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ジュークの安全性能を徹底解説!

ジュークの安全性能を徹底解説!
ジュークの安全性能を徹底解説!

出典:日産「ジューク」先進安全装備

車に関する技術の進化は目覚ましく、年々新しい機能が登場しています。被害軽減(自動)ブレーキをはじめとする先進安全機能も例外ではなく、各メーカーが力を入れて開発している分野です。

政府が運転支援技術を搭載している車の普及を推進していることもあり、現在では新型車のほとんどに何らかの先進安全機能が搭載されるようになってきていますが、車種によってその充実度は大きく異なるため、車選びの際には安全性能について確認しておく必要があります。

ここでは日産「ジューク」の安全性能について紹介します。

ジュークの安全性能の特徴

ジュークは2010年6月に登場したモデルで、その後一度もフルモデルチェンジをしていません。安全性能について、デビュー当時には先進安全機能が2015年11月のマイナーチェンジ時に「エマージェンシーブレーキ」や車線逸脱警報が搭載されました。

また2018年5月にはさらにハイビームアシストが搭載されるなど、時代に合わせて安全性能を高めていますが、約10年前のモデルということもあり競合する同クラスのモデルと比較すると搭載されている先進安全機能は少ない、といえる状態です。

ジュークでは「15RXシンプルパッケージ」「NISMO」「NISMO RS」以外のグレードに先進安全機能が標準装備となっています。

ジュークの先進安全機能の内容

ここからはジュークに搭載される先進安全機能について詳しく見ていきましょう。

インテリジェント エマージェンシーブレーキ

インテリジェント エマージェンシーブレーキ出典:日産「ジューク」先進安全装備

フロントカメラで前方の車両や歩行者を検知し、衝突の危険があると判断した場合は段階を踏んで自動ブレーキを作動させ、衝突の回避や被害軽減を図る機能です。

システムが衝突の危険があると判断した場合には、ブザーとディスプレイ表示でドライバーに注意喚起します。衝突の危険性がより高まれば、弱いブレーキを作動させてドライバーの回避操作を促し、それでも衝突が回避できないと判断した場合には緊急ブレーキを作動させて衝突回避、被害軽減をサポートします。

車両に対しては自車の速度が約10~80km/h、歩行者に対しては約10~60km/hで走行時に作動します。車両に加えて昼間の歩行者の検知にも対応していますが、夜間歩行者や自転車などは検知できません。

LDW(車線逸脱警報)

LDW(車線逸脱警報)出典:日産「ジューク」先進安全装備

約60km/h以上で走行時にフロントカメラが車線を認識し、ドライバーの意図を伴わない車線逸脱の可能性があるとシステムが判断した場合にメーター内のインジケーターの点滅とブザーでドライバーに危険を知らせ、回避操作を促す機能です。

ステアリング制御などの車線逸脱回避支援機能はついていません。

ハイビームアシスト

ハイビームアシスト出典:日産「ジューク」先進安全装備

近年、夜間走行時はより遠くまで視界が確保できるハイビームを積極的に使用するように警察などが指導していますが、対向車や先行車がいる場合はその都度ロービームに切り替える必要があります。

ハイビームアシストはハイビームとロービームをシステムが自動で切り替えます。切り替え忘れや手動切り替えの手間をなくしドライバーの運転負荷軽減に貢献するとともに、ハイビームの使用頻度を上げることで歩行者や障害物の早期発見をサポートします。

ハイビームアシストはシステムが先行車や対向車のライトを検知した場合や街頭などのある明るい市街地、車速約15km/h以下のいずれかの条件を満たせばロービームに切り替えます。いずれの条件にも当てはまらない状態で約25km/h以上で走行している場合には常時ハイビームを使用します。

インテリジェント アラウンドビューモニター

インテリジェント アラウンドビューモニター出典:日産「ジューク」先進安全装備

ディスプレイ付自動防眩ルームミラーに車両の周囲の状況を映し出し、駐車時の安全確認を支援する機能です。トップビュー、フロントビュー、サイドブラインドビュー、バックビューの4つの視点の切り替えが可能です。

また車両の周囲の検知機能も搭載。車両付近の歩行者や自転車などを検知して危険をドライバーに知らせることによって、より安心して駐車が行えるよう工夫されています。

ジュークに搭載されているそのほかの安全装備

ジュークの先進安全機能以外の安全装備を見ていきましょう。

インテリジェント オートライトシステム(フロントワイパー連動、薄暮れ感知「おもいやりライト」機能付)(「15RXシンプルパッケージ」以外に標準装備)

薄暗くなり始めた夕暮れ時に自動的にライトを点灯させる「薄暮れ感知機能」と、雨天時にワイパーを使用すると自動でライトを点灯させる「フロントワイパー連動機能」を搭載し、夕暮れ時や雨天時に自車の被視認性を高めて事故防止に貢献します。

衝突安全性を高めるサイドエアバッグ&カーテンエアバッグ(「NISMO」「NISMO RS」に標準装備、「15Xシンプルパッケージ」「15X」以外にメーカーオプション)

衝突安全性を高めるサイドエアバッグ&カーテンエアバッグ(「NISMO」「NISMO RS」に標準装備、「15Xシンプルパッケージ」「15X」以外にメーカーオプション)出典:日産「ジューク」先進安全装備

ジュークは運転席・助手席のエアバッグを標準装備しているのはもちろん、オプションでサイドエアバッグやカーテンエアバッグをオプションで設定し、衝突安全性も追求しています。

走行性能を高めた「NISMO」「NISMO RS」には先進安全機能が搭載されていませんが、サイドエアバッグとカーテンエアバッグが標準装備となっています。

 

安全性能は少し見劣りするジューク

政府が普及を推進する「セーフティ・サポートカー」の中で最も上位の「サポカーSワイド」の認定には車両と歩行者を検知する被害軽減(自動)ブレーキ、ペダル踏み間違い時加速抑制装置、車線逸脱警報、先進ライトの4つの機能の搭載が必要です。近年では「サポカーSワイド」に認定されていることが日常的に使用する車の安全性能として問題ないと判断する目安ともいえるでしょう。

ジュークには被害軽減(自動)ブレーキ、車線逸脱警報、先進ライトは装備されていますがペダル踏み間違い時加速抑制装置に相当する機能が搭載されず、オプションでも設定がないため「サポカーSワイド」には認定されていません。

同クラスのライバル車には「サポカーSワイド」に認定されている車種も多い中、ジュークの安全性能は少し見劣りするといわざるをえないでしょう。

しかし個性的なエクステリア・インテリアのデザインやオーダーメイド感覚でカスタマイズできる「パーソナライゼーション」など、ジュークにはジュークならではの魅力もたくさんあります。

安全性能を含む車の個性はそれぞれ異なるので、しっかりと内容を確認して納得できる車を選ぶことが大切だといえるでしょう。

 

※記事の内容は2019年12月時点の情報で執筆しています。

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