安心してカーライフを楽しむためには、決して車の安全性能は無視できません。近年は衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全技術を搭載している車種がほとんどとなり、安全性能の中心は衝突安全性から予防安全性へと移りつつあります。
ここでは、日産のプレミアムセダン「フーガ」にはどのような先進安全技術が採用されているのかなど、フーガの安全性能について詳しく紹介します。
この記事のPOINT
- フーガは先進安全技術を全車に標準装備
- プレミアムセダンにふさわしい数多くの先進安全技術を採用
- 全車が「サポカーSワイド」に認定されている
フーガの安全性能の特徴
2代目モデルとなる現行型のフーガは、2009年11月に登場したモデルであり、登場から10年以上の年月が経過したモデルです。その長いモデルライフのあいだに車に関する安全技術はかなり進化しました。特に衝突被害軽減ブレーキをはじめとする先進安全技術は飛躍的にレベルアップしたといえるでしょう。
フーガは2019年12月の仕様変更で安全装備を大幅に刷新し、時代に合わせて安全性能を向上させ、経済産業省や国土交通省が普及啓発している先進安全技術を搭載する車、「サポカー」の中でも最も上位の分類である「サポカーSワイド」の対象車種となりました。プレミアムセダンにふさわしい安全性能を身につけ、快適なドライブをサポートする運転支援機能も搭載したフーガは時代を感じさせない高い安全性能を持つモデルであるといえるでしょう。
フーガに搭載される先進安全技術
ここからは、フーガに搭載される先進安全技術について見ていきましょう。
インテリジェント エマージェンシーブレーキ
前方の車両と歩行者を検知
システムが自車の前方の車両や歩行者を検知し、衝突の危険があると判断した場合には、まず音と表示でドライバーに注意喚起します。同時に緩いブレーキ力を発生させるとともにアクセルペダルを戻す力を発生させ、危険回避を促します。
強いブレーキを作動させて衝突回避・被害軽減をサポート
ドライバーが安全に減速できなかった場合は、システムが自動で強いブレーキを作動させ、衝突の回避・被害軽減に貢献する機能です。
踏み間違い衝突防止アシスト
駐車時など、低速時の取り回し時のペダル踏み間違いによる急発進や急加速を抑制する機能です。
低速衝突軽減ブレーキ機能(前進時/後退時)
進行方向に壁などの障害物を検知した状態で、衝突のおそれがあるとシステムが判断した場合にはエンジン出力の抑制、さらにブレーキ制御も加え衝突事故防止に貢献します。
低速加速抑制機能(前進時/後退時)
進行方向に障害物を検知している状態で、アクセルペダルを必要以上に強く踏み込んだ際には音や表示で警報を発するとともに加速を抑制して飛び出しを防ぎます。
車両前方に車両を検知している場合にも作動。後方の車両の検知機能はありません。
インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)
2台前を走る車両をモニタリング
ドライバーからは見えない2台前の車両の挙動をシステムがモニタリングし、減速が必要だと判断すると音と表示でドライバーに知らせ、いち早くブレーキを踏めるようにサポート。ブレーキの踏み遅れによる玉突き事故の可能性を低減してくれる最新の先進安全技術です。
インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)/LDW(車線逸脱警報)
インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)
ドライバーに車線逸脱の危険があることを注意喚起するとともに、システムが車線内に車を戻す力を短時間発生させることによってドライバーの回避操作を支援し、車線内走行を維持するようにサポートします。
LDW(車線逸脱警報)
ドライバーが意図せずに車が車線をはみ出すおそれがある場合、音と表示でドライバーに車線逸脱の危険を知らせます。
インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)/BSW(後側方車両検知警報)
インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)
接近車両がいる側へドライバーが車線変更をしようとした際には、インジケーターと音で警告を発するとともに、元のレーン内走行を維持する方向に戻す力を短時間発生させ、接近車両との接触事故を回避するようにサポートする機能です。
BSW(後側方車両検知警報)
ドライバーの死角になりやすい隣車線後方からの接近車両を検知し、接近車両がいる側のドアミラー横のインジケーターでドライバーに接近車両の存在を知らせます。
インテリジェント BUI(後退時衝突防止支援システム)
センサーで後方を横切る車両を検知し、ドアミラー横のインジケーターや音などでドライバーに接近車両の存在を知らせます。
その状態で後退するときにはアクセルペダルを戻す力を発生させたり、車両の動きを加えたりすることによってドライバーに直感的に状況を伝え、回避操作を支援します。後退しての出庫時などでの安全な取り回しをサポートする機能です。
インテリジェント アラウンドビューモニター
駐車時などに車両を真上から見下ろしているような画像を表示して、安全確認をサポートしてくれる機能です。
フーガでは移動物の検知が可能で、車両の周囲の歩行者などを検知するとドライバーに音と表示で注意喚起します。
ハイビームアシスト
対向車や先行車のライト、周辺の明るさなどをシステムが認識し、必要に応じてハイビームとロービームを自動で切り替える機能です。
ロングドライブを快適にしてくれる運転支援技術
インテリジェント ペダル(車間距離維持支援システム)
先行車の速度や先行車との距離に応じてドライバーのペダル操作をアシストし、運転疲労を軽減する機能です。ドライバーがアクセルペダルを踏んだままのときはアクセルペダルを押し戻す力を発生させ、ドライバーがアクセルペダルを戻すとシステムがブレーキ制御を行います。
ドライバーによるブレーキ操作が必要な場合には音と表示で警告を発し、アクセルペダルを戻す力を発生させてドライバーの踏み変え操作を支援します。
インテリジェント クルーズコントロール
あらかじめ設定した車速内で、先行車との適切な車間距離を維持しながら追従走行することでドライバーの疲労を大幅に低減し、安全運転維持に貢献する機能です。
全車速追従式のため、先行車が停止した際には自車も停止します。
プレミアムセダンにふさわしい充実した安全性能を持つフーガ
フーガには数多くの先進安全技術が採用されており、プレミアムセダンとして期待される安全性は十分に確保されているといえるでしょう。
衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全技術は車になくてはならないものとはいえ、あくまでもサポートしてくれるものに過ぎないのでドライバーが主体になって安全運転を心掛け、快適で安全なカーライフを送ってください。
よくある質問
Q1:フーガには先進安全技術は全車に標準装備されているの?
A:はい、フーガでは全グレードに衝突被害軽減ブレーキをはじめとする数多くの先進安全技術が標準装備されています。
Q2:フーガに搭載される先進安全技術にはどんなものがあるの?
A:車両と歩行者を検知して必要があればブレーキを作動させる「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」や2台前を走る車両の挙動をモニタリングし、ブレーキの必要があれば警告を発する「インテリジェントFCW」、ペダル踏み間違い時の飛び出しを防止する「踏み間違い衝突防止アシスト」、車線からのはみ出しを抑制する「インテリジェントLI/LDW」などの先進安全技術が採用されています。
Q3:フーガにはドライバーの負担を軽減してくれる運転支援技術はある?
A:はい、あります。フーガにはドライバーのペダル操作を支援する「インテリジェント ペダル」や先行車との車間距離を維持しながら追従走行する「インテリジェント クルーズコントロール」が採用されています。
Q4:フーガはどの「サポカー」に該当するの?
A:フーガは全車が「サポカー」の中でも最も上位の分類である「サポカーSワイド」に認定されています。
※記事の内容は2021年1月の情報で執筆しています。