ページトップへ戻る
キーワードから記事を探す
車種から記事を探す

「日産エルグランド」高級ミニバンの元祖、その走りから室内空間まで

「日産エルグランド」高級ミニバンの元祖、その走りから室内空間まで
「日産エルグランド」高級ミニバンの元祖、その走りから室内空間まで

現在はトヨタアルファードとヴェルファイアが席巻している高級ミニバン市場ですが、その先駆者は日産エルグランドです。現行の3代目は登場からすでに9年が経過していますが、その実力のほどを徹底レビューしましょう。

1997年に誕生した元祖・高級ミニバン

1997年に誕生した元祖・高級ミニバン

現在はトヨタアルファード/ヴェルファイアが独占している国産LLサイズミニバン市場。アルファード/ヴェルファイアはミニバンユーザーだけにとどまらず、クラウンなどの高級車からの乗り替えユーザーも多数いて、もはや新世代の高級車という地位を確立した感があります。

しかし、かつて国産LLサイズミニバン市場を確立し席巻していたのが日産エルグランドです。日産キャラバンやトヨタハイエースといったエンジンを運転席に搭載したキャブオーバータイプの1BOX車が主流だった1997年に、エンジンを運転席前に搭載したフロントノーズ付きのLLサイズミニバン、エルグランドが登場します。

当初はキャラバン/ホーミーの派生モデルというポジションでしたが、大ヒットしたため、1999年のマイナーチェンジ時にエルグランドというネーミングとなり独立した車種となりました。メッキを多用した大きなフロントグリルと広い室内空間を実現した大きなボディは、国産ミニバンの中で圧倒的な存在感と迫力を誇り国産LLサイズミニバン市場のパイオニアとなりました。

FFに変更された現行型、ハイブリッドの設定はなし

FFに変更された現行型、ハイブリッドの設定はなし

現行モデルは3代目にあたり、2010年に登場しました

現行モデルは3代目にあたり、2010年に登場しました。エルグランドは先代モデルまではFR(後輪駆動)の駆動方式を採用していましたが、床面の高さが高くなることや車両重量が重くなるなどデメリットがあるため、現行型ではライバルのアルファード/ヴェルファイアと同じFF(前輪駆動)の駆動方式へと変更されています。搭載するエンジンは3.5LV型6気筒と2.5L直列4気筒の2種類で、ハイブリッド車の設定はありません。

走りを重視した低い車高が裏目に

走りを重視した低い車高が裏目に

現行のエルグランドは駆動方式の変更によって低床のプラットフォームを採用し、先代と同じ室内空間をキープしているにも関わらず、走行性能向上を追求して車高を1805mm(一部1815mm)と下げました。しかし迫力や存在感を求めるユーザーが多いLLミニバンにおいて、この低い車高は裏目に出ます。その上、ゴルフバックを縦に積載できないなどデメリットもあり、ますますアルファード/ヴェルファイアに水を開けられる結果となりました。

2014年にマイナーチェンジ、2018年には先進安全装備の充実

2014年にマイナーチェンジ、2018年には先進安全装備の充実

2014年1月にマイナーチェンジを行い、ハイウェイスター系のフロント周りのデザインを一新。クロームメッキを多用した大型のフロントグリルを採用し押し出し感と高級感を高めています。さらに、ラゲージスペースを拡大するため3列目シートに240mmのスライド機構を追加。さらに荷室の床板の高さを調整できるようになり、ゴルフバッグが縦に積載できるなど利便性が向上しています。

そして最近では2018年12月に全グレードに「LDW(車線逸脱警報)」や「インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)」、「進入禁止標識検知」に加えて、緊急時のブレーキをアシストする「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」、先行車や対向車のライトや周囲の明るさを検知し、ヘッドライトを自動的にハイビーム/ロービームを切り替える「ハイビームアシスト」を標準装備としました。さらにアクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違いによる衝突防止を支援する「踏み間違い衝突防止アシスト」については前方の車両に加えて歩行者も検知し作動するように機能向上をはかっています。高速道路などでロングドライブ時にドライバーの負担を低減する「インテリジェントクルーズコントロール」も250XGグレード以外に標準装備するなど先進の運転支援システムを拡充しています。

走りの良さはライバルを凌ぐ

走りの良さはライバルを凌ぐ

アルファード/ヴェルファイアに比べて全高が約150mm低く、低重心のプラットフォーム(ボディの骨格)を採用したエルグランドの走りは今も健在です。コーナーを曲がる際に発生する横方向の揺れや高速道路の段差を乗り越えた際に発生する縦方向の揺れが良く抑えられていて非常に快適なミニバンです。

豪華なインテリアもライバル並みに善戦しているが

豪華なインテリアもライバル並みに善戦しているが

走りにおいてはアルファードやヴェルファイアよりもエルグランドのほうが実力は上といえるでしょう。ただミニバンを購入する人で「走り」にウェイトを置いて選ぶ人は少数派です。豪華さや、ブランド力、エンタテイメント性などで選ぶ人が多数派となっています。

豪華さや、ブランド力、エンタテイメント性などで選ぶ人が多数派となっています

豪華さや、ブランド力、エンタテイメント性などで選ぶ人が多数派となっています2

豪華さや、ブランド力、エンタテイメント性などで選ぶ人が多数派となっています3

豪華さや、ブランド力、エンタテイメント性などで選ぶ人が多数派となっています4

豪華さや、ブランド力、エンタテイメント性などで選ぶ人が多数派となっています5

室内にカラフルなイルミネーションランプは設定していませんが、エルグランドもセカンドシートにはオットマン機能を設定。さらに上級グレードのプレミアムにはダイヤモンド柄のステッチを採用した本革シートを採用し、非常にラグリュアリーな空間に仕立てられています。豪華さという点ではライバル車に一歩も引けをとりません。さらにVIPと呼ばれる走る執務室のようなグレードも設定し、最上級グレードのVIP後席パワーシートパッケージは4人乗りというゴージャス仕様となっています。

エルグランドはアルファード/ヴェルファイアと比べると、落ち着いたシックな室内空間そして、低重心を活かした非常に安定感の高い走りが魅力です。エルグランドの車両本体価格は331万8840円〜816万4800円となっています。ロングドライブをすることが多く安定感の高い走りや落ち着いたインテリアが希望という人に、エルグランドはきっと満足してもらえると思います。

グレード駆動方式JC08モード燃費(km/L)車両本体価格
250XG2WD(FF)10.8331万8840円
4WD10.4361万440円
250ハイウェイスターS(7人乗り)2WD(FF)10.8353万1600円
4WD10.2382万3200円
250ハイウェイスターS(8人乗り)2WD(FF)10.8353万1600円
4WD10.2382万3200円
250ハイウェイスターS アーバンクロム(7人乗り)2WD(FF)10.8381万2400円
4WD10.2410万4000円
250ハイウェイスターS アーバンクロム(8人乗り)2WD(FF)10.8381万2400円
4WD10.2410万4000円
250ハイウェイスター プレミアム2WD(FF)10.8427万2480円
4WD10.2456万4080円
250ハイウェイスター プレミアム アーバンクロム2WD(FF)10.8447万7680円
4WD10.2476万9280円
ライダー黒クロスシート2WD(FF)394万3080円
4WD423万4680円
ライダーブラックライン 黒本革シート(2.5)2WD(FF)431万280円
4WD460万1880円
ライダー 黒本革シート(2.5)2WD(FF)433万1880円
4WD462万3480円
350ハイウェイスター(7人乗り)2WD(FF)9.4426万1680円
4WD9.2455万3280円
350ハイウェイスター(8人乗り)2WD(FF)9.4426万1680円
4WD9.2455万3280円
350ハイウェイスター アーバンクロム(7人乗り)2WD(FF)9.4446万6880円
4WD9.2475万8480円
350ハイウェイスター アーバンクロム(8人乗り)2WD(FF)9.4446万6880円
4WD9.2475万8480円
350ハイウェイスター プレミアム2WD(FF)9.4544万53600円
4WD9.2573万6960円
350ハイウェイスター プレミアム アーバンクロム2WD(FF)9.4565万560円
4WD9.2594万2160円
ライダーブラックライン 黒本革シート(3.5)2WD(FF)494万2080円
4WD523万3680円
ライダー 黒本革シート(3.5)2WD(FF)496万3680円
4WD525万5280円
VIP2WD(FF)627万4800円
4WD656万6400円
VIP パワーシートパッケージ2WD(FF)787万3200円
4WD816万4800円

 

この車種について詳しくみる

※記事の内容は2019年9月時点の情報で執筆しています。

車種から記事を探す

注目のキーワード
LINEで無料診断してみる

©2024 Nyle Inc.