搭載されているの?
マーチの安全性能の特徴は?先進安全装備は全車に搭載されているの?

出典:日産「マーチ」TOPページ

万が一の事故の危険を減らしてくれたり、被害を軽減してくれたりする先進安全技術や運転支援技術の進歩には目を見張るものがあります。日本はすでに超高齢化社会に突入していることもあり、今後ますます衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装備は車になくてはならないものとなっていくでしょう。とはいえ、現段階では車の先進安全装備の充実度は車種によって大きく異なるため、車選びの際にはその車がどのような先進安全技術を採用しているのかを確認することが必要です。

ここでは、日産「マーチ」の安全性能について紹介します。

この記事のPOINT

  • 2020年7月の一部改良で先進安全装備を追加
  • エントリーグレードにも先進安全装備を採用
  • マーチは「NISMO」「NISMO S」を除きサポカーSワイドに該当する

マーチの安全性能の特徴

現行型のマーチは2010年7月に登場しており、10年を超える長いモデルライフとなっています。登場時には衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全技術は採用されていませんでしたが、2020年7月に実施された一部改良時に大きく手が加えられ、4種類の先進安全技術を標準装備(NISMO、NISMO Sを除く)しました。

時代に合わせて装備内容をアップデートさせ、商品力を維持しているのは評価できるポイントといえるでしょう。上位グレードにのみ先進安全技術を標準装備し下位グレードには設定されない車種も少なくない中、最も価格の安いエントリーグレード「S」にも標準装備している点も特筆すべき部分です。

なお、マーチ(NISMO、NISMO Sを除く)は経済産業省や国土交通省が普及を推奨する先進安全技術を搭載した車「セーフティ・サポートカー(通称サポカー)」の中でも、最も装備内容が充実した上位の分類である「サポカーSワイド」の認定を受けています。

マーチに搭載される先進安全技術

ここからは、マーチにはどのような先進安全技術が搭載されているのかを見ていきましょう。

インテリジェント エマージェンシーブレーキ

インテリジェント エマージェンシーブレーキ出典:日産「マーチ」先進安全装備

システムが前方車両や歩行者を検知して、衝突する危険があると判断した場合には音や表示で警告を発し、ドライバーに危険を知らせます。

ドライバーが減速しないなど、さらに対象物との衝突のおそれが高まった場合には自動でブレーキを作動させ、衝突の回避や被害軽減をサポートする機能です。

検知対象は前方車両と昼間の歩行者で、対車両の場合は自車の速度が約10~80km/hの範囲内、対歩行者の場合は約10~60km/hの範囲内で作動します。

踏み間違い衝突防止アシスト

踏み間違い衝突防止アシスト出典:日産「マーチ」先進安全装備

前進時もしくは後退時、進行方向にあるガラスや壁などの障害物を検知している状態で、アクセルペダルとブレーキペダルを間違えて踏み込んだり、ブレーキ操作が遅れたりした場合には音と表示で警告するとともに急加速を抑制し、ブレーキも作動させることによってペダル踏み間違い時の急発進や急加速を抑制する機能です。

なお、前進時に限り車両や歩行者も検知対象となります。

LDW(車線逸脱警報)

走行中にシステムが車線を認識している状態で、ドライバーの意図を伴わずに車線から車両がはみ出す危険があると判断すると、音と表示で警告を発しドライバーに危険を知らせます。ステアリング操作の支援など、ドライバーの回避操作を促す機能は搭載されていません。

約60km/h以上で走行中に作動するため、おもに高速道路や自動車専用道路で活躍する機能といえるでしょう。

ハイビームアシスト

基本的にハイビームで走行し、対向車や先行車のライトを検知した場合や、明るい市街地などで走行する場合は自動でロービームに切り替えることでドライバーの手動切替えの手間をなくし、安全運転に貢献する機能です。

インテリジェント オートライトシステム

周囲が暗くなりはじめた夕暮れ時、もしくは雨天時にワイパーを作動させると自動でヘッドライトを点灯させる機能です。

被視認性を向上させて自車の存在を周囲にアピールすることで、事故の危険の低減効果が期待できます。

マーチの衝突安全性もチェック

マーチの衝突安全性もチェック出典:日産「マーチ」安全性能

マーチでは、運転席と助手席のエアバッグを標準装備することはもちろん、グレード別設定で側面衝突時の前後席の乗員の頭部への衝撃をやわらげるカーテンエアバッグの追加が可能です。

また、事故の際につぶれながら衝撃のエネルギーを吸収して乗員への衝撃を緩和するとともに、相手車両への加害性も低減させる車両前後のクラッシャブルゾーン、高強度材を用いたフレーム構造の高強度のキャビンによって衝突時の衝撃による変形を最小限に抑え、乗員の生存空間を確保するセーフティゾーンの2つのゾーンを組み合わせたコンパティビリティ対応ゾーンボディを採用。

それに加え、ボンネットやフェンダーなどの衝撃吸収性を向上させ、歩行者との衝突した場合に歩行者の頭部や脚部への衝撃を緩和する歩行者障害軽減ボディを採用し、乗員だけでなく相手車両や歩行者の衝突被害をできるだけ軽減するように工夫されています。

 

先進安全装備のさらなる充実を期待したい

マーチは2020年7月の一部改良による先進安全技術の採用で「NISMO」「NISMO S」以外の全車が「サポカーSワイド」の認定となり、日常的に使用する車としての安全性は確保されているといえるでしょう。

しかし、現在では夜間の歩行者や自転車の検知が可能な衝突被害軽減ブレーキや、ステアリング操作の支援を伴うシステムを採用する車種も増えています。また、日産には高速道路などにおいてステアリング・アクセル・ブレーキ操作をシステムがサポートする最新鋭の運転支援機能「プロパイロット」などもあるため、今後さらに先進安全装備の充実を期待したいところといえるでしょう。

 

よくある質問

Q1:マーチには先進安全技術は装備されているの?

A:はい、マーチは2020年7月の一部改良で4種類の先進安全装備が追加されました。そのため、「NISMO」「NISMO S」以外のマーチには先進安全技術が標準装備されています。

Q2:マーチに搭載される先進安全技術にはどんなものがあるの?

A:マーチには、車両と歩行者を検知して衝突の危険があればブレーキを作動させる「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」、ペダル踏み間違い時の急発進や急加速を抑制する「踏み間違い衝突防止アシスト」、ドライバーの意図しない車線の逸脱が予想される場合に警告を発する「LDW(車線逸脱警報)」、自動でハイビームとロービームの切替えを行う「ハイビームアシスト」などが搭載されています。

Q3:マーチはどの「サポカー」に該当するの?

A:マーチの「NISMO」「NISMO S」以外のグレード、カスタマイズカーは「サポカー」の中でも最も上位の分類である「サポカーSワイド」の認定を受けています。マーチの「NISMO」「NISMO S」は先進安全装備を搭載していないため、「サポカー」ではありません。

※記事の内容は2021年3月時点の情報で執筆しています。

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