軽自動車は普通車よりも燃費がいい傾向がありますが、軽自動車の中でも車種によって燃費性能は差があります。できるだけ負担の少ないカーライフを実現したいのであれば、車選びの段階から燃費性能の高いモデルを選ぶことが大切です。
ここでは、トヨタ「ピクシスメガ」の燃費性能について紹介します。
この記事のPOINT
- 駆動方式別WLTCモードカタログ燃費・実燃費はこちら
駆動方式 カタログ燃費(km/L) 実燃費(km/L) 2WD 16.9~17.4 15.1~17.2 4WD 16.1~16.8 14.6 - ピクシスメガのカタログ燃費と実燃費の差は小さい
- ライバル車のスズキ「スペーシア」やダイハツ「タント」の燃費には後れを取っている
ピクシスメガの燃費性能の特徴
ピクシスメガはダイハツ「ウェイク」のOEM供給を受け、2015年7月に登場した軽スーパーハイトワゴンです。
全車に停止前の減速時から自動でエンジンを停止させることで燃料の消費を抑制する「エコアイドル」を搭載し、普段どおりに運転するだけでエコドライブができるように配慮されています。
ピクシスメガのカタログ燃費
ピクシスメガに搭載されるパワートレインは660cc直列3気筒NA(自然吸気)エンジンと同ターボエンジンの2種類で、駆動方式は2WD、4WDの設定があります。
ピクシスメガのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
D/D“SA III”/ L“SA III” | 2WD | 17.4 |
L“SA III” | 4WD | 16.8 |
Gターボ“SA III” | 2WD | 16.9 |
4WD | 16.1 |
ピクシスメガの実燃費
ピクシスメガに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、ピクシスメガの実燃費(2021年11月22日時点)は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 実燃費(km/L) |
---|---|---|
D/D“SA III”/ L“SA III” | 2WD | 17.2 |
L“SA III” | 4WD | --- |
Gターボ“SA III” | 2WD | 15.1 |
4WD | 14.6 |
実燃費は走行環境や走り方、荷物の重量などによっても変わるため、WLTCモードカタログ燃費においてはカタログ燃費と実燃費の差は1~1.5割程度出るのが一般的といわれています。
その点を考慮すると、ピクシスメガの実燃費は非常に優秀な数値といえるでしょう。特にNAエンジンの2WD車においてはカタログ燃費との差はわずかです。
ピクシスメガとライバル車のカタログ燃費を比較
ピクシスメガのライバル車としては、同じ軽スーパーハイトワゴンのスズキ「スペーシア」やダイハツ「タント」が挙げられるでしょう。
ここでは、この2車種とピクシスメガのカタログ燃費を比較してみます。
スズキ「スペーシア」
出典:スズキ「スペーシア」外観
スズキ「スペーシア」は、スーツケースをモチーフにした親しみやすく遊び心を感じさせる内外装のデザインや使い勝手の良さには定評があるモデルです。
スペーシアのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
HYBRID X | 2WD | 21.2 |
4WD | 20.2 | |
HYBRID G | 2WD | 22.2 |
4WD | 20.2 |
スペーシアの燃費はクラストップ(2021年4月時点、スズキ調べ)を実現しており、ピクシスメガは燃費ではスペーシアに後れを取っています。
ダイハツ「タント」
出典:ダイハツ「タント」外観
助手席側のセンターピラーをスライドドアに内蔵した「ミラクルオープンドア」を全車に標準装備するダイハツ「タント」。乗降性の高さや車内での移動のしやすさがファミリー層を中心に支持されています。
タントのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
L/L(スマートアシスト非装着車) | 2WD | 21.0 |
4WD | 20.0 | |
X“スペシャル”/X カスタムX/カスタムX“スタイルセレクション” | 2WD | 21.0 |
4WD | 20.0 | |
Xターボ | 2WD | 20.0 |
4WD | 18.8 | |
カスタムRS/カスタムRS“スタイルセレクション”(ターボ) | 2WD | 20.0 |
4WD | 18.8 |
ピクシスメガとタントの比較においても、ピクシスメガの燃費の数値はタントに及びません。
ピクシスメガの走行性能
ピクシスメガは5ナンバーサイズのミニバン並みのアイポイントの高さを実現しているため、見晴らしが良く広い視界が確保でき、ゆとりのある運転を可能にしています。
また、最小回転半径は4.4mを維持しているため、狭い路地や車庫入れもスムーズに行えます。
ピクシスメガはカタログ燃費と実燃費の差が少ない
燃費性能をチェックする際には、カタログ燃費はもちろんですが実燃費も確認するようにしましょう。ピクシスメガはカタログ燃費ではライバル車に後れを取っていますが、カタログ燃費と実燃費の差はわずかであるため、燃料費の目安がつけやすく安心して利用できるモデルといえるのではないでしょうか。
よくある質問
Q1:ピクシスメガのカタログ燃費はどのくらい?
A:ピクシスメガのカタログ燃費は、2WD車が16.9~17.4km/L、4WD車が16.1~16.8km/Lです。
Q2:ピクシスメガのカタログ燃費と実燃費に差はある?
A:ピクシスメガの実燃費は2WD車が15.1~17.2km/L、4WD車は14.6km/Lです。実燃費は路面の状態や運転の仕方、荷物の重さなどで変わるのでWLTCモードカタログ燃費よりも1~1.5割程度悪化するのが一般的で、ピクシスメガではカタログ燃費と実燃費の差は小さいといえます。
Q3:ライバル車とピクシスメガのカタログ燃費を比較すると?
A:ピクシスメガのライバル車としては、軽スーパーハイトワゴンのスズキ「スペーシア」やダイハツ「タント」が挙げられます。この2車種とピクシスメガのカタログ燃費を比較すると、スペーシア、タントの数値がピクシスメガを上回っています。
Q4:ピクシスメガの走行性能は?
A:ピクシスメガでは5ナンバーサイズミニバン並みのアイポイントの高さを実現し、広い視界を確保してゆとりのある運転ができることに加え、最小回転半径は4.4mに抑えているため狭い路地や駐車場での取り回しもスムーズです。
※この記事は2021年11月時点の情報で制作しています