車を選ぶ際にチェックしたいポイントはさまざまありますが、多くの方が気になるのはやはり燃費なのではないでしょうか。車を維持していく上で燃料は必ず必要になるものである上、わずかな燃費の違いも長い目で見れば大きな差につながります。軽自動車は普通車よりも燃費が良い傾向にはありますが、それでもより低燃費の車を選びたいと思うのは当然のことでしょう。
ここでは、スズキ「ワゴンR」の燃費についてご紹介します。
この記事のPOINT
- ワゴンRのWLTCモードカタログ燃費・実燃費はこちら
駆動方式 トランスミッション カタログ燃費(km/L) 実燃費(km/L) ガソリン車 2WD CVT 24.4 17.9 5MT 24.8 24.1 4WD CVT 23.2 16.0 5MT 23.0 24.1 マイルドハイブリッド車 2WD CVT 25.2 22.9 4WD CVT 24.2 23.1 - ワゴンRのマイルドハイブリッド車は軽ワゴンNo.1(2022年8月時点、スズキ調べ)の優れた燃費性能を誇る
- 新プラットフォームの採用によって軽自動車屈指の高い走行性能を持つ
ワゴンRの燃費の特徴
2017年2月に登場した現行型のワゴンRは、発電効率に優れた「ISG」と呼ばれるモーター機能付きの発電機を搭載したマイルドハイブリッドシステムを採用しています。
ISGによって減速時に発生するエネルギーを利用して発電し、専用のリチウムイオンバッテリーやアイドリングストップ車専用鉛バッテリーに充電してエンジンの再始動時や加速時にエンジンアシストを行うことによってガソリンの消費を抑え、燃費性能を向上させています。
なお、ワゴンR のマイルドハイブリッドシステム搭載車は、軽ワゴンNo.1(2022年8月時点、スズキ調べ) の低燃費を誇ります。
また、ガソリン車においてもさまざまな熱効率技術を採用した新開発のエンジンを採用し、幅広い速度域でスムーズな走りと高い燃費性能を両立させています。
ワゴンR のカタログ燃費
ワゴンRには、ガソリン車とマイルドハイブリッド車の設定があり、駆動方式は2WDと4WDから選べます。なお、ガソリン車にはCVTに加えて5MTの設定もあります。
ワゴンRのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | トランスミッション | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|---|
FX | 2WD | CVT | 24.4 |
5MT | 24.8 | ||
4WD | CVT | 23.2 | |
5MT | 23.0 | ||
HYBRID FX-S | 2WD | CVT | 25.2 |
4WD | 24.2 |
ワゴンRの実燃費
ワゴンRに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費 」によると、ワゴンRの実燃費(2022年11月25日時点)は以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | トランスミッション | 実燃費(km/L) |
---|---|---|---|
FX | 2WD | CVT | 17.9 |
5MT | 24.1 | ||
4WD | CVT | 16.0 | |
5MT | 24.1 | ||
HYBRID FX-S | 2WD | CVT | 22.9 |
4WD | 23.1 |
WLTCモードカタログ燃費は実際の車の使用環境に近い方法で計測されていますが、実燃費とまったく差がないというわけではなく、運転の仕方や走行環境にもよりますがある程度は実燃費が悪化するのが一般的です。
その点を考慮したとしても、ガソリンCVT車についてはカタログ燃費と実燃費の差は大きい傾向があるといえます。
ワゴンR とライバル車のカタログ燃費を比較
ワゴンR のライバル車としては、ダイハツ「ムーヴ」や日産「デイズ」などが挙げられるでしょう。ここではこの2車種とワゴンR のカタログ燃費を比較してみます。
ダイハツ「ムーヴ」
ワゴンRの筆頭ライバルといえるのがダイハツ「ムーヴ」でしょう。ダイハツ独自の軽量高剛性ボディ「Dモノコック」の採用によって高い静粛性や燃費性能を有しているモデルです。
ムーヴのWLTCモードカタログ燃費 は以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
L/L“SA III”/X“SA III” | 2WD | 20.7 |
4WD | 20.0 | |
Xターボ“SA III” | 2WD | 19.5 |
4WD | 18.8 |
ワゴンRのガソリン車とムーヴの燃費を比較すると、ワゴンRがより低燃費であることがわかります。
日産「デイズ」
出典:日産「デイズ」走行・安全
日産と三菱の共同開発車である「デイズ」は、高速道路などでシステムがステアリング・ブレーキ・アクセルを自動制御してドライバーの運転負荷を減らす最新の運転支援システム「プロパイロット」や事故を通報する「ヘルプネット」などが採用され、高い先進性を持つのが自慢のモデルです。
デイズのWLTCモードカタログ燃費 は以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
S/X | 2WD | 23.2 |
4WD | 21.0 | |
ハイウェイスターX ハイウェイスターX プロパイロットエディション | 2WD | 23.3 |
4WD | 21.1 | |
ハイウェイスターGターボ ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション | 2WD | 21.5 |
4WD | 19.4 |
デイズとワゴンRの比較では、ワゴンR がデイズの燃費性能を上回っていることが明らかになりました。
ワゴンR の走行性能・乗り心地
現行型のワゴンR は軽量・高剛性化しサスペンションも骨格部品の一部として利用した理想の骨格構造を持つスズキの新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用することで、車の基本性能をレベルアップし走りの質を大幅に向上させています。
静粛性や振動の少なさ、そして走行性能の高さは軽自動車の中でも優れているといえるでしょう。
優れた燃費性能と高い走行性能が魅力のワゴンR
車選びの際には燃費は必ず確認して、自分が納得できる燃費性能を持つ車を選ぶことが大切です。ワゴンR はガソリン車、マイルドハイブリッド車ともに高いレベルの低燃費と優れた走行性能を両立させたモデル。カーライフを存分に楽しみたいけれどできるだけ燃料費は節約したい、という方には最適なモデルでしょう。
よくある質問
Q1:ワゴンR のカタログ燃費はどのくらい?
A:ワゴンR のマイルドハイブリッド車は軽ワゴンNo.1(2022年8月、スズキ調べ)の低燃費を誇ります。なお、ワゴンRのWLTCモードカタログ燃費はガソリン車が23.0~24.8km/L、マイルドハイブリッド車が24.2~25.2km/Lとなっています。
Q2:ワゴンRとライバル車のカタログ燃費を比較すると?
A:ワゴンRのライバル車としてはダイハツ「ムーヴ」や日産「デイズ」があります。この2車種とワゴンRの燃費を比較すると、ワゴンRがより低燃費を実現しています。
Q3:ワゴンRの走行性能・乗り心地は?
A:現行型のワゴンRは軽量・高剛性化しサスペンションも骨格の一部とすることで理想の骨格構造を手に入れた新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」の採用によって車の基本性能を向上させ、優れた走行性能や静粛性を確保しています。
※この記事は2022年11月時点の情報で執筆しています。